(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2000年2月3日

本日の相場

とうもろこし  --- 安値寄り付き、安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
00 MAR  220-20 1/4  220 1/4  217 1/4  218  -2 3/4  200206  -1713 
00 MAY  227 1/2-28  228 1/4  225 1/4  226  -2 3/4  92978  +1039 
00 JUL  235 1/4  235 3/4  232 3/4  233 3/4  -2 1/4  90998  +570 
00 SEP  241 1/2-41 1/4  242 1/2  240  240 1/4  -2 1/2  26980  +298 
00 NOV    245 3/4  245 3/4  245 3/4  -2 1/4  781  -6 
00 DEC  249 1/2-49 3/4  250 3/4  247 3/4  248 3/4  -1 3/4  62470  +1290 
            484785  +1640 

 

大豆     --- 安値寄り付き、安値引け ---

 

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
00 MAR  503 1/2-04 1/2  505  498  501  -6 1/2  75771  -636 
00 MAY  513-11  514 1/2  507  510  -6 1/2  37680  +301 
00 JUL  521 1/2-21  522 3/4  515 1/2  518  -7 1/4  30999  +263 
00 AUG  524-23 1/2  524 1/2  517 1/2  520 1/4  -5 3/4  5149  -54 
00 SEP  523-22 1/2  524  518  520 1/2  -7  3033  +50 
00 NOV  530-31  531  524  526 3/4  -7 1/4  17761  +304 
            170888  +247 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
MAR  15970  -240  MAR  1596  -23  MAR  253 3/4  -3 1/2  107.61-18.55 
MAY  16230  -230  MAY  1627  -25  MAY  265  -3 1/2   
JUL  16430  -230  JUL  1659  -26  JUL  275 1/4  -3 1/2   
AUG  16480  -200  AUG  1672  -28  SEP  286  -3 1/4   
                   

 

本日の相場の動き

引き続く雨。大豆三品に間断なく売り注文。

ブラジル・アルゼンチンのコーン・大豆生育地域に、予報通りの広範囲の雨が降っている。また、来週前半まで同様の天候が続くとの予報となり、下げ基調を継続させた。 

コーンは、輸出成約報告が好調を示したが、昨日から囁かれている中国の輸出量が1,200〜1,500万トンにおよぶとの分析のインパクトの方が上回った。大豆が大幅に売られていたこともあり、寄り付きから売りが先行の展開となり、相場は寄り付き時を一日の高値とした後、一度も高値圏へ顔を出すことはなかった。ドルが堅調に推移していることも、今後の輸出需要に不安を持たせた。取引量は多くなかったが、大量売り越しを抱えたファンドの一部が狼狽売りをし始め、相場は回復のきっかけを与えられなかった。農家売りはほとんど見られなかった。買い側は、商業筋のプライシングが主であったと見られる。2週間ぶりの安値となった。 

大豆は、今日も穀物相場下げの主役。南米のこの大事な時期に、タイムリーな雨が広範囲に降リ続いていることが、相場の売り欲求に満足感を与えず、本日も一方的な安値基調。予想の上限を数えた大豆週間輸出成約報告も、雨の前には価格をサポートする役には立たず、大豆粕・大豆油も均等にその値を下げていった。ブラジルのIBGEという機関が、同国主要州の大豆生産量は昨年比5.13%「増加」するという見通しを発表し、これまでの多くの生産量予想の常識を覆したことも、相場の弱トーンを加速せずにはいられなかった。 

本日のファンドの動きは、コーン3,000コントラクトの売り越し、大豆1,000コントラクトの売り越しと見られている。 

 

 

各生産地の天気予報および状況

アルゼンチン

今週の降雨システムによりコーンベルトの約80%、大豆の60%が恵みの雨を受けた。今後5日間では40%の降雨がベルト全体で期待できる。気温は平年並みを予想。しかし南部サンタフェは今回のシステムの恩恵に預かっておらず、まだ1/3の大豆地帯にて土壌水分が不足している。コーンはすでに受粉を終えており、今回の降雨により単収が大きく改善する事はない。 

ブラジル 

昨日は北部リオグランデドスル、西部パラナ中心に25%の範囲で降雨があった。今後5日間にもベルト全体に70%の範囲で期待できる。気温は平年並みからやや高めを予想。コーン・大豆ともまだ水分が必要な重要なときであり、今回の降雨は単収の向上につながるとみられる。 

南アフリカ 

この2週間のドライな天候によりオレンジフリー州の北西部にドライ懸念が出てきた。ドライの影響は東にも広がりつつある。ストレスの懸念が出てきた畑は全体の1/4から1/3。しかし2/3の畑ではすでに受粉を終えており、大きなロスにはならない見込み。 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

本日の発表等
1) 週間輸出成約高報告 (単位:千トン)

 

  週間成約高  成約量累計  成約残 
  今年度  来年度  今年度  昨年度  今年度  来年度 
コーン  821.4  0.0  28,268.2  26,873.4  7,578.6  36.6 
大豆  391.8  0.0  17,281.7  15,701.0  3,593.3  19.9 
小麦  566.0  0.5  20,611.9  21,104.0  2,704.2  109.2 
大豆粕  245.6  0.0  3,484.7  3,775.0  1,129.0  29.0 
大豆油  4.2  0.0  236.3  627.2  75.7  0.0 

コーンはほぼ予想通り、大豆は予想の上限、大豆粕は予想外の大きな数字、大豆油は失望。 

2) 週間輸出高 (単位:千トン) 

 

