(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2001年11月9日

 

本日の相場

とうもろこし  -- やや安値寄付き、高値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
01 NOV  205  205 1/2  204  204 1/2  +4 1/2  165  +113 
01 DEC  202 1/4 - 02 1/2  208  201 3/4  206  +3 1/4  205969  -1431 
02 JAN  210 1/2 - 11  211 1/4  210 1/4  210 3/4  +3 1/2  870   
02 MAR  222  220  214 1/4  218 1/4  +3  148411  +2126 
02 MAY  228 1/4  228  221 3/4  225 1/2  +3  45511  +175 
02 JUL  234 1/4 - 34 1/2  233 1/2  227 3/4  231 1/2  +3  41436  +525 
            474549  +2549 

 

大豆     --- やや高値寄付き、高値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
01 NOV  436 1/2 - 37  444  434 1/2  441 3/4  +7  3330  -826 
02 JAN  438 - 39  447  436 3/4  444 1/2  +6 3/4  82207  -809 
02 MAR  443 - 43 1/2  451 1/2  440 3/4  448 3/4  +6 1/2  36057  +1343 
01 MAY  447 1/2  454 1/2  445 1/2  453 3/4  +7  27485  +908 
02 JUL  452 - 53  460  449 3/4  457 3/4  +6 1/2  22018  +242 
02 AUG  451  457 1/2  450 1/2  456 1/2  +6 1/2  1313  +80 
            179650  +1142 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
DEC  15930  +40  DEC  1594  +13  DEC  286  +2 1/4  120.19 - 120.37 
JAN  15630  +40  JAN  1613  +16  MAR  294 1/2  +1 3/4   
MAR  15330  +100  MAR  1637  +18  MAY  295 3/4  +1/2   
MAY  15120  +160  MAY  1659  +20  JUL  298 3/4 

+1/4 

 

 

 

本日の相場の動き

 

需給報告はやや弱気、しかしファンドの大量買いから上げる。

需給報告はコーン、大豆、小麦ともやや弱気に取られ、寄り付き前のコールでは、コーン・小麦1-2セント安、大豆2-3セント安であった。 

寄り付き前の予想に反して、コーンは変わらずからやや安値、大豆は高値での寄り付きとなった。今朝発表された数字程度はすでに今までの相場で織り込まれていた、これで弱気材料は全て出尽くした、とみるファンドが一気に買いに入った。コーンでは契約新安値が確実と見られていた - 12月限202-1/2を抜けなかったこと、大豆では中国の輸入数量予想が減少させられなかったことも好感された。寄り付きからの1時間にファンドは、コーンでは10,000コントラクト、大豆でも4,000コントラクトのネットの買いを入れたとみられ、コーン約5セント高、大豆約10セント高と本日の高値を付けた。 

しかしこのレベルからは農家売りからのヘッジ売りや、商業筋の売りが出たこともあり頭を抑えられた。その後高値からの半値戻し程度までの下げが見られたが、引けにかけてまたファンドの買いが優勢となり、本日の高値圏での引けとなった。 

結局本日のファンドは、コーンは16,000コントラクトの買い越し、大豆も6,000コントラクトの買い越しであったと考えられている。 

 

需給報告サマリー 

(コーン) 

生産量は予想の上限。需要サイドは全く変えずに、生産量増加分だけ期末在庫も増加予想とした。US以外では、アルゼンチンの生産量を150万トン下方修正して、合わせて輸出数量も170万トン下方修正している。世界コーンの生産量・期末在庫とも295万ドンの増加予想。また日本の飼料用コーン需要を19万トン上方修正していることが興味深い。 

(大豆) 

生産量はほぼ予想通り。搾油数量を500万ブッシェル上方修正、輸出数量は変わらず。期末在庫数量は1000万ブッシェルの増加となった。US以外ではアルゼンチンの生産量を100万トン上方修正して、合わせて輸出数量も50万トン上方修正している。WTO加盟で注目される中国の輸入数量予想は1400万トンで変わらずとなった。世界大豆の生産量は178万トン上方修正されているが、期末在庫は80万トンしか上方修正されていない。また世界油糧種子の生産量は138万トンの上方修正で、期末在庫は74万トンの上方修正となっている。油糧種子全体の需要が増加するいう蜜月予想となっている。 

(小麦) 

US冬小麦地帯のドライで作柄が悪化していたにもかかわらず、生産量予報は前月と変わらず。アルゼンチンのウエット、オーストラリアのドライも懸念されていたが、両国ともに生産量増加予想となっており弱い材料と見られた。 

(その他) 

食肉、卵、生乳の需給報告も殆ど前月と変わらず。食肉では今年はやや落ち込み予想となっている商品も見られるが、来年予想は変えていない。巷では牛肉の在庫増加が言われていたが、生産量の増加にもかかわらずその分需要も増加させており、在庫は変わらずとしている。 

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部

予報は変わらずにドライで暖かい天気が続く。来週火曜日までに、ベルト南東部を中心に30%の範囲で0.1-0.5インチの降雨が見られる程度。大豆は殆どの地域で今週末までに、コーン来週の末までに順調に収穫終了を向かえる見込み。 

またクロップキャスト社の長期予報によれば、今度の冬は平年より気温が下がり、飼料用の需要が増加するとしている。 

ブラジル・アルゼンチン 

ブラジルの今後5日間の天気予報はベルト全体の85%に降雨予報がでているが、降雨量が0.25-1.25インチと散発的で作付の妨げとはならない。逆に作付されたコーン・大豆の初期成育には恵みとなる。その後はドライパターンの予報となっており、順調な作付と初期成育が続く見込み。 

