(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2000年8月11日

 

 

本日の相場

とうもろこし  --安値寄付き、安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
00 SEP  174 - 74 1/2  176  174  176 3/4  -2 1/2  104879  -2696 
00 NOV  182  184  182  182 3/4  -2 1/2  1447  -9 
00 DEC  185 1/2 - 86 1/2  188 1/4  185 1/2  187 1/4  -2 1/4  191448  +222 
00 JAN    190 1/2  190 1/2  190 1/2  -2 1/4  284  +5 
01 MAR  199 1/2 - 99 3/4  200 1/4  198 1/2  199 1/4  -2 1/2  45525  +1616 
01 MAY  206 1/2 - 06 3/4  208  206 1/2  207  -2 1/2  12002  +652 
            386586  +441 

 

大豆     --- 安値寄付き、高値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
00 AUG  443  455 1/2  442  452  +6 1/4  1256  -649 
00 SEP  444 - 45  457  444   452 1/2  +5  17099  -228 
00 NOV  453 - 54  467  453   462  +5 1/4  73386  -1744 
01 JAN  464 1/2 - 65  477 1/2  464 1/2  472 1/4  +5  9364  +30 
01 MAR  473 1/2 - 74  487 1/2  473 1/2  482 3/4  +6 1/4  8652  +122 
01 MAY  483 1/2 - 84  495 1/2  483 1/2  493  +6  6836  +419 
            124579  -2029 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
AUG  15060  +3  AUG  1515  +1  SEP  236 3/4  +1  108.40 - 108.78 
SEP  15120  +15  SEP  1524  +0  DEC  255 1/4  +3/4   
OCT  15120  +21  OCT  1544  +1  MAR  272 1/2  3/4   
DEC  14900  +25  DEC  1582  +0  MAY  283  +1   

 

 

本日の相場の動き

 

コーンは約定安値。大豆は買い戻しが活発化。

米国コーン・大豆両方の史上最大生産量、コーンの史上最高イールドを予測する内容。両クロップは小麦とともに生産量の事前予想平均を上回り、寄り付き前の弱気ムードに貢献したが、そこまで。あとは大豆相場の上昇が穀物相場を支えた。 

大豊作予測を背景に、コーン・大豆ともに安値で寄り付いたものの、その安値幅はコーン2セント強、大豆3セント前後と小さく、寄り前予想を裏切る形となった。間もなく、大豆ピットで「噂売り・事実買い」の動きが活発となり投機筋が売越ポジションの買戻しを入れ始め、それに商業筋が加担した。売り物に不足する大豆相場は躊躇無く上昇し、各限月が一気に10セント近く高をつけるまで至った。大豆生産量は今後の天候変化の影響も大きいとの見方から、今週末から月末まで中西部で予報されているヒート予想が「事実買い」を後押ししたと見られている。その後は、大豆相場は比較的落ち着いた動きを示しながら終始高値圏を維持。本日の穀物相場全体を支える中心的役割を果たした。 

コーンは、94年の最高生産量を上回り、且つイールドも過去最高、期末在庫率は24.4%と過去10年間で最大となった。大豆と違ってコーンは受粉が終了して天候に最も敏感な時期を過ぎていることもあり、本日の相場は約定安値を更新するなど、需給報告が終始弱材料と作用し続けた。しかしながら、寄り付き前の予想ほどは下落しなかったのは、大豆相場の堅調、そして商業筋の買い支えが原因である。約定安値はつけたものの、最安値圏は脱して終了した。 

本日のファンドの動きは、コーン5,000コントラクトの売り越し、大豆4,300コントラクトの買い越しと見られている。 

 

 

 

 

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部

月曜日までに高気圧の中心はミズーリー辺りに移動してくる。来週以降平年並以上の気温(最高気温で86-93度)を予想。しかしながらベルトの北部と東部を中心に、全体の40%の範囲に0.3-1.8インチの降雨も見込まれている。高気圧は8/10-20の期間には再度西海岸へと移動して、中西部には平年並以下の気温が戻る予想。 

一言でいえば、最近のまとまった降雨の後に気温の上昇が見込まれる事は穀物の生育には最適であり、特に大豆には恵みになると考えられる。 

デルタ地域 

週末は南部を中心に、30%の範囲で0.25-0.75インチの降雨予想。気温は来週にかけ平年並からやや高めの予想。この地域全体で降雨が不足しているが、来週一杯までに改善は期待できない。 

中国 

週末も降雨に恵まれる。降雨範囲はベルト全体の65%に、0.25-1.5インチ、所により3.0インチの降雨が見込まれる。来週も引き続き散発的な降雨が期待でき、また気温が大きく上がる事も予報されていない。大豆は引き続き良好な状態を保っているといえる。コーンはすでに多くの雨を必要としなくなっており、今回の降雨は恵みとはならない。 

 

NWS 6-10日間予報(8月17-21日) 

 

  気温(平年)  降水量(平年/日数) 
ベルト西部  MA/A (73)  N/B (0.57/2) 
ベルト東部  MA/A (75)  N/B (0.50/1) 
デルタ地域  MA/A (81)  B (0.54/1) 

サポーティブ。 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

 

本日の発表等

 

1)USDA SUPPLY /DEMAND REPORT

@ 米国産大豆(単位:百万ブッシェル) 

  1999-2000   2000-2001  
  JULY  AUG11  JULY  AUG11 
作付面積(百万エーカー)  73.8  73.8  74.5  74.5 
収穫面積(百万エーカー)  72.5  72.5  73.5  73.5 
単収(ブッシェル/エーカー)  36.5  36.5  40.0  40.7 
         
