(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2001年3月30日

 

本日の相場

とうもろこし  -- 高値寄付き、安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
01 MAY  210 3/4 - 11 1/2  214 1/4  202 1/2  203 1/4  -4  166472  -1885 
01 JUL  219 1/2 - 20  222  211  212  -3  119837  +1427 
01 SEP  227 1/2 - 28  230 1/4  219 1/2  220  -3  36776  +318 
01 NOV               
01 DEC  238 - 38 1/2  240 1/2  229  226 1/2  -3 1/4  97746  -430 
02 MAR  247 3/4 - 48  249 3/4  240  230  -2 1/2  11029  +79 
            443669  -189 

 

大豆     --- 高値寄付き、大幅安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
01 MAY  440 - 40 1/2  441  428  428 1/2  -8  62443  -215 
01 JUL  444 1/2 - 50  445  432  432 1/2  -8 1/4  45053  +1732 
01 AUG  441 1/2 - 42  442  429  429 3/4  -9  6315  -91 
01 SEP  435 3/4  435 3/4  423 1/2  424 3/4  -9  4881  +242 
02 NOV  438 - 38 1/2  440  426  428  -9 3/4  23645  +573 
02 JAN  447 - 48  448  436  437 1/4  -9 1/4  1595  +17 
            145367  +2284 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
MAY  14670  -440  MAY  1595  -7  MAY  255  -10  125.22 - 126.10 
JUL  14410  -350  JUL  1627  -10  JUL  266 1/2  -9 1/2   
AUG  14230  -360  AUG  1643  -11  SEP  277 1/4  -9   
SEP  14030  -350  SEP  1659  -10  DEC  292  -8 3/4   

 

 

本日の相場の動き

 

米国口蹄疫疑惑に乱高下。終了は約定新安値。

前半こそ相場はUSDA報告に素直であったが、後半はノースキャロライナ州の口蹄疫疑惑をめぐる情報に激しく翻弄された。 

コーンは、前半大幅上昇となった後、口蹄疫の乱気流に見舞われ、結果約定新安値。序盤の価格支持材料となったのは、事前予想範囲をも下回ったUSDAの新穀作付け見込み(7,669.3万エーカー)。寄りつき直後から5〜6セントの大幅上げとなり、投機筋は旺盛に買い続け、そのまま順調に維持するかと思われた。しかしながら、正午少し前に「ノースキャロライナ州で口蹄疫の疑いがあるブタがUSDAによって検査されている。」との報が伝わるやいなや、相場は買いの勢いを完全に消滅、一気に売り手先行に様相を変え、あやうく昨日比安値をうかがうところまで下落。今度はその10数分後、「USDAが検査結果を陰性と確認した。」と報じられ、ようやく相場は上向き、バランス感覚を取り戻したかのように見えた。が、一度口蹄疫の報で自信を失った相場はその後遺症を引きずり、大豆粕・大豆の下落に抗しきれず、再び売られ始めるともはや抵抗力なく安値圏へ突入、約定安値を更新して終了した。 

大豆も、口蹄疫疑惑に買い気を削がれた。USDA報告においては、新穀大豆作付面積が7,665.7万エーカーと昨年比2百万エーカー以上も増加していたことが新穀安値の土台を形作った。一方、在庫報告では2月までの大豆消費が好調だったことが確認され、序盤旧穀限月は大豆・大豆粕ともに昨日比高値で健闘していた。しかし、ノースキャロライナ州の口蹄疫疑惑の情報は、それらの要因を相場参加者に忘れさせ、全限月で売りオーダーを注ぎ込ませた。口蹄疫陰性結果の報が一時相場を急回復させたが、USDA作付面積見込みの弱い土台に加え、口蹄疫検査の報がこれほど相場に動揺を与えたことが相場に不安感を植付け、再び安値を向きながら終了した。 

本日のファンドの動きは、コーン5,000コントラクトの買い越し、大豆3,000コントラクトの売り越しと見られている。 

 

米国でついに口蹄疫?結果は陰性 

報道によれば、ノースキャロライナの農場のブタに口蹄疫の疑いがあるとされ、昨日USDAによってその4等のブタから細胞組織を採取、本日検査が行われた。(これらが本日のセッション中に市場に伝わり、その陰性の検査結果とともに、相場に大きな衝撃を与えたことは前述した。)昼過ぎに出た結果は陰性であったが、本日もUSDAはノースキャロライナ州の別の農場で、新たにブタのサンプルを採取しており、検査結果は今晩出る予定である。USDAの報道官によれば、「これらは通常の検査の範囲であり、これまでも疑いのあるものについて年間100検体程度は検査をしていた。」ということであった。が、将来の米国での口蹄疫発症の可能性に市場が現実感を持つことには充分貢献したようだ。 

