(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2001年4月24日

 

本日の相場

とうもろこし  -- やや高値寄付き、安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
01 MAY  197 - 97 1/4  197 1/2  193 3/4  194 1/2  -2  80589  -18050 
01 JUL  204 1/4 - 05  205 1/4  201 1/2  202 1/4  -2  180730  +3315 
01 SEP  212 1/4 - 12 3/4  213 1/4  209 3/4  210  -2 1/4  46304  +3640 
01 NOV    217  217  217  -2 1/4  98   
01 DEC  222 3/4 - 23  223 1/4  219 3/4  220 1/2  -2  120022  +2637 
02 MAR  226  233  229 1/2  230  -2  193  +40 
            457210  -7361 

 

大豆     --- やや高値寄付き、高値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
01 MAY  424 1/2 - 25  426 1/2  421 1/2  426  +2 3/4  36130  -4727 
01 JUL  424 3/4 - 25 1/2  427 3/4  422 1/2  427 1/4  +3 1/2  67234  +3578 
01 AUG  423  426  421  425 3/4  +4 1/4  9273  +38 
01 SEP  416 1/2 - 17  419 1/4  414 1/2  419  +4  7127  +181 
02 NOV  420 1/2  424  417 1/2  423 1/2  +4 1/2  35044  +941 
02 JAN  429 1/2  433 1/2  428  433 1/4  +4 1/2  3211  +870 
            160980  +1783 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
MAY  15300  +20  MAY  1475  +18  MAY  263 3/4  -3/4  121.49 - 122.20 
JUL  14920  +60  JUL  1506  +19  JUL  275  -1/2   
AUG  14650  +50  AUG  1520  +18  SEP  285  -1/4   
SEP  14370  +80  SEP  1536  +18  DEC  300 1/4  -3/4 

 

 

本日の相場の動き

 

大豆に上昇要因。コーンは続落。

コーンは、作付けに良好な天候が引き続き、続落。投機筋は売りの手を緩めなかった。先週までの作付け進捗率は10%と平年平均(11%)を下回ったが、今週は好天に恵まれるとの予報であり、作業が進展するとの見方が相場の基盤となった。中西部の土壌水分は一連の雨で十分に保たれていることから、一旦作付けされれば発芽環境は良好と見られ、そのことも話題となった。大豆の堅調やプライシング意欲が序盤のコーン相場を支えたが、ネット9,000コントラクトを数える投機家の売り注文が後半に集中するに至ってはそれらも無力であった。現物相場は、ミシシッピ川の洪水もあり強含みで推移した。 

大豆は、反転した。売られすぎ感も見られたが、直接の原因はカナダ菜種作付け面積大幅減(昨年比23%減)の見通しが発表されたこと。大豆油相場とともに大豆相場が好感した。作付けの好環境を背景にコーン相場は今日も下落したが、大豆はその圧力に耐えながらも引けに向かって値を伸ばした。 

本日のファンドの動きは、コーン9,000コントラクトの売り越し、大豆1,000コントラクトの買い越しと見られている。 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部

来週末まで平年並以上の気温にドライな天候と作付には恵みとなる。今後10日間に雨の可能性があるのは、明日、来週月曜日、来週末の3つであるが、どれもベルトの10-15%の範囲に0.5インチ以下の降雨予報となっている。総じて言えば、ベルト全体の70-75%は今後10日間にわたり完全にドライな天候となり、作付が進捗する。 

ブラジル・アルゼンチン 

今後7日間アルゼンチンはドライでクールな天候にて収穫の進捗が見込まれる。ブラジルでは散発的な降雨が所々予報されており、マイナーな収穫遅れは予想されるが、大きな問題とはならない。 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

NWS 6-10日間予報(4/30-5/4) 

 

  気温(平年)  降水量(平年) 
ベルト西部  A (54)  N/B (0.55/2) 
ベルト東部  A (58)  B (0.55/2) 
デルタ地域  A (68)  B (0.79/1) 

引き続き、作付にはまさに理想的な天気予報。弱気材料。 

 

本日の発表等
1)受渡可能在庫 (千ブッシェル)

 

  4月20日  前週  前年同期 
コーン  11,138  11,551  7,308 
大豆  2,305  1,738  5,390 
小麦  37,049  36,945  34,604 

