(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント
2000年7月20日
| 本日の相場 |
とうもろこし ---高値寄り付き、高値引け ---
| OPEN | HIGH | LOW | SETTLE | CHG | OPEN INT | CHG | |
| 00 SEP | 182 1/2-2 1/4 | 187 | 182 1/4 | 186 | +4 1/4 | 135909 | -801 |
| 00 NOV | 190 3/4-90 1/4 | 194 3/4 | 190 1/4 | 194 | +4 1/2 | 1519 | +44 |
| 00 DEC | 194 1/4-3 1/4 | 199 | 193 1/4 | 198 | +4 1/2 | 181516 | +224 |
| 01 MAR | 205 1/2-5 3/4 | 210 1/4 | 205 1/2 | 209 3/4 | +4 1/2 | 36084 | +2 |
| 01 MAY | 213 1/4 | 218 | 213 1/4 | 217 1/2 | +4 1/2 | 9016 | +424 |
| 01 JUL | 220 3/4 | 224 3/4 | 220 3/4 | 224 1/2 | +4 1/2 | 13180 | +250 |
大豆 --- 高値寄り付き、高値引け ---
| OPEN | HIGH | LOW | SETTLE | CHG | OPEN INT | CHG | |
| 00 AUG | 454-3 3/4 | 458 1/4 | 453 | 456 | +3 1/2 | 23447 | -1270 |
| 00 SEP | 451 1/2-50 1/2 | 456 1/2 | 450 1/2 | 454 3/4 | +6 | 16952 | -325 |
| 00 NOV | 457 1/2-458 | 464 | 457 1/2 | 462 1/4 | +6 | 74820 | +845 |
| 01 JAN | 469-468 3/4 | 474 | 468 1/2 | 473 | +6 | 8103 | +170 |
| 01 MAR | 479-478 1/2 | 484 | 478 1/2 | 482 3/4 | +5 1/2 | 7163 | +4 |
| 01 MAY | 489 | 493 | 489 | 491 1/4 | +5 | 5731 | -25 |
| MEAL | CHG | OIL | CHG | WHEAT | CHG | NY-YEN | |||
| AUG | 15340 | -10 | AUG | 1549 | +15 | SEP | 244 3/4 | +2 1/4 | 107.50-108.15 |
| SEP | 15040 | +140 | SEP | 1568 | +11 | DEC | 264 3/4 | +2 3/4 | |
| OCT | 14940 | +180 | OCT | 1588 | +12 | MAR | 280 3/4 | +2 3/4 | |
| DEC | 15110 | +220 | DEC | 1630 | +13 | MAY | 291 | +2 3/4 |
| 本日の相場の動き |
明らかにムードは修正局面
昨日よりのフォロースルーに加え、昨日の強気指数の発表、寄り付き前の週間輸出成約高の数字が大豆・コーン共にサポーティブに捉えられたことで、高値寄付きとなる。これまで売られすぎた事で価格がここまで下がってきていることに対する警戒感が、ようやくマーケットに形として現れるようになってきた。大豆・コーン共にこの売られすぎ感が終日マーケットを支配したと言える。コーンはそれに加え、カナダのオーツが引き続き高値推移をしていること、セッション後半にはブラジルパラナ州で霜害により40%のコーンが失われたとの報道→その影響で同国の2000/2001年コーンの輸入量を2百万トンから3百万トンに上方修正したこと、などの材料も本日の高値引けに大きく貢献した。
これまでも幾度となく売られ過ぎが指摘されてはいたが、マーケットはここまで下がり続けてきた。この異常に大きな空気がここにきて明らかに変わりつつある。このこと自体、大きなポイントだと言える。マーケットがそれを意識しはじめたということを、我々も充分意識してゆくべきである。 現在のレベルがボトムだとは現時点で決して言えることではないが、先日つけた安値を更に更新するような動きになるためには、新たなファンダメンタルズが欲しいところ。例えば、新穀の生産高やイールドなどについての具体的な数字(USDA)などがそれにあたることになろう。
| 各生産地の天気予報および状況 |
米国中西部
-来週はドライ予報だが、高温はなし-
今週末より来週一杯、基本的にドライの予報となっているが、散発的な雨は可能。特にベルト南部を中心に降雨を見そう。全体の60%の範囲に0.3-1.75inch(所によっては3.00inchまで)。気温は平年並みから低め推移。ベルト東部の一部では平年比10度程低い箇所もあるようだ。 ベルト西部では今後の予報も含めドライが懸念されており、その事がサポーティブに捉えられがちな状況も確かにマーケットにあるが、気温が上がらない限り、その影響はごく限られる、ということで問題視されないほう過半数といったところ。
デルタ地域
-週末より来週前半までまとまった雨を期待-
昨日は雨なし。気温はhighs90度前半〜100度レベルまで。 しかし、金曜より来週前半までにかけ、気温は下がり、まとまった雨を期待できる。明日〜来週水曜までで、ベルト全体的に0.4-2.0(所によって3-4inch)の降雨、1inchi以上の降雨が期待できる地域は全体の50%となっている。気温は金曜はまだ暑さは残りそうだが、土日にかけてはhighs80度半ば〜90度前半、lows60度前半〜70度前半。又、現時点では、7月中に前回のような熱波が到来する予報は出ていない。
今回予報されている降雨システムがその通りくれば6月下旬以来のまとまった雨となるため、ここまでストレスが確実に蓄積されてきた作物にとっては絶対に欲しいところ。状況引き続き注視したい。
中国