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

ブラジル・アルゼンチン

予報は変らず。来週はドライ。降雨は見られたとしても散発的で収穫の進捗が見込まれる。 

アメリカ中西部 

週末まではクールな気温だが、来週は徐々に気温の上昇が予報されている。来週後半には平年並以上の気温が見られる地域もある。 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

NWS 6-10日間予報(4/3-7) 

 

  気温(平年)  降水量(平年) 
ベルト西部  A (41)  A (0.39/2) 
ベルト東部  A (47)  A/N (0.51/2) 
デルタ地域  A (59)  A (0.86/2) 

気温の上昇はコーンの作付開始には恵みだが降水量も平年並以上となっており、ニュートラル。 

 

本日の発表等
1)USDA在庫報告 (単位: 十億ブッシェル)

 

  在庫量(3月1日時点)  事前予想平均  事前予想範囲  2000年12月1日時点  2000年3月1日時点 

コーン 

 

6.037 

 

6.048 

 

5.913-6.132 

 

8.518 

 

5.602 

 

大豆 

 

1.405 

 

1.429 

 

1.402-1.456 

 

2.239 

 

1.396 

 

小麦 

 

1.340 

 

1.338 

 

1.311-1.372 

 

1.802 

 

1.417 

 

 

2)USDA 00/01年度作付け意向報告 (単位: 百万エーカー) 

 

  作付面積意向  事前予想平均  事前予想範囲  2000年作付実績 
コーン  76.693  78.008  77.5-78.6  79.545 
大豆  76.657  75.880  75.3-76.5  74.496 
小麦  60.299  NA  NA  62.529 

 

3)USDA 00/01年度遺伝子組替作付意向報告(全体に占める%) 

 

  00/01年度  99/00年度 
コーン  24%  25% 
大豆  63%  54% 

 

4) コミットメントオブトレーダーズ報告 

ファンドネットポジション (単位:コントラクト) 

  3月27日現在  事前予想 
とうもろこし  8,931 SHORT  1,300 SHORT 
大豆  22,158 SHORT  23,800 SHORT 
大豆粕  1,884 SHORT  900  SHORT 
大豆油  7,728 LONG  6,600  LONG 

コーンはやや強き、大豆はニュートラル。 

 

5)ホッグ & ピッグ レポート 

 

  USDA  事前予想平均  事前予想幅 

3月1日飼養頭数 

 

102% 

 

102.5% 

 

100.0-103.7% 

 

2月導入頭数 

 

101% 

 

101.1% 

 

99.5-103.0% 

 

2月マーケティング 

 

102% 

 

103.0% 

 

100.0-104.0% 

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

作付面積減見込みで6セント上昇していた相場が、「口蹄疫か?いや陰性だった。」という報で最終的には約定新安値に至った。見逃せないのは、陰性結果に一旦上昇した相場が、その後再び強い下落基調に変わったことだ。「もし発症例が確認されたら、?」という恐れがあらためて現実の事として市場に認識されたわけであろう。この一日の相場の動きは、まだ当分人々の心理から離れることはできない。来週の展開としてテクニカルには暴落サインが出ているものの、常識的には週末に落ち着きを取り戻す時間を与えられた相場が、再び作付面積を勘案し始める、というシナリオが考えられる。が、それも「もし」の心理が影響を弱めることは間違いない。買いから入るのは危険度が高い。( F ) 

 

(大豆) 

ノースキャロライナでの口蹄疫の噂だけでこれだけのパニックになるのであるから、実際に確認されればどうなるかは一目瞭然。狂牛病、口蹄疫は落ち着きを見せたとしても、少なくとも数週間は様子をみないと完全に安全とは言えない。また今週末にてブラジル大豆の収穫も約40%は終了しているとみられ、レアル安もあり輸出攻勢がかかることが容易に想像される。5月に入って、大豆作付に問題が起らない限り本格反騰の可能性はない。 

予想通り過去最高の作付意向面積となったが、過去10年間のうち9回は6月の最終面積で3月の予想を上回っている。実際今年はコーンの作付遅れ懸念もあり、更に大豆への作付シフトが起る可能性もある。このことは各トレーダーの頭にあり、心理的に弱い材料となる。益々もって買い急ぐ必要性が見当たらない。 

本日の作付意向面積から大豆に言えることが一つ。作付意向面積を大きく増やしているのは北部ベルトの各州。例えば、ミネソタで30万エーカー、ノースダコタで50万エーカー、サウスダコタで30万エーカー、ウイスコンシンで25万エーカー等となっている。これは種子の改良で以前は大豆に不向きとされていた寒い地域でも生育が可能となった事による。(N) 

 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)