(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2001年5月21日

 

本日の相場

とうもろこし  -- 安値寄付き、大幅安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
01 JUL  197 3/4 - 98 1/4  198 1/4  193 1/2  194  -5 3/4  202052  -34 
01 SEP  205 1/2 - 06  209 1/4  201 1/4  201 3/4  -6  56798  +123 
01 NOV    209  209  209  -6 1/4  138   
01 DEC  216 1/2 - 16 3/4  216 3/4  212 1/4  212 1/2  -6 1/4  124377  -280 
02 MAR  217 1/4  231 1/2  223 3/4  223 3/4  -6  214  +30 
02 MAY  228  238  230 3/4  230 3/4  -6  16815  -25 
            420744  -115 

 

大豆     --- 安値寄付き、安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
01 JUL  446 1/2 - 47 1/2  448 3/4  443  443 1/4  -6 1/4  64937  -849 
01 AUG  441 1/2 - 42  443 1/2  437 1/2  438  -5 1/2  13313  +151 
01 SEP  431 - 31 1/2  434 1/2  429  429 1/4  -5 1/2  9998  +205 
01 NOV  434 - 34 1/2  437 1/2  431 3/4  432 1/2  -5 1/2  40436  -162 
02 JAN  444 - 44 1/2  446  441 1/2  441 1/2  -6  3884  +432 
02 MAR  456  456  450 1/2  450 1/2  -6 1/2  3191  +346 
            136633  +117 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
JUL  16120  -240  JUL  1463  -8  JUL  263  -8 3/4   122.59 - 123.20 
AUG  15660  -110  AUG  1477  -9  SEP  273 1/2  -8 1/2   
SEP  15250  -80  SEP  1492  -8  DEC  288 3/4  -8   
OCT  15040  -120  OCT  1506  -8  MAR  301 1/4  -7 1/2 

 

 

本日の相場の動き

 

弱気者にとって文句のつけ難い材料のみ。

先週までの晴れ、今後の雨、小麦の急落、輸出需要の落ち着き。農家売りの少なさのみが抵抗要因。 

先週末は中西部のほぼ全地域で晴れとなり、作付けの最終局面に大幅進捗があったと察せられた。加えて、大型の雨前線が迫っており、火曜日には発芽に最適の雨を降らせると予報されていることで、穀物相場は総弱気となった。コーンが約定新安値となったことに刺激され、大豆も下げを加速し、3セッションぶりの安値。コーン・大豆ともに作付けが順調に推移、目先に大きな不安が無くなったことが定期相場に直接影響した格好。ただ、現物相場は特に期近の上昇が止まっていない。農家売りが少ないことが原因であるが、ガルフ到着貨物には異常に高い値がついたことも報告された。 

本日のファンドの動きは、コーン4,000コントラクトの売り越し、大豆1,500コントラクトの売り越しと見られている。 

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部

週末にベルト北西部に降雨があるまで、この地域は過去12日間に渡りドライな天候が続いた。先週は急ピッチで作付が進んでいる。一方ドライが懸念されていたベルトの南部、東部には先週かなりの降雨があった。また今週も降雨予報が出ており、土壌水分は大きく改善される見込み。 

今週もウエットな天気が続く。中西部は毎日のようにどこかで雨が降る。トータルでは85%の範囲に0.25-1.5インチの降雨予報となっている。気温は低い。平年と比べて、最高気温は20-25度(華氏)、最低気温は10度程低い予報となっている。この為今週は発芽と初期生育には遅れが見られるが、差程問題にはならない。 

中国 

ホット&ドライが冬小麦地帯を中心に続いている。冬小麦の単収は間違いなく減少する状況。コーン・大豆の作付、初期生育にも懸念がでている。大陸中部では最高気温が平年よりも30-35度(華氏)も高く、100度(38℃)を越えるような地域も出ている。今週もまとまった降雨予報は出ていない。気温はややクールダウンするが、それでも平年よりはまだ高めとなっている。 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

