(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2001年6月4日

 

本日の相場

とうもろこし  -- 安値寄付き、安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
01 JUL  197 1/2 - 98  198  195 1/4  195 3/4  -3  180997  -4437 
01 SEP  205 1/2 - 05 3/4  206  203 1/4  203 3/4  -3  65275  +1436 
01 NOV    211 1/4  211 1/4  211 1/4  -2  135   
01 DEC  216 1/2 - 16 3/4  216 3/4  214  215  -2 3/4  135738  -1224 
02 MAR  228 - 28 1/2  228 1/2  225 3/4  226 1/4  -3  234  +263 
02 MAY  234 3/4  234 3/4  233  233  -3 1/4  20775  +133 
            426590  -3603 

 

大豆     --- 安値寄付き、マチマチの引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
01 JUL  453 1/2 - 54  454 3/4  448 3/4  453  -2  61488  +1527 
01 AUG  448 1/25 - 49  449  443  447 3/4  -1 3/4  16394  +626 
01 SEP  438  438  432 1/2  436 3/4  -1 3/4  12533  -185 
01 NOV  438 - 38 1/2  439  433 3/4  438 3/4  -1  46967  +1350 
02 JAN  446 - 46 1/2  447  442  446 3/4  -3/4  6317  +480 
02 MAR  453  454  449 1/2  454  +0  5561  +728 
            151267  +4914 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
JUL  16470  +110  JUL  1500  -34  JUL  263 1/2  -7 1/4  119.36 - 119.70 
AUG  16030  +110  AUG  1514  -34  SEP  274 1/4  -6 1/2   
SEP  15520  +130  SEP  1531  -32  DEC  289  -6   
OCT  15210  +90  OCT  1545  -33  MAR  301  -5 3/4 

 

 

本日の相場の動き

 

下落も幅は限られた。

今週後半の天気予報が微妙に変化。昨金曜日の上昇に買われ過ぎ感もあり売りが先行したが、下値は限られた。 

コーンは、今週後半の中西部の天気予報が高気温・少雨傾向に変わったことを受けて、昨金曜日の上昇を少し戻す格好になった。他に売りを促す材料となったのは、少なかった週間輸出量、ドライ懸念の強かった中国のコーン生育地域での雨予報、それから農家売り増加による現物価格の弱さである。しかしながら、先週の低気温が災いして本日引け後に発表される作柄報告は悪化を示すと予想をされていたことから、下値は制限された。 

大豆は、中西部の気温上昇見込み、ドライ懸念のあったカナダ菜種地域の雨、中国大豆生育地域の雨予報などを嫌気して下落。中盤に特に下落圧力がかかったが、終盤は持ち直すという動きとなった。価格を支えたのは、テクニカル的に見た買い易感と先週の長雨による大豆作付け進捗の遅れであった。また、終盤安値を急激に高値レベルに戻した大豆粕相場が注目されたが、割安感がその主因と見られている。 

本日のファンドの動きは、コーン2,000コントラクト売り越し、大豆1,500コントラクト売り越しと見られている。 

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部

今週は前半クール&ウェット、後半ウォーム&ドライ。トレンド変わる。 

週末、ベルト北東部と南西部にて60%の範囲に0.25〜1.0インチ、所により2.5インチの降雨があった。今週もベルトの75%で0.25〜1.25インチと雨が続くがそれも水曜で終わり、その後ドライとなる。注目の気温もベルト東部で平年並み、西部でやや平年以上の予想。大豆の作付けは前半雨で遅れるものの週後半にはもち直し、クロップの発芽にもサポートとなる。中西部は平年並みの降雨パターンになってきており、これは最近の雨がちだった天候からの大きな変化といえる。 

中国 

週末もホット&ドライであった。しかし今週は金曜と土曜に狭い範囲ではあるものの雨が降り、週後半は暑さも和らぎそう。 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

NWS 6-10日間予報(6/10-14) 

 

  気温(平年)  降水量(平年) 
ベルト西部  A (70)  N (0.78/2) 
ベルト東部  N (72)  B (0.67/2) 
デルタ地域  B (79)  B (0.58/1) 

先週と一転して少雨平温。弱気要因。 

 

本日の発表等
1)輸出検証高(5月25-31日:千ブッシェル)

 

  発表数字  事前予想 
コーン  17,595  30-35 
大豆  8,193  6-10 
小麦  12,591  13-19 

コーンは予想を大きく下回り、失望。大豆は中立。 

 

2)進捗率 

 

