(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント
2000年2月11日
| 本日の相場 |
とうもろこし --- 安値寄り付き、安値引け ---
| OPEN | HIGH | LOW | SETTLE | CHG | OPEN INT | CHG | |
| 00 MAR | 224 1/2-25 | 225 3/4 | 221 1/4 | 221 3/4 | -3 3/4 | 162313 | -6556 |
| 00 MAY | 233 1/4-33 1/2 | 234 | 229 3/4 | 230 1/4 | -3 3/4 | 117486 | +7704 |
| 00 JUL | 240 3/4-41 1/4 | 242 | 237 1/2 | 238 | -3 1/2 | 99130 | +1343 |
| 00 SEP | 247-46 3/4 | 247 1/2 | 243 1/2 | 243 3/4 | -3 1/2 | 29205 | +1027 |
| 00 NOV | 252 1/4 | 249 1/2 | 249 1/2 | -3 1/4 | 867 | +72 | |
| 00 DEC | 254 3/4-55 | 255 3/4 | 252 | 252 1/4 | -3 1/4 | 66407 | +887 |
| 487004 | +5007 |
大豆 --- 安値寄り付き、安値引け ---
| OPEN | HIGH | LOW | SETTLE | CHG | OPEN INT | CHG | |
| 00 MAR | 510-11 | 513 | 504 1/4 | 505 1/4 | -7 3/4 | 66432 | -1953 |
| 00 MAY | 519 1/2-20 1/2 | 522 | 513 1/2 | 515 | -7 | 47061 | +2848 |
| 00 JUL | 528 1/2-29 | 531 1/2 | 523 | 523 1/4 | -7 1/4 | 35103 | +540 |
| 00 AUG | 532 | 533 | 524 | 524 1/2 | -7 1/4 | 5660 | +40 |
| 00 SEP | 534 1/2 | 534 1/2 | 527 | 527 1/2 | -6 1/4 | 3268 | +2 |
| 00 NOV | 539-40 | 541 | 533 | 534 1/2 | -5 3/4 | 19686 | +312 |
| 177800 | +1809 |
| MEAL | CHG | OIL | CHG | WHEAT | CHG | NY-YEN | |||
| MAR | 16420 | -280 | MAR | 1562 | -35 | MAR | 269 1/2 | -2 1/4 | 108.94-109.59 |
| MAY | 16690 | -180 | MAY | 1595 | -31 | MAY | 282 | -1/2 | |
| JUL | 16870 | -120 | JUL | 1627 | -31 | JUL | 291 1/2 | -2 1/2 | |
| AUG | 16930 | -120 | AUG | 1645 | -29 | SEP | 301 3/4 | -2 1/4 | |
| 本日の相場の動き |
需給報告はニュートラル。昼過ぎから突然のファンド売り、昨日の上げを取り崩す。
朝方のオープニングコールは小高い予想であった。その理由としては−−−
@需給報告の内容は予想内ではあったが、やや強いと考えられたA昨日ゴア副大統領が300万トンの追加輸出援助をするとアナウンス。詳細は発表されていなかったが、3/4が小麦、あと大豆も含まれると考えられたBウォールストリートジャーナル紙に夏頃までに中国のWTO加盟が実現する可能性があり、US産コーン450万トン・US産小麦730万トン他の輸入が今後行なわれるかも、と記事になった。等が挙げられる。
しかし実際の寄り付きは、昨日の引け間際の上げ方が行き過ぎであったと考えられた事と南米の降雨予報から小安く始まった。
その後は全くの閑散としたマーケット。新しいニュースもなく狭いレンジでの取引となる。ただ昼過ぎ頃、ダレた小麦マーケットに急にファンドの売りが入ると、コーン大豆3品にも売りが続きあっという間に昨日の上げを取り崩してしまった。結局そのままほぼ安値引けでの終了となった。
本日のファンドはコーンで4,000コントラクトの売り越し、大豆で1,500コントラクトの売り越しであったと考えられる。
| 需給報告発表 |
