(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2000年3月16日

本日の相場

とうもろこし  --- 小幅安値寄り付き、小幅安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
00 MAY  235 1/2-35 1/4  239 3/4  234 1/4  235 1/4  -3/4  198618  -45 
00 JUL  243 3/4-43 1/4  248  242 3/4  243 3/4  -3/4  135739  +2192 
00 SEP  250 3/4-50 1/2  254 1/2  249 3/4  250 1/4  -1  41339  +93 
00 NOV  255  259  255  255  -1 3/4  865  +1 
00 DEC  258 3/4-58 1/2  262 1/2  257 3/4  258 1/2  -1 1/4  94577  +2990 
01 MAR  265 3/4-65 1/2  269 3/4  265  266 1/2  -1/2  10915  +281 
            488734  +5099 

 

大豆     --- 安値寄り付き、マチマチの引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
00 MAY  524-23  534 1/2  522 1/2  525 1/2  +1/2  76416  -881 
00 JUL  534-33  545  533  536 1/2  +3/4  48802  +408 
00 AUG  536 1/2-36  546 1/2  535 1/2  537 1/2  +1/4  6891  -20 
00 SEP  538-38 1/2  549  537 1/2  538 1/2  -1/2  4618  -1 
00 NOV  544 1/2-44  556  544  546  -1/4  29305  +557 
01 JAN  552 1/2-51 1/2  563  551 1/2  553 1/2  -1/2  2343  +93 
            169911  -260 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
MAY  17000  +0  MAY  1694  +9  MAY  266 1/4  -2 1/2  105.32-105.69 
JUL  17140  +0  JUL  1730  +9  JUL  277 1/4  -2 3/4   
AUG  17170  +20  AUG  1745  +10  SEP  288 1/4  -2 1/2   
SEP  17170  +30  SEP  1761  +10  DEC  302 1/2  -3 1/4   
                   

 

本日の相場の動き

中盤急激に上昇も、続かず。

少なめの輸出成約、少ない大豆搾油量、昨日の安値引け、などから、コーン・大豆相場は寄り付きを、若干ながら安値とした。 

始まりは大豆粕からであった。搾油量減少の原因は大豆油の需要不振にあると見られたことから、逆に大豆粕需給が逼迫すると連想された。大豆粕がまず強含み始め、それを見た大豆も高値圏へ。きっかけは、大豆粕需給逼迫というファンダメンタルズであったのだが、高値に値位置を変えた大豆相場は、ファンドを刺激し、彼らを突然買い手として参入させる。見る見る大豆粕・大豆が急伸し、ファンドの買いはコーンへも流れた。一度買いの勢いがつけば、天候不安心理が抜けない市場は、買い一色となった。特に前半は農家からのヘッジ売りなどのまとまった売り注文が無く、コーン新穀が約定安値、大豆も10セント近く高まで押し上げられた。 

変化が起きたのは、最終局面。本日NWSによる中長期天気予報が出されることになっていたため、その警戒感からか小口投機家が利益確保の売りを始める。ファンド(大口投機家)もなだれを打つように追随、先程までが嘘だったかのように売り一色の様相に変わり、コーン・大豆とも昨日終値付近に到達したところで、取引終了となった。 

本日のファンドの動きは、コーン3,000コントラクトの買い越し、大豆3,000コントラクトの買い越しと見られている。 

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部

昨日今日と中西部を通過した前線は更に影響を弱め、結局40%の範囲に、1.0インチ以下の降雨をもたらすにとどまった。次の前線は今後10日間にはあまり期待できない。気温も平年以上の予報にて作付け前の土壌水分がさらに減少する見込み。現在土壌水分が不足している地域は、アイオア、イリノイ中部、インディアナ北西部、ミズーリー南部となっている。 

アルゼンチン  

二期作の大豆(全体の30%程度)は4月中旬まで水分が必要。6-10日間予報では平年並み以上の降雨予報となっており、恵みの雨となる。その他のメインの大豆はパーフェクトな状態のまま収穫を向かえる事ができそう。コーンにはたいした収穫遅れはない見込み。 

ブラジル 

降雨システムがまだ続いており、北部ブラジルでの大豆の収穫はさらに遅れている。ただ降雨量自体はそれほどでもなくダメージの心配はない。南部地域のコーン・大豆の生育は順調。 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

NWS 30日天気予報 

 

  気温(平年)  降水量(平年) 
西部コーンベルト 

A(48) 

 

Z/B(2.84/11) 

 
東部コーンベルト 

A(53) 

 

B(2.81/13) 

 
デルタ 

A(64) 

 

B(4.99/9) 

 

いずれの地域でも平年より高めの気温、平年並み以下の降雨予報となっており、強材料。 

 

NWS 90日天気予報 

 

  気温(平年/各月毎)  降水量(平年) 
西部コーンベルト 

A(48,60,70) 

 

B(11.31/33) 

 
東部コーンベルト 

A(53,63,72) 

 

B(10.62/34) 

