(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2000年7月27日

 

 

本日の相場

とうもろこし  ---ほぼ変わらずの寄付き、やや安値引け ---

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
00 SEP 182 3/4 - 82 183 180 1/2 181 +1/2 131114 -1379
00 NOV 190 1/2 - 90 3/4 190 3/4 188 1/2 188 3/4 +3/4 1504 +78
00 DEC 194 3/4 - 94 194 3/4 192 1/2 192 3/4 +1/2 179043 +2200
00 JAN 197 3/4 197 3/4 196 1/2 196 1/2 +1/2 270 +1
01 MAR 205 1/2 206 1/2 204 1/4 204 1/2 +1/4 38205 +330
01 MAY 214 1/4 - 14 214 1/4 212 1/4 212 1/2 +1/2 9667 -30
            386996 +1751

 

大豆     --- ほぼ変わらずの寄り付き、安値引け ---

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
00 AUG 454 -53 454 3/4 452 452 1/2 +1 3/4 13911 -2325
00 SEP 454 1/2 - 55 455 453 453 1/4 +3 1/2 16800 +775
00 NOV 463 - 63 1/2 465 462 462 1/2 +4 72858 +64
01 JAN 474 - 73 475 1/2 473 473 1/2 +4 1/2 9129 +558
01 MAR 484 485 1/2 483 1/2 483 1/2 +4 1/4 7425 +183
01 MAY 493 494 492 492 1/2 +5 1/2 5735 -6
            132982 -634
  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
AUG 15320 +100 AUG 1537 +8 SEP 245 3/4 +1 1/2 108.89-109.19
SEP 15030 +160 SEP 1558 +6 DEC 263 3/4 +1 1/2  
OCT 14960 +220 OCT 1579 +6 MAR 280 1/4 +2 1/4  
DEC 15090 +220 DEC 1617 +6 MAY 289 1/2 +2  

 

 

本日の相場の動き

 

-材料難の中、取引量も薄く-

寄り付き前の輸出検証高。コーンは予想の上限とはいえ、2週続けて(新旧穀合わせて)百万トンの大台であったことが、好調な需要継続を印象つけややサポーティブ。大豆は予想の範囲内だったが、大豆粕の数字がややサポーティブ。又、6月の月間搾油報告は搾油量はニュートラルだったが大豆粕在庫がややサポーティブとなり、各商品とも高値寄り付きとなる。昨日引け際のフォロースルーのムードも高値オープンを手伝った。が、動いたのはそこまで。その後は引けに至るまで、全く閑散としたマーケットとなる。最安値が近づいているコーンは、材料難の中ファンドも売りに動きづらく、大豆は目先の天候(中西部のドライ傾向)が背景にある為、一気に下値へは動きづらい。なんともさびしいムードの中、本日も引けを迎えることとなった。コーン・大豆ともに本日の値幅は2-3セントにとどまっている。

本日のファンドの動きは、コーン2000コントラクト、大豆1000コントラクトの買い越し、コマーシャルの動きもコーン300、大豆200コントラクト程の買い越しであったと思われる。

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部

昨日と変わらず、今後一週間でベルト全体の65-70%の地域で0.3-1.7inchの降雨を予報。 比較的広い範囲に通り雨程度は期待できるものの、まとまった雨の予報はない。気温は平年並みから低め推移。状況に大きな変化なく、引き続きドライ傾向に注意を促したい。

デルタ地域

-週末の雨に期待-

昨日もドライ。気温は89-96度。本日遅くより待望の降雨システムの到来。来週半ばまで停滞するか。ベルトの65-70%の範囲に0.4-2.0inch。気温は平年並みからやや低め推移。

週末期待通りに降雨がなければ、月曜日の相場の支援材料になるだろう。

中国

-順調な天候推移-

昨日もベルトの50%の範囲に0.25-1.00inchの雨。週末は昨日までの予報から変わらずベルトの60-65%の範囲に0.13-1.6inchの雨が見込まれる。今回の降雨システムは去ったあと来週は現在のところドライとなっているが、懸念される熱波については唱えるものもなく、気温もほぼ平年並みでの推移となりそう。

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ)

 

本日の発表等

 

1) 週間輸出成約高報告(7/20週) (単位:千トン)

 

  週間成約高 成約量累計 成約残
  今年度 来年度 今年度 昨年度 今年度 来年度
コーン 654.2 348.7 49,100.8 49,942.9 6,478.1 1,877.4
大豆 247.4 270.6 26,717.6 22,532.1 1,992.7 1,227.2
小麦 815.8 0.0 7,060.1 7,141.3 3,636.7 0.0
大豆粕 181.7 6.5 5,799.0 5,832.5 802.6 215.0
大豆油 1.4 0.5 334.7 835.0 26.1 1.5

 

2) 週間輸出高 (単位:千トン)

 

  輸出量 輸出量累計 USDA予想
  今週 先週 今年度 昨年度  
コーン 892.2 912.3 42,622.7 43,093.1 47,630
大豆 317.6 414.6 24,794.9 20,762.2 26,260
小麦 418.0 580.3 3,423.4 3,334.6 29,940
大豆粕 182.3 37.7 4,997.0 5,129.5 6,350
大豆油 3.1 3.0 308.6 774.8 570

 

3) センサスビューロ6月搾油報告

 

  2000年6月 2000年5月 昨年同期
大豆粕生産量(d)

