(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2000年5月12日

本日の相場

とうもろこし  ---安値寄り付き、高値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
00 MAY  234 1/2  236 1/2  234  236  -1 3/4  1354  -2214 
00 JUL  241 1/2 - 41  246 1/2  240 3/4  245 3/4  +1  255941  -3546 
00 SEP  249 3/4 - 49 1/4  254 1/2   249  253 3/4  +1  59576  +731 
00 NOV  255 1/4  259 1/2  255  259 1/2  +1 3/4  950  -13 
00 DEC  258 - 57 1/2  264  257 1/2  263 1/2  +1 3/4  135776  +969 
01 MAR  265 1/2 - 65 1/4  272  265 1/4  271 1/2  +2 1/4  18179  +224 
            485645  -3748 

 

大豆     --- 安値寄り付き、小幅安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
00 MAY  552 - 51  554  550  551 1/2  -7 1/2  514  -681 
00 JUL  562 - 61  567  559 1/2  565 3/4  -2 3/4  104877  -300 
00 AUG  565 - 64 1/2  570 1/2  563  569 1/2  -2 1/4  12174  -104 
00 SEP  566 -67  573 1/2  566  571 3/4  -2 1/2  8432  +844 
00 NOV  574  580 1/2  572 1/2  579 3/4  -1 3/4  53254  +975 
01 JAN  581 - 80  588  579 1/2  587 1/2  -1 1/4  5172  +32 
            199896  +2187 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
MAY  18810  -150  MAY  1719  -32  MAY  271  -1 1/2  108.47-108.83 
JUL  18750  -30  JUL  1748  -37  JUL  284 1/4  +2 1/4   
AUG  18750  -10  AUG  1768  -37  SEP  295 1/4  +2 1/4   
SEP  18750  -20  SEP  1788  -35  DEC  310 1/4  +2 1/4   
                   

 

本日の相場の動き

新穀の需給報告は弱い内容。しかし信憑性に乏しくマチマチの引け。

00/01クロップの期末在庫数量が予想以上に大きかった。 

コーン新穀のイールドが137と2月の数字よりも大きく、予想以上の期末在庫数量が弱い材料となり安値での寄り付きとなった。また日本での口蹄疫の再発生のニュースも市場では弱い材料ととられた。しかしいくら作付け進捗が早くイールドの向上が望まれるとはいえ、137は行き過ぎとの見方から安値も大きなものにはならなかった。また同じく安値に沈んでいた小麦が昼過ぎから急に反発してくる。小麦もアメリカ国内の需給は決して強材料ではなかったが、新穀の世界需給が95/96クロップ以来の少ない在庫率となった事、95/96にはUS産小麦は不作から7ドル相場を付けていた事が市場の話題にのぼり発想の転換となった。グローバルウエザーサービシズ社が5月後半の降雨量を平年以下とアナウンスした事もあり、最後には小幅ながら高値での引けとなった。 

大豆も新穀の生産量が史上最高の予想となったことから安値での寄り付きとなった。しかし大豆もコーン同様、作付け面積が増える地域は肥沃な土地ではなく、40のイールドは行き過ぎとの見方から安値は大きなものにはならなかった。ただ大豆がコーンのように高値までいけなかったのには、大豆には小麦との関連性がほとんどない事、今までサポート要因として挙げられていた中国が1990-95に買い付けた不良在庫12万トンを売りに出すといわれた事、在庫過多・パーム安から大豆油が終日安値に沈んでいた事が原因となった。 

本日のファンドの動きは、コーン1,500コントラクトの買い越し、大豆1,000コントラクトの売り越し、大豆粕500コントラクトの売り越し、大豆油2,500コントラクトの売り越し、小麦2,500コントラクトの買い越しと考えられている。 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部

昨日から本日にかけて中西部を通過する前線にて、ベルト全体の25%の範囲に0.25-1.1インチの降雨が見込まれる。しかしながら降雨の中心はまたしても東部ベルトになりそう。また気温はマチマチであった。西部ベルトでは平年以上、東部ベルトは平年以下。西部ベルトにおいてはミズーリー、アイオアで最高気温が90度台、カンザスとアイオアの南部では100度を超す所も見られた。 

