(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2000年7月12日

 

 

本日の相場

とうもろこし  ---安値寄り付き、小幅高値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
00 JUL  176 - 75 1/4  179 3/4  174 1/2  179  +3/4  3612  -896 
00 SEP  182 - 82 1/2  186  181 1/4  185 3/4  +3/4  150503  -1976 
00 NOV  190 3/4 - 91 1/4  193 3/4  189 1/2  193 1/4  +1/4  1490  -25 
00 DEC  193 1/2 - 93  198  192 3/4  197 1/2  +3/4  175191  -780 
01 MAR  205 3/4 - 05 1/2  209 3/4  204 1/2  209 1/4  +3/4  32168  +269 
01 MAY  212 1/4 - 12 1/2  216 3/4  212  216 1/4  +3/4  6523  +35 
            391223  -2796 

 

大豆     --- 安値寄り付き、高値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
00 JUL  472 - 70  476  468 1/2  474 1/2  +3 1/4  761  -522 
00 AUG  468 - 67 1/2  475  465  472 1/4  +2 3/4  26624  -1656 
00 SEP  453 - 52 1/2  461 1/2  449  459 3/4  +5  17437  -461 
00 NOV  456 - 55 1/2  465  451 1/2  463  +5 1/4  73269  -439 
01 JAN  465 - 66  475  461 1/2  473 1/4  +6  7543  +16 
01 MAR  476 1/2  482  472  481 1/2  +4  6415  +14 
            144578  -3056 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
JUL  16960  +130  JUL  1563  -2  JUL  243  -4  107.67-108.54 
AUG  16150  +60  AUG  1570  -6  SEP  252 1/2  -3 3/4   
SEP  15530  +140  SEP  1590  -6  DEC  269 1/2  -4 1/4   
OCT  15080  +150  OCT  1611  -2  MAR  285  -3 1/2   
                   

 

 

本日の相場の動き

 

需給報告はやや弱い材料、テクニカルにサポートされ値を戻す。

コーンと小麦の需給報告が弱い材料となり、安値での寄りつきとなった。大豆はニュートラルであったが、相場の流れからつられた。今回の需給報告は保守的な農務省がコーン137、大豆40というイールドを変えなかったことから、それほど大きなインパクトのある数字とはならなかったが、一部トレーダーはコーン140,大豆42までの可能性を唱えた事も午前中の安値につながった。しかし今回で3度めとなる契約新安値トライをコーン・大豆とも抜けるには抜けたが、勢いはそこまでとなった。売りが続かないとみるや、すかさず買い戻しが入り今日の安値レベルは強いサポートラインとなって残った。 

コーン・小麦のスプレッドも活発であった。コーンの方に下落余地が多いと見ていたトレーダーが、今までコーン売り・小麦買いのスプレッドを仕掛けていたが、本日の需給報告で小麦に思わぬ弱い材料となった事から、コーン買い・小麦売りのスプレッドが行われた。 

買い戻しが入った理由のひとつに国内の現物価格の堅調さが挙げられる。農家売りは全く見られないものの、ルーティーンとなる買いては細々ながら見られている。特に中国の買いが入った大豆の輸出港価格はここ数日で10セント以上上がっている。コーンもしかり。国内でも場所によってはここ一週間で8セント、輸出港ベースでも4-5セントの上げとなっている。バージフレートも冬小麦の収穫増加からここ一ヶ月で50%程度もの上昇をみせている。 

天候に大きな変化が無い場合、国内価格の堅調さが、今後のマーケットの焦点になってくる可能性もある。 

本日のファンドのポジションは、コーンでネット3,000コントラクトの売り越し、大豆でネット2,000コントラクトの買い越しであったと考えられている。 

 

