(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント
2000年1月18日
| 本日の相場 |
とうもろこし --- 安値寄り付き、高値引け ---
| OPEN | HIGH | LOW | SETTLE | CHG | OPEN INT | CHG | |
| 00 MAR | 215 3/4-16 1/2 | 220 1/2 | 215 3/4 | 220 | +1 | 225217 | -2718 |
| 00 MAY | 223 1/2-23 3/4 | 228 1/4 | 223 1/2 | 227 3/4 | +1 | 74418 | +2066 |
| 00 JUL | 231-31 3/4 | 236 | 231 | 235 1/4 | +1 1/4 | 82316 | +2793 |
| 00 SEP | 238 1/2 | 242 1/4 | 237 3/4 | 241 1/4 | +1/2 | 22153 | +1186 |
| 00 NOV | 246 1/2-46 | 246 1/4 | 243 1/4 | 246 1/4 | +1 | 845 | +21 |
| 00 DEC | 253 1/2-53 | 250 1/4 | 246 | 249 1/2 | +3/4 | 46647 | +1788 |
| 458460 | +6038 |
大豆 --- 安値寄り付き、高値引け ---
| OPEN | HIGH | LOW | SETTLE | CHG | OPEN INT | CHG | |
| 00 MAR | 489-87 1/2 | 503 | 487 1/2 | 502 1/4 | +6 | 73544 | +1844 |
| 00 MAY | 497-96 | 511 1/4 | 496 | 510 1/2 | +6 1/4 | 28046 | -230 |
| 00 JUL | 503-02 | 519 | 502 | 518 1/2 | +6 3/4 | 24284 | -510 |
| 00 AUG | 507-06 | 520 | 506 | 518 1/2 | +6 | 3469 | -44 |
| 00 SEP | 513 | 522 | 512 1/2 | 521 | +8 1/2 | 1002 | +9 |
| 00 NOV | 516-15 | 529 1/2 | 515 | 527 3/4 | +6 | 13355 | +789 |
| 143981 | +763 |
| MEAL | CHG | OIL | CHG | WHEAT | CHG | NY-YEN | |||
| MAR | 15940 | +90 | MAR | 1653 | +21 | MAR | 264 1/2 | -1/2 | 105.42-105.49 |
| MAY | 16120 | +180 | MAY | 1680 | +16 | MAY | 275 1/4 | -3/4 | |
| JUL | 16370 | +230 | JUL | 1710 | +17 | JUL | 285 1/2 | -3/4 | |
| AUG | 16410 | +250 | AUG | 1720 | +12 | SEP | 295 1/2 | -1 | |
| 本日の相場の動き |
南米の雨、一連の上げ調子を止められず。
前半と後半は、全く雰囲気が異なる相場となった。前半を支配したのは、南米(特にブラジル)の広範囲にわたる降雨、後半は衰えない投機筋の買い意欲。下げも上げも、本日は大豆が主導。
週末、ブラジルで広範囲に降雨。リオグランデドスルを始め、水分不足の地域が減少しており、今週も降り続けるとの予報が、寄り付きから市場参加者を売りに向かわせた。大豆が大きくギャップオープン、コーンも安値寄り付きとなった。昨金曜日に、大口投機家の買い持ちポジション増加が確認されたことや、中国による韓国向けコーン輸出成約の情報も、弱基調を醸し出した。
しかし、予想以上のコーン週間輸出検証高が発表されたころから、流れが変わりだす。大豆の検証高はふるわない数字だったが、まずコーンの値が少しずつ切れ上がり始める。それまで、売りに回っていた大口投機家がその態度を急変させ、コーンだけでなく、大豆にも買い注文が入った。原油を始めとする商品市況の回復基調が、投機家を買い意欲に火をつけ、相場の雰囲気がそれまでとは逆となった。コーンの現物価格急上昇も材料視されたが、買いは前半により下げた大豆により多く集まった。あとは、米国中西部の乾燥などが懸念要因に挙げられながら、相場は上昇を続け、コーン・大豆ともに本日の高値圏に近いところでの引けとなった。
