(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント
2001年11月23日
| 本日の相場 |
とうもろこし -- やや高値寄付き、やや安値引け ---
| OPEN | HIGH | LOW | SETTLE | CHG | OPEN INT | CHG | |
| 01 DEC | 209? | 209 1/4 | 207 3/4 | 208 1/4 | -1/2 | 151,041 | -6,085 |
| 02 JAN | 213? | 213 1/4 | 212 1/4 | 212 1/4 | -1/2 | 1,015 | +39 |
| 02 MAR | 221? | 221 1/2 | 220 | 220 1/4 | -1/4 | 191,513 | +5,428 |
| 02 MAY | 228 | 228 1/2 | 227 1/4 | 227 1/2 | -1/4 | 48,828 | +112 |
| 02 JUL | 234 1/4? | 234 1/2 | 233 1/2 | 233 3/4 | -1/4 | 43,880 | -7 |
| 02 SEP | 240 | 240 | 239 | 239 1/4 | -1/4 | 8,497 | +22 |
| 473,210 | -110 |
大豆 --- 高値寄付き、やや高値引け ---
| OPEN | HIGH | LOW | SETTLE | CHG | OPEN INT | CHG | |
| 02 JAN | 453 | 454 | 451 | 451 1/4 | +1 1/4 | 74898 | -1749 |
| 02 MAR | 455 | 456 3/4 | 454 | 454 1/4 | +1 1/2 | 36802 | +89 |
| 02 MAY | 460 | 461 | 458 1/4 | 458 1/2 | +1 3/4 | 28874 | +98 |
| 01 JUL | 464 1/2 | 465 1/2 | 463 1/2 | 463 1/2 | +2 1/4 | 22363 | +132 |
| 02 AUG | 465 | 465 | 463 | 463 | +2 | 1307 | 0 |
| 02 SEP | 0 | 461 1/2 | 461 1/2 | 461 1/2 | +2 | 317 | 0 |
| 172258 | -1410 |
| MEAL | CHG | OIL | CHG | WHEAT | CHG | NY-YEN | |||
| DEC | 162.40 | -0.90 | DEC | 16.53 | +0.23 | DEC | 289 | +2 | |
| JAN | 157.70 | -1.20 | JAN | 16.72 | +0.26 | MAR | 296 1/4 | + 3/4 | |
| MAR | 154.00 | -0.30 | MAR | 16.97 | +0.30 | MAY | 297 3/4 | +1 1/4 | |
| MAY | 151.10 | -0.20 | MAY | 17.17 | +0.30 | JUL | 299 | +1/4 |
| 本日の相場の動き |
休暇中にて閑散相場
シカゴ市場は本日12時までの取引と、短縮取引。又外に出向けばオフィスは大多数が休暇ということもあり、市場自体は参加者も限られ大変閑散とした一日となった。
大豆はナイトセッションよりのフォロースルー、又寄付き前発表の週間輸出成約高にて予想数字上限の倍の数字(1.4百万トン)が確認されたことで、マーケットでは需要サイドの引き続く改善を確認する形となり強材料視され、寄付きは3セント以上の高値をつけた。しかし、市場参加者が極めて限られる中それ以上買いを煽る動きにはならなかった。セッション中は南米の天候推移が順調であることの確認、ブラジルサフラス社の大豆作付け進捗の数字が確実に進展していること、などが安心材料として加わり結局引けにかけて値を落として引けた。大豆油は強地合のマレーシアパームオイルの動きに反応しており本日も高値推移の高値引けとなった。
コーンは輸出成約高自体は予想の範囲内にて中立、しかし大豆の上げが支援材料になるかと思われたが休日中の市場ということもあり取引量も限られ、値幅も上下2セント未満という殆ど動きのない一日となった。全限月わずかに安値引けとなっている。
本日のファンドの動きは、大豆1500枚の買い越し、コーンは500枚の買い越しと見られている。
| 各生産地の天気予報および状況 |
米国中西部
この2日、ベルトはほぼ全域でドライ。金曜から土曜にかけては、イリノイ・インディアナ・オハイオあたりで0.1−1.0インチまでの降雨予報。範囲は55%。その後は来週水曜まで再びドライな状況に戻る。気温は来週火曜まで平年並みかやや高め推移。最高気温で40度半ばから60度半ばまで。最低気温で30度前半より50度前半まで。
ブラジル・アルゼンチン
ブラジルでは過去2日、ベルト北部と中央部に0.10−1.00インチ(所によって2.00インチまで)の降雨を見た。範囲は45%。週末にかけても所々でシャワーをみる見込み。今後5日間で、0.25−1.00インチ、70%の範囲までという予報となっている。作付けのペースについては依然として順調に進んでおり又北部の雨は作付け後の作物へ良好な雨になる、とのコメント。
アルゼンチン。昨日はコーン・小麦産地の40%、大豆産地の15%の範囲に0.10−0.75インチの雨を見た。本日もベルト北部と東部を中心に同等レベルの降雨が40%の範囲で予想されている。次の雨は来週火曜日。 作付けのペースはやや停滞。コーンの15%は大豆への作付けへシフトされるとの見方は変わらない。
両国とも現在の天候パターンは今月いっぱい継続見込み。特にブラジルの作付け並びに土壌水分についての評価は非常に高く、現時点においてのイールドへの期待は昨年以上のものが見込まれている。
| NWS 6-10日予報 (11月29〜12月3日) |
| 気温 | 降水量 | |
