(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2000年1月26日

本日の相場

とうもろこし  --- 安値寄り付き、安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
00 MAR  225 1/4-26  226  222 3/4  223  -4 1/2  209786  -6253 
00 MAY  232 3/4-33 1/2  233 1/4  230 1/2  230 3/4  -4 3/4  85494  +317 
00 JUL  240-40 1/4  240 1/4  237 1/2  237 3/4  -4 1/2  88008  -31 
00 SEP  246 1/4-46  246 1/4  243 1/2  244  -4  26587  +342 
00 NOV    250 1/2  248  249  -4  843  -59 
00 DEC  253 1/2-54  254 1/4  251 1/4  251 3/4  -4  55452  +1703 
            475713  -3479 

 

大豆     --- 安値寄り付き、安値引け ---

 

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
00 MAR  513 1/2-14 1/2  513  511 3/4  513 1/4  -3 3/4  76272  +133 
00 MAY  522-22 1/2  525  520 3/4  522 1/4  -3  32082  +504 
00 JUL  530 1/2-31  533 1/4  529  530 3/4  -3  28642  +377 
00 AUG  532 1/2-33  535  530 1/2  531 1/4  -4 1/4  4214  +187 
00 SEP  534 1/2-35  536  532  532 1/2  -4 1/2  2010  +133 
00 NOV  540-41  542  537 1/2  539 1/4  -4  15604  +163 
            159160  +1515 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
MAR  16350  -180  MAR  1648  +0  MAR  260  -4 3/4  105.72-105.91 
MAY  16570  -180  MAY  1679  +0  MAY  271 1/4  -4 3/4   
JUL  16770  -190  JUL  1711  +1  JUL  281 3/4  -3 3/4   
AUG  16840  -160  AUG  1725  +4  SEP  291 1/2  -4 1/2   
                   

 

本日の相場の動き

買い過ぎ感から一服。

相場に新しい要因が少なく、買い上げてきたファンドが利益確保を進める動きが目立った。平年並みレベルの農家売りも、下げに寄与。ブラジルでの雨は、天候に敏感な時期を迎えている大豆生産地域を良好な状態に保つことになり、弱材料となった。 

本日ファンドは、最終的にはコーン2,500コントラクトの買い越し、大豆600コントラクトの買い越しで終わったと見られている。 

 

各生産地の天気予報および状況

アルゼンチン

昨日から雨は少なくなっているが、今後西部で一部雨がある他は、少雨は週末まで続く。生産地域の3分の1が水分不足となっており、雨が無ければイールド低下が続く。大豆は雨が必要な時期に入っただけに、特に懸念される。 

ブラジル 

昨日から中北部を中心に雨となっており、今週末まで続く。コーン・大豆ともに状態は良く、南部の一部が乾燥によってイールド減となる分は、他地域の良好な生育状況が相殺することになるであろう。 

南アフリカ 

今週中雨が予想される。気温も平年より若干低く推移する見込みで、コーン受粉は引き続き良好に行われるであろう。 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

本日の発表等
1)ローンデータ (百万ブッシェル)

−コーン− 

  1月18日  先週比  Forfeit合計  先週比  Redeem合計  ローン合計 
1997crop  0.1  unch      21.6   unch    1,118.8   1,140.5 
1998crop  22.3  -3.2      40.0   0.9    1,694.2   1,756.5 
1999crop  1,153.6  45.4       0.0   unch      67.3   1,220.9 

−大豆− 

  1月18日  先週比  Forfeit合計  先週比  Redeem合計  ローン合計 
1997crop  0.0  unch        6.7   unch    259.6   266.3 
1998crop  3.4  - 0.3       10.2    0.1    326.7   340.3 
1999crop  243.4  2.4       0.0   unch     19.9   263.3 

−コーン、大豆ともニュートラル 

 

*本日はセンサス月間搾油高レポートが発表される予定であったが、東部地域を襲っている大雪の影響にて政府機関がほとんど閉鎖されており延期された。明日発表予定の週間輸出成約高レポート等も遅れる見込み。 

 

本日のトーメンの意見

 

