(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2000年1月3日

本日の相場

とうもろこし  --- 小幅高寄り付き、安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
00 MAR  205 1/4 - 05 3/4  205 3/4  200 1/2  200 3/4  - 3 3/4  211737  +190 
00 MAY  212 1/4 - 12  212 1/4  207 3/4  208  - 3 1/4  61464  +97 
00 JUL  219 - 18 3/4  219  214 1/2  214 3/4  - 3 1/4  58065  +28 
00 SEP  225 1/4 - 25  225 1/4  221 3/4  222  - 2  16869   
00 NOV    229  228 1/2  228 3/4  - 2  559   
00 DEC  234 1/2  234 1/2  231  231 1/2  -2 1/4  33477  -9 
            385300  +306 

 

大豆     --- 高値寄り付き、安値引け ---

 

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
00 JAN  464 1/2 - 64  466  455 3/4  456 1/2  - 5 1/4  13916  -368 
00 MAR  472 - 73  474  463 1/4  464 1/2  - 5 1/4  58482  -83 
00 MAY  481 1/2 - 82  482  471  471 3/4  - 6 1/4  24780  -9 
00 JLY  487 1/2  488  477 1/2   478 1/2  - 6 1/2  23882  +8 
00 AUG  488  488  478 1/2  478 1/2  - 6 1/2  2434   
00 SEP  489 1/2  489 1/2  480  480 1/2  - 6 1/4  680  +9 
            134425  -508 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
JAN  14640  -30  JAN  1544  -31  MAR  247 1/2  - 1   
MAR  14670  -10  MAR  1570  -32  MAY  258  0   
MAY  14630  -90  MAY  1602  -30  JUL  267 3/4  - 3/4   
JUL  14750  -80  JUL  1632  -31  SEP  277 1/2  - 1 1/2   
                   

 

本日の相場の動き

年が変わり、ファンドの売り姿勢戻る。

ファンドの売りが、南米の乾燥傾向による生育不良懸念を呑み込んだ。先週末は、アルゼンチン・ブラジル両国とも、乾燥が著しかった地域で雨がほとんど無かった。コーンの受粉時期が間近に迫っており、寄り付き前はこれが本日の主な相場要因となると見られたが、取引開始後10分少々しか機能しなかった。 

堅調な寄り付きに冷や水をかけたのは、株式市場。NYダウとナスダックが激しい乱高下相場となり、あらゆる市場の投機家の不安を煽った。コーン・大豆にもその心理が波及し上値を伸ばしきれず、次第に売り先行となり始める。次には、午前10時発表の輸出検証高。年末の週間輸出成約に続いて低い数字が並び、年末調整相場に慣れきった相場参加者に、「高レベル供給、低レベル需要」を改めて想起させた。その時には、すでにファンドは明確に売り側に回っており、本日の相場の方向は決した。商業筋の買いが旺盛ではあったが、方向を変化させるには至らなかった。 

大豆では、中国の食用油輸入需要減退の観測が流れ、パーム油市場が下落したことで、特に大豆油が下げを引っ張った。勢い、粕買い・油売りのスプレッドが見られたが、そのうち粕にも売りが流れ始め、それにつれて大豆自体もサポートを失った。 

なお、年末に米国政府よりロシア向け50万トンの農産物援助が発表された。小麦30万トンのほかに、大豆・大豆油等が含まれると言われているが、詳細は未だ不明。寄り付き直後の上げには寄与したが、次第に忘れられた。 

本日のファンドの動きは、コーン7,000コントラクトの買い越し、大豆2,000コントラクトの買い越しと見られている。 

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

アルゼンチン

年末年始の降雨は予報どおり少なかった。北部ブエノスアイレス州は、依然乾燥が続いており、今後もまとまった雨は期待できそうにない。今月第二週目までこの乾燥気候パターンが続くと、受粉期を迎えるコーンにまともに影響を与えることになる。大豆の状態は今のところ大きな問題はない。 

ブラジル 

先週末は60%程度の範囲で雨があったものの、乾燥しているリオグランデドスル州には雨が至らなかった。今週中は少雨が予報されるが、来週はある程度の量の雨が予想される。来週降れば、コーンの受粉に深刻なダメージを与えることは避けられる。北部の状態は問題ない。 

南アフリカ 

コーンの生育に気候条件の問題は今のところ見られない。適度な雨が続く見込み。 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

本日の発表等
1)輸出検証高(12月24日-12月30日:千ブッシェル)

 

  発表数字  事前予想 
コーン  27,826   
大豆  14,032   
小麦  15,012   

コーン・大豆ともに予想範囲を下回った。本日の下げを加速する一つのきっかけとなった。 

 

 

2)コミットメントオブトレーダーズ(フューチャーズ) 

ファンドネットポジション 

  12/28現在 
コーン  2,177  コントラクト ショート 
大豆  5,402  コントラクト ロング 
大豆油  15,583 コントラクト ショート 
大豆粕  1,250 コントラクト ショート 

若干強材料。 

 

 

本日のトーメンの意見

 

1月中に持ち直す場面あるが、下値トレンド。

ファンドはいち早く頭を切り替えた。新年度に入り改めてポジションを取れるようになり、2000年コンピュータ問題も大過なく、一部に乾燥懸念はあるが全体としては良好な南米生育が伝えられる。12月の調整時期にやむなく買い注文を入れていた彼らには、その姿勢の継続の必要を示すものは眼前にきわめて少ない。 

今後1〜2ヶ月の下値トレンドを脅かすものがあるとすれば、南米天候悪化、米国政府の介入、歴史的安値への抵抗感、といったところか。歴史的安値には、誰しもが抵抗感がある。しかし、現農業法下でここまでのジャブジャブ需給は誰も経験したことがない初めてのことだ。歴史的という言葉に惑わされて、環境が異なる過去と単純に比べることは危険である。米国政府の介入については、影響が短命に終わる外国への食糧援助策、あるいは96年農業法の欠陥に対する応急処置としてCRP(土壌保全留保計画:つまり耕地面積減少)の拡大策を取ることなどが考えられる。CRP拡大は、応急処置としては最後の一策であるが、諸外国の生産量が上昇する中で米国はこれを継続・拡大できる環境では決してない。つまり、国内需給の根本を変えるほどの耕地面積減少は、他の生産国に利することになることから、CRPの規模はおのずから中途半端に終わらざるをえない。結果としては、CRP拡大決定前後はもてはやされるが、冷静に分析されれば、さしてインパクトを持たないことがわかり、逆に売られる対象になる。かくして、中期的には、相場の安値トレンドを構造的に変えられるものの予想はきわめて困難となる。 

短期的には、1月12日の在庫報告が一つのヤマとなる。国内飼料需要の伸びがどれだけ在庫の減少に反映されているかが注目されるが、12日が近づくにつれて在庫大幅減少への懸念が、売りの手を鈍らせることになる。短期に買いの必要があれば、今週中に手当てをするのも一手ではあるが、あくまで超短期の判断という範疇を超えてはならない。( F ) 

 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)