(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2000年3月24日

本日の相場

とうもろこし  ---高値寄り付き、高値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
00 MAY  233-31 3/4  233 3/4  230 1/2  232  +1 3/4  189261  -3660 
00 JUL  241-40 1/4  242  239  240 1/4  +2  145855  +149 
00 SEP  248 1/2  249 3/4  247  247 3/4  +1 1/2  42904  +503 
00 NOV  253 1/2  254  252 1/2  253 1/4  +1 3/4  944  -4 
00 DEC  258-57 1/4  258 3/4  256  257 1/4  +2  106310  +576 
01 MAR  265 1/2-65 1/4  266 1/2  263 3/4  265 1/2  +2 1/2  12107  +286 
            504838  -2087 

 

大豆     --- 高値寄り付き、高値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
00 MAY  529-27 1/2  534  527  530 3/4  +8 3/4  78091  -1038 
00 JUL  541-38 1/2  544  538  541 1/4  +8 1/2  53804  +15 
00 AUG  543 1/2-41  546  541  544 3/4  +9  7778  +32 
00 SEP  545 1/2-45  548 1/2  544 1/2  546 1/2  +8 1/2  4620  -70 
00 NOV  554-53  557  552  554 1/2  +8 1/2  34070  +427 
01 JAN  560 1/2-60  563  559 1/2  562  +8  2518  -11 
            182808  -553 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
MAY  17010  +180  MAY  1740  +24  MAY  252 3/4  -3 1/2  106.93-107.23 
JUL  17170  +230  JUL  1771  +21  JUL  264 3/4  -3 1/4   
AUG  17120  +170  AUG  1785  +19  SEP  275 3/4  -3 1/2   
SEP  17150  +150  SEP  1797  +16  DEC  290 1/2  -3 3/4   
                   

 

本日の相場の動き

雨をミス、ファンドが再び買いの舞台へ。

昨日の下げは、週後半の中西部の雨が期待されたから。本日の上げは、その雨量が予想以下であったから。 

コーンは、ファンド買いによって急騰の大豆と、生育地域での理想の雨によって下落基調の狭間で推移。寄り付きからしばらくは、西部ベルトでの期待はずれの雨量が大豆を買いに向かわせ、それにつれてコーンも一時4セント高まで至った。しかし、大豆の買いに一服感が出た途端、小麦の弱さに袖を引かれた。ただ、実需家のプライシング意欲が比較的強く、農家売りも相変わらず少なかったために、終日高値圏を維持した。中盤・後半は閑散とした市場であった。 

大豆は、少雨不安で寄り付きから急騰。昨日期待された西部ベルトの雨が少なかったことに加えて、来週もドライ気味の予報となったことが、同地域の土中水分不足への不安を煽った。来週ブラジル中央部で来週の大雨予報も収穫を停滞させると見られた。買いの中心はファンドであった。 

本日のファンドの動きは、コーン4,000コントラクトの買い越し、大豆7,000コントラクトの買い越しと見られている。 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部

最初の予報されていた前線が本日、中西部を通過した。範囲は35%にて0.25-1.0インチの降雨量になった模様。来週にかけても予報は変っていない。次は来週火曜日から、最後は来週週末からの予報。これら3つの前線がもたらす降雨量は、西部ベルトの80%の範囲に0.35-1.7インチ、東部ベルトの55%の範囲に0.25-1.3インチとなる見込み。これらの前線の影響で西部ベルトの土壌水分はやや改善が見込まれるが、東部ベルトは現状維持を保つという程度に考えられている。 

アルゼンチン  

昨日の降雨は南部と東部を中心に50%の範囲に0.3-1.75インチであった。次の前線は来週月曜日。同程度の降雨が西部から東部にかけて予報されている。これらの降雨はまだ大豆には恵み。来週から平年並み以下に気温が下がってくるが、霜の懸念はない。コーンのコンディションも総じて順調。最近の降雨でやや収穫が遅れ気味となっているが問題になるほどではない。 

ブラジル 

昨日は全体にドライ。北部中部は今後7日間ドライな予報。収穫の進捗が期待できる。一方南部地域は今後7日間WETな予報。65-70%の範囲に0.3-1.5インチの降雨が予報されている。収穫遅れが今度は南部にて懸念される。 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

NWS 6-10日天気予報 

 

  気温(平年)  降水量(平年) 
西部コーンベルト 

N/A(41) 

 

N/A(0.39/2) 

 
東部コーンベルト 

A(47) 

 

A(0.51/2) 

 
デルタ 

N(59) 

 

A(0.86/2) 

 

− 弱材料。全ての地域で降水量予報が平年並み以上となっている。 

 

本日の発表等
1) ホッグ&ピッグ レポート

 

  USDA  事前予想平均  事前予想幅 

2月1日飼養頭数 

 

97% 

 

95.8% 

 

94.0-97.0 

 

1月導入頭数 

 

95% 

 

96.1% 

 

95.0-97.0 

 

 1月マーケティング 

 

97% 

 

96.0% 

 

94.0-97.0 

 

- 飼養頭数が予想の上限にてやや強気材料か。 

 