作付け  6/3現在  先週  昨年  平均 
マイロ  71%  64%  74%  63% 
大豆  80%  70%  89%  75% 

予想通り。 

 

発芽率  6/3現在  先週  昨年  平均 
コーン  90%  80%  97%  N/A 
大豆  59%  45%  78%  N/A 

予想の範囲内。ミネソタではコーンが79%(先週59%)、大豆が36%(先週12%)。 

 

作柄  非常に悪い  悪い  普通  良い  非常に良い  今週の指数  先週の指数  昨年 
コーン  1%  6%  29%  53%  11%  99.3  101.8  105.3 
大豆  2%  8%  34%  48%  8%  98.0  101.0  102.8 

予想通りの作柄悪化ではあるが、明日の相場には強気要因。 

 

3) コミットメントオブトレーダーズ(オプション付き)報告 

ファンドネットポジション (単位:コントラクト) 

  5月29日現在  フューチャーズのみ 
とうもろこし  48,380 SHORT  32,111 SHORT 
大豆  16,553 SHORT  10,968 SHORT 
大豆粕  18,179 LONG  22,427 LONG 
大豆油  28,600 SHORT  15,850 SHORT 

とうもろこしはやや弱気。大豆3品はニュートラル。 

 

本日のトーメンの意見

 

明日は高い。我慢。

本日発表の作柄悪化度は市場の事前予想を上回った。この数字が短期的に相場に与える影響は大きかろう。地元の天気分析家によると、シカゴ地域で気温が華氏70度を超えない日が続くのは今日で14日目である。もし明日も同様であった場合、この時期としては1899年以来の連続低気温記録となり、水曜日まで続けば観測史上新記録となるらしい。その意味ではすでに異常な気象であり、考えようによってはまだ64%ものコーン作柄が良好以上レベルであることの方が不思議に見えてくる。 

ただ、一連の低気温による作柄悪化に発端する上昇幅は、ファンダメンタルズから見ると必ずしも長続きするものではない。発芽後の時期のコーンに気温が味方しなければ、生育は遅くなり、見た目も黄色ばむなど良くなくなる。まさに現在起きている現象であり、作柄を悪化させている原因である。しかし、例えば受粉ミスや作付遅延などど違い、発芽後の低気温による生育遅れは、たっだ数日の高気温によって何も無かったように回復することは広く知られている事実であり、毎年産地のどこかで見られている現象である。つまり、作付が理想時期に行われた今年、今後2〜3週間のうちに数日間程度の平年並み気温があれば、作柄そのものは改善される。したがって、先週から始まり、おそらく明日も続くであろう「作柄悪化に起因する上昇」は短命に終わる可能性が高い。 

今後の主要相場要因として本稿が依然より注目している一つに農家の動きがある。ローン制度によって未売りのまま持ち越される傾向が強くなった在庫は、夏前になるとさすがにむずむずし始める。何がその動向を決定する要因になるのか。昨年を思い起こすと一つの形が浮かび上がる。昨年は、東部コーンベルトでこの時期(発芽後)に農家売りが急ピッチで見られたのに対し、西部ベルトでは収穫時期が近づくまで一向に現物の動きが見られなかった。その違いの背景にあったのは、西部ベルトにおける発芽前後の水分不足である。(結果としては水分不足は杞憂に終わったが。)目の前のクロップが作柄悪化で苦しんでいれば、農家は手堅く在庫を持ち越そうとする。そうでなければ、夏前に旧穀を売っ払って、新穀収穫に備えようとする。考えて見れば当然のことではあるが、このような農家の動向は昨年現実に示された。さて、今年はどうであろう。上述したように、作柄悪化は一時のものに終わる可能性はきわめて高いと考えている。(乱暴な言い方をすると、作付けさえ理想的に終われば、受粉期以前に生育に大問題が発生する可能性は、過去の例を見ても少ない。)では何が起きるか。今年は、水分はほぼ中西部全体で十分、数日の平年並み気温が来れば、作柄は全体で改善される。そして、溜まりに溜まった農家売りがそのうち津波となって押し寄せてくる。そして、昨年よりもその時期は早いことが考えられる。 

ただ、ここまで弱気一辺倒だった投機筋が、「下値幅はもう少ない。」との警戒感を持ち始め、その行動パターンに変化が生じ始めていることは確かである。ファンダメンタルズのみを追えば一気の安値を予想するが、投機筋の行動変化がその動きを制限することにはなるであろう。6月前半の12月限2ドル割れターゲットには危険信号か。 ( F ) 

 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)