(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2001年3月29日

 

本日の相場

とうもろこし  -- やや安値寄付き、安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
01 MAY  208 1/2 - 09  209 1/2  207  207 1/4  -2  168357  -1911 
01 JUL  216 1/4 - 16 3/4  217 1/4  214 3/4  215  -2 1/4  118410  +701 
01 SEP  224 3/4 - 25  225  223  223  -2 1/4  36458  +191 
01 NOV               
01 DEC  234 1/2 - 35  235 1/4  233  233 1/4  -2 1/4  98176  +285 
02 MAR  244 - 44 1/4  244 1/4  242 1/4  242 1/2  -2 1/4  10950  +34 
            443858  -459 

 

大豆     --- ほぼ変らずの寄付き、安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
01 MAY  442 - 42 1/2  443  436  436 1/2  -5 1/4  62658  -1771 
01 JUL  446 - 46 1/2  447 1/4  440  440 3/4  -5 3/4  43321  +31 
01 AUG  444 1/2  445 1/4  438 1/2  438 3/4  -5 1/2  6406  +492 
01 SEP  440 1/2  441 1/2  433 1/2  433 3/4  -7 1/4  4639  +49 
02 NOV  445 1/2 - 46  446  437  437 3/4  -7 1/2  23072  -206 
02 JAN  455  455  446 1/2  446 1/2  -8 1/4  1578  +1 
            143083  -1402 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
MAY  15110  -160  MAY  1602  -7  MAY  265  +3/4  122.99 - 123.62 
JUL  14760  -190  JUL  1637  -8  JUL  276  +1/2   
AUG  14590  -170  AUG  1654  -6  SEP  286 1/4  +3/4   
SEP  14380  -200  SEP  1669  -9  DEC  300 3/4  +0   

 

 

本日の相場の動き

 

USDA報告前に積極的な下げ。

序盤は慎重な動きを見せていた穀物相場は、USDA報告前にもかかわらず終盤売りが加速した。 

コーンは、事前予想の範囲を下回った週間輸出成約に出鼻をくじかれた。デルタ地域の2〜3日の雨以外これと言った強材料がない状況では、この輸出成約量の低さは売りの呼び水となるに充分であった。今年のこれまでの成約量が昨年同期のそれよりも9.4%下回ったことが確認されたことの他にも、オランダでの新たな口蹄疫症例や、ドル高、00/01年度ブラジル産コーン生産量予測(IGBEによる)が4千万トン弱と近くとなったこと、などを背景に相場はじりじりと値を崩した。USDA在庫・作付報告前だけに、より静かな展開が予想されていたが、強材料をインプットできない相場はそれを許さなかった。 

大豆は、USDA報告前に比較的売買量は少なかったが、その弱基調を継続させた。センサス搾油報告は予想をやや上回る搾油量を示したが、その分大豆粕・大豆油の在庫が増加したこともあり、基調を変えるには至らなかった。明日のUSDA作付報告では、100万〜200万エーカーの範囲で昨年比増加が予想されており、買いにくかったようだ。そのため、終盤新穀限月は約定安値を更新するまで売られた。 

本日のファンドの動きは、コーン1,500コントラクトの売り越し、大豆200コントラクトの売り越しと見られている。 

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

ブラジル

予報は変らず。今後7日間は南部はドライ、中部、北部も散発的な降雨が見られる程度。穀物もすでに雨を必要とする時期は過ぎており、今後7日間に渡り収穫の進捗が期待できる。 

アルゼンチン 

予報は変らず。今週末まではドライな天候が予報されており、収穫の進捗が期待される。来週前半に降雨予報が出ているが、これは先週までのパターンとは違い散発的なもので終わりそう。収穫には非常に恵まれた天候が暫く続くことになる。 

アメリカ中西部 

予報は変らず。今後10日間は平年並から平年並以下の気温予報。冬小麦にダメージを与えるような気温の低下は予報されていないが、生育のスピードは例年より2週間は遅れている。降水量は平年並。コーンの作付にはもう少し時間が必要。 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

 

本日の発表等
1) 週間輸出成約高報告(3/22の週) (単位:千トン)

 

