(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2001年10月12日

 

本日の相場

とうもろこし  -- 大幅安値寄付き、大幅安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
01 NOV  203  204 1/2  203  203 1/2  -4 3/4  2657  -11 
01 DEC  207 1/2 - 07 3/4  209 1/4  207 1/2  208 1/2  -4 3/4  225116  -667 
02 JAN  212 3/4 - 13  214  212 1/4  212 3/4  -4 1/2  591  +2 
02 MAR  220 1/4 - 20 1/2  221 1/2  220  220 3/4  -4 3/4  97345  +931 
02 MAY  227 1/2 - 27 3/4  229 1/4  227 1/2  228 3/4  -4 1/4  33122  +144 
02 JUL  233 - 33 1/2  234 1/2  232 3/4  234 1/2  -4  29538  +337 
            410209  +1714 

 

大豆     --- 大幅安値寄付き、大幅安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
01 NOV  433 - 35  438  433  435 1/2  -12 1/4  86289  -2515 
02 JAN  441 - 42  444 1/2  440  442  -12 1/2  36959  +2485 
02 MAR  444 - 44 1/2  450  444  445 3/4  -13  25441  -94 
01 MAY  451 1/2 - 52?  454 1/2  447  450 1/4  -13 1/4  21541  +28 
02 JUL  455 - 56  457  451 1/2  453 3/4  -12 1/4  16229  +275 
02 AUG  457  457  451 1/2  453 1/2  -13  540  +4 
            191355  +223 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
OCT  16570  +70  OCT  1489  -34  DEC  276 1/4  -3   
DEC  16080  -330  DEC  1503  -40  MAR  283 3/4  -3   
JAN  15940  -330  JAN  1523  -40  MAY  284 3/4  -3 1/4   
MAR  15680  -310  MAR  1552  -40  JUL  286 1/4 

-2 

 

 

 

本日の相場の動き

 

大豆・コーンともに需給報告の大きな数字に衝撃、暴落。

本日の農務省の発表は、大豆・コーンともに事前予想の上限以上の生産量数字となり、マーケットに大きなインパクトを与えることとなった。相場は寄り付きから全商品大きくギャップを付けてのスタートとなる。 

大豆は、寄り付き前に発表に輸出成約高が予想の上限を上回り強材料視されたが、同時に農務省の大きな生産量数字が予想の上限以上の数字となった事、又南米の大豆生産予想がこれも大幅に改善されていた事から、寄り付きの勢いはすさまじかった。相場は一気で、寄り付きのタイミングで本日の安値を形成した。その後はほぼ4セントほどの間を上下したにとどまったが、寄り付きでつけたギャップは大きく、そのままの安値引けとなった。 

コーンは、寄り付き前の輸出成約高、予想の下限以下で弱材料視。更に農務省の発表は反収を大きく改善し、生産高も事前予想の上限を上回る数字となり、大豆と同様ギャップをつけての寄付きとなった。やはり寄り付きで本日の安値をつけ(12月限207-1/2は7月2日以来の安値)、その後は小幅な動きでそのままの安値引け、となる。今回発表された反収は、前回9月の予想数字133.5を大きく上回る136.3、生産量は9430百万ブッシェル。ここまでの改善は全く予想されていなかった中での発表数字だっただけに、その反応が寄り付きのギャップに大きく表れることになった。 

今週はほぼ一週間通して前線の通過があり雨勝ち、収穫は滞っているわけで本来なら支持されるような材料になるわけであるが、本日に限っては農務省の数字が主役、ということとなった。 

本日のファンドの動きは、大豆7000枚の売り、コーン9000枚の売り、大豆粕・油ともに4000枚の売り、又商業筋の買いについても大豆5000枚、コーン6000枚。 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部

昨日は、ベルト東部、オハイオ・インディアナ・ミシガン・イリノイ・ウイスコンシンなどで0.4−1.7インチの雨。本日も雨は残っている。この1週間でベルトの80%の範囲で2インチまでの雨を見ており、収穫作業には支障をきたしている。次の前線の動きと重なり、この雨模様は週末まで継続することとなる。来週月曜にようやく晴れ間を見ることができ、金曜までは基本的に雨はごく一部に限られる。次の雨は10月20−21日ごろの予報。 

 

ブラジル・アルゼンチン 

ブラジル南部・アルゼンチンは今後7日間はドライ予報。散発的な降雨が20-30%の範囲で見られる程度。作付の進捗が見込まれる。前線が活発なのはブラジル北部。今後7日間にも75-85%の範囲に0.5-2.5インチと多目の降雨量予報となっている。作付はまだ始まったばかりであり大勢に影響はないが、もしこの降雨パターンが続くようだと要注意。 

 

NWS6−10日予報(10月18〜22日) 

(引け後の発表) 

  気 温  降水量 
ベルト西部  A  N 
ベルト東部  A  B 
デルタ地域  A  B 

収穫には適した天候となる。  

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

 