2) コミットメントオブトレーダーズ報告 

ファンドネットポジション (単位:コントラクト) 

  3月21日現在  事前予想 
とうもろこし  133,065 LONG   115,400 LONG  
大豆  40,376  LONG  48,200  LONG 
大豆粕  31,432  LONG  34,400  LONG 
大豆油  8,288   LONG  2,000   SHORT 

- 大豆は予想よりロングが少なかったがまあ中立材料。コーンは予想よりロングが多く、やや弱気材料。 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

期近買いは待つのも一手。ターゲットは220台。 

天候が主因とした乱高下相場が続いているが、従来ならこの時期はまだ天候中心の相場になるには少し早い。今年のこの騒ぎは、土中水分が不足気味なことと、ファンドの買い越しが膨らんでおり投機的動きになりやすいことがその背景と言えるであろう。ただ、土中水分回復には時間が不足している訳ではなく、ファンドの買い越し量も上限一杯まで至っているわけでもない。そういう状況で、発芽すらしていない時期の天候に、我々の相場観まで振り回される必要はない。乱高下するのならば、現在の需給等のファンダメンタルズから判断した下限を見極め、そこを買いのターゲットと置く。期近ターゲットは220台。 

中長期的にはどうであろうか。USDAの新穀需給見込みは5月からの発表となるが、市場ではすでに新穀需給予想の方向がある程度まとまってきている。その平均像は、生産量減・飼料需要増・輸出急増、そして期末在庫減。ラ・ニーニャ年の夏場天候不安とともに、それらの需給予想を先読みして新穀相場の強気を唱える相場参加者が大半である。飼料需要増加予想の根拠は好景気による家畜数の増加であり、輸出需要増加のそれは、中国のWTO加盟の可能性からのものである。現時点で言えば、確かにそれは至極常識的な読みであろう。しかし、である。下の表は、99/00年までの過去10年の米国における「飼料用需要」「輸出用需要」「農家手取平均価格」のそれぞれの推移だ。推移を表したもので、それぞれの絶対量・絶対額比較をしているものではない。 

 

農家手取平均価格は、それぞれの年のコーン価格を代表するものとして使用している。さて、過去10年間、輸出量急増の年は、価格が安くなった年である。飼料需要増加の年も、価格が下がった年である。ほとんど例外がないことがわかる。「そんなの需給なんだから当たり前じゃないか。わざわざ表まで持ってきて言うまでもない。」そう、当然かも知れない。しかし、大半の今年の新穀予想に目を移すと、それはその「当然」「当たり前」の論理通りにはなっていないのである。もう一度書くが、「飼料用増加・輸出増加・価格上昇」が予想の平均増であり、極言すればそれ以外の相場予想は聞いたことがない。 

しかし、その予想通りのことが本当に起きるのであろうか。「安いから買う。」太古に経済活動開始時からのその基本原理が、大方の新穀相場予想を凌駕することはないのか。もう一つ、(少し無理があるが)「たくさん買うとすれば、安いから。」という現象も新穀を背景にした今後の2000年相場に当てはまるのではないであろうか。 ( F ) 

 

 

(大豆) 

今日の上げは行き過ぎ。来週は天気予報次第。 

とある大手ファンドが朝方から大量の買いオーダーを入れた事が予想された以上の上げにつながった。ただこのファンドは、昨日は小麦に数千コントラクトの買いを入れたにもかかわらず、本日一転して売りにまわった。非常にめまぐるしくポジションを変えており、今日のロングも長く保有するようには思えない。来週の天気予報次第といってしまえばそれまでだが、このファンドに限っていえば、ちょっと雨が降ればポジションを戻す為に売ってくるという評判が高い。昨日の価格まで戻す可能性は充分にある。 

意見は変らず。下値はサポートされやすい。下がった場面はありがたく買い下がっていきたい。来週は各アナリストからの作付意向面積と四半期在庫レポートの予想が発表されてくる。予想数字は強気なものが多いと考えられており、この事からも下値がサポートされやすい。またこの時期まで売りを我慢した農家は作付けが終わるまで売ってこないもの。これもサポート要因。 

まだ確認は取れていないが、長く続いたブラジル北部の降雨により、品質劣化が懸念されている。ブラジルからの輸出攻勢が少なくなるとの発想からこれも下値サポート要因。またレアルは最近1.73程度で推移している。昨年同時期は2.2程度まで下落していた。これは約20%ブラジル農家の手取りが少なくなる事を意味する。したがいこの程度のシカゴ価格では昨年のような大きな売りが出てこないのもうなずける。これもサポート要因。 

数ヶ月かかって作られた土壌水分の不足は、すぐには回復しないもの。この意味からも中長期での上げリスクが大きいといえる。4年続けての豊作で豊作ボケしてしまっているが、それでも在庫率はたったの12%にしか過ぎない。一旦形成された需要はそうそう落ちてこないもの。ただ生産量は天候次第でいかようにも減少する。あと2,3週間、状況がまだ確定しないうちに、セットバックがあれば先まで見据えて買っておいた方がいい。(N) 

 

 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)