(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2001年1月8日

 

本日の相場

とうもろこし  -- やや安値寄付き、やや安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
01 JAN  218 3/4  219 1/4  218 1/2  219 1/4  - 3/4  361  -194 
01 MAR  224 1/2 - 25  226  224  225 3/4  -1/4  244074  -3517 
01 MAY  232 1/2 - 32 3/4  233 3/4  232  233 3/4  -1/4  76196  +1051 
01 JUL  240  241 1/4  239 3/4  241  -1/2  65076  +1202 
01 SEP  247 1/2 - 47 3/4  248 1/4  247 1/4  248 1/4  -1/2  9394  +371 
01 DEC  256 3/4 - 57  258  256 1/4  258  +0  45278  +1094 
            445211  +34 

 

大豆     --- やや安値寄付き、やや高値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
01 JAN  488 1/2  492  487  491  +1 1/2  2949  -1516 
01 MAR  495 1/2 - 96  500 1/4  494  499  +1 3/4  87606  -1240 
01 MAY  502 1/2 - 03  507  501  506 1/2  +1 3/4  25753  +1041 
01 JUL  508 1/2 - 09  513 1/2  508  510 1/2  +1 3/4  28357  -23 
01 AUG  506 1/2  512  506 1/2  505 1/2  +1 1/2  1642  -105 
01 SEP  504  505 1/2  504  507 1/4  +1/2  985  +30 
            160685  -1147 
               
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
JAN  18740  -30  JAN  1470  +12  MAR  283  +0  115.67 - 116.39 
MAR  18330  +10  MAR  1499  +7  MAY  294 1/2  -1/4   
MAY  17910  +20  MAY  1539  +7  JUL  304  -1   
JUL  17790  +30  JUL  1577  +6  SEP  314  -1   

 

 

本日の相場の動き

 

小動き。

南米で順調に雨が降り、米国産地では寒気が多少緩み現物の動きが見られることから、穀物相場は全体的に安めに始まった。その後、週間輸出量報告後に大豆が買われ高値へ、コーンは取引量も値幅も限られ、終日安値圏。 

コーン相場では、週末の南米での雨に加え、先週金曜日に発表されたポジション報告で投機筋が予想以上に買い持ちしていることが確認されたことが弱気を誘った。また、中国の輸出補助金継続の噂は本日も話題となり、その不安感は相場にプレッシャーを与えつづけた。ただ、最終局面で小口投機家の序盤の売りの買戻しが入り、取引量が少ない相場が反応して、前日比安値ながらも一日の最高値圏近くで引けた。 

大豆相場は、週末ブラジルのみならずアルゼンチンでも広範囲な雨が降り、豊作予想に信憑性を加えたことが、序盤の失望売りにつながった。しかしながら、週間輸出量報告が2,800万ブッシェル強と予想外の好調を示したことから投機筋を中心とした買いが入り、雰囲気は一変した。先週も米国産大豆を成約した中国が、今週早いうちに次の成約を目指しているとの情報も、輸出好調を裏付けるものとなった。相場は結局そのまま高値を維持したまま、終了した。 

本日のファンドの動きは、コーン4,000コントラクトの売り越し、大豆1,000コントラクトの買い持ちと見られている。 

 

中国コーン輸出補助金継続観測、依然相場要因に 

昨金曜日に突如市場に流れた「中国は2000年まで行っていたコーン輸出に対する補助金制度を今後もしばらく継続する。」という情報は、本日も様々な憶測が交錯しながら、コーン相場の弱気要因となり続けた。 

本日現在も、未だ中国当局からの正式な発表は無く、最終確認はなされていない状況である。ただ、輸出者として認められている吉林省穀物グループは当局との協議後以降、今年一杯におよぶ数量無制限の輸出補助金給付に自信を示しており、中国国内でも、1月24日の旧正月前には、当局から補助金継続について確認がされるであろうと一般的に見られているとのこと。先月の中国とWTOの予備会議が合意されなかったことで、中国のWTO加盟は早くても4月かそれ以降にずれこんだと見られており、このことが輸出補助金継続の話に信憑性を付加している模様。市場では、「中国のWTO加盟が実現したとしても、移行期間が設定され補助金継続がされるのではないか。」「あるいは、中国は発展途上国としてWTOの一員となる意向であり、弱い国の特例として補助金を継続するつもりなのではないか。」「いや、米中両国間合意内容から見て、そんなはずはない。」などの意見が交錯した。また、今年の中国産コーンの輸出可能量は限られているという読みから、一部では本件の影響に懐疑的な見方もくすぶった。 

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

ブラジル

週末は南部を中心に55%の範囲に0.5-2.0インチの降雨量、今週も70%の範囲に0.25-1.5インチの予報となっている。気温は平年並からやや低い程度。依然として穀物は良い状態を保っている。 

