(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント
2001年7月11日
| 本日の相場 |
とうもろこし -- 大幅高値寄付き、大幅高値引け ---
| OPEN | HIGH | LOW | SETTLE | CHG | OPEN INT | CHG | |
| 01 JUL | 215 - 15 1/2 | 220 1/2 | 214 | 217 | +8 | 5087 | -1050 |
| 01 SEP | 222 1/2 - 23 | 228 1/2 | 222 | 224 1/2 | +8 | 135668 | +2771 |
| 01 NOV | 231 - 31 1/2 | 235 1/2 | 231 | 232 1/4 | +7 3/4 | 204 | +1 |
| 01 DEC | 234 - 35 | 241 | 234 | 236 1/2 | +8 | 182202 | +2936 |
| 02 MAR | 243 - 43 1/2 | 250 | 243 | 247 | +7 3/4 | 27747 | -466 |
| 02 MAY | 251 - 51 1/2 | 255 1/2 | 250 | 252 1/4 | +6 3/4 | 7801 | +346 |
| 383868 | +5201 |
大豆 --- 大幅高値寄付き、高値引け ---
| OPEN | HIGH | LOW | SETTLE | CHG | OPEN INT | CHG | |
| 01 JUL | 522 | 526 | 513 | 513 1/2 | +4 1/2 | 2491 | -1548 |
| 01 AUG | 513 - 16 | 523 | 510 | 510 1/2 | +7 1/2 | 39467 | +903 |
| 01 SEP | 508 1/2 - 09 | 518 1/2 | 503 1/2 | 504 | +7 1/2 | 18628 | +873 |
| 01 NOV | 508 - 10 | 518 1/2 | 503 | 503 1/2 | +7 | 84010 | +1502 |
| 02 JAN | 513 - 15 | 523 | 508 | 508 1/2 | +6 | 11243 | +1232 |
| 02 MAR | 521 - 22 | 526 | 512 | 512 1/2 | +4 1/4 | 11402 | +584 |
| 178824 | +4325 |
| MEAL | CHG | OIL | CHG | WHEAT | CHG | NY-YEN | |||
| JUL | 18050 | +220 | JUL | 1690 | +40 | JUL | 267 | +5 | 123.99 - 124.46 |
| AUG | 17650 | +180 | AUG | 1700 | +42 | SEP | 272 3/4 | +1 3/4 | |
| SEP | 17410 | +200 | SEP | 1721 | +44 | DEC | 288 1/4 | +1 3/4 | |
| OCT | 17110 | +120 | OCT | 1736 | +42 | MAR | 301 1/4 | +1 1/2 |
| 本日の相場の動き |
USDA報告、上昇さす。
USDA報告とドライ天候懸念により急騰。終盤はやや値を戻したが、大幅高値維持。
コーン
USDA報告が相場方向性を変える内容ではなく、投機筋の大量買いが進められた。ある意味で需給報告以上に関心を集めたのが、中国向け16.5万トンのコーン成約がUSDAより発表されたこと。市場が同国の輸出動向ばかりを注目していた場面での大量輸入成約報告であり、寄り付き前の市場参加者を緊張させた。天候は見方がまちまちであるものの、クロップキャスト社とスミスバーニー社が、今週から来週にかけての西部ベルトでの気温100度超えと少雨を予報し、買いの手をさらにうながした。大幅上昇を受けて、中盤からは農家の売りが相場の熱狂を冷やすべく登場し、中国の買いについても「ある程度の輸入は織り込み済み」との落ち着いた見方をされるようになり、終盤には落ち着きを取り戻した。
大豆
来週の天気予報が「西部ベルトでは100度以上の高気温・雨はほとんど無し。」とされ、序盤は暴騰の様相を呈した。USDA報告が期末在庫減少させたことも、ある程度予想範囲ではあったものの上昇の補完要因となった。天気予報については、「気温・降水量ともに来週は平年並み」との予報もあったが、「現在米国西部に位置する高気圧が、来週にも中西部に移動。そこへ居座る兆しがある。」とする有力予報者がいたため、コーンがまず暴騰。大豆も8月が最大危機期間とは言え、100度以上の気温で雨が無ければダメージは免れないため、値を伸ばした。終盤は高値を見た農家やカントリーエレベータが手持ちの在庫を大量に売りに出し、最高値から見ると急速に下落した格好となったが、大幅高値を維持した。
