(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2000年1月14日

本日の相場

とうもろこし  --- 小幅安値寄り付き、小幅安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
00 MAR  218 1/2-20  221 3/4  218 1/2  219  -1 3/4  227935  -1582 
00 MAY  226 1/4-26 1/2  229 1/2  226 1/4  226 3/4  -1 3/4  72352  +3140 
00 JUL  234-35  236 3/4  233 1/2  234  -1 1/2  79523  +4335 
00 SEP  239-40  242 1/2  239  240 3/4  -3/4  20967  +979 
00 NOV    247  244 1/2  245 1/4  -1  824  +32 
00 DEC  247 1/2-47  250  247  248 3/4  -1/2  44859  +2725 
            452422  +10689 

 

大豆     --- 小幅安値寄り付き、高値引け ---

 

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
00 JAN  480  490  480  485 1/2  +3 3/4  1296  -733 
00 MAR  488 1/2-87 1/2  498  487 1/2  496 1/4  +7 1/4  71700  +694 
00 MAY  496-95 1/2  506  495 1/2  504 1/4  +7 1/4  28276  +196 
00 JLY  504-03 1/2  514  503 1/2  511 3/4  +6 1/2  24794  +20 
00 AUG  506 1/2-06  515  506  512 1/2  +8 1/4  3513  -14 
00 SEP  507 1/2  516  507 1/2  512 1/2  +5  993  +16 
            143218  +356 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
JAN  15500  +120  JAN  1603  -9  MAR  265  +1 1/2  105.62-106.17 
MAR  15850  +420  MAR  1632  -9  MAY  276  +1 3/4   
MAY  15940  +400  MAY  1664  -10  JUL  286 1/4  +1 3/4   
JUL  16140  +420  JUL  1693  -9  SEP  296 1/2  +1 1/2   
                   

 

本日の相場の動き

コーンは一息入れ、大豆は南米天候で続伸。

USDA後に急騰したシカゴ相場は、3連休前のポジション調整で落ち着くかと思われた。コーンは農家売りが手伝い、比較的おとなしい展開であったが、大豆は南米のドライパターンの広がりを背景に力強く買い進められた。 

コーンは、寄り付き直後には継続する大口投機家の買いが集まったものの、ここ2日で買い込んだポジションの益出しをする動きが多く見られ始め、上げの勢いは止められた。昨日からの農家売りのヘッジも抑制圧力となり、後半は安値で推移した。また、高値相場が輸出成約を鈍らせるとの見方も台頭、相場を引けまで上昇させなかった。噂であるが、中国が昨晩50万トン〜100万トンのコーン輸出成約をしたとの情報が流れ、買い手に冷や水を浴びせた。 

大豆は、南米の乾燥・高気温が続伸の主因。今週後半は、南米の広範囲にわたる雨が期待されていたのであるが、その雨量は予想ほど多くなく、また、週末から来週にかけて高気圧が発生し、高気温・ドライを引き起こすとの予報が、大豆相場を刺激した。テクニカルな理由からファンドの買いが集中した大豆粕が高騰したことも、大豆相場に波及した。ブラジルのリオグランデドスル州で深刻なイールドロスの可能性があると今朝報じられ、投機家の心理を寄り付きから買いに向かわせた。大豆は昨年10月以来の高値。 

 

リオグランデドスル州、深刻なイールドロス? 

地元誌の報じたところによると、ブラジル・リオグランデドスル州はの99/00年度産コーンの生産量は、4百万トンと当初予想の493.8万トンから大きく下方修正の見込み。大豆も、当初の599万トンが、554.7万トンに修正されるなど、今年の生育期間における天候不順が大きく作物に影響したことを示唆している。 

同国の農務省はこの事態を受けて、農家に対する補助金の検討に入ったことも、報じられた。 

 

