(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント
2001年12月5日
| 本日の相場 |
とうもろこし -- 安値寄付き、安値引け ---
| OPEN | HIGH | LOW | SETTLE | CHG | OPEN INT | CHG | |
| 01 DEC | 211 - 11 1/4 | 211 1/4 | 208 3/4 | 209 3/4 | -2 1/4 | 8115 | -6989 |
| 02 JAN | 212 1/4 | 212 1/4 | 211 1/4 | 211 3/4 | -2 | 1699 | -167 |
| 02 MAR | 220 - 20 1/2 | 220 1/2 | 218 1/4 | 219 1/4 | -2 | 249444 | +1242 |
| 02 MAY | 226 1/2 - 26 3/4 | 226 3/4 | 224 3/4 | 226 | -1 3/4 | 58559 | +486 |
| 02 JUL | 231 1/2 - 32 1/2 | 232 1/2 | 230 1/4 | 231 1/2 | -1 3/4 | 47198 | -110 |
| 02 SEP | 236 1/4 -36 1/2 | 236 1/2 | 235 1/4 | 236 1/4 | -1/2 | 11245 | -273 |
| 41218 | -4785 |
大豆 --- やや安値寄付き、安値引け ---
| OPEN | HIGH | LOW | SETTLE | CHG | OPEN INT | CHG | |
| 02 JAN | 443 1/2 - 44 | 444 | 440 1/4 | 442 1/2 | -2 1/4 | 68285 | -26 |
| 02 MAR | 446 - 46 1/2 | 446 3/4 | 443 1/4 | 445 1/4 | -2 1/2 | 40611 | +810 |
| 02 MAY | 450 - 50 1/2 | 450 1/2 | 446 1/2 | 449 1/2 | -1 3/4 | 31602 | +383 |
| 01 JUL | 455 1/2 - 56 1/2 | 456 1/2 | 452 1/2 | 454 1/4 | -2 3/4 | 23078 | -519 |
| 02 AUG | 456 1/2 | 456 1/2 | 452 1/2 | 453 1/2 | -3 | 1657 | +24 |
| 02 SEP | 453 1/2 | 453 1/2 | 453 1/2 | 453 1/2 | -3 | 257 | -2 |
| 173600 | +613 |
| MEAL | CHG | OIL | CHG | WHEAT | CHG | NY-YEN | |||
| DEC | 15390 | -130 | DEC | 1633 | -24 | DEC | 277 1/4 | +2 | 124.18 - 124.39 |
| JAN | 15030 | -160 | JAN | 1651 | -22 | MAR | 285 1/4 | +1 1/2 | |
| MAR | 14840 | -110 | MAR | 1676 | -21 | MAY | 288 1/2 | +1 3/4 | |
| MAY | 14730 | -20 | MAY | 1697 | -20 | JUL | 290 | +1 1/2 |
| 本日の相場の動き |
昨日に続き閑散。
アルゼンチンの財政状態が破産寸前にてペソの切り下げが近いのではというニュースが、アルゼンチン産コーン・大豆の輸出競争力につながるという見方、本日のシカゴの最高気温が60度(摂氏16度)という季節はずれの暖かさになり、飼料需要が減退するのではという発想、なにはともあれ大きな強材料が金曜日以来見えてこないという失望からコーン・大豆ともに終日安値圏でのトレードを強いられた。
コーンでは中国が50万トンの成約をしたというニュース以降、その明細が聞こえてこない事で成約自体への疑問を投げかけるトレーダーも出てきていた。ダウジョーンズが3ヶ月振りに1万ドルを回復したこと、農家売りが少なかったこと、台湾が2船US産コーンを買い付けた事、ナショナルウエザーサービシズがこの冬に向けエルニーニョの傾向が見えてきたとアナウンスしたことなどはやや強い材料ではあったが、相場の方向を変えるには至らなかった。
大豆も南米の天候がドライで作付が進捗していること、ブラジルではほぼ完了し、アルゼンチンでも半分以上の進捗になっているというニュースが頭を抑えた。また大豆油がファンド売りから下げており、それにつられた事も下げの一因となった。しかしながら午後になり、中国がUS産大豆を15万トン買い付けたというニュースが流れると安値からはやや値を戻し、本日の取引レンジの中間あたりでの終了となった。
本日のファンドのポジションは、コーンはイーブン、大豆は1,500コントラクトの売り越しであったと考えられている。
| 各生産地の天気予報および状況 |
米国各地
昨日は10%と限られた範囲で0.10インチ以下の雨を見た。地域としてはインディアナ南部、ミシガン東部、オハイオ西部など。気温は低いところでも最低気温が50度台と平年比極めて暖かいレベルとなっている。本日よりベルト西部から雨がつき始め金曜までにベルト東部まで横断することとなる。雨の範囲は65%の地域に0.10−0.50インチ。気温も金曜までは依然として平年以上のレベルで推移。しかしこの前線の通過に伴い週末に気温は平年並みにまで下がると見られ、低いところでは20度半ばまでの低下が言われている。
ブラジル・アルゼンチン
ブラジルでは昨日マットグロッソ・リオグランデドスルなどに0.25−1.00インチ(所によっては1.5インチまで)の降雨が見られた。範囲はベルトの45%。週末にかけては中央部中心に60%の範囲に0.25−1.25インチの雨が見込まれている。気温は平年並み〜やや高め推移。作物の状況としては引き続き良好な状態にある。
