(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2000年11月9日

 

 

本日の相場

とうもろこし  -- 安値寄付き、安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
00 NOV  212  212  211  211 1/4  -2 1/4  159  -1 
00 DEC  214 1/4 - 14 3/4  2151/4  212 1/4  213 3/4  -2 1/4  187546  -7339 
00 JAN  219 - 19 1/4  219 1/4  216 1/2  217 3/4  -2  998  +9 
00 MAR  226 1/4 - 27  227  224 1/2  2251/2  -2 1/4  154259  +4031 
01 MAY  233 3/4 - 34  234 1/2  232  233 1/4  -1 3/4  38832  +206 
01 JUL  240 1/2 - 41  241 3/4  239  240 1/4  -2  47579  +824 
            460701  +1494 

 

大豆     --- 安値寄付き、安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
00 NOV  467 1/2 - 68 1/2  471  464  467 1/4  -6 3/4  4114  -927 
00 JAN  477 - 78 1/2  481  474  476 3/4  -7 1/4  89330  -2706 
00 MAR  487 - 88  491  484  486 1/2  -7 1/2  31371  +99 
01 MAY  496 - 97  499  492 1/2  494 1/2  -7 1/2  16295  -93 
01 JUL  504 - 04 1/2  507  499 3/4  502 1/2  -7 1/4  20453  -152 
01 AUG  506  506  503  503 1/2  -6 1/2  767  +1 
            169173  -3584 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
DEC  16800  -360  DEC  1512  -14  DEC  258 1/4  -7  107.10 - 107.65 
JAN  16730  -340  JAN  1539  -15  MAR  276 1/2  -7   
MAR  16680  -290  MAR  1579  -15  MAY  286 1/2  -7 1/4   
MAY  16630  -260  MAY  1615  -17  JUL  296 1/2  -6 1/4   

 

 

本日の相場の動き

 

大豆に弱い需給報告。マーケットを下に引っ張る。

大豆3品には弱い需給報告となり、これまでの買われ過ぎ感もあり売られた。生産量予想自体はやや強い材料と見る向きもあったが、南米の生産量を予想以上に上方修正させたことから国内需要を大幅に削り、在庫数量をあまり減らさなかった。特にこの1週間で一番ファンドの買いが入っていた大豆粕において、生産量が減少したにもかかわらず在庫予想を上方修正したために大きく売られ、マーケットをリードして下値に引っ張った。しかし本日の安値付近からはコマーシャルの買いが入りサポートされた。 

コーンは事前の下限の生産量予想であり、在庫数量もそのまま下方修正され本来はやや強気と取れるレポートだった。世界コーンの生産量を400万トン減らした事も強気材料となるはずであった。しかし実際には大豆3品に足を引っ張られた。また週間輸出成約が今回も不調な数字であったことも安値の原因となった。 

また12時過ぎ頃になって、ゴア候補陣営がフロリダの選挙結果は信頼がおけず無効であると正式に裁判するというニュースが流れた。これを受けて政局の混乱が株化にはマイナスになるとの考えでダウジョーンズが急落し、穀物市場も多少つられての引けとなった。 

本日のファンドはコーンにて3,000コントラクトのネットショート、大豆にて4,500コントラクトのネットショートであったと考えられている。 

 

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

ブラジル

今週は毎日のようにどこかしらで降雨が見られる。トータルでは75%の範囲に0.25-1.0インチの降雨量予報となっている。この影響で作付の進捗はやや遅れるが、問題になるほどではない。 

アルゼンチン 

昨日は北部から東部を中心に35%の範囲で0.25-1.25インチの降雨が見られた。週末にも南部を中心に50%の範囲で0.25-1.25インチの降雨が予報されている。これらの降雨にて若干の作付遅れが生じているがたいしたものにはなっていない。ただ一部地域ではコーンから大豆への作付転換が起こっている。 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

 

本日の発表等
1)USDA SUPPLY /DEMAND REPORT

@ 米国産大豆(単位:百万ブッシェル) 

  1999-2000   2000-2001  
  OCT  NOV9  OCT  NOV9 
作付面積(百万エーカー)  73.7  73.7  74.5  74.5 
収穫面積(百万エーカー)  72.4  72.4  73.5  73.0 
単収(ブッシェル/エーカー)  36.6  36.6  38.7  38.0 
         
初期在庫  348  348  288  288 
生産量  2,654  2,654  2,823  2,777 
輸入  4  4  3  3 
・供給合計  3,006  3,006  3,114  3,068 
搾油用  1,579  1,579  1,615  1,600 
輸出用  970  973  965  950 
種子・飼料用  90  90  90  90 
その他  80  77  79  77 
・需要合計  2,719  2,719  2,749  2,717 
期末在庫  288  288  365  350 
農家平均価格($/ブッシェル)  4.65  4.65  4.60-5.20  4.40-5.00 

生産量予想はやや強気に捉えられたが、搾油量・輸出を減少させたことにより、期末在庫は予想以上の数字となりトータルでは弱気材料。またここには出ていないが、搾油が減少しているにもかかわらず大豆粕と大豆油の在庫が先月より増加しており、これも弱材料となった。生産量予想は98/99の27.41百万ブッシェルを抜き、過去最高となっている。 