ニュートラル。 

 

2)ローンデータ (百万ブッシェル) 

−コーン− 

  4月17日  先週比  質流れ量合計  先週比  引き出し量合計  ローン合計 
1999crop  0.8  -0.1  31.3  unch  1,389.2  1,421.3 
2000crop  896.8  -6.7  0.0  unch  447.0  1,343.8 

- 大豆 - 

  4月17日  先週比  質流れ量合計  先週比  引き出し量合計  ローン合計 
1999crop  0.2  -0.1  11.3  unch  275.4  286.9 
2000crop  159.7  -2.2  0.0  unch  150.2  309.9 

殆どローンから引き出されておらず、国内のキャッシュが動いていないことがわかる。 

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

作付けが急ピッチで進み出し、しかも今年は昨年西部で話題になったドライスポットのような土壌水分問題も見られない。作付けが順調であれば、夏場の旱魃が無い限り、その他の要因にかかわらず豊作年となる可能性がきわめて高いことは歴史が証明している。農耕技術の進歩を考えると、ここまで来ればあと多少の紆余曲折があっても最終的に作付けは順調と見るべきだ。したがって新穀は上昇圧力を作り出す活力には当分欠ける。 

翻って旧穀はどうか。農家売りは生産量の6・7割に過ぎず、平年比20%ほども遅れている。これまで約80億ブッシェルのコーンがLDP申請されており、農家に対する支払額は平均29セントであるが、「LDPはもらったものの、まだ売っていない。」という農家が多いことはこれらの数字から明白である。しかも、本来LDPは最低価格保障をしているはずだが、先に平均29セントのLDPを受け取ってしまったばかりに価格リスクは丸裸となり、今ではなんとローンレート割れしてしまっている。最低保障が全く効いていないのである。このように農家は泣くに泣けない(売るに売れない)状況になっており、今後すぐに売りが促進される地合いには全くない。 

旧穀輸出需要はと言うと、4月12日現在の既契約量から積み出し量を引いた数字(つまり先物契約の未消化分)は既契約量全体のわずか15%となっている。過去数年の記録を紐解くと、同じ4月中旬現在の先物未消化率は96年・29%、97年・20%、98年・18%、99年・20%、00年・17%である。先物契約をしたがらない輸入者の傾向が浮かび上がるが、今年はその傾向がさらに強まっている。 

ジレンマの中で売りを進められず大量の未売り在庫を抱える農家と、先物契約をしたがらずじっくりと見極める傾向の需要者。そこには強烈な「買い手市場」が透けて見える。 

ファンダメンタルズから見る結論としては、「構造的に」コーン相場(市場)は病んでおり、期末在庫率等から常識的に判断できる相場レベルを下回っても決しておかしくない。この事態に変化を加えられるのは、新穀生育に問題が起きることであるが、それもまた夏場前まで起きることもなさそうだ。コーン相場は、安値から脱却する術は見つけにくい。 

ただ、この結論には投機家の動向という味付けをせねばならない。たとえば現在である。商業筋のプライシング意欲は高いが、投機筋の売り意欲はすさまじい。これを反転させる材料を探し出すのも大変であるが、たとえば作付け面積・生育状況ともに悪化の一途の小麦がそのきっかけを作るかも知れず、作付けされていない大豆もしかりである。一方的に売りが一方的な買い戻しによって修正されるというシナリオは考えにくいのであるが、少しの調整は近くにありえるのではないか。まとめればこうである。超期近のものは調整の可能性をきらって買い付けを進めるが、それ以外は作付け後の期近180台を待つ。( F ) 

 

 

 

(大豆) 

ファンドのショートポジションは史上最高を更新して、33,000コントラクトにまで膨らんでいると考えられる。次の’なにか’がなければここから一気の下げはちょっとしんどいか。それは口蹄疫発生の広がりであったり、株価の大暴落であったり、US産大豆の作付拡大であったりするであろうが、前者ふたつは外部要因でなんともいえず、後者がはっきりするにはもう少し時間がかかる。このまま様子見というのも戦略としては悪くないが、短期的にちょっとしたリバンドが予想され、期近玉の手当てには入ってもいいように思う。(N) 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)