各生産地の天気予報および状況

アルゼンチン

今週の降雨にてコーン・大豆地域の3/4にてストレスは消えている。現在土壌水分に問題が見られるのは北部ブエノスアイレス、サンタフェ地域にて週末に予想されている降雨次第ではイールド低下の懸念がある。来週は火曜から木曜にかけてホット&ドライとなる。コーンはまだ受粉の終盤であり、少なからず影響を受ける事が懸念される。大豆は開花が始まろうという時期であり、コーンほどの影響は受けない。 

ブラジル 

現在降雨システムが西部に停滞しているが、この降雨も週末にはドライな地域にも恵みの雨をもたらす予報となっている。先週からの降雨によりほとんどの地域にてストレスはみられず、コーンの受粉、大豆の開花は順調。 

南アフリカ 

今週の降雨は平年並み以下となっているが、気温もマイルドでありどの地域も土壌水分は潤沢である。コーンの受粉は来週まで順調に進捗する。 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

本日の発表等

ブラジルのリオグランデドスル州政府筋より大豆生産予想が7.35%減少して5.5百万トンに、コーン生産予想が19%減少して4百万になるとの発表がなされた。

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

当面の相場の居場所は押し上げられた。水曜日のUSDA報告が、相場の基本的構造を予想以上に変化させたことは確かであり、今年の前半の相場の居所が昨年後半のレベルで推移する環境ではなくなった。期末在庫量が、一気に98/99年度と同じ17億ブッシェル台になったことからも、単純に考えて、昨年前半(期近215〜220)と同様のレベルに戻った現在の値位置前後が当面の居所となる。今年の早いうちの安値予想は、結果として間違いであった。 

さて、本日は3連休前ゆえ、利益確保の動きが相場を落ち着かせたが、今回のUSDAショックはまだ投機家を静まらせておかず、来週以降もある程度の相場変動が予想される。投機家の買いが引き続き相場を押し上げることが考えられるが、これ以上の上げは短期に終わる。理由は、USDA発表前までに予想されていた需給上の材料がほぼでてしまったこと。それから、本日の噂にあったように、今年末のWTO加盟前に輸出をしておきたい中国にとって、この相場はまたとない好機と言え、現在見込まれている以上の輸出量の予想がでてくる公算が高いこと。昨年度と同様の需給バランスになった中で、USDAショックが終われば、これ以上の上値には抵抗感がでてくること。などである。また、市場は、昨年の7〜9月の農場在庫放出圧力を経験しているため、同様の現物環境の今年は、先物の契約が進まない。昨年後半に見られた現象だが、需要家が当用買いすれば、取引ボリュームが減り、相場は天候等の助けなしには、上昇しにくくなる。当分は、期近215前後になるときを当面の値動きの下限として買いを進めるべきと考える。( F ) 

 

(大豆) 

上値のリスクが大きい。しかし南米の供給量はまだ確定していない。南米の天候次第。 

3連休前であったがファンドは買いの手を緩めなかった。ファンドの買い意欲は予想以上に強いと認めざるをえない。今後も上値のリスクが大きい。一部ローカルのトレーダーの中には利益確定のための売りを出したものもいた。また農家売りも確かに見られたがファンドの買いが優勢であった。コーンのように新穀12月が250と農家に魅力的な価格になっていれば売りが増えるのもわかるが、大豆新穀11月はまだローン価格にも達しておらず、今のように農家が高値を期待できる状況ではしばらく売りはでてこないかもしれない。 

とはいえここまでの上げは来週の南米のホット&ドライをかなり先取りした結果である。大豆はまだ南米の天候次第で供給量に大きな上下ができる可能性がある。夏場のアメリカの天気予報に何度も騙されているように、3連休のセッションの後にどんな天気予報が出てくるかは予想ができない。農家はコーンに比べ大豆の売り物を多く残している事から、南米の降雨をきっかけにまだ安値の期待もある。今日の3月限の高値498は、需給報告が出た後に予想されたレンジの上限であった。まさに来週3連休明けのセッションにて方向が決まってくる。今週は皆、勢いで買い進んでいったが、3日間という期間は頭を冷やすには充分であり、天候次第では来週セットバックがあるかもしれない。ただその場合もコーン・小麦に引っ張られ大きな下げにはつながらないであろう。(N) 

 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)