初期在庫  348  348  290  280 
生産量  2,643  2,643  2,940  2,989 
輸入  3  3  3  3 
・供給合計  2,944  2,944  3,233  3,273 
搾油用  1,570  1,570  1,610  1,625 
輸出用  965  975  970  1,010 
種子・飼料用  90  90  90  90 
その他  80  80  83  84 
・需要合計  2,705  2,715  2,752  2,808 
期末在庫  290  280  480  465 
農家平均価格($/ブッシェル)  4.65  4.65  3.90-4.900  3.90-4.80 

旧穀の輸出増加→期末在庫減少は予想通り。新穀の生産量は予想の上限の発表であったが、誰もが予想していなかったほど新穀の需要が増加しており、結果として本日の強い材料となった。 

A 米国産コーン (単位:百万ブッシェル) 

  1999−2000   2000-2001  
  JULY  AUG11  JULY  AUG11 
作付面積(百万エーカー)  77.4  77.4  79.6  79.6 
収穫面積(百万エーカー)  70.5  70.5  73.1  73.1 
単収(ブッシェル/エーカー)  133.8  133.8  137.0   141.9 
         
初期在庫  1,787  1,787  1,819  1,794 
生産量  9,437  9,437  10,013  10,369 
輸入  15  15  10  10 
・供給合計  11,239  11,239  11,842  12,174 
飼料用その他  5,625  5,625  5,650  5,700 
食用・種子用・工業用  1,920  1,920  1,960  1,960 
輸出用  1,875  1,900  2,050  2,125 
・需要合計  9,420  9,445  9,660  9,785 
期末在庫  1,819  1,794  2,182  2,389 
農家平均価格($/ブッシェル)  1.80  180  1.50-1.90  1.45-1.89 

旧穀の輸出増加→期末在庫減少は予想通り。新穀は予想以上の生産量にて、予想農家平均価格も5セント下げている。 

B00/01クロップ世界のコーン/大豆生産量予想 (単位:百万トン) 

(( )内は前月発表) 

○コーン 

  生産量  輸出   
中国  115.00 (122.00)  4.00 (5.00)   
アルゼンチン  16.50 (16.50)  9.20 (9.50)   
南アフリカ  9.50 (9.50)  1.00 (1.00)   

中国の生産量・輸出量が減少された。もっと生産量の減少を唱えるアナリストもいる。 

○大豆 

  生産量  輸出 
アルゼンチン  21.50 (21.50)  4.20 (4.10) 
ブラジル  32.80 (32.80)  9.40 (8.90) 

ニュートラル。 

 

2)コミットメントオブトレーダーズ報告(フューチャーのみ) 

ファンドネットポジション (単位:コントラクト) 

  8月1日現在  事前予想 
とうもろこし  45,970 SHORT  16,200 SHORT  
大豆  728 LONG  3,500 SHORT 
大豆粕  4,952 LONG  5,900 LONG 
大豆油  5,722 SHORT  5,800 SHORT 

大豆3品は総じてニュートラル。コーンは予想よりショートが多く、サポーティブ。 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

基調は強くないが、逆に過度な安値期待もしない。 

大豊作が大安値をもたらすのは当然である。また、「史上最大生産量のインパクトはこのままでは終わらないのでは。」との感情は理解できる。しかしながら、当分は170台中盤が期近限月の安値。繰り返し述べるように、今年後半は前半とは打って変わり、投機的感情が支配して相場がファンダメンタルズから乖離→乱高下という地合いにはない。つまり、予想以上の高生産量が加速度的な相場下落をもたらすことなく、より需給を睨んだ相場展開が続く。本日の安値は87年以来のレベルであり、その意味ではすでに十分大安値だ。しかも、87年は確かに150台まで記録しているが、その時の期末在庫率は54.9%と現在と比較できる数値ではない。また、生産量から目を離して需要に目を移すと、そこには明確な相場支持要因が存在する。中国が輸出者としての身分を放棄すれば、来年南米産が供給され始めるまで米国産コーンにとって競合者はいないわけである。現在の米国産安値を考えれば、中国がなりをひそめる公算は高い。したがって、投機意欲の盛り上がりが少ないであろう環境下、史上最高生産量だけで87年時に迫る安値を期待するのはしばらく無理がある。期近限月は現レベルが買い時。 

だが、次に相場が明確な軟調を示すとすれば、冬を迎える時期と見ている。そう、史上最大生産量のインパクトはこのままでは終わらないのかも知れない。 ( F ) 

 

(大豆) 

底値は見た。大きくは上がらなくとも、徐々に値を上げる。 

7月以降何度もトライしてきた契約新安値を、本日の発表をもってしても抜く事はできなかった。底値は確認したといっていいであろう。テクニカルにも9日間、18日間といった移動平均価格を抜いている。本日引け後に発表されたファンドポジションは、イーブンにてファンドも今まではどちらつかずの様子をよく表している。 

今週の当社のインディアナ、イリノイへのフィールドサーベイでも特に問題は見られなかったが、クロップには思った以上の虫が発生していた。今後はこういった話題がでることにより、徐々に値を上げて行くことを予想する。しかし大豊作を前に相場が大きく上がる事もない。11月限で5ドルが大きな壁になっている。 

農家売りは期待できず、需要家の買いも当用買いに徹している中、相場を決めるのは誰になるかといえばやはりファンドしかいない。底値を見た以上、ファンドは買いからアプローチする。(N) 

 

 

 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)