(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2001年3月08日

 

本日の相場

とうもろこし  -- 高値寄付き、安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
01 MAR  212 1/4 - 12 1/2  215  212 1/4  213 1/2  +1/4  8154  -804 
01 MAY  219 1/4 - 19 3/4  222 3/4  219 1/4  220 1/4  +0  187581  -1347 
01 JUL  227 1/2 - 28  230 3/4  227 1/2  228 1/2  +0  107768  +292 
01 SEP  236 1/2 - 36 3/4  238 1/2  235 3/4  236 1/4  +0  27195  +772 
01 DEC  246 1/4 - 47  249 3/4  246 1/4  247 1/2  +1/4  84220  +1113 
02 MAR  257 1/4  258 1/2  256  256 1/2  +1/2  9874  +680 
            432329  +1049 

 

大豆     --- 高値寄付き、安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
01 MAR  455 1/2 - 56  463  454  455 1/2  -2  2929  -721 
01 MAY  459 1/2 - 61  469  459  461  -2  77223  +2681 
01 JUL  467 - 68  476 1/2  466 1/4  468 3/4  -1 3/4  42048  +633 
01 AUG  468 - 69  475 1/2  467  468 1/4  -1 3/4  5087  +121 
01 SEP  466 1/2  472 1/2  464  465  -1 3/4  3898  -11 
02 NOV  469 - 69 1/2  477  469  472  +1/2  21950  +305 
            155102  +3041 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
MAR  15710  -140  MAR  1605  +20  MAR  270 1/2  +4  119.45 - 119.70 
MAY  15610  -220  MAY  1639  +32  MAY  280  +0   
JUL  15610  -240  JUL  1674  +28  JUL  291  +0   
AUG  15510  -270  AUG  1690  +30  AUG  301  +4   

 

 

本日の相場の動き

 

USDA報告後、投機で買われ、投機で売られる。

序盤から中盤にかけて上昇を見せた穀物相場だったが、買いは続かなかった。 

コーンでは、USDA報告が事前予想の幅を出ず、また週間輸出成約も同様であったため、自走力を欠いた。週間輸出成約が少なかった大豆相場が、思惑により乱高下したことに歩調を合わせる動き。高値では、農家売りと見られるヘッジが散見された。特徴のない相場要因により、引け値も特徴を出せなかった。 

大豆は、移り気な展開。週間輸出報告がふるわず、大豆粕も大量キャンセルによってマイナス成約となったことで、やや弱い内容のUSDA報告とともに、朝から下げの雰囲気であった。軽く下げで始まった後、買いが始まる。投機的な色彩が強かったが、ブラジルのCONABが、同国の生産量を3,480万トン(USDAは3,550万トン)と予想したこともきっかけと言われている。上昇は投機筋が担ったが、昨日の高値に到達しないと見るや、彼らは躊躇無くその方向性を反転させた。そこに確たるファンダメンタルズ要因は存在しない。その後はつるべ落としに下落し、安値で終了した。大豆油相場のみは、最近の底入れ感が支持、高値を崩さなかった。 

本日のファンドの動きは、コーン3,000コントラクトの買い越し、大豆2,000コントラクトの売り越し、大豆油は4,300コントラクトの買い越しと見られている。 

 

USDA報告、ほぼ中立的内容 

本日の相場乱高下をもたらした一因はUSDA報告であろうが、内容としては事前予想を大きく裏切るものではなかった。 

コーンでは、最も注目された米国輸出需要が5千万ブッシェル減少、他には米国産需給両面で変化が無かった。日本を中心とする海外需要の米国産以外へのシフトを背景に、事前予想は5千万〜1億ブッシェル減が中心であった。下限とは言え予想範囲内、相場に新たな力を与えるには影響が不足した。国際需給では、中国輸出量が6百万トンで据え置かれ、一方アルゼンチン産輸出量は120万トン増加して1千万トンに到達。 

大豆では、米国輸出需要増加を1,500万ブッシェルに止めた。予想範囲内であったが、それ以上の増加幅を予想する強気論者が多かったため、やや弱材料となった。米国産には他に増減無く、期末在庫は1,500万ブッシェル下方修正され、3.3億ブッシェル。アルゼンチン生産量が百万トン増加したが、全くの予想範囲内。ただ、世界期末在庫が約2百万トン増加されたことは目を引いた。 

 

ケロッグ社製品からスターリンク 

国際自然保護団体グリーンピースは、米国ケロッグ社のコーン・ドッグ(ホットドッグをコーン粉で覆ったもの)からスターリンクコーン(Cry9C蛋白)が検出されたと発表した。同社は、この原因はサプライヤーのミスという見解を示した。本件は、米国内でラジオやテレビの一般ニュースで紹介されている。相場には目に見える影響をおよぼしていない。 

 

