(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2000年6月30日

 

本日の相場

とうもろこし  ---大幅安値寄り付き、大幅安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
00 JUL  186 1/2-87  197  186 1/2  187 1/2  -7 1/4  31,682  -28,804 
00 SEP  196-98  198 1/2  195  195 3/4  -8  148,227  +15,418 
00 NOV  205-05 1/2  206 1/2  204  204  -8  1,391  +84 
00 DEC  205-07  210 1/2  205  207 1/2  -8 1/2  174,031  -2,458 
01 MAR  219  222  218 1/2  219  -8 1/4  28,052  -525 
01 MAY  227 1/2-28  229  225 1/4  226 1/4  -7  5,798  +103 
            407,585  -16,167 

 

大豆     --- 安値寄り付き、大幅安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
00 JUL  484-84 1/2  485  477  477 1/2  -13 1/4  10,907  -6,861 
00 AUG  486-87 1/2  488  480 1/2  482 3/4  -10  27,136  +3,672 
00 SEP  483-84  486  472  473 1/4  -13 1/2  17,492  -520 
00 NOV  487-88  491  474  476 3/4  -15  71,282  -940 
01 JAN  497 1/2  500  484  486 1/2  -14 3/4  7,321  +217 
01 MAR  508  509 1/2  494  495 1/2  -14 1/2  6,121  +198 
            151,569  -4,336 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
JUL  16690  -30  JUL  1586  -13  JUL  259 1/2  -12 1/4  105.08-106.22 
AUG  16190  -33  AUG  1599  -19  SEP  271 1/4  -13 1/2   
SEP  15700  -35  SEP  1624  -18  DEC  288 1/2  -13 1/4   
OCT  15340  -42  OCT  1640  -18  MAR  303  -12 1/2   
                   

 

 

本日の相場の動き

 

作付け面積報告にインパクト

USDA作付け面積報告は、コーン作付けが事前予想の範囲を上回って市場に驚きを与え、大豆は逆に予想範囲の下限に近い内容となった。コーン多、大豆少の理由は、コーン作付け時期の理想的な天候・環境であるとされている。コーン作付面積自体は98年の8千万エーカー超を下回るが、収穫予想面積については7,308.8万エーカーと過去85/86年度以来最大面積となる。6月のUSDAコーンイールドを基にすると、生産量は100億ブッシェルを超える計算になる。その上、これまでは生育が順調に推移しているため、USDAが7月12日にイールド見込みを増やす可能性は高いと見られており、94年の過去最大生産量を超えるという見方も浮上し始めている。大豆についても、面積見込みが下限に近かったとは言え、6月USDAイールドで計算すれば、29.39億ブッシェルの生産量となり、98年の過去最大量を上回る見込みになる。 

在庫報告も、コーン市場には弱気を与える内容であった。大豆は予想通り。コーンは、国内需要好調が予想されていたが、6月1日時点の在庫は事業予想平均を1億ブッシェルも上回った。これは、コーンの第三四半期の需要が昨年を下回ったことを意味する。 

本日の相場は、USDA報告で上記のように主にコーンの内容が弱材料と作用し、また、小麦の両報告も売られる内容であったために、大豆もつられるという形で進んだ。また、受渡し報告では、大豆の受渡し量が2,000コントラクト以上の大量となったため、現物相場に懸念が走り、売り込まれる一因となった。更に7月10日の週に再び高気圧の到来が予想されていたのが本日訂正され、平年並の気温・降雨量と予報されたことも下げに貢献することになった。 

本日のファンドのポジションは、コーンでネット4,000コントラクトの売り越し、大豆でネット4,500コントラクトの売り越しであったと考えられている。 

                                   

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部 

-再来週(7月10日の週)の高気圧到来予想が減退- 

今週末〜来週の予想については、昨日の予報とほぼ変わらず。金・土・日と徐々に気温は上昇し、日曜から来週金曜まではhighs89-97度。特に高温(100度前後)が予想される地域は、ネブラスカ・カンザス・ミズーリ。極度に高い湿度を伴う。その後来週末(7月8-9日)に高気圧は西に移動し気温はクールダウンする。昨日まではその移動した高気圧が10日の週に再びベルト西部中心に再到来する、という見込みであったが、本日その可能性が大きく減退し、気温は『ノーマル』に修正され始めている。この修正は、本日マーケットには大きなインパクトを与えている。  今週中西部は昨日までの予報通り、概ねドライとなっているが、ベルト北部地域中心に散発的な通り雨がところどころで見られそう。(0.3-1.5inch : ベルトの40-45%の範囲) 

中国 

-依然として来週のホット&ドライ予報を継続- 

水曜日は産地の南部中心、昨日は産地の北部(東北三省)中心に雨を見ている。この2日間で0.3inch以上の降雨を見た地域はベルト全体の35%、1.0inch以上の雨をみた地域はベルト全体の5%となっている。気温はノーマルで全地域にてhighs 80度台にとどまっている。 今週末から来週にかけての予想は昨日とほぼ変わらず、週末に気温が上昇をはじめ、日曜〜金曜までは94-105度、まとまった雨の予報なし、と、依然としてホット&ドライ予報に変化の兆しはない。来週の高温については、ベルト南部(山東省近辺)よりむしろ北部(黒龍江省中心)のほうがより高温になると見られる。 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

