(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2000年9月13日

 

 

本日の相場

とうもろこし  --高値寄付き、安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
00 SEP  183 3/4 - 83 1/2  183 3/4  180 1/4  180 1/2  -2  3679  -1380 
00 NOV  190 3/4 - 90 1/2  190 3/4  187 1/4  187 1/2  -2 1/2  2791  +151 
00 DEC  195 - 95 1/4  195 1/4  191 1/4  191 1/2  -2 1/2  217958  -490 
00 JAN  197 1/2  198  195 1/4  195 1/2  -1 3/4  567   
01 MAR  207 - 06 3/4  207  203  203 1/2  -2 1/2  66834  +509 
01 MAY  213 3/4 - 13 1/2  213 3/4  210 1/4  210 1/2  -2  18155  +545 
            353544  -289 

 

大豆     --- 高値寄付き、安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
00 SEP  497  497  488  488 3/4  -6 3/4  1334  -309 
00 NOV  507 1/2 - 06  508  498  499 1/2  -6  87572  +121 
00 JAN  516 - 15 1/2  517  508  509  -6 1/4  14826  +415 
01 MAR  524 1/2  526 1/2  517  518  -5 1/2  12388  +241 
01 MAY  531  532 1/2  524  525 1/2  -4  11010  +294 
01 JUL  539 1/2 - 40  540  532  533 3/4  -3 3/4  14182  +409 
            144350  +1354 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
SEP  17290  +110  SEP  1565  -10  SEP  242  -3   
OCT  16780  -200  OCT  1570  -13  DEC  257  -3 3/4   
DEC  16870  -240  DEC  1610  -13  MAR  274  -3 3/4   
JAN  16940  -190  JAN  1639  -13  MAY  284  -3 1/2   

 

 

本日の相場の動き

 

一夜明けて、USDA報告見直される。

大豆の穀物相場のリーダーとしての役割は変わらなかった。小麦の下げも大きい。 

コーンは取引量が少なく新規材料にも欠けたため、大豆の動きに反応してあまり自動性なく展開した。寄り付きの高値から売られた後は、昨日のUSDA報告の高生産量見込みを背景に、終始売り先行で推移した。韓国の2001年コーン輸入量が、畜牛輸入増の影響で、2000年に比べ約10%減少するとの見方が弱気の一因ともなった。引け直前の12月限191-1/4は11日ぶりの安値。農家売りはごく少なく、現物相場は堅調を維持。 

大豆も、高値の寄り付き後は以降ずっと売られる動き。昨日USDAの収穫面積再調査について、「対象州のほとんどは大豆生産の低いところであり、結果あまり大きな変化をもたらさないのでは。」「この再調査は面積減に主目的があるのではなく、天災特別ローンの対象地域を調査することにある。」などの見方が台頭し、昨日後半に戻した下げ幅を再び実現させた。収穫プレッシャーへの警戒感もそろそろ話題になり始め、投機筋が売り手の主役となった。 

本日のファンドの動きは、コーン800コントラクトの売り越し、大豆2,400コントラクトの売り越しと見られている。 

 

 

 

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部

南部で軽い雨が降っており、明日まで続く。しかし、量も少なく作柄に大きな影響はおよぼさない。週後半の気温は下がるが、霜の懸念はない。 

 

デルタ地域 

昨日は主に南側約50%の地域で雨となったが、今後5日間は範囲を狭め20%の地域での雨となろう。今週前半の雨は大豆の遅いさや付きの状況改善には寄与したが、ほとんどはさや付きを終えており、イールドロスを止めるだけの効果しかなかった。 

 

WS6-10日間予報(9月19-23日) 

 

  気温(平年)  降水量(平年/日数) 
ベルト西部  N (58)  B/N (0.43/1) 
ベルト東部  B (61)  A (0.46/1) 
デルタ地域  B (69)  N/A (0.49/1) 

東部の雨が収穫作業を遅らせる可能性がある。 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

 