本日の発表等
1)USDA SUPPLY /DEMAND REPORT

@ 米国産大豆(単位:百万ブッシェル) 

  2000-2001   2001-2002  
  SEP14  OCT12  SEP14  OCT12 
作付面積(百万エーカー)  74.5  74.3  75.2  75.2 
収穫面積(百万エーカー)  72.7  72.4  74.1  74.1 
単収(ブッシェル/エーカー)  38.1  38.1  38.2  39.2 
         
初期在庫  290  290  240  248 
生産量  2,770  2,758  2,834  2,907 
輸入  3  4  4  3 
・供給合計  3,063  3,052  3,078  3,158 
搾油用  1,635  1,641  1,660  1,660 
輸出用  1000  1,000  990  980 
種子・飼料用  91  91  91  91 
その他  97  71  82  82 
・需要合計  2,823  2,804  2,823  2,813 
期末在庫  240  248  255  345 
農家平均価格($/ブッシェル)  4.55  4.55  4.40-5.40  3.90-4.70 

反収が1ブッシェル改善されたことで、生産量は73百万ブッシェルの増加。期末在庫も90百万ブッシェルの増加となった。 

 

A 米国産コーン (単位:百万ブッシェル) 

  2000−2001   2001-2002  
  SEP14  OCT12  AUG10  OCT12 
作付面積(百万エーカー)  79.5  79.5  76.0  76.0 
収穫面積(百万エーカー)  72.7  72.7  69.2  69.2 
単収(ブッシェル/エーカー)  137.1  137.1  133.5  136.3 
         
初期在庫  1,718  1,718  1,938  1,899 
生産量  9,968  9,968  9,238  9,430 
輸入  7  7  10  10 
・供給合計  11,693  11,693  11,186  11,338 
飼料用その他  5,850  5,887  5,800  5,800 
食用・種子用・工業用  1,965  1,967  2,050  2,030 
輸出用  1,940  1,940  1,975  2,050 
・需要合計  9,755  9,794  9,825  9,880 
期末在庫  1,938  1,899  1,361  1,458 
農家平均価格($/ブッシェル)  1.85  1.85  1.95-2.35  1.90-2.30 

反収は、実に2.8ブッシェルの改善。これに伴い、生産量も事前予想の上限(9302)を大きく上回る9430百万ブッシェル。期末在庫も1458百万ブッシェルにまで改善された。 

 

B01/02クロップ世界のコーン/大豆生産量予想 (単位:百万トン) 

(( )内は前月発表) 

○コーン 

  生産量  輸出   
中国  108.00 (105.00)  4.00 (4.00)   
アルゼンチン  15.50 (16.00)  10.70 (11.00)   
南アフリカ  9.00 (9.00)  1.50 (1.40)   

中国の生産量は3百万トンの増加となった。アルゼンチンの生産はやや減少。 

○大豆 

  生産量  輸出 
アルゼンチン  27.00 (26.00)  8.00 (7.50) 
ブラジル  41.50 (39.00)  17.50 (15.75) 

ブラジルで生産量2.5百万トン、アルゼンチンで1百万トンの生産増。且つそれぞれ輸出予想も増加してきている。 

 

2) 週間輸出成約高(10/5の週) (単位:千トン) 
  週間成約高  成約量累計  成約残 
  今年度  来年度  今年度  昨年度  今年度  来年度 
コーン  615.1  0.0  11,413.3  12,362.4  6,861.6  0.0 
大豆  1,088.8  0.0  8,716.5  7,898.9  7,853.9  20.0 
小麦  620.2  0.0  12,115.6  13,088.0  3,989.0  0.0 
大豆粕  562.9  7.8  1,660.2  974.0  1,612.1  7.8 
大豆油  36.3  0.1  51.6  22.8  46.8  0.1 

コーンの数字は予想の下限以下ということで弱材料、その他の商品はいずれも予想以上の数字となり強材料視された。 

 

3) 週間輸出高 (単位:千トン) 

 

  輸出量  輸出量累計  USDA予想 
  今週  先週  今年度  昨年度   
コーン  771.6  811.7  4551.7  5722.9  50,170 
大豆  131.1  226.3  862.6  1,987.3  26,940 
小麦  552.2  660.7  8126.6  9,875.9  28,580 
大豆粕  135.2  42.2  48.1  98.6  6,900 
大豆油  6.3  2.0  4.8  1.9  1,160 

大豆粕は9月28日付けの、87.1千トンを含む。大豆油は9月28日付けの1.5千トンを含む。 

 

4) コミットメントオブトレーダーズ報告 

ファンドネットポジション (単位:コントラクト) 

  9月11日現在  事前予想     
とうもろこし  2,530 LONG  13,000 LONG 
大豆  1,011 LONG  2,000 SHORT 
大豆粕  22,140 LONG  23,600 LONG 
大豆油  2,383 SHORT  2,200 SHORT 

