(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2000年8月4日

 

 

本日の相場

とうもろこし  ---安値寄付き、小幅安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
00 SEP  180-179 3/4  180 1/2  178 1/2  178 3/4  -1 1/4  119  -2222 
00 NOV  188  188 1/2  186 3/4  187  -1  1459  -8 
00 DEC  191 3/4-191  192 3/4  190 1/2  190 3/4  -1 1/4  188136  +1033 
00 JAN  195  195  194  194  -1 1/2  276  +2 
01 MAR  203 1/4-203  204 1/4  202 1/4  202 3/4  -1 1/4  42649  +635 
01 MAY  211 1/4  212  210 1/2  210 3/4  -1  10819  +129 
            392206  -29 

 

大豆     --- 安値寄付き、安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
00 AUG  439 1/2-439  441  436 1/2  437  -2 3/4  4139  -656 
00 SEP  441-440 1/2  443 3/4  438 3/4  440 3/4  -1 1/2  17246  +45 
00 NOV  451 1/2-450  453 1/2  448  449 3/4  -1 3/4  74480  +7 
01 JAN  461 1/2-461  463 1/2  458 1/2  460 1/4  -2  8989  +92 
01 MAR  472 1/2  474  470  470 1/2  -1 1/2  8150  +74 
01 MAY  482  482 1/2  478 1/2  480  -2  6205  +134 
            126574  -297 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
AUG  14780  -100  AUG  1520  -6  SEP  237  -5 1/4   
SEP  14670  -70  SEP  1530  -11  DEC  256  -4   
OCT  14670  +30  OCT  1552  -9  MAR  272 1/2  -5 1/4   
DEC  14750  -10  DEC  1475  -1  MAY  283  -4 3/4   

 

 

本日の相場の動き

 

スパークス、インパクトなし

スパークスの数字が寄り前に発表されたが、大豆/コーン共に相場材料になるにはあまりにインパクトのないもの。大豆・コーン共にほぼニュートラルに受け止められる。目先の天候については来週半ばまでの雨と後半の高気圧の可能性など強弱材料が交錯し、寄り付きはほぼ変わらずから若干の安値スタートとなった。その後は比較的狭いレンジの中チョッピ-な動きとなる。来週前半も複数の民間会社より生産量などの発表が予想されるが、既にマーケットは来週金曜日のUSDA8月報告の方へ目が行き始めていることもあり、新規材料にかける中取引量は本日も限られた。 結局、週末から来週にかけて中西部が雨勝ちになることが後半のマーケットを支配し、ファンドの売りも手伝い安値引けとなる。 

本日のファンドの動きは、コーン3000コントラクトの売り、大豆400コントラクトの売りと見られている。 

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部

-来週水曜まで雨勝ち- 

昨日はベルト南西部を中心に全体の15%の範囲で0.1-0.75inchの雨。来週水曜までは毎日のように雨の可能性があり、全体の75%までの範囲で0.3-1.8inch。気温は週末より来週前半までどちらかというとノーマルからクールにて推移。雨はドライ気味といわれているベルト北西部とイリノイ中部あたりが特に欲しいところだが、予報通りいけばカバーされそうである。 

ここシカゴ郊外では本日金曜日は快晴だが、明日から来週水曜までは地元の天気予報でも殆どが雨か、曇りの予報にて所謂「晴れ」マークは来週末まででてこない。又今週一時マーケットに飛び出したロッキー山脈の方に停滞している高気圧が東に移動してくるといったお話は現在影を潜めてしまった。まだ完全にその可能性がなくなったというわけではないが、本日の段階では現実味がかなり薄れたことは事実である。来週は雨がちな天気に、この高気圧の動きがどう変化し、中西部に「予報の変化」をもたらすかがマーケットの注目する点になる。 