 
デルタ 

A(64,72,79) 

 

B(12.98/25) 

 

いずれの地域でも平年より高めの気温、平年並み以下の降雨予報となっており、強材料。 

 

本日の発表等
1) 週間輸出成約高報告 (単位:千トン)

 

  週間成約高  成約量累計  成約残 
  今年度  来年度  今年度  昨年度  今年度  来年度 
コーン  779.2  0.0  33,948.5  32,272.5  7,952.1  72.1 
大豆  393.6  0.0  21,316.5  18,134.3  3,222.6  19.9 
小麦  469.8  0.0  23,709.3  24,453.1  3,335.7  212.6 
大豆粕  51.2  25.5  4,159.3  4,309.4  1,122.5  57.9 
大豆油  2.8  0.0  298.9  701.1  80.9  0.0 

コーン・大豆3品とも予想の下限か予想以下にて弱い材料に考えられた。 

2) 週間輸出高 (単位:千トン) 

 

  輸出量  輸出量累計  USDA予想 
  今週  先週  今年度  昨年度   
コーン  974.9  742.0  25,996.4  24,513.9  49,530 
大豆  1,003.1  611.8  18,093.9  15,218.8  24,770 
小麦  290.0  375.6  20,373.6  20,531.4  28,580 
大豆粕  38.0  137.1  3,036.8  3,148.1  6,350 
大豆油  2.2  8.6  218.0  581.7  700 

 

3) NOPA月間搾油高 

 

  2月  1月  前年同月 
搾油量(千ブッシェル)  123,359  138,166  125,137 
大豆粕生産量(トン)  2,947,556  3,298,994  2,955,293 
大豆粕イールド(ポンド/ブッシェル)  47.79  47.75  47.23 
大豆粕輸出量(トン)  436,395  560,510  626,911 
大豆油生産量(千ポンド)  1,407,921  1,568,499  1,415,545 
大豆油イールド(ポンド/ブッシェル)  11.41  11.35  11.31 
大豆油在庫量(千ポンド)  1,662,539  1,587,412  1,190,853 

搾油量が前月より大幅に落ち込んでいるにもかかわらず、大豆油在庫量が増加しており、どちらにも弱い材料と考えられた。 

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

短期に上昇局面。 

引け間際、投機家によって力任せにねじ伏せられたコーン相場であるが、その上昇基調が変わったわけではない。朝の相場要因(少ない輸出量、中国産成約、大豆搾油不振、期待以上の中西部の雨)からすれば、本日の引け値は実は「高かった」。その「高値」で引けた理由は無論「作付け前不安」であり、本日のナーバスの動きについても理由はそこに集約される。現在囃されている天候不安説が相場の底流にあり、これが抜けない限り、大幅下落はない。逆に、強材料には反応しやすい。当分相場は上昇する。 

では、「天候不安心理がいつまで生き続けるのか?」答えを持ち合わせていない。しかし、天気予報家が新現象からのアプローチで次々と同様の予報を繰り返さない限り、相場に与える効果は次第に薄れ、市場はいつしか悪天候を前提に取引をし始める。そして、知らないうちに相場は新たな事実に反応しやすい体質になる。特に弱材料には。それが、長雨とか天気予報の変化かも知れない。3月31日の在庫・作付け意向報告がそのきっかけになったのは、昨年であった。( F ) 

 

(大豆) 

旱魃懸念(期待?)が新たに復活。 

引け後の30日間、90日間中期予報がファンドと農家に旱魃からのラリー期待を強く復活させるのに充分な内容となってしまった。 

本日の高値からの10セントの急落は、さすがにこの早い時期に旱魃懸念からのみでこれ以上マーケットを押し上げるのは難しいか?との疑問と明日以降にセットバックの期待を抱かせる引け方であった。農家の中には、急遽ローンから引き出した大豆を売りに出すもの、またコーンに至っては新穀12月限260は十分採算に合うとして売りを出すものもいたようだ。明日以降も値が下がるようであれば、農家が慌てて更に売りを出してくる可能性があったが、ナショナルウエザーサービス社の中期予報によりそれも細る事が目に見える。 

旱魃懸念がある限りマーケットは大きく下がらない。したがいしばらくは値が下がらない。 

5月限はもう勝負がついてしまった。510割れで買えた人は今回は一安心していい。7月限も、もう考えていかなければいけない。7月限は作付け状態が決まるまで様子を見る事もできる。ただどこまでの下げが期待できるであろうか?5ドルは割れるかもしれない。究極に見て昨年秋に付けた450セントが可能性のある大底か。上値は何か起これば天井が遥かに高い。今の在庫率と春先に考えうる作付けトラブルが実際に起こってしまえば650セントはそんなに難しくない価格と考えている。昨年夏に付けた20数年振りの安値から、ここ2,3年は緩やかな上昇トレンドに向かうという意見も多い。7月限の530台もリスクヘッジから少しは買っていったほうがいいと思う。(N) 

 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)