(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2000年8月17日

 

 

本日の相場

とうもろこし  --小幅安値寄付き、変わらずの引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
00 SEP  178 - 77 3/4  180 1/2  177 3/4  178 1/2  +0  100470  -2841 
00 NOV  188  189   186 1/2  186 1/2  -1/4  1554  +61 
00 DEC  190 1/2 - 90 1/4  193  190 1/4  191  +0  199052  +1704 
00 JAN  196  196  195  195  -3/4  321  +10 
01 MAR  202 1/2 - 02 3/4  205  202  202 3/4  -1/4  48243  +138 
01 MAY  210 - 09 3/4  212 1/4  209 3/4  210 1/2  +0  13174  +137 
            396706  +184 

 

大豆     --- 安値寄付き、安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
00 SEP  463 1/2 - 63  466 1/2  459  460  -5  15418  -253 
00 NOV  472 1/2 - 73  476 1/2  467 1/2  469  -5 1/2  76526  -171 
00 JAN  482 1/2 - 83  486 1/2  478 1/4  479 1/2  -5 1/2  9434  +58 
01 MAR  493 - 94  496 1/2  488 1/2  489 1/2  -4 3/4  8687  +29 
01 MAY  502  505  497 1/2  499  -4 1/2  6756  -20 
01 JUL  511 - 10  513  505 1/2  506 1/4  -4 1/2  6612  +426 
            125510  +62 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
SEP  15540  -100  SEP  1533  -22  SEP  239 1/2  -4  108.38-108.52 
OCT  15440  -150  OCT  1553  -22  DEC  257 3/4  -4   
DEC  15570  -190  DEC  1591  -24  MAR  275 1/4  -3 1/2   
JAN  15650  -200  JAN  1622  -24  MAY  285 3/4  -3 3/4   

 

 

本日の相場の動き

 

コーンベルトに雨、相場を冷やす。

昨日からのコーンベルト北西部の雨がシカゴにも到達。週末までの雨予報も聞こえてくるに至り、これまで堅調であった大豆相場を中心に利食い売りが見られた。 

コーンはここ数日大豆の上昇に相場がサポートされていたが、本日の大豆下落に対しては踏ん張った。ドライ気味の西部ベルトと昨日までの穀物相場堅調を好感して朝からやや高基調を示した相場であったが、シカゴに降っている雨、それと正午に今後の雨継続が予報されたことが、値を伸ばさせなかった。プロファーマー報告も、本日はミネソタを調査しているが、「ミネソタは順調。」との途中報告が市場に流れたことも弱気を誘う一因となった。輸出成約報告も中立的な内容となるなど、本日も比較的ファンダメンタルズ要因に乏しく、午前中の上げを戻しほぼ変わらずのレベルで引けた。 

大豆は、投機筋の利食い売りと雨予報によって値を削られた。デルタや一部のドライ地域では雨を逃したものの、「降った地域に関しては」昨日から週末にかけての雨はイールド向上に寄与するとの見方が5日連続の上昇を阻んだ。週間輸出成約は予想以上の数字であったが、その中味はすでに報告されていた中国向けであったことで材料としては機能せず、ファンドの売りに身を任せた。 

本日のファンドの動きは、コーン2,500コントラクトの買い越し、大豆1,500コントラクトの売り越しと見られている。 

 

今週の注目:プロファーマー 

今週の相場材料のうち、最も注目されているのは、現在コーンベルトを東部と西部の二班に分けて行われている「プロファーマークロップツアー」からのクロップ情報であろう。このツアーは、それぞれの班を3人〜4人ずつの数グループに分け、それぞれに決められたルートを車で走る。約15マイルごとに無作為に畑の状況を調査して行き、夕方から夜にかけてそれぞれのグループが持ち帰った結果を集計するもの。今年の場合は、特に西部コーンベルトの作柄が相場の焦点となっているが、当社からは大阪本社のニック・アラカワが西班に参加中で、現地から状況の肉声報告が届いた。 

「一昨日のルートであったネブラスカでの数字が低いことが相場で特に重要視されているみたいだが、個人的には、集計されたその報告数字よりも実態はもっと悪いのではないかと思っている。理由は、良く知られているようにネブラスカ州の畑は約7割が灌漑設備されているが、今回のツアールートが灌漑設備されている地域にやや偏っていたように思うからだ。灌漑設備をされていない畑の水分不足の被害が大きく、イールドがきわめて悪化していることはコーン・大豆とも一目瞭然だ。また、灌漑があってもその運用が適格でなければ被害を被っている場所もあった。」 

「昨日アイオワを回った西班は、いくつかの主産地カウンティーで水分不足被害を目にした。最大生産カウンティーでは、7月16日以来まとまった雨がないとの農家の声もあった。しかしながら、前日ネブラスカ州の様子を見た後だけに、比較するとアイオワの畑は健康に見えた。それだけに、よけいネブラスカの状況が心配される。」 