NWS6-10日(July6-10)予報 

 

  気温  降雨量 
西部ベルト  A (72)  B (0.7/2) 
東部ベルト  A (74)  N(0.65/2) 

西部ベルトが平年以下となっており、ややサポーティブ。 

 

 

本日の発表等

 

1)USDA作付意向報告 (単位:百万エーカー)

 

  USDA報告  事前予想平均  事前予想幅  USDA3月  1999年実績 
コーン  79.579  77.928  76.4-79.4  77.881  77.431 
大豆  74.501  74.992  74.4-76.6  74.871  73.780 
小麦  62.946  NA  NA  61.664  62.814 

コーンは予想より大幅に大きい数字。大豆は予想の下限。 

 

2)USDA在庫報告(6月1日現在、単位:10億ブッシェル) 

 

  USDA報告  事前予想平均  事前予想幅  00年3月1日在庫  99年6月1日在庫 
コーン  3.587  3.487  3.300-3.581  5.606  3.616 
大豆  0.775  0.776  0.753-0.825  1.397  0.850 
小麦  0.950  0.932  0.900-1.150  1.412  0.946 

コーンは予想より大きな数字。大豆は予想通り。 

 

3) 本日の7月限受渡通知 

 

  数量(コントラクト)  契約最終日 
コーン  967  Apr27/00 
大豆  2002  Jun14/00 
大豆粕  0   
大豆油  1,918  Jun26/00 
小麦  2,441  Jun29/00 

大豆は予想よりも大幅に大きな数字。大豆油・大豆粕は予想のテンジ内。コーンは予想よりやや少ない。 

 

4)コミットメントオブトレーダーズ報告(フューチャーのみ) 

ファンドネットポジション (単位:コントラクト) 

  6月27日現在  事前予想 
とうもろこし  2,724 LONG  17,600 LONG  
大豆  7,898 LONG  11,200 SHORT 
大豆粕  9,465 LONG  3,600 SHORT 
大豆油  2,059 LONG  13,200 SHORT 

コーンはアナリストによってはほぼこの程度の数字を予想していたものもいるが、大豆は誰もがSHORTポジションを予想していた。USDAの計算間違いという説が強い。 

 

本日のトーメンの意見

 

底値をどこまでとみるか。

今週話を聞いたアナリストは、「コーン・大豆とも今週の価格レベルはもう充分な契約安値レベルになっている」と言っていたがこれは当たっていない。彼の根拠は、「需要の伸びから、在庫率は豊作にもかかわらず左程増えない」というものだが、今日のレポートからコーンの在庫率は訂正せざるをえないであろう。コーンの価格が下がってきたにもかかわらず、この四半期の国内飼料需要が昨年よりも少なかったという現実はマーケットの大きな失望となっている。またここまでの順調な生育状況を見れば、コーン・大豆とも史上最高の生産量になる可能性が現実味を益々帯びて来る。思惑からの行き過ぎた売りも出て来るであろう。ではどこまで下げる可能性があるか?その参考には、昨年安値を付けた時のファンドのポジションが参考になるのではないか。 

昨年7月にコーン・大豆価格が一番下がって(コーン期近177、大豆401-1/2)、ファンドが一番大きなショートポジションを作った時はフューチャーのみで、コーン69、000コントラクト、大豆22,000コントラクトのショート。オプション付きでコーン67,000コントラクト、大豆22,000コントラクトのショートであった。本日発表のコミットメントオブトレーダーズは今週火曜日現在のポジションで、コーン2,724コントラクトのロング、大豆7,898コントラクトのロングとなっている。また今日までのポジションを想定するとコーンは4,000コントラクトのショート、大豆は1,500コントラクトのロングとなっている。オプションにてヘッジショートがあるとは予想されているが、それにしても昨年の同時期とは比べようもない。昨年程度までのポジションをファンドが取る事は今の状況からは充分に考えられる。したがい昨年付けた安値までの可能性は充分にあるといえる。   

ここまで順調な生育状況を作り出したのはもちろん天候であるが、今後に不安があるとすればやはりそれも天候であろうか。6月も30日となったが、6月中にシカゴにて最高気温が90度を越えた事は一度も無かったという。通常では6月の始め、遅くとも中旬には見られる現象にてこれも異常な事だった。いかに気温が上がっていないかがわかる。春先までの降雨不足、一転して4月以降の多雨傾向にクールな気温と例年とは明らかに違う天候が続いている。今後何が起こるかまだ余談は許せない。 

コーンは7月中旬の天気予報が平年並となった事で、天候リスクはどんどんなくなっているが、大豆はもう少し。本日発表の作付面積をみても、大豆作付け面積を大きく増加させているのは、北部ベルトとなっている。具体的にはミシガン、ミネソタ、ネブラスカ、ノースダコタとサウスダコタで昨年よりも175万エーカーも増加している。北部ベルトの生育進捗は例年並となっており、鞘付きの大事な時期は8月となる。もう少し時間が必要。 

コーンの底値を見極めるのはまだ難しいが、大豆は比較的易しい。今のトレンドから大豆の価格はコーンの1、2週間遅れで同じような動きをしている。コーンが反発して、底値が見えてきたらそろそろ大豆買いの心構えをしておきたい。(N) 

 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)