(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2001年1月16日

 

本日の相場

とうもろこし  -- やや安値寄付き、安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
01 MAR  217 - 17 1/2  218 1/2  216   216 1/4  -3  1  -37 
01 MAY  225 1/2 - 26  226 1/2  224  224 1/4  -3  218677  -17015 
01 JUL  233 3/4 - 34  234 1/4  232  232 1/4  -3  84663  +5873 
01 SEP  241 1/2  242  240  240  -3  71068  +2479 
01 DEC  252 1/4 - 52 1/2  253 1/2  251 1/4  251 1/2  -2 3/4  11782  +928 
02 MAR  261  262  260  260 1/4  -3  51892  +3326 
            444044  -4259 

 

大豆     --- やや安値寄付き、安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
01 MAR  480 1/2 - 81 1/2  483 1/2  477  477 1/2  -5  168  -315 
01 MAY  486 1/2 - 87  488 1/4  483  483 1/2  -5  82995  -734 
01 JUL  493 - 93 1/4  494 1/2  489 3/4  490  -5 1/2  27670  +664 
01 AUG    492  488  488  -5 1/2  28086  -703 
01 SEP  488 1/2  488 1/2  482 1/2  482 1/2  -7  1956  +69 
01 NOV  490 - 90 1/2  492  485 1/4  485 3/4  -6 1/2  1496  +194 
            158386  -88 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
MAR  17870  -60  MAR  1459  -20  MAR  285 1/4  -3 3/4  117.29 - 118.18 
MAY  17380  -140  MAY  1501  -18  MAY  297  -3 3/4   
JUL  17140  -170  JUL  1540  -18  JUL  307  -4   
AUG  17040  -160  AUG  1553  -21  SEP  316 3/4  -4   

 

 

本日の相場の動き

 

連休中も相場要因に変化起きず、失望売り。

先週の流れを変える要因に恵まれず、投機筋の売りが続いた。 

コーンは、新たなファンダメンタルズ要因に欠け、USDA報告に端を発する下げに歯止めがかからなかった。USDA報告以来、需要不振に神経質になっている相場は、本日の週間輸出高報告によってさらに需要に自信を失う形となった。南米の天候も順調、現物の動きも活発になったことから、本日は一度も上昇の気配を見せる場面がなかった。来年のコーン作付面積減少が話題になっていることのみが、強いて言えば相場支持要因となった。 

大豆は、10月末以来の安値。順調に推移する南米産大豆生育と米国での来年度の作付面積増予想から、特に新穀を中心にひっきり無しに売られた。また、NOPA報告で12月搾油が減少しているにもかかわらず大豆油が増加しており、好調と思われた輸出は昨年比減となっていたことが失望を呼んだ。 

本日のファンドの動きは、コーン12,000コントラクトの売り越し、大豆2,600コントラクトの売り越しと見られている。 

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

ブラジル

依然として土壌水分は潤沢。過去4日間にも70%の範囲に0.5-2.0インチの降雨が見られた。この前線は今週も活発にて、南部・中部を中心にやはり70%の範囲に0.25-1.25インチの降雨予報となっている。気温派平年並。コーンの受粉、大豆の開花は順調。 

アルゼンチン 

週末はドライ。明日と明後日にかけまとまった降雨が見られる。降雨範囲は75%に、降雨量は0.25-1.0インチの予報。この降雨によりコーンの受粉は順調に進むが、イールドを改善させるほどのまとまった降雨にはならない見込み。 

南アフリカ 

週末の降雨は50%の範囲に見られたが、降雨量は0.25インチとまとまったものにはならなかった。今週の予報も30%の範囲に0.10-0.50インチと限られたもの。最高気温は80度台から90度台と平年並まで下げて来たが、土壌水分の不足は深刻。コーンの受粉は今週から本格かしており、イールドの減少は避けられない。 

アメリカ中西部 

来週の後半まで総じて平年並の気温が予報されている。ただこの1月中下旬は一年のうちでも一番平均気温が下がる時であり、先週よりも気温は下がる。 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

 

本日の発表等
1)輸出検証高(1月11日の週:千ブッシェル)

 

  発表数字  事前予想 
コーン  27,062  25-30 
大豆  11,991  20-25 
小麦  14,077  18-23 

コーンは予想通りであったが、大豆が少なく弱い材料。 

 

2)コミットメントオブトレーダーズ報告(フューチャーズ・オプションズ) 

ファンドネットポジション (単位:コントラクト) 

  1月9日現在  フューチャーズのみ 
とうもろこし  59,107 LONG  96,059 LONG  
大豆  3,437 LONG  12,461 LONG 
大豆粕  27,397 LONG  26,632 LONG 
大豆油  20,589 SHORT  9,592 SHORT 

今日現在では、コーン23,400コントラクトのロング、大豆12,000コントラクトのショートと考えられている。 

 

3)NOPA搾油報告 

 

  12月  11月  12月(昨年) 
大豆搾油可能量  162,965  157,708  176,575 
大豆搾油量  138,449  140,110  140,742 
大豆粕生産量  3,302,574  3,346,406  3,358,097 
大豆粕イールド  47.71  47.77  47.72 
大豆粕輸出量  561,333  705,941  652,499 
大豆油生産量  1,552,276  1,566,641  1,583,265 
大豆油イールド  11.21  11.18  11.25 
大豆油在庫  1,811,824  1,782,367  1,374,76 