第一声としては予想通りの発表。コーンは中国の輸出数量が500万トンから800万トンに増加。その影響でUSの輸出数量が2,500万ブッシェル減少し期末在庫はその分2,500万ブッシェルの増加となった。事前予想では2,500-5,000万ブッシェルの期末在庫増加予想であった為、予想の範囲内ではあるがやや強気レポートと考えられた。その他では南アフリカの生産量が50万トン増加され900万トンに修正された事が目を引く程度。
大豆は搾油量を500万ブッシェル減少、輸出量を2,500万ブッシェル増加、それにより期末在庫を2,000万ブッシェル減少させた。事前予想では1,000-2,000万ブッシェルの期末在庫減少予想であった為、やはり予想の範囲内ではあるがやや強気レポートと考えられた。その他ではブラジルの生産量を50万トン下方修正して3,050万トンに、アルゼンチンの生産量を50万トン上方修正して1,950万トンとした。今月に入ってからの降雨に恵まれているとはいえ、アルゼンチンの上方修正は弱気材料にとらえられた。大豆粕・大豆油についても特質すべき点は見つからない。
| 各生産地の天気予報および状況 |
アルゼンチン
昨日の降雨は北東部を中心に60%の範囲。今後5日間にもベルト全体の70%の範囲で降雨が見込まれる。気温は平年よりやや低め。最近の降雨により、あと2週間雨がなくてもストレスが発生しないほど土壌水分が改善している。大豆はまだ大部分が開花の段階であり、鞘付きが増加する可能性が実現性を増してきた。コーンはカーネルの形成の段階にてすでに充分すぎるほどの水分が保たれている。
ブラジル
昨日の降雨は中心部から北西部にかけて45%の範囲。今後5日間にもベルト全体に75%の範囲で降雨が見込まれる。気温は平年よりやや高め。この降雨システムは唯一ドライが懸念されているリオグランデドスルにも恵みの雨を降らせる見込み。残りの地域も問題は何も見られない。しいていえば、北西部地帯にてややウエットのため、収穫に問題が出てくる懸念が若干ある程度。
南アフリカ
昨日の降雨範囲は65%。今後5日間にも全体の80%に降雨が見込まれる。この降雨システムはドライが懸念されている南西部地域も通過する予定にて、予想通りの降雨が降ればどの地域にも生育に問題がなくなる。
米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ)
| 本日の発表等 |
| 1)USDA SUPPLY /DEMAND REPORT |
@ 米国産大豆(単位:百万ブッシェル)
| 1998-1999 | 1999-2000 | |||
| JAN | FEB11 | JAN | FEB11 | |
| 作付面積(百万エーカー) | 72.0 | 72.0 | 73.8 | 73.8 |
| 収穫面積(百万エーカー) | 70.4 | 70.4 | 72.5 | 72.5 |
| 単収(ブッシェル/エーカー) | 38.9 | 38.9 | 36.5 | 36.5 |
| 初期在庫 | 200 | 200 | 348 | 348 |
| 生産量 | 2,741 | 2,741 | 2,643 | 2,643 |
| 輸入 | 3 | 3 | 3 | 3 |
| ・供給合計 | 2,944 | 2,944 | 2,994 | 2,994 |
| 搾油用 | 1,590 | 1,590 | 1,605 | 1,600 |
| 輸出用 | 801 | 801 | 865 | 890 |
| 種子・飼料用 | 89 | 89 | 90 | 90 |
| その他 | 116 | 116 | 69 | 69 |
| ・需要合計 | 2,596 | 2,595 | 2,629 | 2,649 |
| 期末在庫 | 348 | 348 | 365 | 345 |
| 農家平均価格($/ブッシェル) | 4.93 | 4.93 | 4.50-5.00 | 4.50-5.00 |
A 米国産コーン (単位:百万ブッシェル)
| 1998−1999 | 1999-2000 | |||
| JAN | FEB11 | JAN | FEB11 | |
| 作付面積(百万エーカー) | 80.2 | 80.2 | 77.4 | 77.4 |
| 収穫面積(百万エーカー) | 72.6 | 72.6 | 70.5 | 70.5 |
| 単収(ブッシェル/エーカー) | 134.4 | 134.4 | 133.8 | 133.8 |
| 初期在庫 | 1,308 | 1,308 | 1,787 | 1,787 |
| 生産量 | 9,761 | 9,759 | 9,437 | 9,437 |
| 輸入 | 19 | 19 | 15 | 15 |
| ・供給合計 | 11,088 | 11,085 | 11,239 | 11,239 |
| 飼料用その他 | 5,489 | 5,496 | 5,650 | 5,650 |
| 食用・種子用・工業用 | 1,822 | 1,822 | 1,900 | 1,900 |
| 輸出用 | 1,981 | 1,981 | 1,975 | 1,950 |