| コーンベルト西部 | N/B | A |
| コーンベルト東部 | N/A | A |
| 北部冬小麦地域 | N/B | N |
| 南部冬小麦地域 | A/N | B |
| デルタ地域 | A | N/B |
特に材料視される内容ではない。
米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ)
| 本日の発表等 |
| 1) 週間輸出成約高報告(11/15の週) (単位:千トン) |
| 週間成約高 | 輸出成約量累計 | 成約残 | ||||
| 今年度 | 来年度 | 今年度 | 昨年度 | 今年度 | 来年度 | |
| コーン | 684.5 | 0.0 | 16088.3 | 16929.0 | 6,824.2 | 0.0 |
| 大豆 | 1416.8 | 0.0 | 15648.3 | 12261.8 | 8904.1 | 20.0 |
| 小麦 | 482.0 | 0.0 | 15178.7 | 16255.4 | 4037.4 | 0.0 |
| 大豆粕 | 153.2 | 2.1 | 2692.4 | 1594.6 | 1805.1 | 90.9 |
| 大豆油 | 2.2 | 0.0 | 157.5 | 65.4 | 70.7 | 0.1 |
コーンは予想の下限近くではあるものの範囲内ということでほぼ中立、大豆は予想の上限のほぼ倍の数字となり強材料となった。対中国向けとして新たに116,000トンの大豆成約が確認されている。
コーンの昨年比の成約進捗、ほぼ前年比95%というレベルは先週比変わらないが、大豆については、先週の119%から今週大きな数字がでたこともあり128%にまで先に進んでいる事となる。
| 2) 週間輸出高 (単位:千トン) |
| 輸出量 | 輸出量累計 | USDA予想 | |||
| 今週 | 先週 | 今年度 | 昨年度 | ||
| コーン | 698.3 | 1000.4 | 9264.1 | 10563.0 | 52070 |
| 大豆 | 898.4 | 961.9 | 6744.2 | 7063.7 | 26670 |
| 小麦 | 486.5 | 567.7 | 11141.3 | 12575.5 | 27900 |
| 大豆粕 | 153.0 | 103.5 | 887.3 | 759.0 | 6940 |
| 大豆油 | 3.1 | 7.0 | 86.8 | 10.4 | 1110 |
約一ヶ月前の状況と比較すると、コーンは前年比80%の進捗から現在は88%、大豆は前年比56%の進捗から96%にまで回復してきている。大豆については今月中には昨年実績に追いつくとされている。
| 3) 中国各産品輸出統計の発表 (単位 : トン) |
中国の下記産品についての2001年1月〜10月までの輸出累積数字が発表されたので下記する。
| 2001年10月単月 | 2001年1月〜10月 | 1月〜10月昨年比(%) | |
| コーン | 330,000 | 4,860,000 | -43.7 |
| 大豆 | 4,170 | 165,468 | -7.2 |
| 大豆粕 | 26,793 | 129,459 | +565.7 |
| 大豆油 | 3,507 | 47,315 | n/a |
| 菜種粕 | 1,875 | 449,825 | -48.1 |
| 菜種 | 0 | 48 | -95.3 |
| お米 | 110,000 | 1,440,000 | -44.1 |
大豆粕の輸出ペースが凄まじく早い。9月〜10月の2ヶ月間で、36,000トン近い中国産大豆粕が日本を中心に輸出されている。この早い輸出ペ−スの背景には主に以下のような点が指摘されている。
1) この秋口から国内搾油工場渡し価格が下げ続けており10月には最安値の水準に達していること。この価格下落が国際競争力をつけることになり、日本などへの輸出に拍車をかけている。
2) 狂牛病発生がもとで現在日本は肉骨粉の輸入を禁止しているが、その代替需要として伸びている大豆粕について上記価格優位性も手伝い更なる需要につながっている。
3) 大豆粕輸出実績に応じた税金納付につき、年内中に中国ではその税金割戻し政策の承認がなされる見込みとなっている。勿論大豆粕輸出奨励策の一環としてである。実際にはまだスタートしたものではないが、この変化を見越した国内搾油メーカーの、いわゆるマーケティング変更(前もって輸出推進策へ切り替えたことによる数字の増加)による部分も出てきている。
| 4) ブラジル サフラス発表大豆作付け進捗(11月23日現在) |
ブラジルサフラス社発表の大豆作付け進捗によると、先週時点の53%から69%にまで進んでおり、ほぼ昨年の進捗ペースに近づいている。 (単位 : %)
| 2001年11月23日 | 2001年11月16日 | 2000年11月23日 | 過去5年間平均 | |
| リオグランデドスル | 61 | 40 | 60 | 62 |
| パラナ | 81 | 65 | 88 | 81 |
| マットグロッソ | 78 | 64 | 84 | 75 |
| マットグロッソドスル | 65 | 48 | 67 | 60 |
| ゴイアス | 72 | 68 | 73 | 73 |
| サンパウロ | 68 | 42 | 80 | 73 |
| ミナスジェライス | 50 | 30 | 35 | 48 |
| バヒア | 45 | 25 | 10 | n.a. |
| その他 | 55 | 35 | 55 | 55 |
| ブラジル全体 | 69 | 53 | 71 | 68 |
主産地パラナ、或いは南東部・中西部においては事前期待比やや遅れを取っているものの、進捗は昨年並みに進んでおり、又作付け終了した地域においては十分な降水量をこれまで見ていることから、今後の発芽と生育に際し現在の状況は良好である、という評価となっている。
※ コミットメントオブトレーダーズの発表は、来週月曜に延期となった。
| 本日のトーメンの意見 |
南米、今後の天候は??