-週末より来週にかけ、気温は高め推移のドライ予報-
昨日は、黒龍江省にて0.5-1.5inchという恵みの雨。気温もhighs70度半ば〜80度前半までと良好な天候となった。その他の産地地域でも散発的な雨を見ており、この状態は明日まで続きそう。産地で気温の高かった所でも、80度半ば〜90度半ばまで。 今週は作物にとっては良好な週になりそうである。しかし、週末より来週にかけては、再びドライに戻り、気温も若干高めの推移という予報が出ているので、注意を要する。(ただし今のところ100度を越すような超高温の指摘はなされていない)
米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ)
| 本日の発表等 |
| 1) 週間輸出成約高報告(6/29週) (単位:千トン) |
| 週間成約高 | 成約量累計 | 成約残 | ||||
| 今年度 | 来年度 | 今年度 | 昨年度 | 今年度 | 来年度 | |
| コーン | 808.6 | 293.7 | 48,446.6 | 49,311.6 | 6,716.1 | 1,528.7 |
| 大豆 | 210.6 | 233.0 | 26,470.1 | 22,392.1 | 1,992.8 | 956.6 |
| 小麦 | 586.7 | 0.0 | 6,244.3 | 6,656.1 | 3,238.9 | 0.0 |
| 大豆粕 | 74.6 | 8.6 | 5,617.3 | 5,795.2 | 802.6 | 208.5 |
| 大豆油 | 0.0 | 0.0 | 333.3 | 833.9 | 27.8 | 1.0 |
− コーン・大豆ともにサポーティブ
| 2) 週間輸出高 (単位:千トン) |
| 輸出量 | 輸出量累計 | USDA予想 | |||
| 今週 | 先週 | 今年度 | 昨年度 | ||
| コーン | 912.3 | 982.8 | 41,730.5 | 42,207.2 | 47,630 |
| 大豆 | 414.6 | 135.8 | 24,477.3 | 20,496.5 | 26,260 |
| 小麦 | 580.3 | 502.4 | 3,005.4 | 2,826.2 | 29,940 |
| 大豆粕 | 37.7 | 61.4 | 4,814.7 | 4,980.0 | 6,350 |
| 大豆油 | 3.0 | 2.8 | 305.5 | 770.9 | 570 |
| 本日のトーメンの意見 |
(コーン)
100億コーンから連想するほど下値余地は大きくない。
今年後半の相場の特徴は、「安値低迷」。前半のような激しい値動きは予想されない。ただ、その安値のレベルは市場の期待ほどは低くなく、今年11月頃までの期近限月相場の落ち着き所は170後半か180台。今後、USDA発表など高いイールドが随時確認されていく過程では、投機筋の思惑から一時的に170前半をうかがう可能性はあるが、そのレベルは定着しにくい。
100億コーンが市場にもたらす安値期待は大きい。にもかかわらず、「なぜ150や160のレベルといった安値期待が危険なのか。」「なぜ、大生産量や重い在庫率に比例した安値が実現されないのか。」
現在の定期市場における新穀・旧穀のスプレッドは大きく、保管料や金利を考慮しても新穀価格は売り手にとって魅力的だ。加えて、生産地のベーシスはその傾向を大幅に助長している。旧穀のベーシスが新穀のそれに比べて10セント以上も安く設定されている地域がほとんどとなっており、簡単に言えば、定期相場から判断する以上に生産地の新旧穀価格差ができているわけである。つまり、農家やカントリーエレベータ等の売り手にとって、旧穀売りを極力避けたくなる素地が、これまでに例を見ないほどできあがっていると言える。昨年も同様の傾向はあったが、新穀価格の魅力の大きさと言う点では、今年の比ではなかった。
そうなると、「大量の未売旧穀を抱えたまま、大豊作の収穫を待つことが物理的にできるのか。」という観点から保管スペースを気にしたくなる。今年の生産地の傾向の一つであるが、多くの農家が夏前から近郊のカントリーエレベータに新穀保管スペース予約をしている。これは例年よりかなり早い動きであり、保管スペースへの農家の関心の大きさがうかがえる。また、生産地の保管スペースは昨年よりも増加しているが、それはスペース需要の大幅増加を補えるものではない。つまり、既存の保管スペースは不足していると考えられる。「だったら、収穫期前後に大量に売られるのでは。」答えは、「確かに多少は売られるが、その売りからのプレッシャーはそれほど大きくない。」理由は、農家やカントリーエレベータは、簡易保管倉庫や野積みが結果として品質等に大きな問題を生じさせないことを昨年学んでいるからだ。そして、より大きな理由は、前述した新穀価格の魅力の大きさである。
さて、では何が起きるか。定期相場が200セント以下で低迷している現在、米国産コーンに価格で匹敵できる輸出国は他にない。いきおい輸出需要のほとんど全てが米国に集まる。国内飼料需要も引き続き好調。一方、供給サイドは前述のように今年中は旧穀の売り物が潤沢と言えるレベルにはない。したがって、そこには収穫期につきものの需給緩和が見られ「にくく」なる。言い換えれば、「100億の新穀と大量旧穀在庫の年の収穫期」という事象からの期待ほどは相場は安値に振られない。ただ、しかしながら、大量未売り在庫が残ることは事実。買い上がる理由もきわめて少ない。かくして、相場は期近180台を中心として小幅上下する長期低迷となり、投機筋は興味を失い、相場は上下の少ない落ち着いた展開となる。殻を破るほどの安値が期待できるとすれば、その時期は1月の現物売りを先取りするであろう12月と見ている。 ( F )
(大豆)
一旦底値感を持った商業筋によって短期的には相場が支えられる。コーン相場の安値が大豆をリードする空気はひとまず終了した。豊作の潜在性意識が市場に吸収されてしまった現在、新たな弱気を誘うには8月前半の鞘付きが順調であると確認されることが必要である。しかし、「豊作の潜在性」が「豊作の確認」に変わるであろう鞘付きの直前には一段の安値を予想する。 ( F )
(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)