(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2001年8月10日

 

本日の相場

とうもろこし  -- 高値寄付き、高値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
01 SEP  223 3/4 - 24  225 1/2  221 3/4  222  +2 1/4  108118  -1471 
01 NOV  232  233 1/4  230  230  +2 3/4  224  -3 
01 DEC  235 1/2 - 37  237 3/4  234  234 1/4  +2 3/4  200883  -31 
02 JAN  241 3/4  241 3/4  238 1/4  238 1/4  +3  382  +1 
02 MAR  244 1/2 - 45  247 1/2  244  244 1/4  +3  38296  +39 
02 MAY  247 1/2  251  247 1/2  248 1/2  +3 1/2  11321  +200 
            389731  -1098 

 

大豆     --- 大幅高値寄付き、高値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
01 AUG  525  525  517 1/2  519  +5  1376  -681 
01 SEP  519 1/2 - 21  523 3/4  515 1/2  516  +5 3/4  18992  +104 
01 NOV  516 - 17  519  511  512  +6 3/4  87389  -492 
01 JAN  520  522 1/2  514 1/2  514 3/4  +6 1/4  13588  -293 
02 MAR  520 - 20 1/2  524  516  56 3/4  +5 1/2  14075  -358 
02 MAY  516 - 17  520  511 1/2  513 1/4  +3 1/4  16464  +60 
            162014  -1502 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
AUG  17230  +10  AUG  1901  +43  SEP  270 1/4  -3/4  121.95 - 122.41 
SEP  17270  +20  SEP  1910  +38  DEC  285 1/2  -3/4   
OCT  16790  110  OCT  1924  +38  MAR  299 1/4  +1/2   
DEC  16730  +110  DEC  1959  +40  MAY  303 1/2 

+1/2 

 

 

 

本日の相場の動き

 

強いUSDA発表+来週の天候懸念、その後利益確定売り。

コーンは、大きく減少した米国と世界の新穀期末在庫から高値寄り付き。米国と中国の生産量減少と米国内需要・米輸出需要増による。新穀生産量は予想平均を若干下回った程度であったが、メジャーな分析との乖離が大きかったことも一因となった。さらに、来週の天候が気温は下がっても雨量が少ないと見られることも相場上昇に貢献。しかしセッション後半に入ると益出し売りが続くようになり、結局高値から半値戻しとなった。期近需要の高まりから現物価格が上昇し農家売りが出たことも関係したと思われる。 

大豆は、報告そのものは事前予測に近くインパクトに欠けたが、最近のホット&ドライによってすでに報告以下の数値になっていると思われること、そして来週後半以降の天候懸念によって大幅高値から始まった。しかしそこからの買いは続かず、週末を前にした利益確定売りが相場を押し下げた。また、一部から来週より多くの雨の可能性があると伝えられたことも手伝って、今日の最安値圏での引けとなった。 

本日のファンドの動きは、コーン4,500コントラクトの買い越し、大豆3,300コントラクトの買い越しと見られている。 

 

 

各生産地の天気予報および状況

来週前半は平年並みの気温&ドライ。

米国中西部 

昨日は、ベルト北西部で最高気温が70後半〜80度台であった以外はほとんどの地域で90度台まで達し、非常に暑い一日となった。寒冷前線の発達による昨晩の雨はベルト東部(イリノイ北部、インディアナ、オハイオ)に限られ、範囲35%、雨量0.25-1.0(所により2.25)インチであった。この前線は本日もインディアナ南部、オハイオにて雨を降らせるが、少量(0.25-0.75インチ)で狭い範囲(10%以下)になる模様。来週前半の最高気温は70後半〜90前半と平年並みに落ち着き、火曜から木曜にかけて0.25-1.0(所により2.0)インチの雨がベルトの40%に降る見込み。しかし、この雨は北部が中心で西部でのドライスポット減少にはつながりそうにない。 

6-10日と11-15日予報によれば、一時マイルドな気候になるものの来週後半には再びホット&ドライとなり、来週降る雨量も期待されるほどではない。 

 

土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

NWS 6-10日間予報(8/16-20) 

 

  気温(平年)  降水量(平年) 
ベルト西部  A/N (68)  N/B (0.54/1) 
ベルト東部  N (71)  N (0.50/1) 
デルタ地域  N/B (78)  N/A (0.54/1).0 

ベルト西部で降水量が平年並み〜以下に減少。やや強材料。 

 

本日の発表等
1)USDA SUPPLY /DEMAND REPORT

@ 米国産大豆(単位:百万ブッシェル) 

  2000-2001   2001-2002  
  JULY  AUG10  JULY  AUG10 
作付面積(百万エーカー)  74.5  74.5  75.4  75.2 
収穫面積(百万エーカー)  72.7  72.7  74.3  74.1 
単収(ブッシェル/エーカー)  38.1  38.1  39.5  38.7 
         
初期在庫  290  290  255  250 
生産量  2,770  2,770  2,935  2,867 
輸入  3  3  4  4 
・供給合計  3,063  3,063  3,194  3,121 
搾油用  1,625  1,630  1,660  1,655 
輸出用  995  995  1,015  995 
種子・飼料用  91  91  93  92 
その他  97  97  81  79 
・需要合計  2,808  2,813  2,849  2,821 
期末在庫  255  250  345  300 
農家平均価格($/ブッシェル)  4.50  4.55  4.00-5.00  4.35-5.35 

ほぼ予想平均通りの新穀生産量。搾油向け数量が若干変化したが新穀・旧穀で差し引きゼロ。 

 

A 米国産コーン (単位:百万ブッシェル) 

