(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2000年8月21日

 

 

本日の相場

とうもろこし  --安値寄付き、安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
00 SEP  176 1/4 - 76 1/2  177  175 1/2  176 1/4  -1  96302  -3577 
00 NOV  184 1/4 - 84 1/2  184 3/4  183 3/4  184 1/4  -1  1582  -17 
00 DEC  188 1/2 - 89  189 1/4  188  188 3/4  -1  201380  +1239 
00 JAN  192 1/4 - 92 1/2  192 3/4  192  192  -1 1/2  354  +9 
01 MAR  200 3/4 - 00 1/2  201  200  200 1/2  -1  49154  +138 
01 MAY  208 3/4 - 08 1/2  208 3/4  207 3/4  208 1/4  -1  13545  +103 
            396540  -2001 

 

大豆     --- 安値寄付き、高値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
00 SEP  457 - 56 1/2  462 3/4  454 1/4  462  +3 3/4  15518  +666 
00 NOV  465 - 66  472  463  471 1/4  +4 1/4  74541  -35 
00 JAN  476 1/2 - 77  482 3/4  474  482 1/4  +5  9614  -2 
01 MAR  487 - 86 1/2  492 1/2  483 1/2  492 1/4  +5 1/4  8680  +92 
01 MAY  494 - 94 1/2  501  493  501  +4 1/4  6737  +22 
01 JUL  502 1/4  509 1/2  501  509 1/4  +5 1/4  6856  +88 
            124024  +840 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
SEP  15650  +220  SEP  1521  -6  SEP  236 1/4  -2 1/2  108.17-108.72 
OCT  15530  +230  OCT  1542  -5  DEC  254 1/2  -2 3/4   
DEC  15690  +230  DEC  1577  -7  MAR  271 1/4  -3   
JAN  15750  +220  JAN  1607  -6  MAY  281 1/4  -4 1/2   

 

 

本日の相場の動き

 

コーンは殆ど動きなし、大豆はファンドの思惑から買われる。

週末ベルト南西部に恵みの降雨があった事、今週も二つの降雨システムが通過する予報から弱い寄付きとなった。 

コーンはその後殆ど動きがなかった。朝方の週間輸出検証が予想を上回ったことや、引け後のクロップコンディションで悪化が予想された事からファンドもこれ以上のショートポジションの積み増しには慎重となった。南アフリカ政府筋より、今年の生産量が9.757百万トン(USDA予想9.5百万トン)と発表がなされたが、直接相場には影響は与えなかった。 

大豆はファンドのポジションが軽い中で、引け後のクロップコンディッションがかなり悪化しているとの思惑から買いが入った。取引が進むにつれ、特にデルタでの作柄の悪化が市場の焦点とされ、ほぼ高値引けでの終了となった。他には大豆粕買いの大豆油売りが目についた。 

本日のファンドはコーンにて500コントラクトの買い越し、大豆にて2,000コントラクトの買い越しと考えられている。 

 

中国産APHIDS(アブラムシ)とサダンデスシンドローム(SDS) 

先週からイリノイ中南部の限られた地域ではあるが、大豆畑の一部に中国産APHIDSという小さな虫が大量に発生しており、大豆の単収に影響が懸念されている。この害虫は名前の通り中国ではよく見られる害虫であるがアメリカではまだ珍しく、対処方法が確立されていない。したがいもし、中西部全体に広がるような事になれば、大きな被害となる可能性もある。この害虫が体内にもつウイルスの中には大豆の品質にも影響を与えるものもあり、生産量だけでなく品質面でも要注意となる。 

また同様にサダンデスシンドロームの発生も報告されている。これは開花時期に気温が低く、雨が多いと発生する特殊な菌により大豆プラントが突然のように枯れてしまうもの。これも発生地域はイリノイの中南部にとどまっているようであるが、今後要注意が必要。 

上記二つは市場ではまだそれ程話題になってはいない。しかし逆に今後大きな強い材料になる可能性がある。 

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部

週末はベルトの南西部を中心に30%の範囲に0.25-1.5インチの降雨が見られた。本日と明日にもベルトの中部から東部にかけて50%の範囲に0.25-1.0インチの降雨が見込まれる。また今週後半にもベルトの北西部を中心に40%の範囲に0.25-1.0インチの降雨が予報されている。気温は総じて平年並。乾燥気味であったベルトの南西部に恵みの雨があった事、今週も引き続き降雨に恵まれる事から大豆の生育にはうってつけと考えられている。 

デルタ地域 

本日北部を中心に40%の範囲で0.25-1.0インチの降雨が予報されるが、大豆のストレスを解消するには至らない。週末は気温も下がっていたが、今週はまた100度以上の高温が予報されており引き続き大豆の生育には懸念が残る。 

中国 

週末の降雨は25%の範囲に0.25-1.0インチ。今週の降雨システムはベルトの北部を中心に40%の範囲に0.25-1.0インチが予報されている。生育の早い南部は収穫を控え最近のドライな天候が恵みとなっている。また北部ベルトはまだ降雨を必要としており、最近の散発的な降雨が恵みとなっている。 

 

NWS 6-10日予報(8/27-30) 

 

  気温(平年)  降水量(平年/日数) 
ベルト西部  A (68)  N/A (0.54/1) 
ベルト東部  A/N (71)  N (0.50/1) 
デルタ地域  N/A (78)  B (0.54/1) 

デルタの大豆はまだ降雨が必要。大豆にはややサポーティブ。 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

 

本日の発表等

 

1)輸出検証高(8月11日-8月17日:千ブッシェル)

 

  発表数字  事前予想 
コーン  46,501  30-38 
大豆  12,903  10-16 
小麦  16,579  17-23 

コーンはややサポーティブ、大豆はニュートラルであった。 

 

2)進捗率 

 

  8/20  先週  昨年  平均 
ドウステージ  77%  63%  76%  60% 
デントステージ  40%  25%  36%  22% 
鞘着き  91%  82%  88%  80% 
落葉  3%  NA  2%  1% 

予想通りにてニュートラル。 

 

作柄  非常に悪い  悪い  普通  良い  非常に良い  指数(今週)  (先週)  昨年 
コーン  4%  7%  20%  46%  23%  102.5  103.1  98.8 
大豆  4%  10%  24%  45%  17%  100.3  102.3  93.0 

悪化は予想されていたが、大豆の悪化は予想以上にて明日の支持要因になる。 

 

 

本日のトーメンの意見

 

アメリカの農家は農業法で最低収入の保証はされているとはいうが、今年は生産量の増加した分だけ例年よりは手取りが増えるとはいかないようだ。毎年のインフレ(物価上昇)から仕入れコストが上がっている。一説によると、肥料・プロパン・heating oilの価格上昇だけで、15ドル/エーカーの負担増になっているという。また今年に入ってからのディーゼルの値上がりは凄まじいものがあり、一時期は昨年の2倍近い価格であった。それがそのまま農業機械を使用する際のコストになっており、これも15ドル/エーカーの負担増となる。1,000エーカーの農地を耕作する農家にとって、3万ドルもの負担増は決して小さいとはいえない。農家としてはより一層高く売りたいという気持ちになる。従い大豊作だから売り物がでるという短絡的な考えはしないほうがいい。

また一方で害虫の発生が報告されている。農家は自家保有ビンで保管して売り時を待つが、殺虫剤費用もばかにならない事、また殺虫剤を入れたにせよ自家保有ビンでは害虫のリスクはゼロではない。従い農家の中には収穫後すぐに売らざるをえない者もいるという話も聞く。 

どちらのストーリーも相場の方向を大きく変える要因とはいかないが、参考にはなる。(N) 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)