(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2000年6月7日

 

 

本日の相場

とうもろこし  ---安値寄り付き、大幅安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
00 JUL  222 1/4 - 22 3/4  222 3/4  219  219 3/4  -6  194739  -2284 
00 SEP  230 3/4 - 31 1/2  231 1/2  227 1/2  228 1/2  -5 1/2  70979  +522 
00 NOV  237 1/4  237 1/4  234 1/4  234 1/2  -5 1/2  957  +5 
00 DEC  241 - 42  242  238 1/4  239 1/4  -5 1/2  147345  -477 
01 MAR  250 1/4 - 50  250 1/4  247 1/2  248 1/2  -5 1/4  19129  +225 
01 MAY  255  255  253 3/4  254 1/2  -5  3842  +130 
            449641  -1446 

 

大豆     --- 安値寄り付き、安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
00 JUL  524 - 23  524 1/2  517 1/2  522 1/2  -8  75354  -2833 
00 AUG  525 1/2 - 26  526 1/2  520 1/2  524 3/4  -8 1/2  15068  +169 
00 SEP  529 - 28  529  521 3/4  526 3/4  -8 1/2  13322  +385 
00 NOV  534 1/2 - 33  534 1/2  528  532 1/2  -9 1/2  53304  +1292 
01 JAN  534 1/2  543 1/2  537 1/2  540 3/4  -9  5652  +147 
01 MAR  548 1/2  548 1/2  544  547  -9 1/2  4841  -247 
            178741  -1022 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
JUL  17830  -250  JUL  1630  -14  JUL  264 1/4  -2 3/4  105.44-105.76 
AUG  17580  -230  AUG  1651  -15  SEP  276 1/4  -3 1/4   
SEP  17410  -260  SEP  1671  -16  DEC  292 3/4  -2 1/4   
OCT  17320  -290  OCT  1691  -15  MAR  304  -3 1/2   
                   

 

 

本日の相場の動き

 

天気予報はマチマチながら本日は雨予報が優勢。ファンドの売り。

寄付き前はここ2日間の底堅い展開からサポートラインは抜けないとの予想であったが、ファンドの売りからあっさりと今週の安値を更新した。今後の天気予報は相変わらずマチマチながら、週末以降の天気で昨日よりも多目の降雨予報、低めの気温を予報する予報家が増えた事が売りの原因となった。引き続き高気圧の影響を唱えるものもいたが、中には週末に50-60%の降雨範囲、来週前半にも80%もの降雨範囲での雨を予想するものがおり、弱気ムードに拍車をかけた。またラニーニャの終結を宣言する予報家も現れ、今週木曜日発表のNOAAの長期予報でももはや旱魃懸念は予報されないという考えも弱い材料にされた。 

コーンの輸出商談も不調。ここ数日ドルが他通貨に対し下げ続けており、ドルの安値を見た上で商談に入りたいという心理が働いているようだ。 

大豆では中国が南米産を2船買い付けた事が確認されたが、たいして材料視されなかった。中国が引き続き大豆の買いに入っているのは、大豆粕輸入関税撤廃の手続きが国内搾油業者の反対などで遅れている為と見られている。 

本日のファンドの動きは、コーン8,000コントラクトの売り越し、大豆5,000コントラクトの売り越しと見られている。 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部

来週月曜日まではドライで暖かい天気が続く。最高気温は85-94度、一部西部ベルトでは95-100度になる所も予報されている。次ぎの降雨システムは来週火曜日から木曜日にかけて。このシステムの見方がヨーロッパモデルとアメリカモデルで違っている。ヨーロッパモデルは20-25%の降雨範囲予報となっているが、アメリカモデルは70-75%の降雨範囲とまとまった降雨予報となる。予報家ジュンデービス氏はヨーロッパモデルの予報に分があるとしている。 

今週から来週にかけての天候パターンがしばらく繰り返されると考えられる為、来週にかけての天気パターンは注視する必要がある。 

中国 

今のところ中国北部のコーン・大豆の生育状況には問題は見られない。しかし今後7日間にわたり、ドライで暖かな天候が予報されている。この7日間ですぐにダメージが発生する事はないが、コーン・大豆とも向こう3、4週間はまだまだ水分の必要な時期が続く。引き続き天候を注視する必要がある。 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

NWS 6-10日予報 

 