A 米国産コーン (単位:百万ブッシェル) 

  1999−2000   2000-2001  
  OCT  NOV9  OCT  NOV9 
作付面積(百万エーカー)  77.4  77.4  79.6  79.6 
収穫面積(百万エーカー)  70.5  70.5  73.0  73.0 
単収(ブッシェル/エーカー)  133.8  133.8  139.6  137.7 
         
初期在庫  1,787  1,787  1,715  1,715 
生産量  9,437  9,437  10,192  10,054 
輸入  15  15  10  10 
・供給合計  11,239  11,239  11,917  11,779 
飼料用その他  5,676  5,673  5,850  5,850 
食用・種子用・工業用  1,913  1,913  1,975  1,975 
輸出用  1,935  1,937  2,275  2,275 
・需要合計  9,524  9,524  10,100  10,100 
期末在庫  1,715  1,715  1,817  1,817 
農家平均価格($/ブッシェル)  1.80  180  1.65-2.05  1.70-2.10 

生産量は予想の下限、需要合計は変らず、在庫の減少も予想以上にて強材料とされた。生産量予想は94/95の10,051百万ブッシェルを抜き、かろうじて過去最高となっている。 

B00/01クロップ世界のコーン/大豆生産量予想 (単位:百万トン) 

(( )内は前月発表) 

○コーン 

  生産量  輸出   
中国  105.00 (105.00)  4.00 (4.00)   
アルゼンチン  15.50 (15.50)  8.70 (8.70)   
南アフリカ  8.50 (8.50)  1.00 (1.00)   

主だった変化はなし。ただUSコーンの減少により、世界コーンの在庫も減少となった。 

○大豆 

  生産量  輸出 
アルゼンチン  23.00 (22.60)  4.40 (4.40) 
ブラジル  34.50 (33.50)  10.60 (9.90) 

ブラジル、アルゼンチンとも生産量が上方修正された。US大豆の減少を補い、世界大豆の在庫は先月予想よりも若干増加予想となった。 

 

2) 週間輸出成約高報告(11/2の週) (単位:千トン) 

 

  週間成約高  成約量累計  成約残 
  今年度  来年度  今年度  昨年度  今年度  来年度 
コーン  615.8  0.0  15,757.8  17,764.3  6,671.3  0.0 
大豆  585.7  30.0  11,352.5  10,766.9  5,863.6  30.0 
小麦  491.3  0.0  15,138.4  15,133.1  3,457.2  6.5 
大豆粕  76.2  0.0  1,373.3  1,958.4  861.8  0.0 
大豆油  5.0  0.0  43.7  141.4  36.3  0.0 

コーン、大豆、大豆粕とも弱い材料。大豆油のみやや強気。 

3) 週間輸出高 (単位:千トン) 

 

  輸出量  輸出量累計  USDA予想 
  今週  先週  今年度  昨年度   
コーン  1,030.9  647.8  9,086.5  9,256.5  57,790 
大豆  955.1  970.4  5,488.9  5,499.1  26,260 
小麦  547.3  377.8  11,681.2  12,002.4  30,620 
大豆粕  122.3  155.4  511.5  616.0  6,580 
大豆油  0.1  2.4  7.4  65.7  860 

 

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

材料が出尽されてしまい、しばらくは膠着した相場展開に逆戻りすることになる。収穫は終了しており、一旦サイロに入れた農家は年明けまで売りを待って今の現物との価格差を享受しようとする。したがい売りはでない。また今日の相場を見て、1週間不安にかられていた実需家も安心して安値狙いから当用買いに徹するようになる。アルゼンチンの作付は順調であり、そのことはすでに相場に折り込まれている。大きな買いもでない。したがいしばらくは大豆、小麦につられる展開が想定される。しかしコーン自体のファンダメンタルは強材料になったことは間違いない。在庫率16.6%もここ3年のクロップの中では一番低い。世界コーンの在庫率は14.7%と更に下がる。USDAも若干5セントではあるが、農家手取り予想を上げている。今すぐに買いが入る環境ではなくなってしまったが、状況さえととのってくれば、いずれ一段高のレベルには上がって行くと思われる。(N) 

(大豆) 

南米の大幅生産増加予想と、USDAの農家手取り予想が20セントも下がったのが今後大きく相場の頭を抑える事になる。しかしコーンと同じにて年内の大きな農家売りは期待できない。安値ではちらほらではあるが実需家の買いが期待できる。今のままでこれ以上すぐに下げるということはない。ただ南米の大豆作付けはまだ2-3割りと考えられ、今後作付がどうなるかによっては展開が変る。USDAもレポートにも見られるように、今回南米の大豆生産予想数字をそのまま素直にUS産の需給報告に反映させている。作付が終わる11月末までは南米の天候相場になる。ただUS産の在庫率12.9%と世界大豆の在庫率11.7%は過去15年をみても決してあり余る在庫とは言えない。またあるアナリストは今日のUSDAのレポートは絶対に後日修正されるといいはっている。こちらの予想在庫はなんと3億ブッシェルをゆうに切って、2.7億ブッシェルとなっている。今日の相場を見た後にすぐに上がるとは言えないが、中期的にはやはり上げ相場と思われる。(N) 

 

 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)