| ・需要合計 | 9,291 | 9,298 | 9,525 | 9,500 |
| 期末在庫 | 1,796 | 1,787 | 1,714 | 1,739 |
| 農家平均価格($/ブッシェル) | 1.94 | 1.94 | 1.70-2.10 | 1.75-2.05 |
B99/00クロップ世界のコーン/大豆生産量予想 (単位:百万トン)
(( )内は前月発表)
○コーン
| 生産量 | 輸出 | ||
| 中国 | 128.00 (128.00) | 8.00 (5.00) | |
| アルゼンチン | 15.50 (15.50) | 8.70 (8.70) | |
| 南アフリカ | 9.00 (8.50) | 1.50 (1.10) |
○大豆
| 生産量 | 輸出 | |
| アルゼンチン | 19.50 (19.00) | 3.50 (3.00) |
| ブラジル | 30.50 (31.00) | 9.30 (9.20) |
| 2) コミットメントオブトレーダーズ報告 |
ファンドネットポジション (単位:コントラクト)
| 2月8日現在 | 2月1日現在 | |
| とうもろこし | 105,300 LONG | 108,050 LONG |
| 大豆 | 43,035 LONG | 46,614 LONG |
| 大豆粕 | 22,270 LONG | 22,521 LONG |
| 大豆油 | 12,190 SHORT | 6,303 SHORT |
- ニュートラル
| 本日のトーメンの意見 |
短期は安値場面も見られるが、長期は上昇。セットバックは買っていきたい。
まずは本日の需給報告から在庫率を羅列したい。
USコーン 18.3% 世界コーン 18.0% 世界粗粒穀物 16.8% US大豆13.0% 世界大豆13.3% US小麦42.5% 世界小麦21.5%
コーンの在庫率は過去10年間で見た場合にやや多いといえる。その上競合する小麦の在庫はじゃぶじゃぶであることから現在の安値に甘んじている事もうなずける。しかしもっと在庫率が高かった90/91、92/93ですら月間チャートで確認した所、今の価格よりはるか上値もあった。今は需要は大きくは減らない構造になっている。食生活は豊かになり、人口も増加を続けている。一方供給はそうは伸びない。したがいちょっとした天候異変で需給バランスは大きく変ってしまう。4年間90億ブッシェル以上の生産高が続いたがこれが更に大きく伸びるようなテクノロジーは今の所ない。ラニーニャによる中西部のドライ懸念が懸念ですまなくなったときの上げが恐い。
アメリカは世界一の裕福な国にて国民全体がそれを満喫している。我々からしたらひがみたくなる光景であるが、その中にあって相対的に農民の収入は増えていない。彼らは決して低所得者ではないが、上を見ればもっと多くの収入をあげているものがごろごろいる。聞いた話だが、場所によってはマクドナルドのバイトの高校生に自給10ドル近くも払っているという。こんな環境の中、農民が待遇の改善を求めて政府に訴えていく事は容易に想像される。いみじくも今年は大統領選挙の年であり、農民の票は大きい。価格が低迷すれば自分達だけがしいたげられていると大きな勘違いをする農民達の力が政府に強く働き掛けるであろう。
一方大豆の在庫率は過去10年間で見た場合に平均的といえる。世界大豆の在庫率も多くない。競合する油糧種子は確かに沢山あるが、そうはいっても月間チャートからみる今の大豆の価格はダントツで安い。大豆はこの3年間が史上1位から3位の生産高という豊作であったが、豊作が続いたという頭が必要以上にこびりついているような気がしてならない。コーンと同様需要は確実に伸びていてそれは大きく減る事はない。南米も含め、豊作が永遠に続く事もありえない。今春中西部のドライが現実のものになったら、あっという間に6ドル以上の相場になることは間違いない。
もし天候異変が起きた場合、一年の豊作では在庫率は回復できない。天候異変が起こると断定している訳ではないが、なにがしらの山や谷は出てくると思う。その意味でも今後3-4年に渡り、長い目で見た上昇トレンドが続くのではないか。
長期の展望ばかりを述べてきたが、短期はしばらくレンジ内、弱い場面も見られると思う。南米もそろそろ先が見えてきた為、次の中西部の作付けまで大きな要因がなくなってしまった。ただファンドはコーン・大豆とも大きなロングを持っているため、レンジ内トレードが続けば焦れて売りを出すものもいるであろうし、この時期まで様子を見て作付けする種子、肥料を買いつける農家がいる事、3月は一般に農家が借地の借り換えをする事等から必要に迫られて売りの出る場面も見られると考えている。
将来的に上げのリスクは大きい事をよくよく心に留めておきながら、期近のセットバックは少しづつでも買っていく事を勧めたい。(N)
(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)