本日のファンドの動きは、コーン25,000コントラクトの買い越し、大豆3,000コントラクトの買い越しと見られている。
| 各生産地の天気予報および状況 |
米国中西部
今朝の天気予報はアメリカ式モデルだけが来週以降の気温の上昇を予報していないが、ヨーロッパ式モデルをはじめ他のモデルはすべて来週以降の気温の上昇を予報した。それは----
今週はベルト全体に穏やかな気温。しかし週末から高気圧の張り出しが見られ、西部ベルトは最高気温が100度を越える猛暑に、東部ベルトも平年以上の気温となる。高気圧の張り出しは少なくとも来週一杯は続く見通し。降雨量は今週木曜日から土曜日にかけて、西部ベルトのみに20%の範囲に0.3-1.5インチ。来週中盤にベルト全体の35-40%の範囲に同程度の降雨量と少ない。
受粉期に入ったコーンは西部ベルトを中心にストレスから受粉がうまくいかない可能性が高い。また大豆も生育に影響を受ける。
中国
少なくとも今後1週間から10日間はホット&ドライ。コーン・大豆の状況は益々悪化する。
今後1週間に見込まれる降雨は25-30%の範囲に0.25インチと散発的なもの。一方気温は今週はまだやや高い程度だが、来週以降100度を越すところも見られる。
カナダ
昨日からの降雨が恵みとなっている。トータルでは70%の範囲に0.3-1.5インチの降雨量になる見込み。モンタナを中心に今後も降雨予報がでており、クロップにはとりあえずの懸念は取り除かれた。
インド
昨日大豆地域全体の広範囲に雨が見られた。トータルでは65%の範囲に0.25-1.5インチの降雨量。今後もモンスーンの活動は活発にて、更に70%の範囲に0.25-1.5インチの降雨がある見込み。大豆の生育状況は順調にて、平年以上の単収が期待される。
土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ)
| NWS 6-10日間予報(7/17-21) |
| 気温(平年) | 降水量(平年) | |
| ベルト西部 | A/N (74) | N (0.62/1) |
| ベルト東部 | N (76) | A (0.64/2) |
| デルタ地域 | A (82) | N/B (0.62/2) |
| 本日の発表等 |
| 1)USDA SUPPLY /DEMAND REPORT |
@ 米国産大豆(単位:百万ブッシェル)
| 2000-2001 | 2001-2002 | |||
| JUNE | JULY11 | JUNE | JULY11 | |
| 作付面積(百万エーカー) | 74.5 | 74.5 | 76.7 | 75.4 |
| 収穫面積(百万エーカー) | 72.7 | 72.7 | 75.6 | 74.3 |
| 単収(ブッシェル/エーカー) | 38.1 | 38.1 | 39.5 | 39.5 |
| 初期在庫 | 290 | 290 | 270 | 255 |
| 生産量 | 2,770 | 2,770 | 2,985 | 2,935 |
| 輸入 | 3 | 3 | 3 | 4 |
| ・供給合計 | 3,063 | 3,063 | 3,258 | 3,194 |
| 搾油用 | 1,615 | 1,625 | 1,645 | 1,660 |
| 輸出用 | 995 | 995 | 995 | 1,015 |
| 種子・飼料用 | 91 | 91 | 93 | 93 |
| その他 | 92 | 97 | 85 | 81 |
| ・需要合計 | 2,793 | 2,808 | 2,818 | 2,849 |
| 期末在庫 | 270 | 255 | 440 | 345 |
| 農家平均価格($/ブッシェル) | 4.45 | 4.50 | 3.90-4.70 | 4.00-5.00 |
新穀の期末在庫が予想通り減少しており強気材料とされた。ただイールドを39.5と据え置いているところが楽観的過ぎるという市場意見が多い。また旧穀の期末在庫減少、新穀の搾油増・輸出増は予想通りの数字。
A 米国産コーン (単位:百万ブッシェル)
| 2000−2001 | 2001-2002 | |||
| JUNE | JULY11 | JUNE | JULY11 | |
| 作付面積(百万エーカー) | 79.5 | 79.5 | 76.7 | 76.1 |
| 収穫面積(百万エーカー) | 72.7 | 72.7 | 69.9 | 69.3 |
| 単収(ブッシェル/エーカー) | 137.1 | 137.1 | 137.0 | 137.0 |
| 初期在庫 | 1,718 | 1,718 | 2,048 | 2,053 |
| 生産量 | 9,968 | 9,968 | 9,575 | 9,495 |
| 輸入 | 7 | 7 | 10 | 15 |
| ・供給合計 | 11,693 | 11,693 | 11,633 | 11,563 |
| 飼料用その他 | 5,825 | 5,850 | 5,700 | 5,725 |
