(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2001年11月21日

 

本日の相場

とうもろこし  -- やや高値寄付き、変わらずの引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
01 DEC  209 1/4 - 09 1/2  209 1/2  208 1/4  208 3/4  +0  157126  -7258 
02 JAN  213 1/4  221 1/4  220 1/4  220 1/2  +0  976  +23 
02 MAR  221 - 21 1/4  228 1/2  227 1/2  227 3/4  +1/4  186085  +5803 
02 MAY  228  234 1/2  233 1/2  234  +1/4  48716  +1069 
02 JUL  234 1/4 - 34 1/2  240 1/2  239 1/2  239 1/2  +0  43887  +729 
02 SEP  239 3/4  248 1/4  247 3/4  248  +0  8475  +267 
            473320  +1034 

 

大豆     --- 高値寄付き、やや高値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
02 JAN  450 1/2 - 51 1/2  452  449 1/4  450  +1 1/2  76647  -2228 
02 MAR  454 - 54 1/2  454 1/2  452 1/2  452 3/4  +1  36713  -400 
02 MAY  458  458 3/4  456 1/2  456 3/4  +1  28776  +779 
01 JUL  463 - 63 1/2  463 1/2  461  461 1/4  +1/2  22231  +169 
02 AUG  463  463  461  461  +0  1307  +10 
02 SEP    459 1/2  459 1/2  459 1/2  +1/2  317   
            173668  -1658 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
DEC  16330  +100  DEC  1630  +36  DEC  287  +1/4  122.76 - 123.18 
JAN  15890  +90  JAN  1646  +35  MAR  295 1/2  +1/2   
MAR  15430  -10  MAR  1667  +33  MAY  296 1/2  -1/4   
MAY  15130  -40  MAY  1687  +30  JUL  298 3/4 

+1 

 

 

 

本日の相場の動き

 

超閑散。動かず。

取引レンジは、コーンが1セント、大豆が2セントという閑散相場であった。 

強い材料としては、感謝際の前日は相場が上げる事が多いと言うアイデア、アルゼンチンで引き続き雨が続いていること、コーン・大豆ともに国内キャッシュは高止まりをしている事、キューバが19,000トンのUSコーン買い付けを行ったこと、韓国が5万トン、ベルギーが12万トンのUS大豆を買い付けた事など。 

弱い材料としては、韓国が中国とブラジル産コーンを21万トン買い付け、US産には目をくれなかったこと、中国が5-10船分の南米産大豆を買い付け、やはりUS産から離れていた事など。 

結局どれも相場を大きく動かす材料とはならず、コーンは前日と変わらず、大豆は大豆油がファンド買いで上げていた事につられてやや上げての終了となった。 

本日のファンドは、コーンで300コントラクトの買い越し、大豆ではイーブン、大豆油は1,800コントラクトの買い越しであったと考えられている。 

 

キューバが通商禁止を破り、US産穀物を買い付け 

40年振りにキューバがUSからの穀物買い付けに入った。これは先ごろ襲ったハリケーン’ミッシェル’の被害が大きかった為(20年振りの大被害と言われている)。表面にでている買い付けは、ADMから小麦2万トン、カーギルから小麦20,000トン、コーン19,000トン、大豆油5,000トンとなっている。新規の需要ではあるが、継続的に大きな需要につながるとは考えられず、相場に対するインパクトは左程見られなかった。 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部

週末にかけて気温は再び平年以上へ 

昨日はほぼ全域ドライ。気温は平年並みからやや低めとなった。今後水曜から木曜にかけても全般的にドライ予報となっている。金曜から土曜にかけては、ベルトの西部・南部において若干の降雨が予想されている。しかし日曜には再び晴れ間が戻る。降雨量としては0.1−0.75インチ、小麦産地の約40%に範囲にもたらすといわれる。水曜はやや低めの気温であるが、木曜から日曜にかけては再び平年以上の暖かいレベルに上昇すると言われる。ここシカゴでの現在までの11月の気温の推移は、歴史的に見てもかなり高い水準にあり、いまだにコートが必要とされるような日にちは殆どないに等しい。 

 

ブラジル・アルゼンチン 

ブラジル。昨日はベルト北部中心に15%の範囲に0.25−1.25インチの降雨を見た。週末までこの降雨は継続見込み。週末にはベルト南部にもこの前線が影響を及ぼす。今後5日間で、0.25−1.5インチ(所によっては3インチまで)75%の範囲に及ぶ。特に中央部から南部における天候が良好な推移となっているようで作付けの進捗は平年以上のペースが報告されている。週末にかけての各地での雨についても土壌水分保持に適した雨という受け止められ方をしている。
アルゼンチンでは昨日北部と東部の一部に0.25−1.5インチ、45%の範囲に降雨を見た。本日・明日とドライとなるが、木曜夜から金曜更には土曜にかけては再び前線の影響を受けることになる。75%の範囲に0.25−1.25インチ(所によっては2.5インチまで)の予想。特に北部・東部が中心となる。 これまでの降雨の影響でコーンの15%は大豆にシフトすると言われ、又小麦の収穫も平年比若干の遅れをとっていると伝えられる。 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

 

本日の発表等
1) ブリッシュコンセンサス

 