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部

-昨日から変わらず、順調な推移- 

昨日は、ベルト全体の35%の範囲に0.25-1.00inchの降雨を見た、中心はベルト南部と西部。今後3日間で0.1-0.5inchの散発的な雨がベルトの20%の地域にて予報されるのみ。気温は来週にかけてベルト東部でhighs82-92度、西部で86-97度。降雨はこれまでのような通り雨が引き続き期待されており、来週もベルト中央部・東部では65%、西部では40%の範囲をカバーする見込み。 

デルタ地域 

-高気圧停滞の影響来週にも継続か- 

6月の27.28日に雨を見て以来、この2週間デルタにてまとまった雨はない。今後10日間についても前線の予報は依然としてない。コロラド中心に高気圧が停滞しており、これが来週やや東に移動してきそう。そうなると、デルタは来週一杯ホット&ドライが継続することとなる。97-103度がhighsの予想。ストレス続いており、引き続き注意が必要。 

 

中国 

-予報家によっては来週新たな熱波到来を予想- 

昨日もベルト全体のわずか10%の範囲に0.25-1.00inchを見るのみ。今後3日間でベルト南部では70%の範囲、北部ではわずか20%の範囲に全体で0.25-1.00inchのみの降雨予報。 気温についてはhighsはベルト全体的に90度台。lowsも70度前半と、依然として目先もホット&ドライの状況変わらず。 又、予報家によっては来週更なる熱波の到来を唱えるものも出ており、状況は更によくない。その予報でいくと、この週末から来週にかけて気温(highs)は95-104度(これは平年の7月より10-20度高いレベル)、又まとまった降雨は今後10日間なし、となっている。ベルト南部においては現在かろうじて状況現状維持という評価がマーケットではされているようだが、(下記の例をとってもわかる通り)とても安心できる状態には思えない。増してやベルト北部(東北三省)に至っては、日に日に状況は悪化していること間違いなく、要注意である。(コーンでは既にイールドの10%を失っており、大豆では今後その流れになると言われる) 

某予報家の出した『北京』における過去45日の天候実績を下記抜粋してみた。因みに北京は地域的にはベルト南西部に位置するので、一概には言えないにしてもベルト北部よりはまだ状況としてはいい地域とされている。 

6月1日〜7月12日までの間、降雨のあった日はわずか『5日』その内、1inch以上降った日は一日のみ。6月の降水量は平年の27%で、7月はこれまで90%(7月4・5日の2日間の雨)、あわせて56%というのがこの約45日の実績である。気温については、その3分の2以上にて90度以上のhighs、又lowsも平年であればこの期間68〜69度というのが平年のレベルであるが、6月中旬以降はその殆どが70度台半ばと、高温・低温ともに高いレベルにて推移してきている。  

ベルト北部がそれ以上深刻な状況だとすれば、作物に与え得るストレスも相当覚悟するべきだと考える。 

今後も中国産地の状況は要注意であること、改めて確認したい。 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

NWS 6-10日予報 

 

  気温  降水量 
西部ベルト  A/N(74)  N/A (0.60/1) 
東部ベルト  N/B (76)  A/N (0.57/1) 

弱い材料。 

 

本日の発表等

 

1)USDA SUPPLY /DEMAND REPORT

@ 米国産大豆(単位:百万ブッシェル) 

  1999-2000   2000-2001  
  JUNE  JULY12  JUNE  JULY12 
作付面積(百万エーカー)  73.8  73.8  74.9  74.9 
収穫面積(百万エーカー)  72.5  72.5  73.9  73.9 
単収(ブッシェル/エーカー)  36.5  36.5  40.0  40.0 
         
初期在庫  348  348  300  290 
生産量  2,643  2,643  2,955  2,940 
輸入  3  3  3  3 
・供給合計  2,944  2,944  3,258  3,233 
搾油用  1,570  1,570  1,610  1,610 
輸出用  955  965  980  970 
種子・飼料用  90  90  91  90 
その他  79  80  83  83 
・需要合計  2,694  2,705  2,763  2,752 
期末在庫  300  290  495  480 
農家平均価格($/ブッシェル)  4.65  4.65  4.00-5.00  3.90-4.90 

