(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2001年4月16日

 

本日の相場

とうもろこし  -- 高値寄付き、やや高引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
01 MAY  214 - 14 3/4  214 3/4  211 1/4  212  +1/4  133588  -5686 
01 JUL  222 1/4 - 22 3/4  222 3/4  219 1/4  220 1/4  +1/2  151036  +4752 
01 SEP  230 1/4 - 30 1/2  230 1/2  227 1/4  228  +1/4  40246  +369 
01 NOV    235 1/4  235 1/4  235 1/4  +1/4  97   
01 DEC  240 1/2 - 41 1/4  241 1/2  238  239  +3/4  109211  +2577 
02 MAR  249 3/4  250 1/4  247 1/2  248 1/4  +1/2  153  +1 
            460937  +2627 

 

大豆     --- ほぼ変わらずの寄付き、安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
01 MAY  435 1/2 - 36  436 1/4  430  432 3/4  -2 1/2  52388  -74 
01 JUL  441 - 41 1/2  441 1/2  434 3/4  437 3/4  -2  59234  +473 
01 AUG  439 1/2 - 40  440 1/4  433 1/2  436 1/4  -2 1/4  8589  +51 
01 SEP  436  436  427  430 1/4  -3 1/4  7682  +123 
02 NOV  438 1/4 - 38 1/2  439 1/2  430 1/2  435  -2 1/2  28525  +284 
02 JAN  448 - 48 1/2  448 1/2  440 1/2  445 1/4  -2 1/2  1993  -3 
            160319  +846 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
MAY  15370  -70  MAY  1515  -17  MAY  269 1/2  +2 3/4  124.32 - 124.86 
JUL  15060  -110  JUL  1545  -20  JUL  281 1/4  +2 3/4   
AUG  14850  -120  AUG  1561  -19  SEP  291 3/4  +3   
SEP  14640  -130  SEP  1577  -19  DEC  307  +3   

 

 

本日の相場の動き

 

週間輸出量不振で腰砕け。

小麦の生育状況不安を受け強含みで始まった穀物市場は、週間輸出検証高を見た途端に失速した。 

コーン相場は、小麦の上伸を受けて序盤は2セント強上昇、注目された5月限の最近高値214-1/4も抜き、そのまま強気を通すかと思われたが、週間輸出検証高発表を境に雰囲気を変えた。先週末が雨がちで、今週末も同様の天候が予報されていることから、作付け作業停滞→作付け面積減少の可能性が相場を上昇しやすくした。しかしながら、最近好調を示していた輸出検証高が期待以下であったことで買いが萎み始め、中国が今年度の残りの期間の輸出補助金をトン当たり5ドル上乗せしたことが輸出需要懸念に拍車をかけた。大豆の下落もあり、最後は前日引け値近くで落ち着いた。 

大豆相場は、序盤に高値圏が一瞬あったものの、全体に軟調推移。主因は輸出量の少なさと、コーン作付けの遅れ。NWS等による中西部の今後2週間の予報が多雨・低気温であることが、コーン面積減→大豆増の連想となり相場に浮力を与えられなかった。インドネシアがアルゼンチン産大豆粕を買い付けたことが、米国産需要を脅かすものとして話題となったが、口蹄疫問題で米国産に回帰する可能性も期待をもって語られていた。 

本日のファンドの動きは、コーン1,100コントラクトの買い越し、大豆1,100コントラクトの売り越しと見られている。 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部

先週末は散発的な雨。雨量は0.25〜1.25インチで50%の範囲。今週中は雨は少なく気温も下がる。金曜日には西部から雨が降り始め、週末にかけて東部に移動。約70%の範囲をカバーするであろう。作付け作業は、ウェットな土壌と低い気温により滞りがちになる。しかしながら、南部に限ってはドライであり、今週作業は順調に進むであろう。 

中期予報としては、西部ベルトを中心に多雨気味の天候は変わりなく、向こう2週間は作付け作業が進みにくい環境となる。気温は平年並み。 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

NWS 6-10日間予報(4/22-26) 

 

  気温(平年)  降水量(平年) 
ベルト西部  N/A (54)  A (0.55/2) 
ベルト東部  A (58)  A (0.55/2) 
デルタ地域  A (68)  A (0.79/1) 

多雨は強材料。 

 

 

 

本日の発表等
1)輸出検証高(4月12日の週:千ブッシェル)

 

  発表数字 
コーン  30,777 
大豆  12,223 
小麦  23,963 

大豆は先週比激減、午前中の下げの主要因となった。コーンもどちらかと言えば弱気。 

 

2)コーン作付け進捗 

 

4月15日  前週  2000年  過去5年平均 
5%  2%  9%  5% 

 

本日のトーメンの意見

 

慎重な買付姿勢。

「景況予測は最後は結局カン」と言った元経企庁長官がいたが、これからの時期の穀物相場予測は不確実な天気予報を最大要因とするだけに、最後どころか最初からカンに頼っているようなものだ。穀物相場の場合、カンは予測不可のものへの恐れを呼ぶこともしばしばで、特にこの時期はそれらが天候プレミアムとなって積み重ねられていく。3月半ばからの季節はずれの一段安からなかなか回復しなかった穀物相場も、おかげでさすがに少しずつ季節的傾向を反映し始めている。雨がちな天気が予報されていることもあり、今後コーン相場には薄いプレミアムが重ねられ、大豆は神経質に反応する、という傾向がしばらく続くと考えるのはカンの帰結としては自然な流れである。 

しかしながら、一方で確率論に通ずる事実要因も見逃せない。最近2〜3年間の作付け期、農業技術の進歩が「過去の常識から見た作付けペース」を大きく覆してきたことは紛れも無い事実だ。昨年は、一日でゴルフ場一つ分の畑を作付けできる作付け機械を本稿で紹介した。今年は目立った技術進歩が見られていないものの、ごく短期間のドライ環境で作付けが急進捗することは確認済みの事実である。その上、本日のコーン進捗率報告のとおり、現時点で平年より大きく遅れているわけではない。「遅れ」の可能性が高いところがあるとすれば、デルタ地域やコーンベルトでも南部地域であろうが、その辺りの天気予報はドライである。ウェット予報があるイリノイ・アイオワなどコーンベルトの中心地域は、コーン作付けが5月前半までにできれば理想的であるわけで、今後2週間の雨予報は何らその生産性を決定するものではない。 

夏場の天候不安については農業技術が補える範囲がきわめて限られていることに対し、春の天候不安についてはそれが「作付け遅れ」として実現される可能性はきわめて低くなっているわけである。換言すれば、春についてはカンや不安が占めるべき部分を農業技術が小さくしている。且つ、現在の雨予報はまだその不安を持つに足る材料を与えてもいない。中には、「そんなこと全て織り込み済みだ。」との意見もあろう。それも結構。これらを認識さえしていれば、結論は同じであるからだ。織り込んでいるとすれば、今後しばらくのコーン相場プレミアムがより薄いものになるだけ。その後、コーン・大豆の作付けが順調に進む確率がきわめて高いという事実には変わりはなく、豊富な旧穀期末在庫、そして豊富な農家の未売り在庫と相俟って軟調相場を演出するという、「カン」とは違った帰結が見えてくる。 

コーン・大豆の先物の買い付けは、今後しばらくの堅調相場の中でも慎重になるべき。( F ) 

 

 

 

 

 

 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)