  11/20  11/13  11/6 
CORN  27  21  17 
SOYBEAN  30  29  24 
SOY OIL  24  28  23 
SOY MEAL  64  63  61 
WHEAT  45  36  39 

ほぼ予想通りにてニュートラル。 

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

前にも述べた事があるが、もしテロがなければ文句なしで相場は上げている。上げの要因としては、 

@USの収穫が終了したことによる、ポストハーベストの期待。Aアルゼンチンでの引き続きの大雨。アルゼンチン政府筋の予想でも、20%のコーン作付予定地が転作を余儀なくされるという情報もある。(ちなみにアルゼンチン大豆は小麦との二毛作が多く、現在の段階での雨はまだ作付遅れ云々からの強い材料にはなりにくい)B昨年に比べLDPの額が少なく、LDPを取るよりもローンに入れてとことん相場の回復を待とうという考えの農家が多い。C中国がWTOの加盟後に輸入を増やすのではないか、という期待感。D感謝際前後からクリスマスまでの間は特に相場が上げる事が多いという経験則。等など。 

しかしテロの影響で経済の見通しが見えなくなってしまった。今現在の輸出数量の停滞も、上がらない相場に安心して様子見をしているからという見方と、いや実際に需要が落ち込んでいる証拠だとする向きも段々出てきている。買いの手に勢いがつくためには、実需が実際に見えてくる必要がある。今週のアメリカは感謝際にて、久々にあちらこちらが賑わう。今週を無事に過ごせれば、次のクリスマスに向けて消費者の自信も回復して前向きな景気を予感させる事ができるかもしれない。そうすれば相場も上昇のきっかけとできるかもしれない。 

日本では不幸にして二つ目の狂牛病が見つかってしまった。アメリカも何かが起こる可能性は依然として高い。残念ながら楽観ムードを満喫できるようにはならないだろう。そして忘れそうになった頃に何かが起こるとその影響は大きく、相場の落ち込みも大きくなる。これだけの上げ材料を前にしても上がらない相場は、やはり何かを秘めている。基本的には当用買いの継続。1、2月積プライシングは時間の関係から217辺りからの買い下がり。できれば215からとしたいが、これは状況次第。年明けには農家売りからのプレッシャーも期待でき、あまり買いを先行させたくない。 

ちなみに中国のWTO後の動きだが、国柄もあり誰もこれといったアイデアを持っていない。ただコーンに関して云えば、まだ今でも輸出商談を進めていること、今年度の期末在庫も逼迫しているという状況でもなく、緊急の輸入の必要性が見えないこと、国内コーン農家を守る必要があること、歴史的にみても政策を急に変えれるとは思えない国である事、等からすぐに市場で大量のコーン買い付けを行うとは考えられていないようだ。(N) 

 

(大豆) 

年内は緩やかな上げ基調 

意見は変わらず、少なくとも年内は需要サイドへの反応を継続し緩やかではあるが上げ基調。年明け以降が本番の南米も現在は全てが弱材料として市場に認知されており、寧ろ今後の反動に気をつけておいたほうが良い。 

さて話しは変わるが今週クロップキャスト社とミーティングをもった。この冬から向こう一年の長期予報に至るまでのレクチャーを受けたが、一言でいって極々平年並みに近い予想であったことが言える。勿論この時期から長期予報として極端な予報などは普通出せるものでもなくどうしてもおとなしくなりがちであるが、それでも向こう一年いわゆる平年並みに推移しそうだ、ということである。 少々具体的に述べて見る。 

−海水温度について− 

エルニーニョ・ラニ−ニャ、とよく聞く言葉であるが、同社の統計によると、1997-98年にかけて大きな海水温の上昇が見られ極端なエルニーニョ現象が起きたがそれ以降、現在に至るまで約3年基本的に海水温は平均以下、若干のラニ−ニャサイドの状態が継続してきた。それが今年は後半にはほぼ平均的なレベルに戻してきており、現在の状態としてはまさに平均的なレベルでの推移が続いているとのこと。即ち極端な海水温の上昇(エルニーニョ)或いは下降(ラニ−ニャ)という状況ではなく、その意味においてもごく平均的状態であり、極端な天候の予報も立てる状況にない、ということ。 

−米国の中西部の天候について− 

(12月) 降水量 :  全般的に 80-90% とやや少なめ。  
      気温  : ベルト西側(アイオワ・ミズーリ・イリノイ西部・ミネソタなど)はやや低め水位。又ベルト東部(イリノイ東部・インディアナ・オハイオ・ミシガンなど)はさらに低めの予報。 

(1月)  降水量 :  ほぼ平年並み。
      気温  :  アイオワでは冷え込みを予想。その他のベルトはやや低めという程度。 

(2月)  降水量 :  全般的にほぼ平年並み〜やや多め。
      気温  :  中西部、特に東部地域では平年比高めの推移。 

(3月−5月) 降水量 : ほぼ平年並み。アイオワからウイスコンシンにかけて一部多めの予想。
         気温 :  やや低め推移。特に北西部、アイオワ・ミネソタ・ノースダコタあたりは低い予想。 

(6月−8月) 降水量 : ほぼ平年並み。東部(オハイオ・インディアナの一部)でやや少なめ。
         気温  : 南北ダコタ地域では平年比やや高めが予想されているが、あとは全体的に平年並み。アイオワとミズーリ州の境界あたりの緯度より南の地域については全般的にやや低め推移となっている。 

 

ということで、来年も天候異変はなく、またもや大豊作の年度になりそうだ、ということで米国のレクチャーはまとまった。 (A) 

 

 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)