(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2000年5月15日

本日の相場

とうもろこし  ---大幅安値寄り付き、大幅安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
00 JUL  240 1/2 - 40 3/4  241  234  238 3/4  -7  256575  +634 
00 SEP  249 - 48 3/4  249  242 1/2  247 1/4  -6 1/2  60223  +647 
00 NOV  253  253  249  252 1/4  -7 1/4  953  +3 
00 DEC  257 - 57 1/2  258  252  256 1/2  -7  138547  +2771 
01 MAR  265 1/2 - 65 1/4  265 1/2  260  264 1/2  -7  18243  +64 
01 MAY  269  269 1/2  265 1/2  269  -7  3553  +59 
            488880  +3235 

 

大豆     --- 大幅安値寄り付き、大幅安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
00 JUL  553 - 55  555  537  549 3/4  -16  106652  +1775 
00 AUG  557 - 58  558  541  553 1/4  -16 1/4  12339  +165 
00 SEP  560 1/2 - 60  560 1/2  543  556  -15 3/4  8545  +113 
00 NOV  568 - 69  569  550 1/2  563 1/2  -16 1/4  53872  +618 
01 JAN  573 1/2 - 76 1/2  576 1/2  559 1/2  571  -16 1/2  5194  +22 
01 MAR  581 1/2  581 1/2  566 1/2  578  -15 1/2  5525  +132 
            202592  +2696 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
JUL  18310  -440  JUL  1703  -45  JUL  282 1/4  -2  109.19-109.51 
AUG  18300  -450  AUG  1723  -45  SEP  293 1/2  -1 3/4   
SEP  18300  -450  SEP  1744  -44  DEC  309 1/4  -1   
OCT  18320  -430  OCT  1763  -39  MAR  322  -1 1/4   
                   

 

本日の相場の動き

雨予報、相場の底を抜く。

今週後半の雨予想範囲が拡大。70%以上の生育地で雨が降るとされた。気温もそれほど高くないと見られ、すでに大幅下げとなっていたナイトセッションの雰囲気がそのまま移行した。中盤まで売り一色となり、コーン・大豆相場ともにリミットダウン一歩手前まで大幅にダウンした。 

コーンの作付けはほぼ終了に近づき、大豆も例年を2週間も上回るペースで作付けされており、コーンの発芽状況も良好であることが、売りを加速した。マレーシアのパーム油市場の暴落が影響し、大豆油の軟化ペースが最も速く、他市場をリードした。 

しかし、NOAAが明日、今夏の天候についての見通しを発表するとことになっているが、その内容が、前回のNOAAと大きくは変わらず、「今後3ヶ月のドライ傾向は変わらない。」となるとの情報が流れ、相場は明日の発表を先取りする形で終盤値を戻した。 

本日のファンドの動きは、コーン13,000コントラクトの売り越し、大豆8,000コントラクトの売り越しと見られている。 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部

先週の金曜日に東部ベルトを中心に20%の範囲で0.25-1.3インチの降雨が見られた他は週末は概ねドライ。次のまとまった降雨は今週水曜日から期待できる。降雨範囲は75%にて、降雨量は0.3-1.5インチ、所により2.5インチとなりそう。このシステムは西部ベルト、東部ベルトそれぞれに同程度の降雨範囲、降雨量となりそう。西部ベルトにとっては、この2,3ヶ月で初めてのまとまった降雨となりそう。 

週末の気温は最低気温が30度台、最高気温が50度台から60度台と平年以下となった。今後は徐々に平年並みまで戻る予報。その次の降雨予報は来週中盤に期待できるが、今の所この前線は今週の前線ほどのまとまった降雨量にはならない見込み。 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

NWS 6-10日予報 

 

  気温  降水量 
西部ベルト  A/N (65)  N/A (0.71/2) 
東部ベルト  N/A (68)  A (0.65/2) 

弱材料。 

 

本日の発表等

 

1)輸出検証高(5月5日-5月11日:千ブッシェル)

 

  発表数字  事前予想 
コーン  31,734  27-34 
大豆  8,173  5-10 
小麦  19,924  16-20 

天候相場にてほとんど材料視されなかった。 

2)進捗率 

 

作付け  5/14現在  先週  昨年  平均 
コーン  91%  78%  70%  62% 
マイロ  34%  27%  23%  30% 
大豆  57%  34%  23%  19% 

予想の範囲内。ただ実際に記録的な早さで作付けが進んでいる事が確認された事から、やや弱い材料。 

 

発芽率  5/14現在  先週  昨年  平均 
コーン  67%  30%  34%  N/A 
大豆  23%  N/A  N/A  N/A 

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

土中水分は不足しているのか? 

遠目からは、地平線まで一面黒褐色のフィールドが続く。フィールドに近づき目を凝らすと、産毛のように生え揃ったコーンが均一な高さで芽を出している。先週現在のイリノイ州中部・アイオワ州南部のフィールドの様子である。 

土の成分にもよるが、黒褐色のフィールドは表面水分の潤沢を表している。そして何よりも目を引くのは、コーンの芽の高さが均一なことと、発芽のミスが全くと言ってよいほどないことだ。例年、4月は中西部で最も降雨の多い月である。そして、その雨がフィールドに無数の水溜りを作り、通常その水溜りからは蒔かれた種が発芽せず、発芽率の下落の主因となる。しかし、今年の4月は約7インチも例年より降雨が少なかったせいで、水溜りはフィールド内にまず見ない。皮肉なことに、人々に心配されている雨量の少なさが、見事なまでの発芽を実現させたのである。4月終盤・5月始めに雨があったことで表土水分が安定し、アイオワ州南半分・イリノイ州北半分に話を限定すれば、コーンは発芽を理想的に終えようとしている。誇張の謗りを恐れずに言えば、「完璧」とも言える。 

では、なぜまだ天候相場か? 

天候のみで上下する相場が続いている。今年の場合は、天候相場の特徴である上下の激しい動きが例年より早い時期から見られ、上下幅も大きい。その要因としては、1)より大きなファンド資金の流入、2)今年はエルニーニョ収束年であること等様々な理由で夏場の旱魃を予想する者が多いこと、3)特に西部コーンベルトでの土中水分(subsoil moisture)の不足が指摘されていること、などが挙げられよう。特に、土中水分の不足については、「タイムリーに水分が補給されない限り、クロップが即刻被害を受けてしまう。」との懸念を生み、市場参加者や農家等の中心不安材料になっている。したがって、乾燥傾向の天気予報に相場が大きく反応し、雨予報にはその反応分を戻すという荒い展開が続いているわけだ。 

しかし、土壌水分は現在本当に不足しているのか? 

(続きは明日。明日は、できれば写真を挿入する予定。)  ( F ) 

 

 

(大豆) 

チャートを眺めて見ると、今年に入ってから50日間移動平均線をほとんど下回ってトレードされていない事がわかる。確かに今週の降雨はドライが懸念されている西部ベルトにも恩恵を与える見込みにて絶好のタイミングではあるが、一方一度の降雨でドライが解消される訳でもないという真実がある。今回はたまたまタイミングのいい降雨により大きな下げとなったが、ここは買っていった方がいい。成長の過程で超えていかなければ行けないハードルはまだまだいくつも待ち構えている。(N) 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)