アルゼンチン 

週末はベルト全体に恵みの降雨があった。降雨範囲は70%、降雨量は0.5-2.0インチ。今週も水曜日に北部を中心に50%の範囲に0.25-1.5インチの降雨が予報されている。気温は平年並。南部コーン地域の土壌水分も大部分改善されたが、まだ若干問題が残っており、引き続き雨が欲しい。 

南アフリカ 

週末はドライ。今週もまとまった降雨予報はなく、20%の範囲に0.1-0.5インチ程度が見込まれるのみ。コーンの受粉はもう目の前に迫っており、イールドの減少が懸念される。 

アメリカ中西部 

予報家ジョンデービス氏より昨年11,12月の平均気温につき、過去106年間との相対比較がアナウンスされた。それによるといかに寒かったがわかる。ミズーリー、アーカンソー、オクラホマは過去106年間でもっとも寒かった年にランクされており、イリノイ、アイオワも2番目に寒かった年にランクされている。ほとんどの州が10番目以内の寒い年にランクされる結果となった。 

今後の天気予報については、来週中旬までは平均以上の気温が予報されている。しかし1月後半には再度寒気が降りてくることが予報され、平年以下の気温予報となっている。どの程度まで下がるかは、その時の寒気の強さによりまだなんともいいえない。 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

 

本日の発表等
1)輸出検証高(12月29日-1月4日:千ブッシェル)

 

  発表数字  予想 
コーン  22,514  25-30 
大豆  28,075  20-25 
小麦  9,772  14-19 

コーン、小麦は弱い材料、大豆はサポーティブとなった。 

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

長期には堅調も、短期には安値買い場さがし。 

取引量が少なく過敏な環境であったとは言え、本日取引の最終局面の値戻しは印象的で、ファンドがその買い持ち整理を4,000コントラクトも進めた日にしては、最終下げ幅が小さかった。気温上昇から少し動き始めた現物、輸出市場での中国の存在感再台頭、そして輸出量の鈍さなどの要因を向こうに回して、新穀作付面積減と旧穀生産量減の二つの見込みがしっかりと相場を支えた格好。下値余地の少なさを感じさせる。新穀作付面積に関しては、今後2〜3ヶ月の間コーン相場を継続して下支えする要因になる。しかしながら、今週木曜日のUSDA報告での旧生産量減に関しては、スパークスらの予想によってすでにある程度大きな減少幅が織り込まれており、これによる上値懸念は大きくないはずだ。逆に報告後の「事実売り」を誘う公算が大きい。その下げ局面に現在のファンドによる大量買い持ちポジションが維持されるとは考えにくい。新穀作付けを睨めば投機筋がネット売り越しに至るほどの売りの波はなく、売り局面は長くは続かないが、南米の豊作や現物需給の緩みに助けられ、相場は一時安値を目指す。3月限210台前半がターゲット。( f ) 

 

 

(大豆) 

農家と話をしてみて、おさらいの意味で収穫から農家が今までにしてきた事を聞いてみた。 

@収穫後すぐにLDPを取る。そのレベルは480前後といった所。今の価格でも利が乗っており、1999クロップと同様に農家の戦略として収穫後すぐにLDPを取るということが定着してきている。A農家の大豆の売り契約は今の所55%程度。多くの荷渡しが一年のうちでもこの1月から3月の間に行われ、凡そ40-50%の大豆が農家からカントリーエレベーターに運搬される。従い1月は農家にとって忙しい時期でもある。1つには税金対策から年明けになること、もう1つは作付までに自社ビンをできるだけ空けておきたいという考えから3月までがピークとなる。Bすでに今春作付するものを80%までは決めている。特に種子会社は年末までにバーゲンをする為、種子は殆ど購入が終わっている。この費用を税金対策で費用に計上できるメリットもある。ちなみに肥料は種子のような年末バーゲンをすることはないらしい。従い必要なときに必要なだけ購入するというのが通常。C3月までに農耕器具の手入れ。オイルチェンジや部品の取り変え等で結構時間を用するという。D土中温度が50度を越えたら作付を考える。 

ちなみにこの農家の戦略は、3月限が515を越えたら残りの大豆を売る事を考えるという。南米が豊作になりそうであること、早く新穀の準備に専念したいことがその理由という。農家にとって、南米からのプレッシャーは意外にも大きなインパクトがあると感じた。農家売りのプレッシャーがまだ残っており、一度や二度のラリーで高値更新をする展開にはなりそうもない。中期的には需要相場から上昇トレンドを予報するも、そのスピードは思っていたよりややスローダウンする考えにやや修正したい。(N) 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)