(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2000年1月12日

本日の相場

とうもろこし  --- 大幅高値寄り付き、大幅高値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
00 MAR  213 1/4-12 1/2  216 3/4  212 1/2  215 1/2  +8 1/4  218977  +535 
00 MAY  220 1/2-20  224  220  223  +8 1/2  66211  +671 
00 JUL  227-27 1/2  232  227  230  +8  68911  +1296 
00 SEP  234-34 1/2  237 1/2  233 1/2  236 1/2  +7 3/4  17930  +247 
00 NOV    242 1/2  238 1/2  242 1/2  +7 1/2  856  +283 
00 DEC  242-43  246 1/2  242  245 1/4  +7 1/4  38448  +1223 
            414897  +4433 

 

大豆     --- 大幅高値寄り付き、高値引け ---

 

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
00 JAN  479-76  479  471 1/2  472 1/2  +5 1/2  2841  -794 
00 MAR  487-83  487  479  480 1/4  +5 3/4  70294  +1041 
00 MAY  491-92  493  487  488 1/2  +6  27915  +667 
00 JLY  499 1/2-500  500  494 1/2  496 1/4  +6 3/4  24842  +564 
00 AUG  499-99 1/2  501  496 1/2  496 3/4  +7 1/4  3501  +143 
00 SEP  502  504  498  498  +5  959  +15 
            142749  +2673 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
JAN  15090  +210  JAN  1568  +11  MAR  258 3/4  +5  105.70-105.97 
MAR  15250  +220  MAR  1593  +15  MAY  269 1/2  +5   
MAY  15350  +270  MAY  1625  +14  JUL  280  +5   
JUL  15540  +280  JUL  1657  +14  SEP  290  +5   
                   

 

本日の相場の動き

需給報告がショッキングな内容。コーンが゙リーダー、ファンドの買いから大きく上げる。

コーンにおいて11月の需給報告より1億ブッシェルもの生産量下方修正というショッキングな発表がファンドの買いを誘い大きく値を上げる事となった。大豆は予想の下限の生産量発表であったが、小麦も非常に強い内容の需給報告であり、コーン・小麦が大きく値を上げてオープンすると大豆もつられて10セント高での寄り付きとなった。 

コーンはアルゼンチンで来週高気圧が停滞する可能性が噂された事も買いに拍車をかけた。テクニカルにも数ヶ月振りに100日間移動平均価格を超えた事が好感され終日高値圏での取引となった。このラリーで大量の農家売りからのヘッジと思われる売りも出ていたが、ファンドの買いはその倍以上の量にのぼったと考えられている。 

大豆は朝一番はパニックから高値での寄り付きとなったが、ブラジルでの生育が順調である事、アルゼンチンの大豆生産量が50万トン上方修正されていた事からすぐに冷静さを取り戻し値を戻した。キーポイントと見られていた100日間移動平均価格を抜けなかったこともファンドの失望を誘い、ファンドは大豆のトレードからすぐにコーンのトレードに集中したと言われている。また大豆の農家売りは通常よりやや多い程度であったと考えられている。 

本日の取引量はコーンでは通常の倍以上、大豆は通常並みであった。 

また本日のファンドポジションは、コーンにて25,000コントラクトもの買い越し、大豆にて1,600コントラクトの買い越しであったと考えられている。 

 

需給報告 

今回の需給報告が99/00クロックの最終生産量となる。 

大豆の生産量は予想の下限であった。需要合計は前月と変らず結局生産量の減少分が期末在庫の減少となった。12/1現在の在庫数字も21.82億buと予想平均より3,000万buほど少ない数字となっている。大豆での弱い材料はアルゼンチンの生産量が50万トン増加されて1,900万トンとなったことくらい。オープニングは4-7セント高の予想であったがコーン、小麦につられての10セント高となった。 

コーンの生産量はレンジを下回る予想外の少ない数字。1億buもの減少は誰も想像していないものであった。更に需要も国内、輸出とも増加したことにより期末在庫は前月に比べ2.8億buもの減少。12/1現在の在庫数字も80.20憶buと予想より2.43憶bu少ない数字となっている。その他の国のコーン生産量等は前月と変らず。5〜6セント高と予想通りのオープニングとなった。 

大豆粕の期末在庫は変らず。生産量が下方修正された分、輸出数量も下方修正された。 

大豆油の期末在庫は10百万ポンド下方修正された。しかし輸出数量も下方修正されており、USDAが輸出の不調を認めた形。トレーダー達からは大豆油は買いに入れないとの声がきかれた。 

 

各生産地の天気予報および状況

アルゼンチン

昨日から今日にかけて北部でまとまった雨となっており、本日は約40%の広範囲となっている。明日から金曜日まではドライとなるだろう。週末は雨が戻り、範囲は北西部を中心にした65%におよぶ。気温は平年並みが少し高くなるが、ストレスにはならない程度。これらの雨は、受粉期を迎えているコーンのストレスを減少させている。大豆にはまだあまり影響はない。 

ブラジル 

昨日も南部を中心に雨。リオグランデドスルでも30%の範囲に恩恵。今後5日間、主に西部を中心にした60%の範囲に振り続ける。乾燥によるストレスは少しずつ緩和されており、リオグランデドスルでも、約半分の地域で改善されるであろう。イールドロスは軽微である。 

南アフリカ 

引き続き降雨が各地で見られ、生育・受粉は順調。気温も平年以下の予想となっている。 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

本日の発表等
1)USDA SUPPLY /DEMAND REPORT

@ 米国産大豆(単位:百万ブッシェル) 