  気温  降水量 
西部ベルト  A (70)  N/A (0.78/2) 
東部ベルト  A (72)  N (0.67/2) 

ニュートラル。気温も極端に上がらない限り、強気材料にはならない。 

 

本日の発表等

 

1) ブリッシュコンセンサス

 

  6/6/00  5/30/00 
CORN  28  30 
BEANS  63  55 
OIL  18  14 
MEAL  69  64 
WHEAT  12  17 
J YEN  54  58 
US $  66  78 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン・大豆)

今日も安値場面では商業筋の買いが入っていたが、ファンドの売りが圧倒した。コーンにおいては大豆よりも期近の需要が満たされていると考えられており、その為買いも少なく下げ幅も大きかった。ただコーンはオプションも含めるとすでにファンドのポジションはネットショートになっており、ここから思惑だけで売られるには無理があるように思う。ここからの下げには実際にタイムリーな降雨を実感する事が必要。 

今回の高気圧はブロックされ熱波を引き起こすような強いものではないが、それでもしばらく影響は及ぼすと見られている。その割に高気圧へのプレミアムがマーケットには反映されていないように思う。昨日も述べたが、高気圧に対する思惑からの事前の買いがそれほど入っていない為、影響が少なかったとしてもすぐにこれ以上の大きな下げにはつながらないように思う。 

ここからは余談。 

一昔前に話題になった事に灌漑農業による塩害、また風や洪水による土壌浸食が挙げられる。灌漑による塩害はまだ残っているが、これは南西部地域にて、コーンや大豆はあまり関係がない。土壌浸食の話は最近それほど聞かれない。とあるトレーダーと話をしていて、以前土壌浸食から穀物のイールドは低下する云々の話があったが、今年の大豆・コーンのトレンドイールドはなぜこんなに高い数字が可能なのだろうかという話題になった次第。 

イールドの向上には、種子、肥料、機械の改良(特に収穫機械)等色々挙げられるが、耕作をしないで作付けするNO-TILLが土壌浸食を防ぐ事に役立っている。NO-TILLによるメリットは@土壌水分の蒸発防ぐ。A土中に有機物を与える。B土を掘り起こさないために侵食が少なくなる。等が挙げられ、更に経済的にも@農家が畑に行く回数が減るA燃料費、耕作機械等の費用の軽減が期待できる。 

デメリットとしては@雑草が伸び放題になり、除草剤の費用がかさむ。A土中温度が上がらない。一説によると耕作した土中温度より10F度低くなっているという。 

ニュートラル要因として、イールドに対する有利・不利は認められない。 

ランドアップレディ大豆をNO-TILLで作付けすれば、除草剤は一度で済むがそれでもコストは$8-16/エーカーという。耕作をすれば雑草もほとんど殺せる為、除草剤散布量が極端に減らせ、除草剤費用は$2/エーカーで済むという。耕作をすれば除草剤を沢山買わなくても済むという直接的な効果がある為、まだ農家にも根強い愛好者がいるらしい。参考までにコーンをNO-TILLで作付けする時は、まずランドアップを散布して大豆以外の雑草、穀物を殺す。その後コーンを作付けして、ある時期になり豆科の穀物は殺してしまうが、コーンには影響を与えないという除草剤を散布する。これにてほぼ完全に雑草の管理はできるという。 

ここにきて急激に伸びて来ているNO-TLL農業が土壌浸食を防いでいるわけだが、どの程度行われているのか正式な統計はない。色々問い合わせてみたら昨年で全体の25%、今年で全体の45-50%がNO-TILLの畑ではないかというのが平均的な考え。その中でランドアップレディ大豆の占める割合は65%程度もあると思われる。色々物議をかもしているランドアップレディ大豆は、しかしながら土壌浸食を防ぐ役割をしている。 

今年のように春先までの降雨が少なく、しかし気温は暖かかった年はまさにNO-TILLをするにはうってつけとなった。もし気温が低かったら、作付け遅れを懸念する農家が耕作に踏み切り、ここまでNO-TILLが増えなかった可能性もある。また水分が充分であれば、除草剤費用を削減するために耕作をした農家が増えていたと思われる。今後NO-TILLによる作付けがこのまま一気に増えていくとは考えずらい。あくまでも春先の環境に左右されているようだ。(N) 

 

 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)