本日のファンドの動きは、コーン1,800コントラクトの買い越し、大豆5,000コントラクトの買い越しと見られている。
| EPA、遺伝子組換えコーンに制限? |
米国環境保全局は、昨金曜日、害虫の免疫体系を変化させ環境全体に悪影響をもたらす可能性のある、「BTコーン」の作付け方法に関して、制限を設けると発表した。内容は、「BTコーンを作付けするならば、その20〜50%に当たる量の、非BTコーンを同じ地域に植えなければならない。」ということである。これによって、害虫が免疫を持ってしまうことを防ぐというものと思われる。
一部には、BTコーンを使わないことによってコーンイールドが低下し、相場に強材料と取る見方もある。一方で、BTコーンはイールド上昇に寄与していないことや、上記制限をすでに実行している農家が多いことから、相場に影響はないと見る者もいた。
| 各生産地の天気予報および状況 |
アルゼンチン
週末はサンタフェや北部ブエノスアイレスといったドライ地域にも恵みの雨があった。残されたドライ地域は南部サンタフェと西部ブエノスアイレスのみ。これらの地域では今週以降にタイムリーな降雨がなければ、コーン・大豆の単収の減少が懸念される。その他に地域は総じて順調。今週末には次ぎの降雨が見込まれている。今週は気温の上昇が予想されているが、その期間も短いものになりそう。来週以降は気温も平年並みが予想される。
ブラジル
週末の降雨システムはもっともドライが懸念されていたリオグランデドスルにも雨をもたらした。まだリオグランデドスルと南部マトグロッソドスルには一部ドライな地域が見られるが、範囲は全体の10%以下になっている。次ぎのシステムは週末に予報されている。今のところコーンの受粉、大豆の開花に問題は見られない。
南アフリカ
タイムリーな降雨がベルトのあちこちで見られる。土壌水分はベルト全体に申し分がない。この降雨パターンはしばらく続く見込み。
米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ)
| 本日の発表等 |
| 1)コミットメントオブトレーダーズ(フューチャーズ&オプション) |
ファンドネットポジション
| 1/11現在 | |
| コーン | 15,558 コントラクト ショート |
| 大豆 | 9,302 コントラクト ロング |
| 大豆油 | 21,795 コントラクト ショート |
| 大豆粕 | 6,871 コントラクト ロング |
1/11現在のポジション。この後猛烈にロングを増やしておりあまり参考にならない。
| 2)輸出検証高(1月7日-1月13日:千ブッシェル) |
| 発表数字 | 事前予想 | |
| コーン | 40,784 | 28-34 |
| 大豆 | 18,896 | 20-27 |
| 小麦 | 18,888 | 15-22 |
コーンは予想範囲を上回ったが大豆は予想範囲を下回り弱気材料。
| 3) NOPA月間搾油高 |
| 12月 | 11月 | 前年同月 | |
| 搾油量(千ブッシェル) | 140,743 | 140,916 | 140,589 |
| 大豆粕生産量(トン) | 3,358,097 | 3,354,655 | 3,315,133 |
| 大豆粕イールド(ポンド/ブッシェル) | 47.72 | 47.61 | 47.16 |
| 大豆粕輸出量(トン) | 652,499 | 749,655 | 699,306 |
| 大豆油生産量(千ポンド) | 1,555,529 | 1,587,962 | 1,575,447 |
| 大豆油イールド(ポンド/ブッシェル) | 11.05 | 11.27 | 11.21 |
| 大豆油在庫量(千ポンド) | 1,374,763 | 1,259,896 | 963,493 |
搾油量は予想通り。総じてニュートラルな内容と捉えられた。
| 4)ローンデータ (百万ブッシェル) |
−コーン−
| 1月10日 | 先週比 | Forfeit合計 | 先週比 | Redeem合計 | ローン合計 | |
| 1997crop | 0.1 | unch | 21.6 | unch | 1,118.8 | 1,140.5 |
| 1998crop | 25.5 | -1.2 | 39.1 | 0.4 | 1,691.6 | 1,756.2 |