短期には買い。あくまで短期。

「一連の上昇は、ファンダメンタルズに裏打ちされたものか、それともマネーゲームの産物か。」穀物相場分析家に問うと、「ファンダメンタルな動きだ。」と口を揃える。その裏付けの主なものは、家畜数増による飼料需要の増加、アジア経済回復からの輸出需要増加期待、3年間増加を続けていた期末在庫の減少、南米生産量の減少予想などである。そして、「それらは長きにわたった下落相場を反転させ、今後の上昇局面を作り出すに十分である。」という意見は多い。 

しかし、現市場で常識となったそのような意見のみで、この上昇の背景をかたづけ、今後を占おうとすることには疑問が残る。他市場からの余剰資金流入の影響がいまだに否定できないからである。それは、「1月12日のUSDA報告によって、穀物相場の環境がガラリと変化した。その時点では、誰の目にも相場は安いと映った。時を前後して相場頭打ち感に悩んでいた株式市場参加者は、好機とばかりに穀物相場に資金の一部をシフトさせた。株式市場は1月14日をピークに値位置を急落させ、一方、穀物市場はその取引量において空前の活況を呈した。」という、小欄で以前から繰り返す(暴論と言われる)仮説のことである。この空前の取引量の約2週間で、ファンドはそのポジションを売り越し気味から一気に約10万コントラクトもの買い持ちに転じた。その間の資金使用量の大きさは過去に例がなく、そこから新しい資金流入があったと考えるのは自然なはずだ。では、なぜそのことに小欄がそれほどこだわるのか、それが相場をどう変化させる可能性があるのか。 

米国でテレビのスイッチをひねり、宣伝の時間になると、証券会社・電子商取引会社のオンパレードだ。以前コマーシャルの花形であった自動車・食品・電気機器メーカーは、完全に後塵を拝している。今や、国民の約半数が何らかの形で証券取引に手を染め、年間数十%のリターンという資金効率に狂喜している。さて、株式相場は技術革新や生産効率向上によって長期にわたる高報酬を可能にしてきたが、穀物相場は全く異質だ。どこまでも買いが利益を生む相場ではない。とんでもない天災がない限り、相場はどこかで頭を打つ。相場が動かなくなる。彼ら新マネーは動かない相場に未練はない。他の動く相場を見つけ、資金をきれいに引き上げる。行き過ぎた穀物相場は急落し、適正な位置に戻る。というシナリオが考えられる。 

では、どこで頭を打つのか。どこが適正な位置なのか。ファンドが10万コントラクトもの買い持ちになっているにもかかわらず、コーン相場は期近220セント台の10数年来の安値圏で推移している。商業筋・農家の売りに関しては、様々な見方があるが、現在のレベルでの農家の売り意欲が、まだこの安値圏を維持する原因となっていると見ている。バージ運賃の高騰が輸出価格を堅調推移させているが、農家手取り価格には大きな変化がないことは、そのことを裏付けている。つまり、落ち着き所(適正レベル)はそう現レベルから遠くないはずだ。また、99/00年の期末在庫率18%(USDA)を基に過去の例と見比べると、年間の期近価格平均は210前半になる。すでに、昨年9月〜12月の平均が約203となっているので、今後しばらくの平均(言い換えれば平時の適正レベル)は220前後と計算できる。もちろんこれは、大きな異変がなければのことである。次に、どこで頭を打つのか。これは予想が難しい。もしかしたら、現レベルかも知れないし、作付け期まで待たねばならないのかも知れない。ただ、「動く相場」が条件だとすると、遠い先ではなさそう、という推理は働く。つまり、どこか早い時期に適正レベル近くに戻る可能性は高い。先週月曜日に出されたある分析会社のヘッジファンド向け穀物相場推奨コメントには、「コーンは35セント、大豆は75セントの上昇余地がある。」と書かれている。そこからは、新マネーのターゲットは、期近コーン250、大豆560近辺がその上限と見て取れる。これは、あくまで上限の設定であり、それ以下を頭とする可能性の方が高い。なにしろ、適正レベルよりあまりに高いレベルであるからである。 

本日の結論として、ファンドの買いによるしばらくの上昇懸念を考えると、短期としては買いを勧める。ただ、相場上昇中は、ファンダメンタルズがこれ以上のレベルの相場を欲しているとつい感じがちであるが、今回に関してはそれは早計であり、相場は早晩適正レベルに戻ることになる。そのレベルは期近で220前後。 ( F ) 

 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)