(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2001年4月3日

 

本日の相場

とうもろこし  -- 高値寄付き、高値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
01 MAY  209 1/2 - 210  210 3/4  206 1/2  209 1/4  +1  165619  -4156 
01 JUL  217 - 17 1/4  218 3/4  214 1/4  217 1/4  +1  127648  +646 
01 SEP  225 1/2 - 26  226 1/2  222 1/2  224 3/4  +1/2  38256  +140 
01 NOV               
01 DEC  235 1/4 - 35 3/4  237  232  235 3/4  +1  102892  +620 
02 MAR  245 - 45 1/4  246 1/4  233  245  +1  11242  +84 
            457407  -3039 

 

大豆     --- 安値寄付き、旧穀安・新穀やや高引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
01 MAY  430 1/2 - 32  434 1/4  428  430 1/4  -2 1/2  62108  -745 
01 JUL  435 - 36  439 1/4  432 1/2  435 1/4  -1 3/4  47733  +138 
01 AUG  434  437 1/2  431 1/2  434 1/4  -1/2  7354  +295 
01 SEP  429 - 30  433  427  429 1/2  -3/4  6404  +418 
02 NOV  432  438 1/2  430 1/2  434 3/4  +3/4  25528  +639 
02 JAN  442  447  440  444  +1  1675  +4 
            152386  +763 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
MAY  14970  -90  MAY  1569  -17  MAY  261 3/4  +2 3/4  125.36 - 126.15 
JUL  14760  +10  JUL  1603  -17  JUL  273 3/4  +3 1/4   
AUG  14630  +110  AUG  1617  -19  SEP  284  +3 1/2   
SEP  14430  +110  SEP  1633  -18  DEC  298 1/2  +2 3/4   

 

 

本日の相場の動き

 

静かに上下する展開。天候が買い材料に。

取引量は昨日に引き続き少なく、昨日引け値を挟んで緩やかに上下した。 

コーン相場は、作付の遅れに上昇圧力を感じながらも、株式相場急落などの要因によって勢いがつくことは無く、わずかな上昇に止まった。天候面では、土壌水分過多からコーン作付が約10日程度遅れる可能性があるというアイオワ大学の分析や、NWS6-10日予報が雨がちであったことが、買いの理由を与えた。また、今夏が高気温・低降水量になるとする予報も見られ始め、緩やかに価格を支持した。しかしながら、米国株式相場の続落と、海南島の米軍機を巡る米中間の緊張の高まりが上昇の意欲を削ぎ、相場をおとなしくさせた。 

大豆相場は、方向感無く推移したが、期近限月の投機筋による売りが目立った。6-10日予報の産地での雨はコーンには強材料となったが、大豆は作付け面積増につながるという見方でコーンに追随はしなかった。株式相場の下落、および日中間の緊張が中国需要に影響を与える懸念などが相場を活発にさせなかった。 

本日のファンドの動きは、コーン2,000コントラクトの買い越し、大豆1,500コントラクトの売り越しと見られている。 

 

 

天候相場の始まり? 

アイオワ大学のテイラー氏は、今年の作付期は土壌水分が多過ぎ、作付がその理想時期より約10日遅くなる可能性があると指摘した。現在の天候状況から判断すると、4月終わりから5月始めにかけての中西部の作付理想期までに降水量が増加する兆候が見られ、多くのコーン畑は作付けを遅らさざるを得なくなり、その結果生産イールドもトレンドイールドを下回ると予想した。同氏は、1993年や95年のように、作付けが遅れた年はイールドが低くなる傾向があると指摘、逆に94年を作付け順調→イールド史上最高となった年として、その理屈の根拠とした。 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国デルタ地域および中西部

デルタ地域では明日まで雨が続く。その後木曜日から週末にかけて、前線は北西方向に進んで行く。今週後半の気温は、平年より大幅に高く、デルタ地域では80度台となる。これまで低気温で生育を遅れていたデルタ地域の一部には好材料。雨がコーン作付を遅らせることになるが、まだ危機的な状態には遠い。 

 

アルゼンチン・ブラジル 

ブラジルは週後半雨が少なく、アルゼンチンは今後2〜3日雨となるが週末には止む。収穫作業は概ね順調に進むであろう。 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

本日の発表等

主要な発表は無かった。

 

本日のトーメンの意見

 

天候プレミアムが話題の中心となり始めたことは注目に値する。が、相場を占う上で人々を最も悩ませているのは、「口蹄疫が米国で見つかったら。」という懸念である。先週金曜日に見られた口蹄疫に対する激しい拒絶反応を思い出すと、「もし」の場合どれほどのパニックを引き起こすのだろうと恐怖感を抱くのは当然だ。多くの人が、米国内での口蹄疫確認は「もし」の問題でなく「いつ」の問題だと断じており、同伝染病の感染の容易さを考えるとそれも妥当な意見であろう。

そうすると、穀物相場の短期戦略を考えるにあたり、慎重で常識的な判断はこうなる。「一気に急騰の可能性は少なく逆に急落は考えられる状況だけに、買いは慎重に。」これは昨日まで本稿がとっていた姿勢でもあるが、事が起きる可能性は高いとは言え、いつ起きるかわからないことを案じて時を浪費するのはいかがか。口蹄疫が起きた場合の一瞬の下値リスクは確かに大きいが、その後の回復力に期待はできる。発症確認のショックは大きかろうが、現在の管理状態からしてその後米国全体にとめどなく広がる公算は大きくない。家畜数の減少は最小限に止められるのではないか。また、消費者心理についても、現在口蹄疫と狂牛病を混乱させている消費者も一度米国での発症確認の報を受ければ、口蹄疫についてもっと興味を持ち、人間には直接の被害がないことを認識し、需要減退もある程度限られるであろう。口蹄疫の影響を軽んじることは厳に慎むべきとは思うが、発症例確認後の急落から回復までの時期はそれほど長くならない可能性は充分あるのではないか。そういうことも考慮すると、現在買い側が取るべき姿勢は、一旦の急落の可能性は意識しながらも、それ以外の要因を軸に相場判断すべきと考える。 

株式市場・米中間の緊張などもあり、一方的に天候プレミアムが積み重ねられる訳ではあるまい。しかし、コーン・大豆ともにその天候プレミアムが相場に反映される前につけた価格レベルを下回ることを期待するべきでは無く、つまり、買いを進めるレベルは本日引け値からそう遠くないはずだ。( F ) 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)