アルゼンチンでは今週ここまでドライが続いていたが、今夜から明日にかけて50%の範囲に0.1-0.5インチの降雨が見られる。また来週の火曜日頃次の前線により40%の範囲に0.1-0.75インチの降雨が予報されている。依然としてまとまったドライ期間がアルゼンチンでは見られず、コーンから他の穀物への作付転換が更に進む見通し。 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

 

本日の発表等
1)USDA SUPPLY /DEMAND REPORT

@ 米国産大豆(単位:百万ブッシェル) 

  2000-2001   2001-2002  
  OCT12  NOV9  OCT12  NOV9 
作付面積(百万エーカー)  74.3  74.3  75.2  75.2 
収穫面積(百万エーカー)  72.4  72.4  74.1  74.1 
単収(ブッシェル/エーカー)  38.1  38.1  39.2  39.4 
         
初期在庫  290  290  248  248 
生産量  2,758  2,758  2,907  2,923 
輸入  4  4  3  4 
・供給合計  3,052  3,052  3,158  3,175 
搾油用  1,641  1,641  1,660  1,665 
輸出用  1000  998  980  980 
種子・飼料用  91  91  91  91 
その他  71  73  82  84 
・需要合計  2,804  2,804  2,813  2,820 
期末在庫  248  248  345  355 
農家平均価格($/ブッシェル)  4.55  4.55  3.90-4.70  3.90-4.70 

 

A 米国産コーン (単位:百万ブッシェル) 

  2000−2001   2001-2002  
  OCT12  NOV9  OCT12  NOV9 
作付面積(百万エーカー)  79.5  79.5  76.0  76.0 
収穫面積(百万エーカー)  72.7  72.7  69.2  69.2 
単収(ブッシェル/エーカー)  137.1  137.1  136.3  138.0 
         
初期在庫  1,718  1,718  1,899  1,899 
生産量  9,968  9,968  9,430  9,546 
輸入  7  7  10  10 
・供給合計  11,693  11,693  11,338  11,454 
飼料用その他  5,887  5,890  5,800  5,800 
食用・種子用・工業用  1,967  1,967  2,030  2,030 
輸出用  1,940  1,937  2,050  2,050 
・需要合計  9,794  9,794  9,880  9,880 
期末在庫  1,899  1,899  1,458  1,574 
農家平均価格($/ブッシェル)  1.85  1.85  1.90-2.30  1.80-2.20 

 

B01/02クロップ世界のコーン/大豆生産量予想 (単位:百万トン) 

(( )内は前月発表) 

○コーン 

  生産量  輸出   
中国  108.00 (108.00)  4.00 (4.00)   
アルゼンチン  14.0 (15.50)  9.0 (10.70)   
南アフリカ  9.00 (9.00)  1.50 (1.50)   

 

○大豆 

  生産量  輸出 
アルゼンチン  28.00 (27.00)  8.50 (8.00) 
ブラジル  41.50 (41.50)  17.50 (17.50) 

 

2) コミットメントオブトレーダーズ報告 

ファンドネットポジション (単位:コントラクト) 

  11月6日現在  事前予想     
とうもろこし  15,482 SHORT  14,400 SHORT 
大豆  15,673 SHORT  12,600 SHORT 
大豆粕  25,603 LONG  23,800 LONG 
大豆油  3,851? LONG  3,500? LONG 

すべて予想通りにてニュートラル。 

 

3)ブラジル大豆作付進捗(サフラス発表) 

 

11/9/2001  11/2/2001  昨年同時期  5年間平均 
32%  24%  35%  32% 

 

本日のトーメンの意見

 

需給報告サマリーの欄でも少し触れているが、今回のUSDAの発表も需要面で疑問が多い。明らかに需要が落ちて31ヶ月振りという低価格に落ち込んでいる牛肉にしろ、来年の需要を若干増加させている。国内の不振、日本向け輸出も大幅減少しているのに考えられない。また日本の飼料需要がUSDAの予想通りに増加すればそれは本当に吉報であるが、狂牛病の影響による牛肉不振は、ポーク・ブロイラーの増加以上のものになっているはず。少なくとも需要増加の見通しは今は立たないはず。アルゼンチンのコーン輸出減少をUSが取ることにより、他の需要減少をカバーして輸出数量を変わらずとしたことはある程度筋は通る。では大豆はどうか。アルゼンチンが輸出増加予報となっているにもかかわらずUSの輸出数量は変わっていない。中国の輸入数量も変えていない(減少するという噂も強い)。どこに仕向けられるというのか?そもそもこの1ヶ月で、大豆(油糧種子)の需要が世界で100万トンも増加するとみる根拠がどこにあるのであろうか?

誰もがここ2,3ヶ月のだらだらした相場に飽き飽きしている。動きのない相場は特にファンドには死活問題となる。不透明な需要を無視して、USDAの生産量数字だけに目を向けるのであれば、確かに弱い材料は取り合えず出尽くしたと言える。だから「sell the rumor, buy the fact」にファンドは走りたい。今日一日でファンドは、コーン16,000コントラクト、大豆6,000コントラクトを買い越した。一旦走り出したファンドは3日間は続けるとよく言われる。来週月曜日も上げる可能性は高い。だが大量のファンド買いの割には今日の相場の上げは少なかった。大部分の実需家はファンドに乗せられることなく、冷静に見守っていたと言える。 

ハーベストが終了し、そろそろ何らかの需要が出て来るかもしれない。それにファンドも買い気を見せている。ここは買っておいた方が無難であろうか?と実需家が疑心暗鬼になることが一番禁物。今日のラリーが大きなものにはならなかったように、目に見えた需要が出てこなければ上昇局面は短命となり、来週の後半か再来週には昨日までと変わらない相場をまた見ているのではないか。コーンも大豆も当用買いの継続をまだ勧める。(N) 

 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)