(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2000年9月18日

 

 

本日の相場

とうもろこし  --安値寄付き、高値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
00 NOV  183 1/4 - 83 1/2  186 1/2  183   185 1/2  +1 1/2  2988  +25 
00 DEC  187 87 1/4  190 1/2  186 3/4  189 1/2  +1 3/4  214605  -515 
00 JAN  190 3/4  193 3/4  190 1/4  192 1/2  +1/2  593  +14 
00 MAR  199 1/4 - 99 1/2  202 1/4  198 3/4  201 1/4  +1 1/2  70331  +1630 
01 MAY  206 3/4 - 07  210  206 3/4  209 1/4  +1 3/4  19850  +464 
01 JUL  214  217  213 3/4  216 1/4  +1 3/4  28128  +793 
            353835  +1900 

 

大豆     --- 安値寄付き、高値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
00 NOV  482 - 83  490 1/2  482   488 1/2  +5 1/4  90320  +925 
00 JAN  492 1/2 - 93 1/2  500 1/2  492 1/4  498 3/4  +5  17304  +1322 
00 MAR  502 1/2 - 03  510 1/2  502  508 1/4  +5 1/4  13383  +318 
01 MAY  510 - 11  518   510  516 3/4  +5 3/4  11261  +166 
01 JUL  518 1/2 - 19  526  518  524 1/2  +5 3/4  14491  -83 
01 AUG  518  526  518   524 1/4  +5 3/4  228   
            150188  +2364 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
OCT  16940  +350  OCT  1509  -27  DEC  256 1/4  +4  106.79 - 106.89 
DEC  16870  +380  DEC  1549  -27  MAR  273 1/4  +4   
JAN  16940  +430  JAN  1580  -25  MAY  283 1/2  +4   
MAR  17000  +420  MAR  1621  -22  JUL  292 3/4  +3 3/4   

 

 

本日の相場の動き

 

大豆が反転、コーンも追随。

需給逼迫が続く大豆粕が穀物相場を牽引。輸出需要減から右肩下がりが続いていた小麦でさえも影響を受けた。 

コーン・大豆ともに安値寄り付き。背景は、先週からの余韻と、週末の順調な収穫進展。しかし、穀物相場で唯一序盤から高値だったのが大豆粕。一部搾油工場が一時操業休止を余儀なくされるほどの大豆入手困難が話題になっていたところに、本日寄り付き前NOPAが8月搾油量報告によってその事実を確認した。大豆粕需給逼迫の様子の一面が数字により確認されたことで、大豆粕に買いが集まった。安値開始の大豆相場も、大豆粕高から下げきれないとみるや、投機筋が強気に変化、一気に高値圏取引となった。それを見たコーン・小麦もしぶしぶ値を上げ始めた。 

中盤になると、投機筋の買い意欲が各ピットで鮮明となる。もはや大豆粕の助けを借りず、コーン・大豆、それから弱地合いだった小麦までもが値を上げていき、相互に影響した。引け間際には、さすがに利益出しの売りが入り、コーン・大豆とも一日の最高値圏からは脱して終了した。農家売りの少なさが本日も目立った。 

本日のファンドの動きは、コーン3,600コントラクトの買い越し、大豆2,000コントラクトの買い越し、そして大豆粕は3,400コントラクトの買い越しと見られている。 

 

 

おっと、作柄改善? 

引け後に作柄に関する週間報告があった。先週引き続いた少雨傾向から、作柄はやや劣化するであろうと市場では一般的に見られていた。しかし、改善幅は大きくはないものの、報告内容はその予想を裏切る形となっている。 

コーンでは、「良い・非常に良い」が2%増え、指数は先週と同じ98.8。最も意外だったのは大豆で、「良い・非常に良い」が1%増え、指数は先週を0.5ポイント上回り94.5。改善幅は大きくないものの、7月に入って以来下げ続きの作柄にようやく歯止めが見られた。ソルガムの劣化も峠を越したのか、指数を83と0.8ポイント改善させた。 

それぞれやや改善といったところではあるが、市場がやや劣化予想であっただけに、弱材料となるであろう。 

 

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部

先週末は概ねドライ。今週は水曜日に寒冷前線到来の見込み。それが南部と東部中心の55%の範囲に雨をもたらす。週末も次の前線が雨をもたらすと見られ、60%の範囲。気温は今週から平年以下に下がり、来週初めには霜が出る可能性がある。ただ、それまでにはほとんどの作物が成熟しており、被害はほとんどないであろう。 

デルタ地域 

先週末はドライ。これから水曜日までは雨がちになるが、収穫に大きな影響をおよぼすことはない。 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

