(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント
2001年1月26日
| 本日の相場 |
とうもろこし -- やや安値寄付き、安値引け ---
| OPEN | HIGH | LOW | SETTLE | CHG | OPEN INT | CHG | |
| 01 MAR | 212 1/2 - 13 | 213 | 209 1/4 | 209 1/2 | -4 | 198688 | -2619 |
| 01 MAY | 221 - 21 1/4 | 221 1/4 | 217 1/2 | 217 3/4 | -4 | 102370 | +1190 |
| 01 JUL | 229 1/4 | 229 1/4 | 226 | 226 1/4 | -3 1/2 | 75820 | +709 |
| 01 SEP | 237 - 36 3/4 | 237 1/4 | 234 1/4 | 234 1/4 | -3 1/4 | 13763 | +167 |
| 01 DEC | 247 - 47 1/4 | 247 1/2 | 245 1/4 | 245 1/2 | -2 3/4 | 62948 | +1147 |
| 02 MAR | 256 1/2 | 256 1/2 | 254 | 254 1/4 | -3 | 4501 | +513 |
| 461343 | +1123 |
大豆 --- やや高値寄付き、安値引け ---
| OPEN | HIGH | LOW | SETTLE | CHG | OPEN INT | CHG | |
| 01 MAR | 466 - 67 | 467 | 459 | 460 1/4 | -5 3/4 | 83243 | +2112 |
| 01 MAY | 473 - 72 1/2 | 473 1/2 | 465 3/4 | 467 1/2 | -5 1/4 | 29052 | +210 |
| 01 JUL | 479 - 79 1/4 | 480 | 472 | 473 1/2 | -5 3/4 | 27339 | +302 |
| 01 AUG | 478 | 478 | 471 | 471 1/2 | -6 | 1931 | +96 |
| 01 SEP | 475 | 475 | 468 | 468 1/4 | -8 1/4 | 1609 | +4 |
| 01 NOV | 479 1/2 - 80 | 480 1/2 | 471 | 472 | -7 1/2 | 19533 | +82 |
| 163336 | +2819 |
| MEAL | CHG | OIL | CHG | WHEAT | CHG | NY-YEN | |||
| MAR | 16800 | -140 | MAR | 1448 | -12 | MAR | 276 1/4 | -2 3/4 | 116.55 - 117343 |
| MAY | 16550 | -130 | MAY | 1489 | -10 | MAY | 288 1/4 | -3 1/4 | |
| JUL | 16450 | -150 | JUL | 1526 | -14 | JUL | 299 1/4 | -1 3/4 | |
| AUG | 16320 | -220 | AUG | 1546 | -9 | SEP | 309 1/2 | -3 1/2 |
| 本日の相場の動き |
昨日の流れ受ける。
昨日から投機売りに拍車がかかった。商業筋の買い注文はかなりの量に上ったが、およばなかった。
コーンはとうとう17週間ぶりの安値。3月限は210を下回った。スターリンク、南米天候、輸出不振などの従来の弱気要因に狂牛病への懸念を加えた相場は、下落を思い止まらせようとする大量プライシングを蹴散らし、時間の経過とともにそのレベルを切り下げていった。特に210レベルでの商業筋の買い注文はかなりを数えたため、そこを通過するのはさすがに時間をかけた。
大豆は約定安値をらくらく更新。今朝のセンサス搾油報告では、搾油量が前月比減にもかかわらず、大豆粕・大豆油の在庫量が大幅増加。1月11日の需給報告以来作られた弱気ムードを反転させる材料に恵まれない状況が続いている。テキサスの牛が狂牛病検疫を受けたという昨日の報道も、相場に重くのしかかった。
本日のファンドの動きは、コーン22,000コントラクトの売り越し、大豆6,400コントラクトの売り越しと見られている。
| 狂牛病への懸念、少しずつ台頭 |
米国最大の補助飼料(添加物)製造者であるPurina社は、同社が今後ペットフードや豚・家禽用飼料添加物に至るすべての製品の原料として、肉骨粉(ミートボーンミール)を一切使用しないと発表した。同社によると、テキサスにある工場で、今年の1月16日「単純ミスで」肉骨粉を牛用の補助飼料に肉骨粉を混入してしまったらしい。それが、昨日報道のテキサスで大量の牛がFDAによる狂牛病検疫を受けることにつながった模様。現在のところ、BSE(狂牛病)の症状は発見されておらず、同社も「肉骨粉といってもすべて米国産であり、BSEが混ざっていた可能性はない。」との見解を出している。この発表を受けて、同社の株価は大きく下げた。
EU地域で今でも毎週どこかの国で発症例が報告されていることもあり、新聞報道も増えてくるなど米国でも本件に対する関心は少しずつ高まってきており、穀物相場の材料になってきている。
