(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2001年9月28日

 

本日の相場

とうもろこし  -- やや安値寄付き、安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
01 NOV  210  211 3/4  209 1/2  209 3/4  -2  3226  -8 
01 DEC  214 1/2 - 15  216 1/4  214  214 1/2  -1 1/2  234290  -372 
02 JAN    218 3/4  218 3/4  218 3/4  -1 1/4  484  -1 
02 MAR  226 3/4  228 1/4  226  226 1/4  -1 1/2  84040  +827 
02 MAY  234 - 34 1/4  235 1/4  233 1/2  233 3/4  -1 1/2  25181  +185 
02 JUL  239 - 39 1/4  240 1/2  238 3/4  239  -1 1/4  26181  -2 
            391799  +722 

 

大豆     --- 安値寄付き、大幅安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
01 NOV  457 - 58  459 3/4  450 1/2  451 1/4  -10 1/2  94485  +3272 
02 JAN  465 1/2 - 66  468  460 1/2  461  -9 1/4  25032  +272 
02 MAR  473 - 73 1/2  474 1/2  466 1/2  467 1/4  -9 3/4  22044  +162 
01 MAY  476 1/2 - 77  478 1/2  471 1/2  471 3/4  -8 12  22019  +141 
02 JUL  482  482 1/2  475 1/2  475 3/4  -9  14702  +371 
02 AUG  479  479  476  476  -9  520   
            181826  +4242 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
OCT  16140  -50  OCT  1540  -63  DEC  270 3/4  -3 3/4   
DEC  15940  -130  DEC  1555  -77  MAR  281 3/4  -3 1/4   
JAN  15840  -170  JAN  1579  -75  MAY  285  -3   
MAR  15730  -150  MAR  1611  -66  JUL  288 3/4 

-3 

 

 

 

本日の相場の動き

 

在庫報告、市場にインパクト

本日寄り付き前に発表された農務省の在庫報告数字が相場を動かず大きな要因を作った。 

大 豆 大豆は下方修正期待が逆に上方修正の発表となったことで、マーケットにはしっかりと弱材料視され、寄付きから¢4程の下値でギャップオープン。直後に昨晩a/c/eで付けた安値11月限¢455-1/2をテストするがサポートされる。しかし昼前より、引き続き大きな圧力となっている収穫進捗⇒ハーベストプレッシャーを背景にファンドの売りが活発化、サポートされた4551/2を超えると、引け際5分で本日の安値を付けほぼそのレベルの引けとなった。大豆油と共にファンドの売り浴びせを大きく受けた一日となった。特に大豆油は、大豆の下げもあったがセンサス発表数値の好調は搾油確認や、ウィニペグ菜種の暴落などの独自材料も重なり大きな売りとなった。 

コーン 寄付き前の数字自体は予想の下限以下、普通であれば強材料である。しかし、大豆が弱かった事、小麦も中立だった事で、やや安値寄り付き、直後に今週の安値12月限214-1/4をつけるがブレークできず反発し、午前中はほぼ215台での取引となる。 4年ぶりの高値をつけるオーツ市場という支援材料もあったが、大豆の動きが主導権を握った事もあり、コーンも終始頭を抑えられる。結局引け際の大豆の落ち込みにコーンもつられ最後に本日の安値を更新した上で引けとなった。 

本日のファンドの動き、コーンは500枚の買い越し、大豆は4500枚、大豆油7000枚、小麦は4000枚の売り越しと見られる。 

 

USDA 在庫報告レポート (9月1日現在) 

 

(本日寄り付き前の発表 : 単位 10億ブッシェル) 

  USDA発表  アナリスト予想平均  アナリスト予想レンジ  6/1/01  9/1/00 
大豆  0.248  0.229  0.215-0.241  0.708  0.290 
コーン  1.899  1.940  1.908-1.976  3.924  1.718 
小麦  2.155  2.135  2.064-2.295  0.873  2.353 

 

大豆は予想レンジの上限以上、9月の需給報告時の240百万ブッシェルを上回る数字となった。各アナリストの間では、10百万ブッシェル程度の下方修正、という見方がされていただけに、逆に上方修正された数字は大きな弱材料となった。 又、同時に大豆については2000年産生産量を11.9百万ブッシェル下方に修正し、2758百万ブッシェルにしている。従い、(需要サイドの実際の数字は10月の需給報告まで待たねばならぬが)生産量を減らして期末在庫を増やしている訳でそこには20百万ブッシェルもの数字の差が生じる事となる。因みに、反収は据え置きながら、作付面積を230,000acres、収穫面積を310,000acres下方修正している。これまで各方面から指摘され続けてきた数字として大きな需要期待は今回の農務省の数字で覆ることになりそうだ。これで、9月の需給報告発表数字である搾油(1635)、輸出(1000)、その他(97) は、10月12日の需給報告で相応に「削られる」ことになるはずである。これらに対するマーケットの心理的反動も本日の動きとして表れたと言える。 