クロップキャスト社とのミーティング続報も交えて現在の南米を見てみたい。
現在順調な作付け進捗を見せるブラジルとこれまでの降雨が響き15%ほどのコーンクロップが大豆にシフトされると予想されるアルゼンチン。11月中旬時点で最も雨が蓄積されている地域は、
(アルゼンチン)
大豆・コーン共に主産地と言われる地域はブエノスアイレスの北半分とサンタフェの南半分、コルドバの南半分ということになるが、現在最も降雨が蓄積しているエリアとまさに重なり合うデータがある。これら地域の土壌水分は「VERY
WET」という表現で示される。
(ブラジル)
ブラジルの場合、南部産地と北部産地に分けることが出来るが、特に土壌水分が多くなっている地域は南部産地であるリオグランデドスルの北部からサンタカタリナ・パラナの中央部・西部となる。北部産地においてはミナスジェライス南西部〜ゴイアス最南部にかけてやや多いというデータになっている。
これらの地域の12月〜2月のクロップキャスト社の予想では、
(アルゼンチン)
気温は産地地域についてはほぼ平年並み。高め推移が予想されている地域は同国の北西部1/3に限られる。
降水量。ブエノスアイレスはほぼ平年並みと言われるがそれ以北(即ち主産地地域)については「平年以下」が予想されている。 あわせると、「気温はさほど上がる見込みにはないが、雨は少なくなる」ということ。評価としては、ドライ気味にてやや注意、というところか。
(ブラジル)
気温は南北産地全域においてほぼ平年並み。東海岸に沿っては南から北までやや低め予想。高温予想は同国最北部の地域で見られるが作物の産地とは離れており問題視されない。降水量について。産地北部ゴイアス・バイアなどの地域では平年以上の降水量が見込まれているが、問題は南部。主産地であるパラナ・サンタカタリナ・リオグランデドスルに加えパラグアイ、ウルグアイといった地域も含めて広い範囲でドライが予想されている。これら地域にアルゼンチン北部を含めた大きなエリアでこの夏ドライが予想されている。気温は平年並み推移だが、雨が少なくなるということで、こちらもやや注意、ということになる。
北米は、来年ほぼ標準的な評価にまとまったが、今後の天候推移が気になる南米については、気温は平年並みといえるが、少雨にてドライの懸念というのが、今回のクロップキャスト社の評価となった。
ところで、今年の8月〜10月にかけてのブラジル産地の土壌水分。生産量上位4州の数値は順にマットグロッソ平年比129%、パラナ82%、リオグランデドスル139%、ゴイアス129%と、パラナを除いてはどこも30%も降水量が多かった。しかし、ブラジルの土地というのは基本的にサンド・クレイ層の織り合わせ的構造の地域が多く、一般的に土壌が水分を吸収しやすい状態にあるという。従い少々の洪水が起きても回復が早いということになる。それとは対照的にアルゼンチンの場合はどうかというと、同時期の土壌水分はコルドバ273%、サンタフェ227%、エントレリオス211%などと、土壌が水分を吸収するのにかなり時間がかかっていることを示す。同国の土地は世界でも指折りの肥沃な土壌をもつといわれており、そこが降雨過多に合うと、ブラジルのそれに比べて大きく回復が遅れることを示している。今年の場合、アルゼンチンのヒマワリ・コーンの作付け、小麦の収穫はこのことが主な原因で遅れ、日に日に大豆への作付けシフトが指摘されるようになったわけである。
従い、今後も「ブラジルの雨よりも、アルゼンチンの雨」 という部分に注意して天候相場を追いかけて見るのも面白いかも知れない。 (A)
(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)