| 食用・種子用・工業用 | 1,970 | 1,965 | 2,040 | 2,035 |
| 輸出用 | 1,850 | 1,825 | 2,000 | 1,975 |
| ・需要合計 | 9,645 | 9,640 | 9,740 | 9,735 |
| 期末在庫 | 2,048 | 2,053 | 1,893 | 1,828 |
| 農家平均価格($/ブッシェル) | 1.80-1.90 | 1.80-1.90 | 1.70-2.10 | 1.75-2.15 |
総じてニュートラルな発表内容。旧穀にしろ、新穀にしろ飼料用需要はもっと大きい数字ではという意見は多い。また輸出数量を先月より減少させているが、中国の輸出減少を考えるに増加していてもいいのでは?と疑問も出ている。
B01/02クロップ世界のコーン/大豆生産量予想 (単位:百万トン)
(( )内は前月発表)
○コーン
| 生産量 | 輸出 | ||
| 中国 | 115.00 (115.00) | 2.00 (3.00) | |
| アルゼンチン | 16.50 (17.00) | 11.30 (11.30) | |
| 南アフリカ | 9.00 (9.00) | 1.40 (1.40) |
中国の生産量が据え置かれているのが疑問視。生産量は据え置きながら輸出数量は100万トン減少予想となっている。これは予想の範囲内。
○大豆
| 生産量 | 輸出 | |
| アルゼンチン | 25.50 | 7.10 |
| ブラジル | 38.00 | 14.80 |
ブラジルは旧穀よりも生産増加予想だが(昨年37.50)、アルゼンチンはやや昨年比減少(昨年26.00)となっている。相場にはニュートラル。
| 本日のトーメンの意見 |
(コーン)
バランスは変わるのか。
シカゴコーン相場が眠くなるような低迷相場に入って約3年。南米供給量の増大や、豊作と言えるレベルの安定した米国コーン供給量を背景に比較的先が読み易い相場が作り出された。コーンのみならず、油糧種子・小麦もここ数年概ね安定供給が続いていたこともその一因。勢い穀物相場は価格に凹凸が小さくなり、それが次第に投機筋の目を金融市場など他市場に向けさせ、さらに低迷相場に拍車がかかった。大きな目で見ればこの約3年間と言うもの、上昇するでもなく下落するでもなく、歴史的に低いレベルをさまよい続けてきた訳である。
さて、今回の一連の急騰。大きな目で見れば、「たかが」30セント〜40セントの上昇である。上昇の直接の原因は、言うまでもなく受粉期の天候懸念だ。その受粉の良否確定とともに相場は再び落ち着いてしまうのだろうか。それとも、この上昇は01/02年度クロップの「不安定相場」を暗示する動きなのであろうか。
ここ3年間の「ジャブジャブに落ち着いた」穀物需給バランスに少しずつ変化が見られている。ローン(LDPも含め)制度の浸透が進むにつれて、農家の伝統的輪作意識が薄れ、コーン作付に農家がこだわらなくなってきており、コーン作付が大豆に面積を削る傾向が強くなってきていること。中国が2年連続の旱魃となっていること。小麦の世界需給が逼迫と言って良いレベルになりつつあること。中国のWTO加盟。世界的なひまわり・菜種の減産につれて、次第に油糧種子としての大豆の地位が上がってきており、その意味からも農家のコーン作付意欲に影響を与える可能性があること。これら一つ一つは、コーン市場に与える根本的な影響に不足するものと見える。しかし、3年間も緩みに緩んでいた需給構造に刺激を与えるのは、それほど難しいことではない。これらのちょっとした変化が、これまでとは違った絵を描いていくことは十分考えられる。
短期的には受粉の良否が上下を決定しよう。ただ、コーン需給には構造変化が現れ始めている。( F )
(大豆)
まだ上値リスクの方が大きい。11月限560までは視界に入っている。
さすがの買われ過ぎから買いが続かなかった。そろそろ一旦揉み合いからのセットバックが見られてもいい頃。ファンドのネットロングも38,000-43,000コントラクトまでは膨れてきている。過去最高は59,000コントラクト。短期RSIも軒並み80を超えている。しかしまだ上値リスクの方が大きい。
需給報告ではイールドを39.5と先月から変えてこなかったが、これは楽観的過ぎる。クロップコンディションはどうみても昨年並からそれ以下。昨年のイールド38.1に置き換えてみるとたちまち1億ブッシェルの生産・期末在庫減少となる。そうすれば在庫率は8.5%。過去の在庫率と価格の相関関係を見てみると、新穀560までが視界に入ってくる。
来週高気圧に支配される可能性が出てきたが、大豆は大きな影響を受けるにはまだ早い。ただ受粉期の真最中でファンドのポジションもやっとネットロングになったばかりのコーンが今度は相場を引っ張る事になる。中国のUS産とうもろこし買い付けというショッキングなニュースも、コーンの大きな上げ材料。大豆もコーンにつられる。大きなセットバックは期待できない。(N)
トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)