  輸出量  輸出量累計  USDA予想 
  今週  先週  今年度  昨年度   
コーン  979.4  884.0  20,688.6  18,440.7  50,170 
大豆  685.2  618.2  13,688.4  12,209.3  23,540 
小麦  477.3  383.4  17,907.7  17,833.3  29,260 
大豆粕  185.7  155.4  2,355.7  2,245.9  6,440 
大豆油  3.8  14.9  160.6  443.3  790 

 

3)センサスビューロー12月度月間搾油高 

 

  99年12月  99年11月  昨年同期 
大豆粕生産量(トン)  3,160,843  3,154,600  3,191,821 
大豆粕在庫量  377,352  392,444  276,429 
大豆油生産量(千ポンド)  1,599,648  1,597,019  1,610,310 
大豆油イールド(lbs/ブッシェル)  11.19  11.19  11.14 
大豆油在庫(千ポンド)  1,764,592  1,629,307  1,312,454 
大豆搾油高(ブッシェル)  142,963,737  142,759,506  144,566,688 

搾油高は予想通り、大豆粕在庫・大豆油在庫は予想よりやや多いと考えられた。 

 

4) コミットメントオブトレーダーズ報告 

ファンドネットポジション (単位:コントラクト) 

  1月18日現在  1月11日現在 
とうもろこし  109,482 LONG   90,602  LONG  
大豆  37,330  LONG  25,891  LONG 
大豆粕  23,337  LONG  18,955  LONG 
大豆油  18,564  SHORT  17,591  SHORT 

- 予想通りの大きなファンドのロングが確認された。大豆はほぼ予想通り、コーンは予想よりやや多め。 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

相場の底でないとしても、この値位置は少しずつ買い。 

繰り返すが、需給構造上、新穀生産量に目処が立つ前に、期近200レベルはない。下値は210がせいぜいだ。南米の雨で大豆が売られてコーンが引っ張られ、ため込んだ投機家の買い持ちがどっと相場に出されても、その下値を抜いて210より下値で落ち着くことは考えていない。大豆の場合は、さらなる南米の雨が世界全体の需給に変化を及ぼす潜在性を持っており、したがって底値の予想はしにくいが、コーンに限ってはそこまで。 

ファンドがその買い持ちを崩しかけ、大豆の弱基調が強いときに、「現レベルが底。」とは言わない。しかし、「底から10セントと離れていない。」とは言うことができる。手前のポジションを埋めるのに、220を割れたレベルを買いに行くのは、冷静な判断だ。 

一方、長期的には安値の潜在性はもちろん存在している。米国の天候が平年並みに推移することを仮定すれば、相場は97年秋からの下げ基調を継続する可能性はきわめて高い。「つぎはぎの96年農業法に、たんまりの補助金」という構図に、USDAはどうやら反省の「は」の字も持ち合わせていないようだ。今朝、USDA長官が、今後2年間にわたる115億ドルの特別予算案を発表した。そのうち69億ドルは農家への補助金。(それでも農家は、その額に不満を表明しており、これが増加する可能性は高い。)さすがに今回は、USDAはそのばらまき方に工夫を加えようとしているようだが、結果は同じだ。農家は、ホールド姿勢を強める。一瞬、市場に流れる現物不足に相場は上昇するが、需要家は当用買いの姿勢を強める。需要が見えなくなって、相場は下がる。端境期になればなるほど、現物玉が多いという矛盾を生じながら、相場は安値推移を続ける。このシナリオを覆すものは、大きな天候不安しか見当たらない。( F ) 

 

(大豆) 

中長期的には上昇トレンドとの見方に変りはない。 

コーンはアルゼンチンの生育もほぼ決まってきて動きづらい状況になっている。そんな中、大豆新穀とコーン新穀の価格比2.12見当は大豆が安すぎると考えられる。また来週発表の需給報告でも南米の大豆生産量が下方修正されるとの見方が多い。1月の需給報告での在庫率は14.5%であった。これであっても歴史的にローンレートを割り込むような価格になる理由が見つからない。ましてや11%程度にまで期末在庫率が減少する可能性がある中、このレベルから売り込むのは危険だ。 

ただ短期的には一部ファンド、ローカルトレーダーのチョッピーな動きに惑わされた。南米の降雨予報に、少しでも利が乗っているロングは利益を確定させようという動きが見られた。農家のホールド姿勢は続いている事、大手ファンドの多くはポジションをホールドするであろう事から下値はさほどないと思うが、ローカルの中などにはまだ利益が乗っていれば一旦手仕舞いしようという動きがあるかもしれない 

強気コメントが多くなるが、参考までに下記ご連絡したい。 

現在南米に降っている雨は典型的な夏型の降雨であり、雨雲が一ヶ所に集中する事が多い。したがい実際には雨雲から少し離れている場所には全く降雨がなかったりしている。天気予報から感じるより、実際の畑では土壌水分が改善していない事が多い。またブラジルに行かれた方はよくわかると思うが、ブラジルの土壌は水分を保ちにくい。したがい1週間のドライはアメリカ中西部の2週間3週間に相当すると言われている。今週は降雨に恵まれているブラジルであるが、油断をしているとあっという間にまたドライ懸念から相場が上昇することになるので要注意だ。 

ブラジルがらみで弱気コメントもひとつ。 

ブラジルの農家は今、一般に手持ち資金が少ない。昨年来大豆価格は低迷しており、また有効な農業政策も出てきていない。したがい収穫と同時に例年以上に売り物が多くなる可能性がある。ブラジルはドライな作付け時期の天候のため収穫は例年より遅く、ピークは3月から4月であろうか。(N) 

 

 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)