旧穀の輸出増加→期末在庫減少は予想通り。新穀の生産量減少も6/30のレポートから予想されていた通りにて、大豆の需給報告はニュートラルと考えられた。 

A 米国産コーン (単位:百万ブッシェル) 

  1999−2000   2000-2001  
  JUNE  JULY12  JUNE  JULY12 
作付面積(百万エーカー)  77.4  77.4  77.9  79.6 
収穫面積(百万エーカー)  70.5  70.5  71.1  73.1 
単収(ブッシェル/エーカー)  133.8  133.8  137.0   137.0 
         
初期在庫  1,787  1,787  1,759  1,819 
生産量  9,437  9,437  9,740  10,013 
輸入  15  15  10  10 
・供給合計  11,239  11,239  11,509  11,842 
飼料用その他  5,675  5,625  5,700  5,650 
食用・種子用・工業用  1,930  1,920  1,975  1,960 
輸出用  1,875  1,875  1,975  2,050 
・需要合計  9,480  9,420  9,650  9,660 
期末在庫  1,759  1,819  1,859  2,182 
農家平均価格($/ブッシェル)  1.85-1.95  180  1.65-2.05  1.50-1.90 

旧穀の期末在庫増加もやや弱い材料。新穀の生産量が100億ブッシェルを越えたのは予想の範囲内であったが、期末在庫が20億ブッシュエルを大きく越え、在庫率が22.6%にもなった事は弱い材料と考えられた。 

B00/01クロップ世界のコーン/大豆生産量予想 (単位:百万トン) 

(( )内は前月発表) 

○コーン 

  生産量  輸出   
中国  122.00 (125.00)  5.00 (6.00)   
アルゼンチン  16.50 (16.50)  9.50 (9.50)   
南アフリカ  9.50 (9.50)  1.00 (1.00)   

中国の生産量・輸出量が夫々100万トン減らされたことが、本日の需給報告のコーンにおける唯一の強い材料といえる。 

○大豆 

  生産量  輸出 
アルゼンチン  21.50 (21.00)  4.10 (5.10) 
ブラジル  32.80 (31.00)  8.90 (9.20) 

アルゼンチン・ブラジルとも生産量が増加予想となっている。00/01クロップの世界大豆生産量は、豊作であった99/00クロップの生産量実績を上回るものとなっており、これはやや弱い材料と考えられた。 

 

本日のトーメンの意見

 

今日の相場の動きには泣かされる。予想通りの契約新安値更新となり、このまま安値で引ければ今後更なる下落が容易に予想された。ファンドはまだショートを重ねられるポジションにあるうえ、今日発表のイールドはもはや最低ラインとしか見られていない。今後の生産量増加の話題が相場の下落に拍車をかけると見ていた。しかしである、3度目のトライも跳ね返されてしまった。確率を述べる事はできないが、ダブルボトムと違い、トリプルボトムが底値を形成する可能性は非常に高い。老獪なトレーダーのひとりの話では、もはや底をうったも同然との意見であった。

確かに国内の現物価格もここ最近急騰を見せて入る。農家の我慢が、当用買いの実需家に勝っている結果となっている。もし天候に相場要因を求める事ができないような状況が続けば、テクニカル要因と合わせて、国内現物価格の堅調さから短期的な相場の転換が見られる可能性はある。 

ただ待てる人はまだとことん待ってみてもいいのではないか。天候がそこそこに推移すれば、来月の需給報告では生産量が増加予想となる。農家も収穫の準備とともに、サイロビンを空けなければいけない。旧穀のローンの満期も近く、8月以降には売り物が期待できる。7月中に買う必要のある人はベーシスもシカゴも早い方がいいかもしれない。8月まで待てる人は中旬以降に再度、4度目の安値トライが見られると思う。もちろん天候次第ではあるが。(N) 

 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)