本日の発表等

本日は主要な発表は無かった。

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

傾向は定期相場安・現物相場高。 

残念ながら、本日もコーンは大豆・小麦の脇役でしかなかった。残念ながら、というのは、昨日USDA報告でコーンは予想の上限をも超える形で懸命に自己表現をしたにもかかわらず、観客は常時危なっかしい演技をする大豆に魅力を感じていたからである。コーンは結局脇役でしかその秘められた実力を発揮することはないのであろうか。つまり、コーン相場は自分自身の要因から約定安値更新というひのき舞台に出ることはないのであろうか。 

今後のコーン相場の傾向を、定期相場安・現物相場高と予想する。もう耳にも口にもタコができそうであるが、コーン定期相場がこの一ヶ月程度堅調に推移した主因は、大豆の上伸と農家売り不足である。大豆の呪縛からは本日でさえ逃れられなかったわけであるが、先月大豆が鞘付き期という最も天候に敏感な時期にドライを迎えてしまっただけに、最近までその派手な動きに翻弄されるのは至極当然である。しかし、大豆もその時期はすでに過ぎた。USDAの発表も終了し、それぞれの居場所の基準はとりあえず示されたわけで、コーン相場は次第に独立性を高める。しかし、「独立性が高まれば即ち定期相場が安くなる。」と言うわけではない。農家売りの少なさという考慮すべき課題が残る。現在の隔月スプレッドから判断すれば、理論的に現物玉はきわめて市場に流れにくい。また、今年は保管スペースが拡充され、また野積みのノウハウも多くのエレベータがもっているため、大豊作にもかかわらず、収穫玉の多くが保管に回る能力はあると見られる。かくして、当分は需要が供給を上回る形になり現物相場は容易に下落しない。 

さて、ではなぜ定期相場安なのか。現物玉は「現物市場に」出にくいだけだからである。説明すると、まず保管能力拡充というが、そのほとんどは農家ビンではなく営業倉庫(カントリーエレベータ)で実現されている。野積みは普通、農家はやらない。ノウハウを持っているのはエレベータである。加えて、農家には収穫後の支払いが迫っている。「それはLDPで支払える。」と考えるのは早計で、一般的にはLDP金額では年末までの資金需要全てを賄えるわけではない。特に、現物価格が上昇している今はなおさらである。これらの事実から、どのようなシナリオが考えられるか。収穫されれば、農家はそれなりの数量を売るのである。だれが買うのか?巨大な保管能力を有したエレベータである。しかしながら、エレベータはそれを現物市場に出さない。現物はそこでストップされる。我々は農家から直接買わない限り、供給不足に追い込まれる。ただ、カントリーエレベータの多くは、買った現物をリスクヘッジ無しで保管したりはしない。結局スプレッドを有効利用して先物定期を売ることになる。それは、収穫とほぼ同時に行われる。つまり、「現物が出ないからハーベストプレッシャーがない。」と考えるのは、定期相場においては間違いである。確かに、今年は例年に比べてハーベストプレッシャーのインパクトは小さい。しかし、その影響は確実にある。今、12月限は190前半で推移している。これらの要因を考えた場合、ターゲットまでの道のりはそれほど遠いとは思えない。 

12月限買いターゲットは185。( F ) 

 

(大豆) 

安値期待。 

NASSの収穫面積再調査の影響を市場がどう見るかが鍵になる。しかしながら、本日市場はこれを軽視する流れを見せた。まだ判断するには早いと思うが、もし影響が軽い場合、大豆は上述コーンと同様の理由で収穫時の下値圧力が期待できる。そもそも、大豆はその生産量減少懸念からここまで値を伸ばしてきたのであって、USDAがその減少幅が意外に小さいことを示唆し、それがNASSの件も含めて市場に受け入れられれば、それだけで安値要因である。また、鞘付き期が相場の山となるのは大豆の一般的な動きでもある。繰り返すが、NASSの件を見極める必要があるが、安値の期待ができるようになったと見ている。 ( F ) 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)