大豆搾油量が予想より少なく、やや弱い材料された。 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

下落局面、3月限210台前半。 

「1月15日までの購入ならトン当り349ドル、その後の価格は435ドルです。買い付けはお早めに。」 

イリノイ州の大手肥料メーカーによる、先週までの窒素肥料の売り文句である。原料である天然ガスの高騰により、昨年はトン当り246ドルだった肥料が、今年は早期買付特別価格でも約1.4倍、その後は巷間で言われている通り約1.8倍にも跳ね上がっていることがわかる。イリノイ州の平均的農家の場合、昨年まではコーンフィールド1エーカーに与える肥料代は年間約36ドル、今年はそれが最大1.8倍になるとすれば、単純には肥料コストは昨年に比べて約29ドル高ということになる。その他の生産コスト高要因としては燃料費。昨年来の原油高につれ、トラクター等に必要な燃料コストはエーカー当り約2ドル(昨年約3ドルから今年5ドル)に値上がりする。しめて約31ドル/エーカーの値上がり。肥料をほとんど使用しない大豆と比べて、概ねこの分が昨年からのコスト高となるわけであり、これが今年のコーン作付面積削減および大豆面積増加予想要因の実態である。(燃料費は大豆も上昇するが、ノーティル耕法・ラウンドアップレディー種の広まり等によりそのコスト上昇分はコーンに比べて小さい。)そして、約31ドルのコスト高はエーカー当り生産量を昨年並みの137ブッシェルとすると、ブッシェル当り約23セントになる。 

農家手取り価格の変化はどうであろうか。昨年の1月前半の新穀(2000/2001年度)価格は、2000年度産12月コーンが230〜245セント、11月大豆は495〜510セントで推移していた。今年度新穀(2001/2002年度)価格の場合はこの1月前半、コーン250〜265セント、大豆485〜510セントの範囲であった。大豆の価格が両年とも農家の最低手取り補償価格であるローンレート以下であることに対し、コーン価格はローンレート以上。つまり、1月前半の相場レベルを比較する限りでは、大豆の今年の農家手取り見込みが昨年と変わりないのに比べ、今年のコーン手取り見込みはブッシェル当り20セント程度上昇している。 

20セント程度の手取り上昇は、生産コスト23セント高の影響を最小限に止めるに十分な手取り上昇であるように見える。その上、このコスト増加計算は農家が1月15日以降まで肥料を購入しなかった場合にもとづいており、23セントのコスト上昇はある意味で最大値である。且つ農家は肥料を撒く時期を播種時期以降にずらして肥料価格高の沈静化を期待したり、肥料の量を昨年比減少させるというオプションを持っており、コスト上昇幅はそれにより小さくなる。(肥料の量を増減するのは農家にとっては毎年のことであり、それほど抵抗はない。)確かに、肥料減や時期をずらすことは生産性減につながる可能性があり究極的には相場高要因となる。しかし、作付面積減少幅を考察するためには、これらはその幅を小さくする重要な要素である。 

結論として、コーン生産コスト高が農家の収入減に結びつき、そのために作付面積が昨年比大幅減少するということは考えにくい。一部で言われるように、肥料の絶対量不足があるのかも知れぬが、常識的に言ってそのはごく一部であると考えられ、大きな影響はもたらさない。今年のコーン作付面積減少幅は、ごく小さめに限られる。 

3月限が210台前半になれば買い姿勢を強めるべき。と言うのも、1月のUSDAの衝撃が収まれば次に話題となるのは作付面積。コーンは下げすぎたという感情がそのうち頭をもたげる。そうすると、コーン作付面積大幅減が本当であろうとなかろうと、とりあえずは相場が支持される。ただ、それによる上昇はいわば贋物であるわけで、上昇を続けるには、そのうち中国の動きなど別の要因が必要となるであろう。 ( F ) 

 

 

 

(大豆) 

NOPA12月の大豆搾油量は予想を下回り、週間輸出検証高も予想を下回り、週末のブラジルの天候は順調、今週の南米の天候は恵まれたものになる予報が出ていた。にもかかわらずマーケットはコーンに比べやや下げ渋っており、底値形成に入っていると判断している。3月限の次の大きなサポートは474、契約新安値は467であるが、この2つは抜ける事はないと考えている。 

オイルワールドによれば、大豆粕への需要を背景に、US産大豆の搾油量増加が予想され、また中国の大豆輸入数量も1,020万トンにまで増えると見られている。これにより、US産大豆の2月末在庫は3,770万トンと過去3年間で最低の数字になると予報されている。ひまわり、なたねといった他の油糧植物も世界在庫減少が予報されており、このまま相場がどんどん下がる地合いにはないはず。 

一方、大豆粕は12/26の高値から16ドルの下落を見せている。にもかかわらずファンドのロングは20,000コントラクトとあまり減少していない。ファンドのロングのコストがまだまだこのレベルよりも低いことを表している。ファンドは自分のコストを割り込んでくれば手仕舞いするのが普通であり、もし大豆粕がなんらかの理由でもう少し下落し、ファンドのコストまで達した時はファンド売りから更に一段安になる可能性ががある。大豆もその時はつられるであろうが可能性は低い。(N) 

 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)