「本日はミネソタ州南西部から南東部にかけての地域を受け持った。ミネソタ州は比較的雨に恵まれていたため、土壌水分不足は問題にはなっていなかった地域ではあるが、昨晩3インチ前後の雨があり、土壌水分は十分に維持されていることを目の当たりにできた。全般的な印象は、コーン・大豆ともに平均的かややそれ以上。受け持った地域のコーンイールドは154.9と計算でき、これは昨年に比べてもやや高い数字である。大豆畑9平方フィートのさや付き数も1,229.2と昨年の1,050.7に比べて高くなっている。」 

同ツアーは本日終了し、今晩中に全体の報告書がまとめられ、明日午前6時半に記者発表される予定である。 

 

 

 

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部

昨日も北西部ベルトを中心に降雨が見られた。今回の降雨システムによりベルト全体の55%に0.25-1.0インチの降雨量となった。週末にも同地域に20%の範囲で0.25-0.75インチの降雨が予報されている。その次ぎの降雨システムは来週の中盤。このシステムはベルト全体の50%の範囲に降雨をもたらす予報。引き続きベルトの南西部にはドライの懸念が残っており、雨が欲しい。 

デルタ地域 

引き続きドライが続いている。降雨は散発的なものしか予報されていない。唯一恵まれる事といえば、週末にかけて若干気温が下がってくることくらいか。来週以降,大豆のイールドは更に低下することが懸念される。 

中国 

今週の降雨システムによるトータルの降雨量見通しは、ベルト全体の40%に降雨量は0.25-1.0インチを予報。引き続き大豆の鞘着きは順調にて、問題は見られない。 

 

NWS 30日間予報 

 

  気温(平年)  降水量(平年/日数) 
ベルト西部  Z (63)  Z (3.12/8) 
ベルト東部  Z/B(66)  Z (3.00/7) 
デルタ地域  A (74)  B (0.79/5) 

 

NWS 90日間予報 

 

  気温(平年)  降水量(平年/日数) 
ベルト西部  Z (63,53,37)  Z (6.33/19) 
ベルト東部  Z(66,56,42)  Z (8.16/22) 
デルタ地域  Z/A (74,64,52)  Z (9.88/20) 

30日間、90日間予報とも参考にならず、ニュートラル。 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

 

本日の発表等

 

1) 週間輸出成約高報告(8/10週) (単位:千トン)

 

  週間成約高  成約量累計  成約残 
  今年度  来年度  今年度  昨年度  今年度  来年度 
コーン  254.2  732.9  50,356.9  51,436.2  5,387.9  3,848.9 
大豆  90.6  472.7  27,350.8  23,177.2  1,360.0  2,853.8 
小麦  670.5  0.0  9,199.7  8,563.9  4,248.0  0.0 
大豆粕  87.0  34.0  6,017.7  5,907.4  754.8  360.0 
大豆油  3.2  0.0  347.8  841.5  28.2  1.0 

コーン・大豆とも予想のレンジ内にてニュートラル。 

2) 週間輸出高 (単位:千トン) 

 

  輸出量  輸出量累計  USDA予想 
  今週  先週  今年度  昨年度   
コーン  632.1  859.6  44,969.0  46,602.8  47,630 
大豆  366.0  449.5  25,990.8  21,680.2  26,260 
小麦  570.0  512.8  4,951.7  5,184.3  29,940 
大豆粕  70.7  54.5  5,262.9  5,389.3  6,350 
大豆油  2.5  8.0  319.6  783.0  570 

 

 

本日のトーメンの意見

 

毎年恒例のプロファーマーのクロップツアーが今年も今週中西部を走り回っている。弊社からも参加者を出しておりレポートが来ているが、感想としてはUSDAの報告ほどいいとは思えないというもの。プロファーマーツアーとはボランティアとなる人達が数十人で、中西部を車でサーベイするやり方をとっている。しかしながら広い中西部を全て網羅するところまではとてもいかない。また彼らのサーベイのやり方は、あらかじめ無作為にサーベイする畑をpick-upしておき、現場に行って大豆の鞘やコーンのカーネルを数えるというもの。作為はないのだが時には灌漑のある畑を選んでしまい、すぐ横の畑はボロボロであるのに発表データのもととなる調査数字はすばらしいものであった、ということも頻繁に起こっている。また逆も多いにありうる。4日間という短期間にて調査することもあり、彼らが出してきたイールドは参考程度に捉えるべきもの。

決してプロファーマーのクロップツアーを否定するものではない。ただ数字そのものを鵜呑みにするのではなく、彼らから伝わってくる思ったよりはよくないという意見は大切にしたい。個人的には底値は打ったと考えており、彼らからの意見はその裏付けのひとつになると考えている。(N) 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)