(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2001年1月11日

 

本日の相場

とうもろこし  -- 大幅安値寄付き、大幅安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
01 JAN  218  218 1/4  216  216 1/4  -7 1/4  102  -56 
01 MAR  222 1/2 - 23  225  222  222 1/2  -7  234135  -3112 
01 MAY  230 1/2 - 31 1/2  232 3/4  230  230 1/2  -6 3/4  77847  +1292 
01 JUL  238 - 38 1/2  240 1/2  237 3/4  238 1/4  -6 1/4  66412  +945 
01 SEP  247 - 47 1/2  248 1/4  246  246 1/4  -6  10080  +549 
01 DEC  256 1/4 - 56 1/2  258  256  256 1/4  -5 1/4  46242  +980 
            440340  +1104 

 

大豆     --- 安値寄付き、大幅安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
01 JAN  483 - 84  487  479  479 3/4  -10 3/4  1021  -580 
01 MAR  488 - 89 1/2  492  484  484 1/2  -12 3/4  84789  -2219 
01 MAY  496 1/2 - 97  498 3/4  491  491 1/4  -13 1/2  26620  +269 
01 JUL  502 1/2 - 03  505 1/2  497 1/4  498  -13 3/4  28287  -189 
01 AUG  503  504  496 1/2  496 1/2  -13 3/4  1746  -1 
01 SEP  497 - 99  499 1/2  493  494  -10  992   
            157791  -2603 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
JAN  18430  -580  JAN  1454  -17  MAR  289 3/4  +3/4  117.25 - 117.67 
MAR  18050  -470  MAR  1478  -22  MAY  300 3/4  +1/4   
MAY  17600  -460  MAY  1517  -23  JUL  310 1/2  +0   
JUL  17430  -450  JUL  1557  -22  SEP  320 1/4  +0   

 

 

本日の相場の動き

 

USDA報告、相場の居所を変える。

USDAが発表した需給報告と在庫報告のどちらも弱材料と作用、投機筋が買い持ちポジションの切り崩しに奔走した。 

コーンは、需給報告で期末在庫が何と前月比増加し、在庫報告は1987年以来の高い在庫量となるなど、今朝のUSDA報告は驚きの多い内容となり、相場は開始時からかき回された。それらに加えて朝方発表された週間輸出成約報告が20万トンを下回るという散々な数字であったことで、本日は特に序盤・終盤に投機筋が売り浴びせる形となった。南アフリカでは生育地域のドライが問題視されているが、南米はアルゼンチン南西部も含め適度な雨が降っており、天候も売り材料となった。ただ、商業筋の買い意欲は各価格レベルで旺盛であり、中盤は一時値を最安値から3セント程度上昇させるほどの勢いを見せた。 

大豆は、米国期末在庫が下方修正されなかったことと、週間輸出成約量が大豆は予想の下限、大豆粕・油輸出成約にいたってはどちらもマイナスとなったことで、開始後から大幅安値。中盤、小麦の上伸と売り疲れから少し上昇したが、終盤にまた投機筋の新たな売り注文が集まり、値を崩しながら終了した。3月限は8週間ぶりの安値となった。 

本日のファンドの動きは、コーン17,500コントラクトの売り越し、大豆4,000コントラクトの売り越しと見られている。 

 

USDA報告、事前予想を裏切る内容 

本日USDAから発表された需給・在庫量報告は、コーン・大豆ともに事前予想を裏切る内容が多く、取引開始後からの大幅下落を演出した。 

コーンは、米国生産量(99.68億ブッシェル)こそ事前予想(平均99.69億)とほぼ一致し、1994年度に次ぐ過去2番目の量まで下方修正されたが、予想外の需要減のため期末在庫は前月見込みより増加する結果となった。需要面では、予想されていた輸出減幅が5千万ブッシェルであったことに加え、特に目を引いたのは飼料その他の需要欄が「低気温を背景にして飼料需要増加」の予想を裏切って逆に7,500万ブッシェルも減少、食品・種子・工業用の減少もあわせると、需要全体が前月比1億3,500万ブッシェルも減少した。 

