(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2001年10月18日

 

本日の相場

とうもろこし  -- 高値寄付き、安値引け ---

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
01 NOV 203 3/4 203 3/4 200 1/2 200 1/2 -2 1/4 2330 -167
01 DEC 208 1/2 - 08 3/4 209 205 205 1/4 -2 1/2 216703 +894
02 JAN 213 3/4 213 3/4 209 1/2 209 1/2 -2 1/4 657 +22
02 MAR 220 3/4 - 21 221 1/2 217 3/4 218 -2 104950 +2508
02 MAY 228 1/2 - 28 3/4 229 225 3/4 226 -2 36504 +637
02 JUL 233 1/4 - 33 1/2 233 3/4 230 3/4 231 -1 3/4 31852 +433
            418372 +4378

 

大豆     --- 高値寄付き、安値引け ---

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
01 NOV 434 - 35 1/2 436 430 1/2 431 -3 79836 -2225
02 JAN 439 1/2 - 40 1/2 440 1/2 434 1/4 434 3/4 -3 1/2 45029 +2508
02 MAR 442 - 42 1/2 444 1/2 438 1/2 438 3/4 -3 27985 +822
01 MAY 446 - 47 1/2 448 1/2 443 443 1/2 -2 3/4 22524 +203
02 JUL 451 - 52 452 1/4 446 1/2 447 -3 1/2 18793 +178
02 AUG 452 1/2 452 1/2 447 447 -2 591 +8
          200226 +1638
  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
OCT 15790 -50 OCT 1517 -7 DEC 283 -1 3/4 120.90 - 121.36
DEC 15630 -50 DEC 1538 -7 MAR 290 -1  
JAN 15310 -80 JAN 1564 -8 MAY 289 3/4 -3/4  
MAR 15020 -120 MAR 1589 -8 JUL 291

+1

 

 

本日の相場の動き

 

強材料が出るも、買いは続かず。反落。

ファンドの買いは寄り付きから30分と続かなかった。

朝方の強気材料は久しぶりに賑やかであった。@昨日の強い引けの流れ、テクニカルにも強いサインが出ていた。A大豆3品の週間輸出成約高が予想を遥かに越えていたこと。Bクロップキャスト社の天気予報が来週に80%の降雨予報を出したこと。Cブッシュ大統領が中国訪問しており、ご祝儀的な意味合いで中国がUS産大豆を纏まって買うのではないかと噂されたこと。D昨日大豆3品を引っ張った大豆油のキャッシュが暴騰しており(輸出に関連してと思われる)、本日も続騰が期待されたこと。E南米ブラジルにて大豆作付け増加はすでに相場に織り込まれつつあるが、今年コーン輸出国になったブラジルが来年は作付減産から再びコーン輸入国に逆戻りするというニュースが流れたこと。などなど。

しかしファンドの買いに続くものがいなかった。相変わらず報復の報復への消費者と投資家の不安からくる需要の減退。更に増える可能性のあるアメリカのコーン・大豆の生産量予想。このふたつが重く頭に圧し掛かっていたようだ。また週間輸出成約高は好調であったが、コーン・大豆ともトータルの輸出高が昨年より大幅に遅れていること、昨日のオープンイントレストが減少しており、昨日の買いは新たなロングではなく単なるショートの手仕舞いと見られたことも買い気をそぐ理由にされた。

本日のファンドは、コーンにて500コントラクトの売り越し、大豆にても2,500コントラクトの売り越しであったと考えられている。

新農業法

本日上院にて始まる予定であった2002年農業法の審議が、炭そ菌騒ぎにより延期された。その筋の予想によれば、年内での成立は難しいと言われている。また今後10年間での追加予算735億ドルを含めた1,705億ドルの予算案が7/27に下院農業委員会を通過していたが、追加予算についてもテロによる今後の景気後退を踏まえ、今後5年間の250億ドルにするという話が持ち上がっている。

 

日本の狂牛病、アメリカ牛肉輸出を直撃?

アメリカ食肉輸出協会(私的グループ)が発表したところによると、先月日本で発見された狂牛病の影響により、日本向輸出商談が極端に減少していると言う。日本はアメリカにとって最大の牛肉輸入国であり、全輸出総額の約1/3を占めており、年間取引額は18億ドルにも及ぶ。それが狂牛病による'買い控えで、輸出数量は最悪半減、10億ドル近い損失を被る可能性があると警鐘している。

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部

予報はマチマチのまま変わらず。

クロップキャスト社の予報によると、今週末まではドライだが、来週中盤に北部ベルトを中心に全体の80%に0.25-1.0インチの纏まった降雨予報が出ている。またナショナルウエザーサービシズも同様に6-10日間予報で多目の降雨予報となっており、コーンの収穫遅れ、大豆の収穫遅れとダメージが懸念される。