 

本日の発表等
1)輸出検証高(9月8日-9月14日:千ブッシェル)

 

  発表数字  先週 
コーン  38,056  39,568 
大豆  13,707  15,098 
小麦  24,344  23,361 

 

 

2)進捗率 

 

  9/17  先週  昨年  平年 
成熟(コーン)  67 %  46 %  59 %  43% 
収穫(コーン)  15 %  7 %  11 %  7% 
落葉(大豆)  66 %  36%.  45 %  37% 
収穫(大豆)  7 %  2 %  5 %  3 % 

 

作柄  非常に悪い  悪い  普通  良い  非常に良い  指数(今週)  (先週)  昨年 
コーン  4% (5)  8% (8)  24% (25)  47% (44)  17% (18)  98.8   98.8  97.8 
大豆  7% (8)  12% (12)  28% (28)  42% (40)  11% (12)  94.5  94.0  89.8 

                            ( )内は先週 

市場事前予想はやや劣化だったが、コーン・大豆ともに改善が見られる。 

 

3)NOPA8月搾油量報告 

 

  8月  先月  昨年 
搾油能力(ブッシェル)  162,898  162.892  172,595 
搾油量(ブッシェル)  119,522  128,337  125,712 
大豆粕生産量(ショートトン)  2,851,313  3,063,782  2,972,357 
大豆粕イールド(ショートトン)  47.71  47.75  47.29 
大豆粕輸出(ショートトン)  393,634  422,079  514,956 
大豆油生産量(1,000lbs)  1,373,155  1,470,296  1,443,846 
大豆油イールド(1,000lbs)  11.49  11.46  11.49 
大豆油在庫(1,000lbs)  1,622,870  1,625,883  1,205,939 

搾油量がまた7%も下がった。大豆粕生産量もそれにつれて減少しており、本日の大豆粕上昇の一因となった。 

 

本日のトーメンの意見

 

安値期待。

今日のコーン・大豆相場の終値を見て、「うわっ、やっぱり安値はあそこまでだったか。」と思うか、「まだまだ。」と判断するかは、本日に限っては大豆粕相場を考えることが有効である。今朝の時点でこれと言った強材料がなかったコーン・大豆・小麦相場の安値寄りつきをひっくり返した原因は紛れもなく大豆粕であったわけで、したがって本日はコーン・大豆相場の行方を判断するに少し目先を変えて見ようと思う。 

大豆粕の現物価格は定期相場以上に高騰しており、それが本日の定期相場上昇につながった。艀運賃の上昇も現物上昇の原因としてあげられるが、主因はNOPA報告に見られた搾油量低下と安定した国内・輸出需要である。大豆油が十数年ぶりの安値に喘いでいても、搾油マージン(ボードマージンではあるが)が3年ぶりの高水準にあるのは、ひとえに大豆粕の高値のおかげである。では、この大豆粕高値は今後続くのであろうか。つまり、大豆粕需給逼迫は続くのであろうか。 

現在のボードマージンを見ると、理論的には大豆を搾ることができれば利益が出る。したがって、大豆不足の解消は搾油量の向上を意味する。さて、大豆収穫がぼちぼち始まったにもかかわらず、市場において大豆不足解消の兆しが一向に見られない。そのため、「ハーベストプレッシャーはやはり無いのか。」という連想が生まれてきている。しかし、これは大豆粕相場を判断するには間違った見方だ。米国の搾油能力の約8割から9割はいわゆるコーンベルトに集中しており、その地域では収穫はまだ始まっていない。原因はそれだからにすぎない。 

確かに、大豆現物は輸出用には今後も不足する。それは、9月13日の「コーンの意見」で述べたとおりである。すなわち、農家自体は収穫前後の売り意欲は比較的持っているが、その現物の流れが主に営業倉庫によって止められるから、「大豆定期相場にはプレッシャーがあるが、大豆現物には少ない。」わけである。したがって、輸出用大豆現物価格は堅調に推移する。しかし、大豆粕現物相場は様相が違う。我々輸入者とは違い、米国搾油業者は直接農家からの大豆調達の道があるからである。新穀収穫が始まれば、現在抑制を余儀なくされている搾油量はそのうち増加する。その時期はコーンベルトで本格収穫が始まる時期であり、つまりこれから数週間も要することはない。そうやって、吊り上げられた大豆粕相場は早晩冷やされる。 

少しまどろっこしい言い方になったため要約するが、大豆粕による穀物相場上げは短命。コーン・大豆ともに定期相場においては、豊作がゆえのハーベストプレッシャーを期待する。コーンのターゲットは12月限185。 ( F ) 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)