大豆は、米国生産イールドが上方修正されたこともあり、前月比の生産量変化は微減(7百万ブッシェル)にとどまった。最近の好調な輸出成約ペースから増加予想であった輸出需要が据え置かれ、搾油需要が減少した結果、期末在庫量は前月見込みから変わらなかったことで市場を驚かせた。注目された中国の輸入量とブラジル・アルゼンチンの生産量には変化が無かった。 

また、12月1日時点の全米在庫報告についても、コーン・大豆ともに事前予想平均どころか予想範囲上限をも上回る衝撃的な数字となり、年度第一四半期の需要が期待していたほど高くなかったことが浮き彫りになった。 

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

ブラジル

昨日も降雨が見られた。依然として土壌水分は潤沢。今後5日間にも75%の範囲に0.5-1.5インチの降雨が予報されている。コーンの受粉、大豆の開花は順調。 

アルゼンチン 

過去2日間の相当量の降雨のあと、週末まではドライな天候。次の降雨予報は来週中盤。今週同様にまとまった降雨になる見込み。今後10日間は平年並の気温予報。コーンの受粉は来週からが本番にて、良い状況のまま迎えられそう。 

南アフリカ 

今後5日間に渡りドライ。15%の範囲に散発的な降雨が期待できる程度。最高気温も90度台後半が予報されている。コーンの受粉はもう目の前に迫っており、イールドの減少が懸念される。 

アメリカ中西部 

本日も引き続き平年並以上の気温。来週中旬までは大きく下がる事はない。しかし1月後半には再度寒気が降りてくることが予報され、平年以下の気温予報となっている。どの程度まで下がるかは、その時の寒気の強さによりまだなんともいいえない。 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

 

本日の発表等
1)USDA SUPPLY /DEMAND REPORT

@ 米国産大豆(単位:百万ブッシェル) 

  1999-2000   2000-2001  
  DEC  JAN11  DEC  JAN11 
作付面積(百万エーカー)  73.7  73.7  74.5  74.5 
収穫面積(百万エーカー)  72.4  72.4  73.0  72.7 
単収(ブッシェル/エーカー)  36.6  36.6  38.0  38.1 
         
初期在庫  348  348  288  290 
生産量  2,654  2,654  2,777  2,770 
輸入  4  4  3  3 
・供給合計  3,006  3,006  3,068  3,063 
搾油用  1,579  1,579  1,605  1,600 
輸出用  973  973  975  975 
種子・飼料用  90  90  90  90 
その他  76  74  77  78 
・需要合計  2,718  2,716  2,747  2,743 
期末在庫  288  290  320  320 
農家平均価格($/ブッシェル)  4.63  4.63  4.50-5.10  4.50-5.00 

生産量は予想の上限、輸出数量は意に反して増やして来なかった事から期末在庫数量が据え置かれた。予想は3億ブッシェルを切って来ると思われていたため、弱い材料となった。 

A 米国産コーン (単位:百万ブッシェル) 

  1999−2000   2000-2001  
  DEC  JAN11  DEC  JAN11 
作付面積(百万エーカー)  77.4  77.4  79.6  79.6 
収穫面積(百万エーカー)  70.5  70.5  73.0  73.0 
単収(ブッシェル/エーカー)  133.8  133.8  137.7  137.1 
         
初期在庫  1,787  1,787  1,715  1,718 
生産量  9,437  9,431  10,054  9,968 
輸入  15  15  10  10 
・供給合計  11,239  11,232  11,779  11,696 
飼料用その他  5,673  5,664  5,850  5,775 
食用・種子用・工業用  1,913  1,913  1,975  1,965 
輸出用  1,937  1,937  2,200  2,150 
・需要合計  9,524  9,515  10,025  9,890 
期末在庫  1,715  1,718  1,754  1,806 
農家平均価格($/ブッシェル)  1.82  182  1.65-2.05  1.65-2.05 

生産量は予想の範囲内だが、国内飼料用を予想以上に減らした事、輸出数量を予想ほど減らさなかったことから期末在庫が増加するレポートになった。期末在庫が増加するとは予想されておらず、弱い材料になった。 

B00/01クロップ世界のコーン/大豆生産量予想 (単位:百万トン) 

