(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント
2000年1月20日
| 本日の相場 |
とうもろこし --- ほぼ変らずの寄り付き、ほぼ変らずの引け ---
| OPEN | HIGH | LOW | SETTLE | CHG | OPEN INT | CHG | |
| 00 MAR | 220 3/4-21 | 221 1/2 | 218 3/4 | 220 3/4 | +0 | 219724 | -3016 |
| 00 MAY | 228 3/4-28 1/2 | 229 1/2 | 226 3/4 | 228 3/4 | +0 | 78146 | +2290 |
| 00 JUL | 236-36 1/2 | 237 | 234 1/4 | 236 | +0 | 85564 | +1626 |
| 00 SEP | 242 3/4-42 1/2 | 243 1/4 | 241 1/4 | 242 3/4 | -1/2 | 24282 | +652 |
| 00 NOV | 248 | 248 | 248 | -1/2 | 863 | +18 | |
| 00 DEC | 250 3/4-50 1/2 | 251 1/2 | 249 | 250 3/4 | -1/2 | 49861 | +1583 |
| 465934 | +3430 |
大豆 --- 小幅安値寄り付き、高値引け ---
| OPEN | HIGH | LOW | SETTLE | CHG | OPEN INT | CHG | |
| 00 MAR | 499 1/2-501 | 506 3/4 | 497 1/2 | 505 1/2 | +4 1/2 | 73864 | +1366 |
| 00 MAY | 509-08 1/2 | 515 1/4 | 506 1/4 | 514 1/4 | +5 | 29817 | +729 |
| 00 JUL | 517 1/4-17 1/2 | 524 | 515 | 522 3/4 | +4 3/4 | 26316 | +1479 |
| 00 AUG | 520 | 525 1/2 | 517 1/2 | 523 1/2 | +4 1/2 | 3524 | +121 |
| 00 SEP | 522 | 527 | 519 | 525 1/2 | +5 1/2 | 1083 | +72 |
| 00 NOV | 527-28 | 535 | 526 1/4 | 533 3/4 | +5 | 14208 | +288 |
| 148995 | +4108 |
| MEAL | CHG | OIL | CHG | WHEAT | CHG | NY-YEN | |||
| MAR | 16200 | +270 | MAR | 1628 | -6 | MAR | 265 | -1 | 105.33-105.47 |
| MAY | 16390 | +290 | MAY | 1657 | -8 | MAY | 276 | -1 1/4 | |
| JUL | 16620 | +290 | JUL | 1687 | -8 | JUL | 286 1/4 | -1 | |
| AUG | 16670 | +300 | AUG | 1701 | -7 | SEP | 296 3/4 | -1/2 | |
| 本日の相場の動き |
投機家による大豆上げを尻目に、コーンはほぼ不動。
新規材料難がコーンの相場を停滞させたが、大豆・大豆粕にはテクニカルから投機家の買い注文が集まった。
コーンは、ほとんど目を引く動きを見せなかった。要因を強いてあげれば、大豆の上昇、乾燥気味の中西部土壌水分、ラ・ニーニャ年への漠然とした懸念などの強材料が、今週の中国の大量輸出成約、若干の買い過ぎ感、ロシア向け食糧援助期待の後退などの弱材料と引っ張り合った、といったところ。
大豆は、中盤から急伸。先週からの南米での雨も、アルゼンチンの乾燥地域の一部を癒すには至っておらず、今週末の降雨範囲予想が狭まったことから、買いやすい雰囲気となった。投機筋の買いを最も集めたのは、大豆粕。先のNOPA報告で搾油量が減少した一方で、急激に気温が下がっている米国中西部地方の飼料需要が上昇している、という見方が一つのきっかけになったと言われている。約1時間に大口投機家による5,000コントラクト以上の買い注文が入り、大豆粕は新約定高値に至った。大豆もそれに吊られて上昇、そのまま引けた。
本日のファンドの動きは、コーン400コントラクトの買い越し、大豆3,000コントラクトの買い越し、大豆粕は5,500コントラクトの買い越しであったと見られている。
| ロシア向け食糧援助、2000年は少量 |
ロシアの副首相は、「2000年の米国からの食糧援助は、せいぜい50万トン止まりとなり、それ以上については期待できない。」と発言した。「米国政府が反対しているらしいから。」とのこと。
市場では、食糧援助を減少させる理由として、1)いまだ使途に不明な点が拭い去れないこと。2)ロシア経済に復調の兆しが見られ、援助の必要性が薄れていること。などと言われている。