  週間成約高  成約量累計  成約残 
  今年度  来年度  今年度  昨年度  今年度  来年度 
コーン  412.4  0.0  31,887.0  35,211.0  6,439.4  0.0 
大豆  289.3  0.0  24,407.1  21,957.9  3,453.0  41.0 
小麦  512.2  9.0  24,743.9  24,275.7  3,878.2  258.4 
大豆粕  168.1  16.1  4,413.1  4,331.2  848.8  17.3 
大豆油  3.1  0.0  291.5  322.0  25.2  0.0 

コーンは失望、大豆もやや弱い材料。 

 

2) 週間輸出高 (単位:千トン) 

 

  輸出量  輸出量累計  USDA予想 
  今週  先週  今年度  昨年度   
コーン  1,287.5  819.2  25,447.6  27,895.4  50,800 
大豆  1,004.5  860.4  20,954.1  19,443.5  26,540 
小麦  260.2  259.4  20,865.7  21,046.7  29,940 
大豆粕  228.0  151.3  3,564.3  3,386.5  6,120 
大豆油  5.4  21.8  266.3  251.9  640 

 

3)センサス大豆搾油報告 

 

  2月  1月  2月(昨年) 
搾油量  3,863,800  4,401,526  3,758,999 
工場在庫  3,799,189  4,286,233  4,154,660 
粕生産量  2,870,225  3,285,188  2,775,469 
粕在庫  285,645  298,210  418,475 
皮生産量  212,109  238,971  218,871 
皮在庫  40,186  35,836  69,133 
粕・皮在庫  325,831  334,046  487,608 
油生産量  1,434,738  1,642,771  1,416,479 
油在庫  1,183,623  1,140,934  963,102 

ほぼ予想通りにてニュートラル。 

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

ここまで壊れてしまった相場が今後自信を取り戻す術があるのか。これから作付期に入ろうというタイミングに、しかもUSDAの作付面積予想の前日に、約定安値に近づく動きを見せたのは過去にそれほど例があることではなかろう。この相場展開の原因を「強材料が無いから」「あまりに多岐にわたる弱材料が集中したから」と評する向きも多い。しかし、仮に口蹄疫がEUで広がらなかったとしても、狂牛病が発生しなくても、スターリンクコーン問題が騒がれなくても、相場はその位置をやや上値にずらしただけで相場展開は同様であったのではないか。 

我々は次々に滑落する定期相場につい目を奪われがちだが、一向に上向かない現物ベーシス相場が実はもっと特徴的だ。輸出需要は決して活況とは言えないが、国内需要はそれなりに好調のようだ。ところが、引き続く安値から農家売りはその影さえ見えなくなってしまっており、にもかかわらず、現物ベーシス相場は上昇の気配を見せない。供給が無い状態がこれほど続いても反応しない現物ベーシス相場も、過去にそう例がない。上向きになれない現物相場の背景にあるのは「売らずに持ち続ける農家」であり、注目すべきは、その「売らずに持ち続けられる能力」である。今さらながらという感もあるが、96年の農業法改正、その後の補助金制度、中でも保管能力拡大ローンが、現物需給構造とそれから発生する相場構造に大きく変化をもたらしていることがこのベーシス相場から認識することができる。過去に例が少ない定期相場展開は、過去に例がない現物相場展開によって説明され、そしてそれを創り出しているのは、手厚い保護によって必ずしも市場原理に敏感でなくてもよくなった売り手の存在である。 

現在の展開の必要条件は、口蹄疫やスターリンクコーンでなく、単純に豊作と在庫能力である。明日、USDAは来年の豊作を示唆するのか、現在の在庫の大きさを確認するのか。いずれにせよ、天災無くして相場の本格回復は構造的に見込めそうもない。 ( F ) 

 

(大豆) 

今週はレポートを前に、ショートポジションを大きく持っているファンドの調整から若干の上げを予想していたが、新穀限月は思いがけずも契約新安値を更新してしまった。明日は大きな作付面積数字が予想されているが、ちょっと下げはしが早い気がする。明日は意外にsell the rumor, buy the factということになるかもしれない。しかしダウントレンドはまだ続いている上、狂牛病、口蹄疫の不安もまだまだ拭いさられてはいない。上げたからといって焦ることはない。契約安値を更新した場面で少しずつ拾う、または徹底的に当用買いに徹する、のどちらかでいいと思う。(N) 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)