次ぎの前線は来週の水曜日から。降雨範囲は40-50%、降雨量は0.25-1.25インチを見込んでいる。この前線から恵みの雨を受けるのも東部ベルトが中心となりそう。その後来週後半はドライな見込み。今週末以降の気温も非常にマチマチながら全体的には平年並み以下の予報。 

5/10までの過去60日間の降水量をみても、西部ベルトには降雨が少なく不足している事がわかる。 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

NWS 6-10日予報 

 

  気温  降水量 
西部ベルト  A (65)  A (0.71/2) 
東部ベルト  A (68)  A (0.65/2) 

弱材料。ただし天気予報は水物。 

 

本日の発表等

 

USDA SUPPLY /DEMAND REPORT

@ USDA SUPPLY/DEMAND REPORT; 米国産大豆(単位:百万ブッシェル) 

  1999−2000   2000-2001  
  APR  MAY12  MAY12 
作付面積(百万エーカー)  73.8  73.8  74.9 
収穫面積(百万エーカー)  72.5  72.5  73.9 
単収(ブッシェル/エーカー)  36.5  36.5  40.0 
       
初期在庫  348  348  300 
生産量  2,643  2,643  2,955 
輸入  3  3  3 
・供給合計  2,994  2,994  3,258 
搾油用  1,590  1,585  1,620 
輸出用  930  940  970 
種子・飼料用  90  90  90 
その他  79  79  82 
・需要合計  2,689  2,694  2,763 
期末在庫  305  300  495 
農家平均価格($/ブッシェル)  4.50-4.90  4.65  4.00-5.00 

99/00クロップはほぼ予想通り、搾油を減らし、輸出を増加させている。ポイントは00/01クロップの期末在庫。市場の予想よりも5,000万ブッシェル程度多い数字。生産量増加の割に搾油と輸出をそれほど増やしていない為。新穀のイールドは2月のアウトルックフォーラムと同じ40を使用している。ちなみに旧穀の在庫率と新穀の在庫率はそれぞれ、11.4%と17.9%になっている。 

A USDA SUPPLY/DEMAND REPORT; 米国産コーン (単位:百万ブッシェル) 

  1999-2000   2000-2001  
  APR  MAY12  MAY12 
作付面積(百万エーカー)  77.4  77.4  77.9 
収穫面積(百万エーカー)  70.5  70.5  71.1 
単収(ブッシェル/エーカー)  133.8  133.8  137.0 
       
初期在庫  1,787  1,787  1,784 
生産量  9,437  9,437  9,740 
輸入  15  15  10 
・供給合計  11,239  11,239  11,534 
飼料用その他  5,650  5,650  5,675 
食用・種子用・工業用  1,930  1,930  1,975 
輸出用  1,900  1,875  1,900 
・需要合計  9,480  9,455  9,550 
期末在庫  1,759  1,784  1,984 
農家平均価格($/ブッシェル)  1.95-1.95  1.85-1.95  1.60-2.00 

99/00クロップは予想に反して期末在庫数量が減少している。予想では飼料用小麦の増加から期末在庫がやや減少すると見られていた。00/01クロップはまさに驚き。イールドを2月のアウトルクウフォーラムの時よりも増やしている。これは史上希にみる早い作付けを考慮してのものと考えられるが、同じ政府機関のNOAAが先日夏場の旱魃を予想していただけに驚きがあった。イールド増加のため期末在庫数量は予想平均よりも3億ブッシェルも多いものとなっている。ちなみに旧穀の在庫率と新穀の在庫率は18.7%と20.8%。 

B世界のコーン/大豆生産量予想 (単位:百万トン) 

○コーン 00/01 クロップ 

  生産量  輸出 
中国  125.00  6.00 
アルゼンチン  16.50  9.50 
南アフリカ  9.50  1.00 

中国の輸出数量予想が予想の300万トンより大幅に多かった。 

○大豆 99/00 クロップ 

  生産量  輸出 
アルゼンチン  21.00 (21.00)  4.10 (4.00) 
ブラジル  31.00 (30.50)  9.30 (9.10) 