2,652,170

2,702,599

2,662,162

大豆粕在庫量

210,258

291,803

246,019

大豆油生産量(千ポンド)

1,368,003

1,399,150

1,383,453

大豆油イールド(lbs/bu)

11.53

11.43

11.42

大豆油在庫(千ポンド)

1,037,756

970,810

827,013

大豆搾油高(ブッシェル)

118,676,047

122,383,909

121,142,489

 

4) トピックス

【中国の大豆生産予想について】(ブリッジニュースより)

このほどの発表では、2000年クロップ生産高は4.5%減少の13.61(百万)dへ減少の見込み。1999年実績としては14.25(百万)d。 勿論これは今夏の産地ベルト北部(東北三省中心)における強烈なホット&ドライが原因となっている。

(作付け)

昨年の国内コーン価格の下落により、産地農民は今春の作付けでその多くを大豆またはその他の油糧種子に切り替えた。大産地である東北三省においては、黒龍江省で30%、吉林省で76%、遼寧省で21%また、モンゴル自治区では11%大豆の作付けが増加したと言われている。又、増加する国内搾油用途の需要もあり、作付けの面積自体も3-10%増加したと言われる。 よって、国内全体での作付け面積は、「9.08(百万)ヘクタール」となり、昨年比14%の増加となっている。

(旱魃)

しかしこの6月、深刻な旱魃が東北地区、その他北部・東部の一部を襲うこととなる。7月上旬の時点で吉林省の50%、遼寧省の70%の穀倉地帯において深刻な旱魃の影響を受け、コーン・大豆のイールドは軒並み40%以上失われた、と言われる。 最大の大豆産地を抱える黒龍江省でも6月後半より7月前半にかけ厳しい旱魃に見舞われ、特に厳しい地域では30-50%のイールドロスに繋がっている。

(生産量)

旱魃以前には、殆どの見方は2000年産大豆生産量「15.5-16.5(百万)d」となっていた。USDAの7月発表でも中国の生産量は「15.8(百万)d」と高いものになっている。当初は昨年比、12-13%増加見込みだったものが、現在は5%近い減少となっているわけである。

=参考=

  2000年 1999年 (作付面積) 2000年 1999年 (生産) 2000年 1999年 (イールド)
国内全体 9.08 7.96 +14% 13.61 14.25 -4.5% 1.48 1.79 -16%
黒龍江省 2.80 2.15 +30 4.06 4.47 -9 1.45 2.07 -30
吉林省 0.49 0.28 +75 0.84 0.64 +31 1.71 2.28 -25
遼寧省 0.29 0.24 +21 0.36 0.39 -8 1.25 1.67 -25
モンゴル 0.82 0.74 +11 0.64 0.83 -23 0.79 1.12 -30

☆ 作付け:百万ヘクタール、生産量:百万トン、イールド:d/ヘクタール

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

基調は弱い。が、過度の安値期待は禁物。

6月は今年後半の穀物相場を占う上で興味深い月であった。

本日、6月の大豆月間報告で、その搾油量が5月比減であったと発表された。先月は、大豆の搾油マージンが3年ぶりの高水準に改善され、米国搾油業者が原料大豆買いに躍起となった月である。中国向けを始めとする輸出需要が旺盛なことも手伝い、大豆の期近相場は先物に比べ、定期・現物ともに高騰を見せた。さて、その搾油業者の生産意欲にもかかわらず、結果搾油量が減少したことは何を意味するのか?もちろん、農家の売り渋りである。理由はローン制度?絶対価格の低さ?それら理由分析は別の機会にするとして、ここで重要なのは「需要者の買い意欲や高いプレミアムにもかかわらず、農家に売り意思が生じなかった。」ということである。

ここで大豆相場分析を試みているわけではない。大豆農家のほとんどがコーンを生産していることは周知である。大豆を売り渋った農家はその代わりにコーンを売るのであろうか。答えは、「どうせ売るのならコーンより大豆を先に売る。」である。主な理由は、コーンの期近相場は大豆と違って先物に比べ定期・現物ともにとてつもなく安いこと。それから、収穫期以降保管スペース不足により野積みを強いられるとすれば、それは大豆よりコーンの方が品質的に安心できるからである。

さてさて、現在国際コーン相場で米国産に競合できる輸出国はない。需要は目をつぶっていても各地から集まってくる。本来売り易いはずの大豆にさえ頑なな姿勢を貫いた米国の農家やカントリーエレベータは、迫り来るコーン需要に素直に対応するのであろうか。そんなことはあるまい。「記録的生産量と記録的未売り在庫量のコンビネーションは、必ずしも記録的ハーベストプレッシャーを意味するものではない。」100億コーン相場の基調は弱い。しかし、底値は遠くない。期近170台は買いである。11月頃までは。 ( F )

 

(大豆)

庭の芝生の色が少し茶色に変色してきたところがある。今週末までに雨がなければ今年初めて水をあげなければいけないと考えている。大豆もそろそろいい状態をかなり相場に織り込んであり、これ以上良くなる事は期待しない方が無難かなと考えを変え始めている。全般にコンディションのいい大豆ではあるが、コーンのクロップがほぼかたまってしまい、コーンは完全なレンジ内トレードに入りつつある。そんな中で、大豆だけが独歩安を付けることはちょっと難しいかな?とも思う。かといって大きく上げる材料は見つからない。まとも過ぎる意見になってしまうが、15セント下の契約安値からの少しずつの買い下がりが今日の意見。(N)

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)