(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2001年8月17日

 

本日の相場

とうもろこし  --やや安値寄付き、安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
01 SEP  216 1/4 - 17  217 1/4  214 3/4  215 3/4  -1 1/4  93599  -597 
01 NOV  224  224 1/4  222 1/2  223 3/4  -1 1/4  227  +21 
01 DEC  228 1/2 - 29  229 1/2  226 3/4  228 1/4  -1 1/4  219911  +2036 
02 JAN  233 1/2  233 1/2  231 3/4  232 1/4  -1 1/4  418  +3 
02 MAR  239 1/4 - 39 1/2  239 3/4  237 1/2  238 3/4  -1 1/4  43398  +650 
02 MAY  243 1/2  244 1/4  242 1/2  243 3/4  -1/2  11672  +33 
            400752  +2404 

 

大豆     --- 高値寄付き、高値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
01 SEP  507  508  500  504 1/4  +1 1/2  18544  -387 
01 NOV  503 - 05  506 1/2  497 1/2  502 3/4  +3  93719  +1823 
02 JAN  508 1/2 - 09  510 1/2  503 1/2  507 3/4  +4  14534  +57 
01 MAR  511  512 1/2  507  510 1/2  +3 3/4  13575  -652 
02 MAY  509  510 1/2  506  508 3/4  +3 1/4  17837  +28 
02 JUL  508  510 1/2  505  509 3/4  +5 1/4  9188  -151 
            169598  +724 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
SEP  17240  +00  SEP  1845  -4  SEP  267 1/4  +1/4   
OCT  16740  -20  OCT  1863  -2  DEC  282 3/4  -1/4   
DEC  16640  +30  DEC  1896  -2  MAR  296 1/4  -1/4   
JAN  16630  +90  JAN  1911  -1  MAY  301  -1 

 

 

本日の相場の動き

 

比較的落ち着いた展開。

昨日の大豆にまつわるGMO関係の噂が再評価され、上値に戻す動きが穀物相場全体を引っ張る動きが見られた。が、コーンは安値展開。 

コーンは、中国の売り成約の噂とやや弱気な天気予報のため、投機筋が慎重な行動に終始した。中国が先週から引き合いをしていた10-12月渡しのコーン売り成約が200〜300万トンに達したとの噂が広がり、またそれを裏付けるように特定の商業筋が定期・現物両市場で大量売りを行っていたことが相場に信憑性を持たせ、相場に圧力をかけた。その売り数量(噂)は、7-9月渡し量を大幅に上回るものであり、市場を驚かせ、「WTO加盟前に駆け込み輸出をしたのでは。」などの憶測を呼びながら、本日のコーン相場の中心となった。しかしながら、プロファーマーツアーが生産量見込み90億〜91.2億ブッシェルとの最終報告をしたこと、一部商業筋の旺盛なプライシングタイプの買い、昨日の調整で上伸していた大豆が相場を支え、安値は限られた。 

大豆は、昨日の下落からの調整を試みた。が、下落幅を取り戻すには最終的に至らなかった。昨日の下落主要因となったGMO大豆内に未知だった物質が発見されたとの情報は、その発見者自身が「この情報が自然保護団体にねじ曲げられた。」と発言していることも手伝い、長期的に市場に影響を及ぼさないと冷静に再評価され、上昇圧力となった。7月搾油量の好調が昨日確認されたこと、輸出も引き続き高水準を維持していること、そしてプロファーマーが生産量を26.9億〜27.8億ブッシェルと見込んだことも、上昇気運を加えた。しかしながら、来週の雨がち天気予報が頭を抑え、コーン・小麦相場の安値も手伝って値を伸ばすことはできなかった。 

本日のファンドの動きは、コーン3,000コントラクトの売り越し、大豆500コントラクトの買い越しと見られている。 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部

週末の雨がやや増加修正。イリノイにも雨の可能性。 

昨日の降雨は予報通りベルト北東部を中心に10%の範囲に0.10-0.75インチ。週末に来る次のシステムは昨日より降雨範囲、降雨量ともやや大きくなっている。ベルト中部を中心に45%の範囲に0.25-1.0インチ、注目はドライが懸念されている、イリノイ中部にも雨の予報が出た事。気温は平年よりやや高めを予想。 

 

土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

NWS 6-10日間予報(8/23-27) 

 

  気温(平年)  降水量(平年) 
ベルト西部  A (68)  A (0.54/1) 
ベルト東部  A (71)  N (0.50/1) 
デルタ地域  N (78)  A (0.54/1) 

 

本日の発表等
1) コミットメントオブトレーダーズ報告

ファンドネットポジション (単位:コントラクト) 

  8月14日現在  事前予想     
とうもろこし  53,755 LONG  44,000 LONG 
大豆  22,138 LONG  27,900 LONG 
大豆粕  27,637 LONG  24,100 LONG 
大豆油  32,315 LONG  31,600 LONG 

コーンはやや弱気、大豆はやや強気の内容。 

 

2) キャトル オン フィード  

 

  USDA  事前予想平均  事前予想幅 

8月1日飼養頭数 

 

107% 

 

106.3% 

 

105.3-108.0 

 

1月導入頭数 

 

104% 

 

102.2% 

 

97.2-112.0 

 

 1月マーケティング 

 

99% 

 

98.6% 

 

97.0-100. 