アルゼンチン。昨日も概ねドライ。次の雨は金曜で0.10−0.50インチまで。ベルト、特に北部中心に25%の範囲と見られる。気温は平年以上のレベルで推移しており、ここのところの少な目の雨と共に作物の生育を促すものとして好意的に受け止められている。
* 南米11月の天候 *
(ブラジル) 11月の同国コーン大豆産地における天候は過去10年でも最高の部類に入る、という評価がNOAA発表のデータよりコメントされている。 同月中の降水量は全体として75−200%。最もウェットな地域はマットグロッソ南部とパラナ西部で150−200%の降水量となった。逆に最もドライな地域はリオグランデドスルからパラナ中央部にかけてで75-100%となっている。又同月中の気温は平年比1-3度C高め推移。総評して土壌水分は十分、又作物の発芽には非常に適した天候推移であった、とされている。12月については現在のところ、状況は大きく変わらず現在のやや多めの雨、の線が継続とされている。
(アルゼンチン) 同国については9-10月に平年比極めて多かった降水量(軒並み200%以上)がたたったことで土壌水分過多が以前より指摘されてきたことは記憶に新しいが、11月は全く状況が変わった。同月の降水量は概ね100-150%まで。特にコルドバでは50-100%にとどまっている。又気温はほぼ平年並み推移となっている。この11月の天候推移はそれまで蓄積されてきた水分過多の状況を回復させることを可能にし、現在の時点においては評価として平年並みにまで戻ってきている。12月についてもこの11月の天候を引き継ぐ予想がされており、引き続き作物生育には適した環境が続きそうである。
米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ)
| 本日の発表等 |
| 1) Statistics Canada発表数字 |
(単位 : 百万トン)
| 01/02crop今回 | 01/02crop前回 | 00/01crop | |
| 菜種 | 5.062 | 4.789 | 7.126 |
| 大豆 | 1.582 | 2.040 | 2.298 |
| あまに | 0.702 | 0.704 | 0.693 |
| オーツ | 2.769 | 2.838 | 3.389 |
| コーン | 8.171 | 7.550 | 6.523 |
今年度、なたねが大減産にあることは既に市場へは織り込まれているが、今回の菜種の生産高予想は予想に反して増加していたことから、市場へは弱材料として受け止められた。
| 本日のトーメンの意見 |
(コーン)
ダウが9/6以来3ヶ月振りに1万ドル台を回復した。まだアメリカ景気も下降気味であるのは間違いないが、12月という一番活気のある時期でもあり、心理的に上昇ムードに乗っているというところか。外的要因が安定していれば穀物相場も足を引っ張られる事もなくなり、通常の需要相場からの上昇に向かう。来週の火曜日の需給報告では、アルゼンチン産コーンの生産量減少、中国のコーン輸出数量の下方修正と輸入数量の上方修正、それに伴うUS産コーン輸出数量の上方修正が見られる可能性が強い。また統計によれば、この最終四半期の国内飼料需要はブロイラー(3-5%アップ)、レイヤー(3%アップ)、を中心に堅調に推移しており、国内飼料需要も若干ながら上方修正される可能性があるという。(ちなみにブタは前年並み、肉牛・乳牛向け飼料は1%程度ダウンと予想されている)
とあるコミッションハウスによれば、評判のローカルトレーダーが本日3月限を219でロングに入ったという。参考まで。(N)
(大豆)
南米からは次々と材料が入ってきている。
ブラジル第二の大豆生産州であるパラナでは作付けは95%終了(昨年同時期97%)との報告。作付面積では昨年比15%アップ、生産高予想では昨年の8.6百万トンから、多ければ百万トン以上アップといった予想も出ている。本日の天候欄でも報告しているが、今年のブラジルのこれまでの進捗状況はまさにパーフェクトとのことである。同国全体で現在の作付け進捗平均は80%を超えたところ、であるが、これは例えば今年の米国で言えば6月初旬に位置する。コーンの受粉を控えまだまだ夏はこれから、といった時期に相当する。米国で言う大豆の8月はブラジルで言えば来年2月、まだまだ先のこととなる。ここまでほぼ理想的に進んできたブラジルについては数字が示している通りであるが、あまりに安心材料ばかりが織り込まれていけば、来年ちょっと天候異変でも起こればその反動も大きくなる可能性は秘めている訳で、この段階から楽観的にはなれない。 シカゴ市場は金曜に上げた後、そのセットバックという状態にある。しかし需要サイドの進捗はその(昨年以上の)ペースを保っており、年内は上昇基調という見方は変わらず。現位置より下値(3月限430台)に入るところは拾いたいレベル。
本日カナダ統計局より各種作物の生産予想が発表されている。菜種が今年大幅減産になる状況は以前より市場にインプットされている。現段階では世界の菜種・ヒマワリ減産分は大豆の増産でオフセットされるといったような情報でまとまっているが、これからの南米、或いは大手需要国の動きなど現時点では予測困難な事象も多く、この件についても楽観できる段階ではない。
又、同統計で気になる数字は大豆生産高。シカゴ相場に影響を及ぼす類のものではないが、2百万トンそこそこの生産量しかない国で50万トン近くも減産となればこれは大きな問題である。元来同国では毎年160-170万トン程はコンスタントに搾油されており、50-60万トンは輸入に頼っている。今年は生育期の悪天候がたたって主産地のオンタリオ西部地域では大きくその反収を落とす結果となったことが大きな減産の原因となっている。近年同国産の食品大豆の日本向け輸入は極めて急激に伸びつづけていた所に突如として訪れたこの大減産は同国産の供給能力を大きく落とすと共に価格の上昇を招いており、今年の日本の食品大豆原料買付けの地図をも変えつつある。食料自給率27%という日本国の脆さを、このような部分でも垣間見ることができる。(A)
(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)