これまで、食糧援助策は政府の農産物価格維持政策の一つと見られていただけに、相場には弱材料と作用した。
| 各生産地の天気予報および状況 |
アルゼンチン
今週のドライで平年以上の気温にもかかわらず総じてコーン・大豆の生育は順調に保たれている。ストレスが懸念される地域は全体の15-20%の範囲、西部ブエノスアイレス、サンタフェ南部の一部に限られている。現在の平年以上の気温は金曜日には平年並みまで下がる見込み。また来週前半には北部に降雨システムが予想されてiいる。しかし今日の予報ではこのシステムはベルト南部には限られた降雨しかもたらさない予想にかわっており、南部地域での単収の減少が懸念される。
ブラジル
ドライ懸念が残る地域はベルト全体の10%以下。今週後半の平年以上の気温も長くは続かない予想にて、降雨がなくても来週前半までは全く問題にならない。来週はベルト全体に降雨システムが予報されており、コーン・大豆の生育は順調に推移する見込み。
南アフリカ
タイムリーな降雨がベルトのあちこちで見られる。土壌水分はベルト全体に申し分がない。次ぎの降雨システムは今週末の予報。コーンの受粉は順調に進捗しており、今の所何ら問題は見られない。
米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ)
| 本日の発表等 |
本日は主要な発表はありませんでした。
| 本日のトーメンの意見 |
(コーン)
当面の買いターゲットは期近215〜217。
ターゲットに範囲を持たせた。天候を始め様々な要因が絡む中で、買い越し感などから、現レベルから下値のチャンスは何度かあるであろう。にもかかわらず、ターゲットを2セント上昇させた理由は、短期相場は意外と底固いと見られるからである。先週からの南米の雨は、積極的に乾燥地域の範囲を狭めたが、コーン・大豆相場を冷やしたのは、全体でほんの1〜2時間である。本日の大豆粕の急騰も、中西部の気温低下だけでは説明がつくものではない。言うまでもないが、ファンドの買い意欲がその背景にある。
ダウ工業株に不透明感が出ていることと対照的に、CRB先物指数が9日連騰、高値更新に及んでおり、商品市況で現在上昇傾向にない商品を探すのは難しい。ただし、原油などその相場上昇に確たる理由があるものもある一方で、本日の大豆粕や昨日のコットン・卑金属のような、その上昇の背景として資金流入以外の理由が不明確なものが数多い。事実、それぞれの商品のエキスパートが、急騰の理由を単に「ファンド買い」のみでかたづける例は今や穀物に限った現象ではない。つまり、不透明感のでてきた金融市場の余剰資金が、長らく低迷して買い易いレベルに「見える」商品市況に一様にばらまかれているという指摘は、現況としては、正しいと言える。その意味で、短期的に底固い相場環境となっており、上記ターゲット設定となる。
しかし、中期的には資金流入期待による相場判断はできない。「投機家が売り越しになっている。」「歴史的に見て底値。」という商品に買いが浴びせられているうちは良いが、早晩資金配分商品の選別が行われる。コーン固有の相場判断要因を見れば、この時期の適正レベルは215〜220であり、後には米国の中西部の天候等が加わってくるものの、低迷相場となる材料は素地は十分ある。本格的な作付け前天候相場に入る前に、若干の低迷相場があって然るべきである。ただ、200以下の相場を形成する環境ではなくなっていることは確かであり、少なくとも新穀生産量が見えてくる数ヶ月先までは、そのような下値は考えられない。( F )
(大豆)
昨日までと意見は変らず。セットバックがあれば少しづつでも買いを入れるべき。
本日の相場でもファンドの買いの強さ、農家のホールド姿勢の強さがうかがわれた。昨日のコメントと変らないが上昇トレンドの認識の中で、ある程度のセットバックはリスクヘッジの意味から拾っていかざるをえない。目先2,3週間はブラジルを中心に南米の天候、その後は作付け前の中西部の土壌水分・また作付け意向面積が大きな要因となってくる。現在のようにファンド・農家が値上がりを強く意識している中、南米の天候が順調に推移しても次ぎの中西部の状況という相場要因が控えている限りファンド・農家とも売りを控える事が充分に考えられる。したがいこれらの相場要因は弱い材料の時は反応が鈍く、強い材料になったときにのみ大きく反応する可能性があることを心に留めておきたい。
また大統領選挙についても述べると、2月1日には最初の予備選挙がアイオワにて行なわれる。最初の予備選挙ということで各陣営とも非常に力を入れる事が容易に想像できる。アイオワという事から農業政策にも話が波及する可能性が高く、これもやはり強気材料となる。
またもし南米に何か問題が起こったとき、農家は更に値上がりを期待し一層売りを手控える事が想像できる。その時はベーシスも急反発する可能性があり、シカゴフューチャーだけでなく、ベーシスもある程度抑えておく事を勧める。ベーシスもフューチャーと同じ理論にて、ブラジルの天候が順調に推移しても農家売りは期待できない為しばらく高止まりすると考えられる。(N)
(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)