  2000−2001   2001-2002  
  JULY  AUG10  JULY  AUG10 
作付面積(百万エーカー)  79.5  79.5  76.1  76.0 
収穫面積(百万エーカー)  72.7  72.7  69.3  69.2 
単収(ブッシェル/エーカー)  137.1  137.1  137.0   133.9 
         
初期在庫  1,718  1,718  2,053  2,003 
生産量  9,968  9,968  9,495  9,266 
輸入  7  7  15  15 
・供給合計  11,693  11,693  11,563  11,284 
飼料用その他  5,850  5,850  5,725  5,775 
食用・種子用・工業用  1,965  1,965  2,035  2,050 
輸出用  1,825  1,875  1,975  2,000 
・需要合計  9,640  9,690  9,735  9,825 
期末在庫  2,053  2,003  1,828  1,459 
農家平均価格($/ブッシェル)  1.80-1.90  1.85  1.75-2.15  1.90-2.30 

予想の範囲ながら、やや平均以下の新穀生産量。新旧穀合わせ7,500万ブッシェル増の輸出需要と新穀の6,500万ブッシェル増の国内需要によって期末在庫が大きく減少した。先月まで減少傾向であった輸出数量であるが、ようやく中国の輸出減少などを加味。 

 

B01/02クロップ世界のコーン/大豆生産量予想 (単位:百万トン) 

(( )内は前月発表) 

○コーン 

  生産量  輸出   
中国  105.00 (115.00)  1.00 (2.00)   
アルゼンチン  16.00 (16.50)  11.00 (11.30)   
南アフリカ  9.00 (9.00)  1.40 (1.40)   

干ばつにも関わらず先月据え置きであった中国の生産量がさすがに減少し、輸出も半減。 

○大豆 

  生産量  輸出 
アルゼンチン  26.00 (25.50)  7.50 (7.10) 
ブラジル  39.00 (38.00)  15.75 (14.80) 

ブラジルの生産量がジャンプアップ(昨年37.50)、アルゼンチンは昨年並みに回復。 

 

2) コミットメントオブトレーダーズ報告 

ファンドネットポジション (単位:コントラクト) 

  8月7日現在  事前予想     
とうもろこし  35,422 LONG  27,100 LONG 
大豆  21,842 LONG  17,300 LONG 
大豆粕  23,103 LONG  22,800 LONG 
大豆油  26,074 LONG  20,900 LONG 

コーン、大豆共に予想より多い買い持ち数量で弱材料。 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

中長期は上昇傾向。 

天候に左右される展開には違いがないが、日々作柄改善可能幅が縮小し、それに比例して相場下値余地も減少している。今週産地にまとまった雨が無かっただけに、今週末の作柄報告(来週月曜日発表)では先週末のそれに比べて悪化は必至であり、つまり良好以上の作柄はついに50台に至る。作柄判断は主観によるところが多いとは言え、50台というのはきわめて悪い数字だ。過去10年間で受粉終了後の8月2週目に良好以上が60を下回っていた年は、2度しかない。ミシシッピ川の洪水で最終イールドが100.7となった93年(最終作柄45)と、前後週がそれぞれ66/61と高くこの週の作柄判断の信憑性がやや低い97年のみである。また、最終作柄が60以下となったのは、その93年と早霜・灰色斑点病が影響し翌年の5.5ドルコーンを演出した95年の2度のみ。その意味では、ホット・ドライで作柄が本格的に悪化した久しぶりの年ということができる。例年受粉終了後は作柄がそれほど大きく上下しない傾向があるが、今年は例年と違う兆しを示している。もし今週末の作柄レベルが来週末まで継続する事態になれば、コーンイヤーが十分成長仕切れないことを意味し、9月の需給報告ではさらなる単収下落の恐れが生じる。 

新穀需要量にも、上昇余地が存在する。家畜飼養頭数増加が予想されているにもかかわらず、国内飼料需要減少が見込まれていたのは、ひとえにマイロ生産量増加が原因と見られていた。しかし、マイロ生産量の頭打ちが確認されたもかかわらず、依然飼料需要が旧穀比マイナスというのは今後焦点の一つとなることは間違いない。また、輸出需要についても、今回中国とブラジルの輸出余力減少を反映させたかに見える。が、ブラジルコーンの生産量予測3,800万トンは大豆に作付面積を食われることを前提にすると史上最高イールドでないと届かない。つまり、ブラジルの生産量は下振れの可能性が高く、輸出余力は現在の予想をさらに下回る可能性がある。したがって、輸出需要の増加もまた今後の相場上昇要因としてくすぶり続ける。 

天候による相場下値余地が減少傾向にあり、そして需要予測は火種をかかえる。短期観測は天候にまかせるとしても中長期には強気にならざるをえない。( F ) 

 

(大豆) 

ドル安の追い風も加わった欧州からの大豆粕需要。依然増加傾向が衰えないの国内トリ・ブタ。他の蛋白源飼料原料の高騰。パーム油需給の変化と他油糧原料減産からの大豆油需要。これら要因が大豆相場を支える構造は今後も大きく変化する性質のものではない。しかしながら、これらの需要は大豆・大豆製品がきわめて安価に推移していたことから生まれたという側面が強く、南米の作付けが本格化するころまでは、これらだけでは相場を支えつづけられない。やはり決め手は米国産の供給面となる。新穀大豆生育状況の推移はまだ予断を許さぬ段階であり、これが悪く転んだ場合には堅調な需要とあいまって6ドルを目指すことも十分ある。天候が良好に推移した場合も、需要がマイルドながら相場を支持しつづけることが予想され、しばらく大幅安は見られない。( f ) 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)