コーンは予想レンジの下限以下、9月需給報告時の1938百万ブッシェルから39百万ブッシェル下方修正されたことで、在庫数字自体は強い発表となった。が、それでも在庫数字が20億を超えた92年以来では最高の数字を維持していている。 一方、この6-8月の3ヶ月で飼料・食品・工業・輸出ともに昨年同期比増加しており、需要合計が始めて20億ブッシェルを超えるなど、引き続き好調な需要推移が数字として確認されることにもなった。 しかし、本日は大豆・大豆油の下げが激しく、結局つられる形での安値引けとなっている。 

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部

週末、収穫にほぼパーフェクト 

現在のベルトの上には見事なまでに雲がない形となっている。ここまできれいに雲がかからないベルトもめずらしいくらいである。昨日はミシガンの一部でほんの僅かに雨を見た以外はどこもなし。週末もこの流れでほぼ完璧な収穫日和になるはずである。来週は火〜水にかけてベルト35%の範囲に0.1−0.75インチの雨が予想されるもほぼ影響はないであろう。気温も平年並みで推移。 

中国 

繰り返し今朝もやや冷え込んだようであるが、気温は30度半ばまで。霜被害については心配されていない。明日土曜から来週火曜までに産地の65%で1.5インチまでの降雨が予想されているが、収穫に大きな影響がでるまではならない模様。 

 

NWS6−10日予報 

(引け後の発表) 

本日の発表は、遅れた。 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

 

本日の発表等
1) コミットメントオブトレーダーズ報告(9月25日現在)

ファンドネットポジション (単位 : 1,000 コントラクト) 

  9/25  9/18  9/10  9/04 

コーン 

 

22.9 

 

33.9 

 

45.8 

 

46.0 

 
大豆 

2.0 

 

9.7 

 

10.2 

 

13.2 

 
大豆粕 

16.8 

 

22.1 

 

15.9 

 

20.9 

 
大豆油 

8.1 

 

6.7 

 

14.1 

 

20.5 

 
小麦  -14.4  -11.1 

-1.6 

 

6.0 

 

数字は中立。 ただ、本日の大量売りで、大豆と大豆油はネットポジションがショートになっているはずである。 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

コーンの第四四半期(6-8月)の需給バランスは以下のとおり。 (単位:百万ブッシェル) 

  2000/01  1999/00  増減 
6月1日在庫  3924  3586  +338 
輸入  1  2  - 1 
6月1日供給  3925  3588  +337 
飼料  923  891  + 32 
食品・工業  554  495  + 59 
輸出  549  484  + 65 
需要合計  2026  1870  +156 
9月1日在庫  1899  1718  +337 

この最終四半期、好調な国内飼料需要・エタノールなど工業用途の増加、そして輸出需要、全てが好調に推移し、初めて四半期20億ブッシェルという大台にのった。まさに好調な需要を数字で表した訳で、9月頭の期末在庫も予想レベルの下限以下という数字となった。この数字を受けて10月12日には需給報告が発表となるが、暗雲立ち込める経済環境の先行きなどを鑑みるに、需要サイドの増加は期待しにくい。新穀の期末在庫を削るような調整となるか。 

しかし上記需要数字を今後継続するのは現時点では困難だと言わざるを得ない。特に今後の輸出需要。大国中国の動きが最大の焦点になると思われるが、現時点ではネガティブな情報ばかりが目立つ。 又既に重くのしかかっているが、今後更に本格化するハーベストプレッシャー。10月中ごろまでは、まだ膠着状態継続。 

収穫が進み、(低い)反収⇒生産量がより見えてくる。これが供給数字となって現れ、新穀の期末在庫が更に下方修正されるような流れになるまでは底を抜けずらいのでは。 (A) 

 

(大豆) 

大豆の第四四半期(6-8月)の需給バランスは以下のとおり。 (単位:百万ブッシェル) 

  2000/01  1999/00  増減 
6月1日在庫  708  774  -66 
輸入  0  0     
6月1日供給  708  774  -66 
搾油  396  370  +26 
輸出  120  161  -41 
飼料その他  -56  -47  -9 
需要合計  460  484  -24 
9月1日在庫  248  290  -42 

マーケットの見方と全く逆の弱い在庫数量が出てしまったことで、市場を久しぶりに慌てさせたような動きとなった。本日の引け方もこの半年のチャートもとにかく弱い。ファンドのポジションも本日の売り浴びせでネットショート。 今年の春先からの動きとしては、安値圏で値を固めた4-6月(相場圏はNOV420-460)、天候に噴いた7-9月(460-520)に大きく分けられる。現在の値位置はまさにその中間に位置するわけだが、在庫率9%のバランスが、再び4ドル前半の相場を形成するとは思えない。この9月一ヶ月の下げは、積み重なった、天候推移からくる良好な作柄期待と先日の外的要因が最も大きな要因を占める。だとすれば、それらを織り込んだ相場は、今後はゆっくりと好転する方向に向かうはずである。 

ファンダメンタルズについての市場参加者の認識は、ハーベストプレッシャ−を感じてきているこの期間なかなかはっきり意識しにくい。反収が収穫終了までつかみにくい大豆の場合は、それら数値への関心も遅らせがちではあるが、これまで蓄積されてきたそれら漠然とした期待が、今後徐々に実際に数値として出てくることになる。 勿論現在のリセッション(?) が更に深刻化するようであれば、需要サイドに数値として表れて来る訳で、ファンダメンタルズも更に悪化する事になるのだが。  (A) 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)