NWS 6-10日間予報(5/27-31) 

 

  気温(平年)  降水量(平年) 
ベルト西部  B (65)  B (0.71/2) 
ベルト東部  B (68)  N/A (0.65/2) 
デルタ地域  B (76)  N/A (0.67/1) 

気温の低下予報がやや強気材料か。 

 

本日の発表等
1)輸出検証高(5月11-17日:千ブッシェル)

 

  発表数字  事前予想 
コーン  20,737  26-30 
大豆  6,719  7-11 
小麦  14,626  15-20 

どれも予想以下にて弱い材料。 

 

2)進捗率 

 

作付け  5/20現在  先週  昨年  平均 
コーン  90%  72%  95%  83% 
マイロ  45%  34%  44%  38% 
大豆  58%  37%  72%  45% 

予想通り。ミネソタではコーンが85%(先週29%)、大豆が45%(先週5%)と一気に進捗した。 

 

発芽率  5/20現在  先週  昨年  平均 
コーン  65%  44%  81%  N/A 
大豆  30%  NA  41%  N/A 

予想の範囲内。 

 

作柄  非常に悪い  悪い  普通  良い  非常に良い  指数(今週)  (先週)  昨年 
コーン  1%  4%  23%  57%  15%  103.2  N/A  104.3 

良いと非常に良いで72%にもなっており、弱い材料。 

 

3) コミットメントオブトレーダーズ(オプション付き)報告 

ファンドネットポジション (単位:コントラクト) 

  5月15日現在  フューチャーズのみ 
とうもろこし  54,816 SHORT  31,487 SHORT 
大豆  18,127 SHORT  12,050 SHORT 
大豆粕  7,791 LONG  11,894 LONG 
大豆油  28,084 SHORT  16,765 SHORT 

とうもろこし、大豆油のショートが大きくやや強気材料か。 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

安値展開の途中。 

12月限6月前半までに2ドル割れ。強気論者の少ない拠り所の一つであったミネソタ州の作付け進捗は、前週29%から先週末に85%まで大幅進捗、一気に平年レベルに迫った。大農家の集まる地域で効率的に近代技術を駆使すれば、一週間で56ポイントもの進捗がある。昔から受粉期に次いで天候に敏感な時期と言われた作付け期には、もはやその面影はない。長い作付け可能時期のうち1〜2週間の晴れ間があれば十分なのである。これは最近2〜3年に発生した一つの大きな構造変化と言うことができよう。同時期に起きたもう一方の変化、需給構造の変化も相場でその猛威を奮っている最中だ。余りある未売り現物在庫を熟知した商業筋が、当用買いを続ける。いきおい需要は期近に集中し、一定時期の物理的供給能力は一定量ゆえ、期近現物の需給はきわめて逼迫し暴騰するという現象をもたらす。2〜3ヶ月後の現物価格もそれに影響されるかと思いきや、静観に近い。安くなる時もある。説明すれば、たとえば同じ19%の期末在庫率でも、期末段階でそのほとんどが契約(買われて)いる場合と、そうでない場合では、在庫の意義、それから来る売買構造は大きく違うということである。これは現在の農業法が作り出した副産物であり、もっと言えば国庫を利用した資本主義への謀反である。いずれにせよ、これらの構造変化が良好な天候に支えられ、相場は落ち着くべき安値を探す。理論上は最低収入補償をされた農家には、本来持つべき相場安に対する警戒感が無くなっている。夏前に新穀価格が2ドル割れという空前の相場もすぐそこである。( F ) 

 

(大豆) 

雨が穀物を作る。この格言通りに、降り続く雨と降雨予報に一旦顔を出していたファンドの買い気配が引っ込んでしまったようだ。しばらくは天気を睨みながらのレンジ内取引の継続。ブラジルで電力配給制が6/1より始まるが、既に各クラッシャーは充分な大豆粕在庫を倉庫に持っているといわれ、US産大豆粕に強い材料になるということもなさそうだ。(N) 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)