  1998-1999   1999-2000  
  DEC  JAN12  DEC  JAN12 
作付面積(百万エーカー)  72.0  72.0  74.1  73.8 
収穫面積(百万エーカー)  70.4  70.4  72.8  72.5 
単収(ブッシェル/エーカー)  38.9  38.9  36.7  36.5 
         
初期在庫  200  200  348  348 
生産量  2,741  2,741  2,673  2,643 
輸入  3  3  3  3 
・供給合計  2,944  2,944  3,024  2,994 
搾油用  1,590  1,590  1,610  1,605 
輸出用  801  801  865  865 
種子・飼料用  89  89  90  90 
その他  116  116  64  69 
・需要合計  2,596  2,595  2,629  2,629 
期末在庫  348  348  395  365 
農家平均価格($/ブッシェル)  4.93  4.93  4.45-4.95  4.50-5.00 

 

A 米国産コーン (単位:百万ブッシェル) 

  1998−1999   1999-2000  
  DEC  JAN12  DEC  JAN12 
作付面積(百万エーカー)  80.2  80.2  77.6  77.4 
収穫面積(百万エーカー)  72.6  72.6  70.9  70.5 
単収(ブッシェル/エーカー)  134.4  134.4  134.5  133.8 
         
初期在庫  1,308  1,308  1,796  1,787 
生産量  9,761  9,759  9,537  9,437 
輸入  19  19  15  15 
・供給合計  11,088  11,085  11,349  11,239 
飼料用その他  5,489  5,496  5,550  5,650 
食用・種子用・工業用  1,822  1,822  1,880  1,900 
輸出用  1,981  1,981  1,925  1,975 
・需要合計  9,291  9,298  9,355  9,525 
期末在庫  1,796  1,787  1,994  1,714 
農家平均価格($/ブッシェル)  1.94  1.94  1.60-2.00  1.70-2.10 

 

B99/00クロップ世界のコーン/大豆生産量予想 (単位:百万トン) 

(( )内は前月発表) 

○コーン 

  生産量  輸出   
中国  128.00 (128.00)  5.00 (5.00)   
アルゼンチン  15.50 (15.50)  9.00 (9.00)   
南アフリカ  8.50 (8.50)  1.10 (1.10)   

○大豆 

  生産量  輸出 
アルゼンチン  19.00 (18.50)  3.00 (2.80) 
ブラジル  31.00 (31.00)  9.20 (9.20) 

 

本日のトーメンの意見

 

コーンは上昇トレンドに変った。大豆はまだUNKNOWN。

今日の相場からコーンは上げ相場にステージが変ったと了解する。ファンドの買いは凄まじく、ネット25,000コントラクトもの買い越しになったと見られている。久々のラリーを待ちかねていたかのように多くの農家売りが出たがそれを凌駕するファンドの買いであった。農家売りが多かった事は国内、ガルフでの現物価格が3〜5セント下げている事からも証明されている。 

またどのトレーダーに聞いても11月から1月の需給報告において、2.8億buも期末在庫が下方修正されたことは記憶にないという。この数字に疑いを持つ者も確かにいるが、今後はこの数字が基本となる。認めざるをえない。テクニカルにも今日の引け値は数ヶ月振りに100日間移動平均価格を抜いた。また指標となる9日間移動平均価格も40日間、50日間を大きく抜き去り買いのサインとなっている。ファンドは一度ポジションを作り始めたら3日間は続くと言う。今週更に値が上がる事が予想される。そうした場合、本日慌てて売りに走った農家が再度冷静になり売りを控える事が考えられる。チャートからもあと10〜15セント上値を唱える声があがっている。上げ相場の時はトレードボリュームが多くなる傾向にあり、今日のトレードボリュームが多かった事も強気の相場を予感させる。 

大豆はコーンにつられたが後半冷静さを取り戻した。やはりブラジルの生育状況が順調であることが頭を抑えている。農家売りもコーンほどは出なかった。国内、ガルフでの現物価格は1セント程度しか下げていない。農家売りが左程多くなかった中での上げであり、コーンと違いまだトレンドの変化とは受け取っていない。今後の南米の状況次第ではまた安値に戻る可能性もあると見ている。ただ大豆だけの独歩安は考えにくい。今日の相場は第一がコーン、第二が小麦、大豆3品は大豆粕を除き、まさにおまけであった。コーン以外に小麦も今後の上昇が予想される中、大豆が連れ高になる可能性は充分にある。ただコーンが大豆に連れ安になる可能性も捨てられない。まさに大豆相場は今後の南米の天候次第といえる。 

テクニカルには今日の引け値は50日間移動平均価格を抜いたが100日間移動平均価格は抜けなかった。3月限でいうと489になるが、487が今日の高値であった。また最近の3月限の高値は481であるが今日の引け値は480-1/4と若干ながらこれを下回った。トレーダー筋からはこの弱い引け方から大豆相場に対してネガティブにみる意見も多い。 

コーンがもしあと10〜15セント上げた場合新穀12月限は255〜260ということになる。ここまで上げれば今春農家のコーンに対する作付け意欲も非常に大きくなるであろうし、旧穀の農家売りも増えるであろう。もう一段上げた後は南米の天候、大豆相場次第でセットバックがあるとみている。今日の引け値から数セントくらい上げたところが中期的にはトレードの中心となるのではないか。コーンについては明日農家売りから少しでも安値があればこのレベルからでも買いを入れるべきと思う。(N) 

 

 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)