 

予想通りながら、旺盛な飼料用需要から月曜日にはやや強気材料。 

 

本日のトーメンの意見

 

・生産量、イールド結果

  ProFarmer  USDA(8/10) 
コーン生産量  90-91.2億bu  92.66億bu 
コーンイールド  130.1-131.8bu/acre  133.9bu/acre 
     
大豆生産量  26.9-27.8億bu  28.67億bu 
大豆イールド  36.3-37.5bu/acre  38.7bu/acre 

・州別コーンイールド結果 

  '01 ProFarmer  '01 USDA(8/10)    '00 ProFarmer  '00 USDA(8/10) 
オハイオ  129.00  138.00    144.10  147.00 
インディアナ  141.11  147.00    137.00  147.00 
イリノイ  142.16  146.00    147.00  151.00 
ミネソタ  124.00  131.00    148.70  145.00 
アイオワ  130.00  141.00    142.20  145.00 
ネブラスカ  127.86  136.00    112.40  126.00 
サウスダコタ  107.62  120.00    99.40  112.00 

・州別大豆3x3フィート平方当り鞘数結果 

  '01 ProFarmer  '00 ProFarmer 
オハイオ  1,336.93  1,329.90 
イリノイ  1,303.48  1,429.50 
ミネソタ  988.73  1,105.00 
アイオワ  1,020.23  1,304.10 
ネブラスカ  1,244.10  1,256.60 
サウスダコタ  752.34  930.60 

上記が8/13-16に行なわれたProFarmer Crop Tourの結果である。 

はっきり言って予想以下の結果であった。特にアイオワとミネソタが悪い。春先の多雨、日照不足、それに最近のホット&ドライによって成長が2-3週間ほども遅れている。USDA発表でも昨年比かなり低いイールド予想となっているが、それを大きく下回った。両州は主産地(アイオワ…全米1位、ミネソタ…全米4位)であるだけにその影響は大きい。インディアナ、ネブラスカ、サウスダコタでは昨年のProFarmer結果より良い数値となっているものの、イリノイ(全米2位)でもイールド下落となったことで差し引きゼロ。結果、上記2州(IA、MN)の分だけ全体として悪化した形となった。 

今回ネブラスカ、アイオワ、ミネソタを実際に見たわけだが、その様子はというと、ネブラスカでは例年通り灌漑設備のある畑とそうでない畑の違いが大きく、無い所ではまだまだ未成熟な状態にもかかわらず全体が黄色く変色し立ち枯れのようになったクロップが多く見られた。アイオワに入ると途端に灌漑設備が姿を消し、全体的に平均化したクロップに。それらは大きなストレスを受けたようには見えないがイリノイなどと比べるとイヤーの大きさ、葉の緑の濃さ、背丈などに格段の違いがあり、ほとんどのイヤーが先端1〜2インチを受粉ミスしていた。ミネソタになるとその傾向(遅成長)が強くなり、風によって倒れたコーンも多く、大豆に至っては再作付されたばかりの畑すらあった。 

ProFarmerの数値は毎年USDA予測を下回る傾向にある。その理由は参加者に農家が多く、彼らが相場上昇のために恣意的に悪い畑をサーベイしているのではないかと考えていた。しかし実際はどうであったか。答えはノーである。確かに参加者の過半数は農家であったが、その他大手穀物メジャーの人間、種子の販売代理店経営者、リバーエレベーターの社長、エタノール生産会社の出資者、はてはニュース配信会社の記者までと多様な顔ぶれとなっており、そんな中で畑をより分けることは可能ではあるが難しい。何より「今の畑の本当の姿を知りたい」という彼ら(農家)の真剣な姿勢からその可能性は低いと思えた。ではなぜかと考えれば、USDAに比べ検査の絶対数が少ないこととUSDAの保守的な姿勢によるのではないか。つまり、ProFarmerの結果をUSDA比悪くて当然と短絡的に捉えるのは避けた方が良いと思われる。 

今のクロップは良くなかった。しかし、今後はどうか。コーンにしても大豆にしても成長遅れがイールド減少の原因であれば今後の天候によって改善する余地はある。一方で先の天候(例えば早霜)によってさらに悪化することもありえるが、そうでもなければこの低いレベルからの更なる作柄下落余地は小さいと思える。(M) 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)