        ( )内は前月発表 

ブラジル産大豆の生産量予想が増加しているが、予想通りにてニュートラル。 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン・大豆)

アップダウンはあっても、少なくとも6月までは上昇トレンドを予想。 

今日の新穀の需給報告の期末在庫には驚かされたが、新穀は所詮天候次第で変る水物。相場の方向を決める材料にはならなかった。今後はまさに天候相場となってしまうが、その中でも中期的な見通しを立ててみたい。 

相場を大きく動かしているのはファンド。次ぎにローカルのトレーダー達や農家がくる。残念ながら実需家はその次となる。というのも実需家は大きくポジションを取らない。高値だからといっても多少は買いを進め、安値といっても手仕舞いするほどの買いはしない。それに比べて先述したファンド、ローカル、農家はポジションを大きく動かしたり、じっと我慢したりしている。そう考えた場合ロングを持っている(売らなければいけない玉を持っている)ファンド、農家が売ってこない限り下値はしれたものとなってしまう。 

作付けが終わった農家の中には売りを出してくるものがいるという。それは事実であろうが、聞いたかぎりでは多くの農家が夏の高値?まで大部分を持ち越したいと言っている。ただ保守的な農家の常として、この時期になるまでに大豆を先に多く売る傾向がある。したがい今後農家売りがあったとして、その時は大豆よりコーンに下げ要因となる。何人かに聞いた平均では、大豆25%、コーン40%の旧穀がまだ売られていない。 

穀物ファンドトレーダ達は今死にもの狂いでポジションを取っている。実は今年の初め、某大手が穀物取引から撤退した。ここしばらく、債券、株といった取引の運用成績は20-40%もあると言われているが、歴史的な低価格に沈んで値動きの少ない穀物トレーダー達の運用成績はよくても10%未満らしい。このままでは自分の職がなくなると必死でポジションを取っている次第。運用成績を上げる為には大きな価格の変動が必要。ファンドにとって、今の安い価格からさらに安値を狙ってショートするよりは、一発高値を狙う気持ちになるのも至極当然。何か少しでも生育途中の問題が表面化してきたときには、それこそ過敏な反応により一段高、二段高になるのではないか。 

今年は大統領選挙の年。農家の票も重要。価格が沈んでいれば現政権からたつゴアには票が集まらない。ゴアに近い天気予報家がしきりに旱魃懸念や、土壌水分の不足をアピールして価格上昇を狙っているなどという、うそとしか思えないような話も聞こえてくる。また大統領選挙の年は景気回復からRSIインデックスが上昇傾向にもある。穀物トレーダーの中にはRSIインデックスを注視しているものも多く、これもややサポーティブ。 

2年前アメリカの畜産商品は安値に苦しんでいた。それがこの2年間であっという間に市況が回復してきた。当時の安値と今の相場価格(小売価格ではない)を比べた場合に、豚肉は7倍、家禽は3倍、牛肉は1.4倍という市況の回復を見せている。畜産価格の市況回復は、いずれコーン、大豆粕の価格修正に結びついてくる。 

もちろんコーン、大豆の生産国はアメリカだけではなく、南米、中国、南アからといった所からの競争があり、シカゴ相場の上昇は即海外からの輸出数量増加につながる。したがい海外からの弱材料をおしのけてまで上昇するには、やはり何らかの実際に目に付く生育不良が必要となる。ただ確率の問題からしてもすべてが順調にいくことはありそうにない。どこかの地域で生育不良になってきた等という話は毎年聞かれる事。今年は何らかの小さな強材料でも大きく反応しやすくなっている。相場が上昇をストップする為には明らかに豊作が見えてくる事が必要。それは早くとも6月の後半か。それまではアップダウンはありながらも上昇トレンドと予想している。 

今日の安値近辺、コーン7月限240そこそこ、大豆7月限560は買いを進めるべきと思う。(N) 

 

 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)