一方、予報家ジョンデービス氏は今後10日間に纏まった降雨はないと予報している。せいぜい25-30%の範囲に0.3インチの降雨が見られる程度にて、収穫の進捗を予想している。

ブラジル・アルゼンチン

週末までに全体の35%に0.2-0.9インチの降雨が予報されているが、概ねドライといえる。次の前線は来週の後半。これも散発的な降雨にとどまりそう。先週までがウエットパターンであった為に土壌は水分過多になっており、今後纏まったドライ期間が必要。

ブラジルも予報は昨日と変わらず。ウエットパターンから今後7日間は平均的なパターンに戻る。この間にトータルでは35-40%の範囲に0.3-1.3インチの降雨を予報。平均的な作付の進捗が期待できそう。

中国

収穫時期に入ってからの天候はドライが続いており、進捗も順調。来週もドライ予報にて、収穫の進捗は順調なまま終盤を迎える事ができそう。

 

NWS6−10日予報(10月23〜27日)

(引け後の発表)

  気 温 降水量
ベルト西部 N A
ベルト東部 N/A A
デルタ地域 A N/B

昨日と変わらず。降水量が多く、強い材料。 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ)

 

 

本日の発表等
1) 週間輸出成約高(10/11の週) (単位:千トン)

  週間成約高 成約量累計 成約残
  今年度 来年度 今年度 昨年度 今年度 来年度
コーン 835.7 0.0 12,249.0 13,408.7 6,943.5 0.0
大豆 1,320.6 0.0 10,037.1 8,924.2 8,510.9 20.0
小麦 425.6 0.0 12,541.2 13,504.7 3,906.1 0.0
大豆粕 220.2 0.0 1,880.4 1,046.5 1,645.6 7.8
大豆油 36.0 0.0 87.5 24.8 81.7 0.1

コーンは予想の下限。また日本向け成約は3船分と相変わらず低調。大豆3品は全て予想以上にて強気材料。特に大豆は予想の倍の数字となった。小麦はニュートラル。参考までに先週時点にて、にコーンの輸出成約は昨年比較9%ダウン、大豆は12.5%アップとなっている。

 

2) 週間輸出高 (単位:千トン)

 

  輸出量 輸出量累計 USDA予想
  今週 先週 今年度 昨年度  
コーン 753.8 771.6 5,305.5 6,596.5 52,070
大豆 663.6 131.1 1,526.2 2,734.4 26,670
小麦 508.5 552.2 8,635.1 10,385.2 27,900
大豆粕 186.7 135.2 234.8 168.8 6,710
大豆油 1.0 6.3 5.8 1.9 1,110

先週時点にて、コーンの輸出高は昨年比較19%ダウン、大豆は56%ものダウンとなっている。

 

 

本日のトーメンの意見

 

今日の相場で上げきれなかったのは、そろそろ強気に変えようとしていた一部のファンド連中には大きく水を差す結果となった。コーン・大豆ともサポートラインと思われていたレベルから急騰を見せた事、一昨日はインサイドデー(前日の高値より安く、安値より高い、レンジが小さい取引)で昨日はアウトサイドデー(前日の高値より高く、安値より安い、レンジの大きな取引)のうえ、高値引けしていた。これはテクニカルには強いサインと見られる。にもかかわらずに本日安値引けしたことに、相場の弱さ、安値トレンドに変化がないことを再認識したことであろう。

コマーシャルの買い持ちが少ないのは確かだが、昨日のように、契約新安値かサポートラインに近いところから買い下がるというやり方に徹している。これ以上の安値からはコマーシャルの買い下がりが出るであろうから、ここから一気に下げが加速される事もないであろう。しかし契約新安値であるコーン12月限202-1/4、大豆サポートライン11月限426-7は少なくとも再度トライされるし、抜けていく可能性の方が高いように感じられる。とまれ上値リスクの少ない事は本日も証明しており、必要な分をその都度買うというやり方に、今しばらくは徹していていい。

大豆について、1999年7月の安値401-1/2の時の状況をちょっと振り返ってみたが、当時は期末在庫予想が6-8億ブッシェル、中には10億ブッシェルにもなるという予想まで出ていた。それに比べて今は3.45億ブッシェルがどこまで大きくなるか?であり、当時ほど在庫率が膨らまないであろうということはまあ堅い。従いそろそろ底値という気持ちから買いに入りたいという心理になり易い。これはコーンにしても似たり寄ったりの状況。ただ上値リスクが少ないのであるから、とことんまで、底値が確認されるまで様子を見ながら買い進める、それでいいと思う。(N)

 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)