狂牛病が原因とされる、人間の脳がスポンジ状になる死亡率が高い病気が、1996年に英国を中心に世界で社会問題になったこと受け、米国は1997年に肉骨粉を牛などの反芻動物に与えることを禁止した。そのため、上記発言のように、米国では狂牛病の可能性がきわめて低いという意見がほとんどだ。しかし、たとえば本日フランスで5頭のBSEにかかった牛が発見されたが、それらは1994年と1995年生まれである。それだけ考えても、米国で発症している牛がいないと断言するわけにはいかない。現在のところその芽は小さいが、もし今後米国でも本件への注目度が高まり、そしてそれに後押しされてEU並みの検疫体制が整うことになった場合、穀物や家畜相場への影響にとどまらず社会全体の問題に発展する潜在的な力が存在しているかも知れない。
| 各生産地の天気予報および状況 |
ブラジル
今週も前線の活動は活発。毎日のように各地に恵みの降雨が見られた。この前線は今後5日間も活動は活発にて、トータルで70%の範囲に0.25-1.5インチの降雨が見込まれている。コーン・大豆の生育は申し分がない。
アルゼンチン
昨日からの降雨は後2日間続き、北部と東部を中心にトータルで50-65%の範囲に0.25-1.0インチの雨をもたらす。この地域のコーン・大豆の生育は順調。しかし今回の前線は南部地域には雨を降らせなかった。また来週はドライ予報となっており、受粉の最中のコーンにはイールドの低下が懸念される。
南アフリカ
昨日はベルト全体に降雨が見られた。範囲は45%にて降雨量は0.25-0.75インチ。今後5日間も50%の範囲に0.25-0.75インチの降雨が南部・東部を中心に見込まれる。この地域ではコーンの受粉に恵みとなるが、北西部に一番降雨が欲しいところ。
アメリカ中西部
6-10日間予報、8-14日間予報とも引き続き平年並から温暖な天気予報。
米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ)
| 本日の発表等 |
| 1)センサス大豆搾油報告 |
| 12月 | 11月 | 12月(昨年) | |
| 搾油量 | 4,270,201 | 4,294,528 | 4,288,955 |
| 工場在庫 | 4,126,351 | 5,002,911 | 4,325,595 |
| 粕生産量 | 3,161,505 | 3,197,667 | 3,160,843 |
| 粕在庫 | 384,810 | 315,070 | 377,352 |
| 皮生産量 | 238,712 | 235,337 | 252,050 |
| 皮在庫 | 39,079 | 28,772 | 59,284 |
| 粕・皮在庫 | 423,889 | 343,842 | 436,636 |
| 油生産量 | 1,580,671 | 1,592,150 | 1,599,648 |
| 油在庫 | 1,165,969 | 1,045,941 | 851,707 |
搾油量は事前予想の上限であったが、粕在庫・油在庫が予想以上に多かったため、トータルでは弱い材料とされた。
| 本日のトーメンの意見 |
(コーン)
米国内でも狂牛病は無視できない問題になりつつある。これまでは、米国で発症例が認められていないことから注目度が比較的低かったが、食べ物と言えばパンと牛肉という国だけに、仮に国内世論の盛り上がりが行政を突き上げるまでになれば、過去に例を見ない大きさの社会問題となる可能性は否定できない。昨日に引き続きマクドナルド社(米国)の株価は大幅下落。投資家による消費者行動の先取りと言えなくもない。これまでのコーン買いレベル予想は高すぎたか。( f )
(大豆)
様子見。
政府がテキサス州の肉牛農家の牛1200-2000頭を対象に狂牛病検査をしたことから、アメリカでもヨーロッパと同様にパニック的な騒動になるのか?という噂が流れたがこれはあてはまらない。この農家はどうやらミートボンミールをエサに混ぜていたために狂牛病検査の対象となったが、本来アメリカでは牛のエサにミートボンミールを与えることが禁止されている。違反者は3年の禁固刑になる。したがいミートボンミールの使用が減って大豆粕に需要が移り、大豆粕の高騰が大豆相場にも活気を与える、というシナリオにはなりそうもない。実際大豆粕の現物相場が上がったという話にはなっていない。またこのテキサスの農家のように不心得者がミートボンミールをエサとして与えていたとして、またもし狂牛病が見つかったとしても、アメリカ人はほとんど気にしないとと思われる。狂牛病が国内で見つかったらどうするか?何人かに聞いてみたが、ビーフを食べるのをやめると答えた人はいなかった。全く気にしないとまで言う人までいた。また本日cattle相場も特に反応を示していない。
ただ全く反応していないかといえばそうでもなく、噂に過ぎないが、とある大手ドッグフード会社がミートボンミールの使用を禁止するとアナウンスしたとかしないとか。犬向けのエサにどれほどミートボンミールが混入しているかはしらないが、もしこれが本当であったとしても企業としてのイメージ戦略であり、相場に影響を与えるものではない。(N)
(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)