(( )内は前月発表) 

○コーン 

  生産量  輸出   
中国  105.00 (105.00)  4.00 (4.00)   
アルゼンチン  15.00 (15.50)  8.50 (8.70)   
南アフリカ  8.50 (8.50)  1.00 (1.00)   

アルゼンチンを若干下方修正している程度にてほぼ予想の範囲内のレポート。 

○大豆 

  生産量  輸出 
アルゼンチン  23.50 (23.50)  4.70 (4.70) 
ブラジル  34.50 (34.50)  11.00 (10.80) 

予想に反して、南米の生産量を据え置いた。中国の輸入数量も据え置かれている。 

 

2) 週間輸出成約高報告(12/28の週) (単位:千トン) 

 

  週間成約高  成約量累計  成約残 
  今年度  来年度  今年度  昨年度  今年度  来年度 
コーン  184.5  0.0  22,150.6  25,186.5  6,253.0  0.0 
大豆  443.2  0.0  17,606.1  16,107.3  5,712.3  30.0 
小麦  174.5  0.0  18,877.4  19,503.4  2,774.6  6.5 
大豆粕  -16.5  0.0  2,706.9  2,971.1  1,223.5  0.0 
大豆油  -6.5  0.0  181.7  199.1  63.8  0.0 

大豆は予想の範囲内、コーンは予想以下。 

3) 週間輸出高 (単位:千トン) 

 

  輸出量  輸出量累計  USDA予想 
  今週  先週  今年度  昨年度   
コーン  628.6  449.4  15,897.6  17,826.4  55,880 
大豆  834.7  710.9  11,893.8  11,671.7  26,540 
小麦  446.9  529.8  16,102.8  16,575.4  30,620 
大豆粕  58.0  111.2  1,483.4  1,915.8  6,620 
大豆油  23.4  22.0  117.9  136.9  700 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

下げ局面。 

下げ幅が意外に小さかった。生産量大幅下方修正による米国需給逼迫方向を頼りに買い持ちポジションを積み重ねてきた投機筋にしては、本日の売り勢いは大きかったとは言えない。スターリンク問題表面的解決後の輸出ペース上昇の期待はずれ、中国の輸出補助金制度継続の噂、南米アルゼンチンの水分不足懸念があった地域での降雨。昨年来投機買いの材料にしてきたこれらの要因がことごとく裏目となり、その上確実と見られた需給逼迫も実現しないという状況において、本取引終了後も投機的買いポジションがまだこれだけ大量に残されたことは、今後の短期的下値余地を意味する。残る短期的強材料は、南アフリカの降雨と新穀作付け面積減予想くらいか。しかし、新穀作付け面積は当初本稿で予想したほど減少しそうもなく、相場インパクトは今後次第に削られていくと見ている。3月限の狙いは210台前半。( F ) 

 

(大豆) 

世界が変ってしまった。昨日冗談で、満月のすぐ後の需給報告だから大きな変化があるかもしれないといっていたトレーダーも驚きを隠せなかったようだ。ファンドがロングを利食いにかかっていること、チャートパターンが非常に弱いこと(天井を2度付けているのと、短期・中期移動平均線が長期を上から下に抜きさったこと)からしばらくは下値探りの展開になってしまう。次のサポートラインは3月限475辺り。 

しかしファンダメンタルが大きく変った訳ではない。在庫率は相変らず11%台であり、決して大きな在庫とはいえない。先週のスパークスの予想から、生産量減少の前評判が大きかっただけに失望からの売りがしばらく先行するという事に他ならない。南米大豆は順調とはいえ、一番重要な開花・着鞘の時期はまだあと3週間は続く。豊作を織り込みすぎているきらいがあり、何かの異変はまた相場の流れを変えるきっかけになるかもしれない。大きな需要は相変らず残っている。ただ目に見えてこないため、ぴんとはこないだけ。春先までを視野にいれれば、期近限月550くらいまでの上昇があってもおかしくはない。一方下値はここからはそうはない。トレーダー達に平静さが戻れば、そんなに大きな下げもない。焦って買いに入る必要はなくなったが、のんびり構えていることは危険だ。(N) 

 

 

 

 

 

 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)