コーンはややサポーティブ。 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

もう一段安を目指す展開。 

9月から10月にかけてこれだけ反収を上方修正することは珍しい。主だったところでは、インディアナで8ブッシェル、オハイオで4ブッシェル、イリノイ・アイオアでも3ブッシェルも改善している。コーンが9月にこんなに改善するか?という疑問は別として、9月から10月に生産量を増加予想した場合、最終生産量が更に増加されたケースは過去75%になる。もっと言えば、今回のような大幅な上方修正がされたのは過去20年間で2回、その2回とも最終生産量は10月よりも増加している。従って生産量は今日の数字を最低限と見ていい。 

一方需要であるが、今のご時世になっても上方修正があり?という疑問があちらこちらから聞こえてくる。国内飼料用需要の据え置きも考えられない。食肉の需給報告では需要の減退予想から在庫増加をレポートしており、その為食肉相場は今日大きく下げている。また競合する飼料穀物が不作かと言うとそうでもない。マイロなどは生産量増加予想から、その分飼料用での消費も増加させている。輸出の増加予想も疑問が大きい。確かにアルゼンチンの生産量を下方修正しているが、それにしてもしれている。中国の輸出・輸入数量予想は変わっていない。今年輸出大国にのし上がった感のあるブラジルが不確定要素だが、今後の世界経済を考えてもこれほどの大幅上方修正は納得できない。 

従い今後の需給報告では更に在庫率が増加すると見た方が自然となる。コーン12月限の契約新安値は6月に付けた202-1/4であるが、これを一旦は目指す展開を予想。ファンドのポジションを見ても、フュ-チャーズのみでは最近になってからネットショートに転じたばかりで、まだ余裕がある。ただテクニカルには短期RSIが30代前半と売られすぎを示しており、一気の下げは難しいかもしれない。(大豆の短期RSIは16-17まで下げており、大豆にならった場合は、一気の下げもあると言えるが) 

本日3件目の炭そ菌患者がNYで確認された。フロリダからNYへの広がりに、ダウジョーンズは一時200ドルを越す下げとなっていた。またニュースにはなっていないが、こんな時にも愉快犯はいて、いたずら電話で爆弾騒ぎを起こしているものがいる。時期が時期だけに皆がその都度過剰反応を示し、強制非難などの処置が取られていると言う。このような話を聞くにつれ、需要の回復はまだ遠い先のことのようにに思われて仕方がない。引き続き当用買いの継続を勧める。(N) 

 

(大豆) 

一気に在庫率改善。 

本日の発表数字で大きく値を下げたことは真摯に受け止めている。反収1ブッシェルの改善に、期末在庫の大きな改善。本日の上方修正で在庫率も9%から、12%台に回復することとなり、且つ南米の生産量予想も大幅な改善。 

確かに昨年の夏場と違い、今年の場合は大豆にとって重要な8月から9月にかけて非常に天候が充実していた。昨年は8月半ばに強い高気圧が張り出したまま動かず、旱魃の被害で毎週作柄が悪化していったことを考えれば、今年は逆に作柄は改善方向で進んできたわけで、農務省の数字が改善されてたことも頷けなくはない。更には、これまで収穫されてきた部分については、総じて昨年より反収も豆の出来もいい、というのが一般的な評価となっており、数字が改善されてもおかしくないわけだ。 しかし最近の霜の影響などについては本数字には繁栄されていない。まだ収穫進捗も半ばであり、成熟が遅い時期であった大豆の収穫はこれからがメインになるはずであり、それらが数字に反映されるのは来月の発表まで待たねばなるまい。 大豆については来月若干の下方修正を予想している。 

輸出数字の下方修正。これは、南米の大きな生産予想を背景に削られたものになっているが、本数字をこの時期から細かく語るのは時期尚早。今後何が起こるかは全くわからない。ただ、今回の980百万ブッシェルという数字は9月時における中国の輸入見込みの数字(14百万トン)をそのまま反映させている数字。毎年植物油の需要が確実に伸びている同国が近い将来GMOの問題を解決し又WTOメンバーとして活動してゆくこととなれば、輸入量自体は確実に伸びてゆくことになる。現在は、それらがまだ折衝中⇒米国よりの輸出停滞ということでマーケットにすでにネガティブな材料として織り込まれているが、今後解決を見れば、更なる需要サイドの支持要因となること思われる。又、今年は菜種も生産量減が世界的に言われている中、今後じわりと大豆への需要を喚起してくるのと考える。 

さて、今後の動きについて。 相場は、そこら中のネガティブな材料を一通り織り込んだ。特に本日は農務省の正式な数字として織り込んだことになる。しかし、折からの外的要因もあり、目先相場が一気に上に向かうチャンスも薄い。下値も限られるが、上にもいけない。したがってじっくりと進めていきたい。中期的には特に需要サイドでの進展を期待し、4ドル後半を目指す。 (A) 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)