デルタ地域 

昨日はベルト北東部中心に0.1-0.75inch(全体の25%の範囲)に雨を見た。来週前半までは全体の60%の範囲に0.4-2.00inchの雨が(ベルト北部中心に)ありそう。その後来週末にかけて若干ドライになるが、気温はhighs高いところで90度半ばまでと、ヒート懸念などはでていない。 

先ず問題のない環境が続くといってよい。 

中国 

昨日はベルト南西部中心に0.25−1.25inch(所によっては3inch)、全体の15%と、限られた部分での降雨となった。来週前半まで、ベルト南部においては西3分の2、ベルト北部では東側半分を中心に0.25-1.5inchが予想されており、ドライ或いはホットの懸念は見当たらない。 

 

NWS 6-10日間予報(8月10-14日) 

 

  気温(平年)  降水量(平年/日数) 
ベルト西部  MA/A (73)  B (0.57/2) 
ベルト東部  A/MA (75)  N (0.50/1) 
デルタ地域  A (81)  B (0.54/1) 

上記発表自体は強材料となるが、その信憑性についてはまだ何とも言えない。週明けの予報を確認したいところ。 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

 

本日の発表等

 

1)スパークス社の新穀生産予想発表

 

【本日寄り付き前の発表】 

  生産量(十億bu)  イールド(bu/acre)  USDA7月の数字 
大豆  2.963  40.3  2.940 (40.0) 
コーン  10.170  139.2  10.013 (137.0) 

 

数字自体確かに大きなものとなっているが、マーケットの期待感と合わせるとほぼニュートラルとして受けとめられた。 

 

本日のトーメンの意見

 

大豆のイールドは8月に60%が決まる。大豆はコーンと比べこの一番重要な時期に熱量も必要とする。もちろん水分は必要にて大豆にとって理想的な天候は、やや多めの降雨量に平均以上の気温となる。気温が低ければ、イールドだけでなく油分の低下という悪影響も受ける。

さて、今年の冬は異常な暖冬であった。その為春先以降の害虫の被害が心配されたが、幸いここまでは順調に生育してきた。それはタイムリーな降雨により害虫が洗い流された事、恵まれた生育環境のお陰で虫に食われながらも生育を続けられたことによる。ただ8月9月は第二世代の害虫が育って来る。上述したように平均以上の降雨・気温が大豆の鞘付きには望ましいが、平均以上の気温は一方では害虫の繁殖も促進する。イリノイのある農家に聞いたところ、害虫は例年以上に発生していたにもかかわらずここまで順調に生育してきたのは不思議だという。大豆がこれまで以上に順調に生育を続けていく事は難しい。その意味からも生産量見通しは今の予想が上限ではないか。大豊作は間違いないであろうから相場の頭は押さえられようが、契約新安値を更新してどんどん下がっていくという地合いにはもうない。 

とうもろこし相場はできあがってしまった。後は需要がどうなるか、農家売りがいつどのようにでてくるかによる。アメリカの農家は農業法にて最低保障がされているとはいえ、無制限ではない。補助金は一農家当たり75,000ドルが上限と決められている。イリノイの農家を例に取ってみても昨年だけで、550の農家がこの上限を越えていた。今年は作付も増えて生産量が増加していること、国内価格も上がっていないことから、このままでは多くの農家が上限の75,000ドルを越える可能性がある。安く売ってもローン価格が保証されていた昨年までとは変わり、農家は補助金の上限を考慮に入れつつ、できるだけ高い価格で売ろうとする売り渋りにつながる。コーンも過度に安値を期待する地合いにはない。 

また直接相場とは結びつかないが、今年の7月の穀物相場は非常に魅力のない、閑散な相場であった。CBOTから発表された7月の取引量をみると昨年7月比較、コーンは31%のダウン、大豆は41%のダウン。6月と比較してもコーンは36%のダウン、大豆は32%のダウンであった。このままではCBOTの存在が危うい。無理やりでも何らかの相場の盛り上がりを作る事もありうるのではないか?一般に取引量が多くなると上昇相場となり易い。(N) 

 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)