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

ブラジル

今週予報されている降雨は、中部・北部地域を中心にトータルで65%の範囲に0.25-1.0インチ。北部では若干の収穫遅れが懸念される。南部地域はドライ。リオグランデドスル地域は雨が欲しい。土壌水分はまだ潤沢といえるが、今後10日間降雨がなければ、イールドの低下懸念が出てくる。 

アルゼンチン 

今週は土曜日までドライであたたかい天候が続く。日曜日から来週前半にかけて次の降雨予報が出ている。降雨の中心は南西部、トータルでは65%の範囲に0.25-1.0インチを予報。先週までの降雨とこの降雨により、ベルト全体に良好な状況が続いている。大豆のイールドはさらに改善する見込み。コーンの成熟も順調。 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

 

本日の発表等
1) 週間輸出成約高報告(3/1の週) (単位:千トン)

 

  週間成約高  成約量累計  成約残 
  今年度  来年度  今年度  昨年度  今年度  来年度 
コーン  875.9  0.0  29,906.7  33,181.1  7,414.9  0.0 
大豆  245.2  0.0  23,302.1  20,922.9  5,129.0  40.5 
小麦  462.8  87.5  23,322.1  23,239.8  3,529.8  234.4 
大豆粕  -54.7  0.2  4,078.0  1,156.4  1,156.4  1.2 
大豆油  15.0  0.0  295.0  296.1  74.9  0.0 

コーンはレンジ内、大豆は失望。 

2) 週間輸出高 (単位:千トン) 

 

  輸出量  輸出量累計  USDA予想 
  今週  先週  今年度  昨年度   
コーン  763.4  927.9  22,491.8  25,033.3  52,070 
大豆  868.6  1,019.3  18,173.1  17,090.8  26,130 
小麦  492.7  722.7  19,792.3  20,084.0  29,640 
大豆粕  157.6  198.5  2,921.6  2,998.8  6,350 
大豆油  3.4  14.4  220.1  215.8  590 

 

3)USDA SUPPLY /DEMAND REPORT 

@ 米国産大豆(単位:百万ブッシェル) 

  1999-2000   2000-2001 
  FEB  MAR8  FEB  MAR8 
作付面積(百万エーカー)  73.7  73.7  74.5  74.5 
収穫面積(百万エーカー)  72.4  72.4  72.7  72.7 
単収(ブッシェル/エーカー)  36.6  36.6  38.1  38.1 
         
初期在庫  348  348  290  290 
生産量  2,654  2,654  2,770  2,770 
輸入  4  4  3  3 
・供給合計  3,006  3,006  3,063  3,063 
搾油用  1,579  1,579  1,590  1,590 
輸出用  973  973  960  975 
種子・飼料用  90  90  91  91 
その他  74  74  77  77 
・需要合計  2,716  2,716  2,718  2,733 
期末在庫  290  290  345  330 
農家平均価格($/ブッシェル)  4.63  4.63  4.50-4.80  4.45-4.65 

 

A 米国産コーン (単位:百万ブッシェル) 

  1999−2000   2000-2001  
  FEB  MAR8  FEB  MAR8 
作付面積(百万エーカー)  77.4  77.4  79.6  79.6 
収穫面積(百万エーカー)  70.5  70.5  72.7  72.7 
単収(ブッシェル/エーカー)  133.8  133.8  137.1  137.1 
         
初期在庫  1,787  1,787  1,718  1,718 
生産量  9,431  9,431  9,968  9,968 
輸入  15  15  10  10 
・供給合計  11,232  11,232  11,696  11,696 
飼料用その他  5,664  5,664  5,775  5,775 
食用・種子用・工業用  1,913  1,913  1,980  1,980 
輸出用  1,937  1,937  2,050  2,000 
・需要合計  9,515  9,515  9,805  9,755 
期末在庫  1,718  1,718  1,891  1,941 
農家平均価格($/ブッシェル)  1.82  182  1.70-1.90  1.70-1.90 

 

B00/01クロップ世界のコーン/大豆生産量予想 (単位:百万トン) 

(( )内は前月発表) 

○コーン 

  生産量  輸出   
中国  105.00 (105.00)  6.00 (6.00)   
アルゼンチン  15.00 (15.00)  10.00 (8.80)   
南アフリカ  7.50 (8.00)  0.30 (0.80)   

 

○大豆 

  生産量  輸出 
アルゼンチン  25.00 (24.00)  5.10 (5.00) 
ブラジル  35.50 (35.50)  12.30 (12.00) 

 

 

 

本日のトーメンの意見

 

今週はテクニカルに買いのサインが出ており、強いレポートが出ていれば大きく上げる可能性もあったが冷やされた。期近での買物が残っていた人にはとらえず安心となる。ただチャートでは底値がみえた確率が高く、余程ファンダメンタルに市場の注目がいかなければ下げには向いずらい。ブラジルの大豆収穫が進み、輸出攻勢が始まるといった話題が必要。それが見えてくるのはもう少し先。目先はまだ高値警戒が必要。(N)

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)