| 1999crop | 1,108.2 | 115.0 | 0.0 | unch | 44.6 | 1,152.8 |
−大豆−
| 1月10日 | 先週比 | Forfeit合計 | 先週比 | Redeem合計 | ローン合計 | |
| 1997crop | 0.0 | unch | 6.7 | unch | 259.6 | 266.3 |
| 1998crop | 3.7 | - 0.2 | 10.1 | 0.2 | 326.5 | 340.3 |
| 1999crop | 241.0 | 13.5 | 0.0 | unch | 14.4 | 255.4 |
−コーン、大豆ともニュートラル
| 本日のトーメンの意見 |
(コーン)
短期には、下値を拾っていく姿勢、中長期には待ち。
需給バランスが締まったことが適正に相場に消化・吸収され、相場が落ち着きを取り戻すには、ここ一連の買い意欲をやり過ごさねばならない。その意味では本日のような、ファンドによる相場押し上げが今後数日は見られる。しかし、高値への動きは農家売りと中国売りによって対抗され、それを繰り返すうち、次第に適正なレベルに落ち着くことになる。環境が類似する昨年の値動きから判断すると、この需給でこの環境であれば、期近適正レベルは215〜220と見ることができる。USDAショックから、下値への警戒感は短期間で払拭できるとは考えにくく、ここしばらくは215前後が値動きの下限となるであろう。
しかし、相場環境は変化する。本日、コーンの現物市況は期近で3〜5セントも上昇した。その原因は、現物玉不足であり、つまり、すでにこの程度の相場では、供給パイプにコーンが流れ込んで来なくなってきている。ローンがある。LDPがある。補助金がある。農家の売り渋り姿勢は、構造的なものとなっている。さて、物が動かない。でも、いつか出てくるべきコーンは、ローン内在庫を含め、豊富な状況が続く。豊富に蓄積されているが、なかなか市場に出てこない現物を前にすると、需要家は、自然に当用買いの姿勢に戻る。需要サイドが閑散とする。相場は上値を狙えなくなる。そして、相場は需要家が期待したような安値を少しずつ切り下げる。あとは、時々に応じて、天候プレミアムや、政府介入による農産物価格支持が、価格を一時的に盛り上げることになる。しかし、大きな天候異変がなければ、パターンはあくまで安値傾向。( F )
(大豆)
上昇トレンド。セットバックがあれば買いを勧める。
まさに上昇トレンドを絵に描いたような相場展開であった。今日の安値からの反転による高値引けにて相場の強さが改めて証明された形となった。3年続きの豊作にて誰も強気材料に目を向けていなかったが、トレンドが変った事により強気材料が表面に出てくる事になる。3年続きの豊作とはいえ、期末在庫率は13.9%に過ぎない。それだけ需要も増大している。期末在庫が13.9%の年は最近では91/92が相当するが、この時の1月中の3月限は540近辺の価格構成であった。環境が違う為あと40セントの大幅アップはすぐには考えられないが、あと20セントの上昇を唱えるトレーダーは多くいる。
ただ目先一辺倒の上昇は考えづらい。テクニカルにも買われすぎ警戒感が出てきている。あるアナリストによればコーンにおけるファンドのネットロングはすでに史上最高の70,000コントラクトになっているのではという。それ程の大きなポジションになっているが為に、本日のコーンは高値警戒感から大豆ほどの上昇を見せなかった。大豆のファンドポジションは同じアナリストによるとまだ30,000コントラクト弱であり、数字自体は大きいがまだ買いあがれる余裕があるレベルと考えられている。一方大豆粕のファンドポジションも27,000コントラクトのネットロングと史上最高と考えられており、そろそろ買い警戒感が出ている。
今週末にブラジルサフラスから大豆生産予想が発表される予定になっている。今の頼みの綱はブラジルだけであるが、下方修正されるとの専らの評判になっている。ブラジル大豆生産量にまで陰りが見えればそれこそ一段高、二段高の可能性が高い。本日のマーケットはファンドだけでなく、コマーシャルも描いてにまわっていた。農家売りが少ない為、実需家がヘッジで買いに回ったものと考えられる。弱い材料が消えてしまった今、目先必要なプライシングはセットバックがあればその都度入れていく事が無難だ。(N)
(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)