(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2001年12月11日

 

本日の相場

とうもろこし  -- ほぼ変わらず寄付き、安値引け ---

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
01 DEC 210 1/4 - 10 1/2 210 1/2 208 1/4 209 1/2 +1/2 2695 -313
02 JAN 211 1/4 212 1/4 211 1/4 211 1/2 -1/2 1572 -64
02 MAR 220 - 20 1/4 220 1/2 218 219 1/2 0 257343 -2140
02 MAY 226 1/2 - 26 3/4 226 3/4 224 1/2 225 3/4 0 59587 +196
02 JUL 231 3/4 - 32 232 230 231 1/2 +1/4 47389 +52
02 SEP 236 1/4 - 36 1/2 236 1/2 235 235 3/4 0 12018 +360
            418596 -1203

 

大豆     --- やや高値寄付き、安値引け ---

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
02 JAN 444 - 44 1/2 444 3/4 435 1/2 437 1/2 -5 1/2 66845 -2924
02 MAR 446 1/2 - 47 447 439 440 3/4 -5 1/2 42570 -1
02 MAY 450 1/2 - 51 451 442 3/4 444 1/4 -5 32579 +296
01 JUL 454 1/2 - 55 455 1/2 447 3/4 449 1/2 -4 1/4 23553 -65
02 AUG 455 455 447 3/4 449 1/2 -4 1/2 1717 +34
02 SEP 455 1/2 455 1/2 449 450 -5 365 +50
          175819 -2592
  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
DEC 15010 -100 DEC 1588 -42 DEC 277 3/4 +4 126.06 - 126.25
JAN 14870 -50 JAN 1603 -43 MAR 286 3/4 +3 1/4  
MAR 14690 -70 MAR 1624 -47 MAY 288 1/2 +2 1/2  
MAY 14610 -70 MAY 1644 -46 JUL 288 1/2

+1 3/4

 

 

本日の相場の動き

 

需給報告はほぼ予想通り。インパクトはなし。

コーンの需給報告はやや弱いものと考えられたが、同時にUS産コーンの成約が44万トン発表され(中国に22万トン、仕向地不明で22万トン)、これが弱気を一掃し、高値での寄り付きとなった。寄り付きこそ取引が活発であったが、後は閑散。買いが続かなかった。中国向け成約が実際に船積されるか疑問視する声も聞かれ始めると、高値を維持できずに安値レベルまで沈んだ。材料出尽くし感が漂う中で、小麦がエジプトの入札のニュースを材料に買い上げられると、コーンもつられて昨日引けレベルまで戻しての終了となった。

大豆は「Buy the rumor, sell the fact」の典型相場となった。需給報告が予想通りとはいえ、期末在庫の減少が好感されやや上げて始まったが買いが続かないとみるやすぐにファンドが売りに転じた。ヨーロッパが大豆3品に輸入関税を課せるのではないかという噂、韓国が毎年新規に中国大豆を30万トンNon-Gmoとして輸入するというニュース、引き続きのアルゼンチンの通貨切り下げなどが話題とされたが、なぜ大豆と大豆油がここまで今日下げたかは、疑問が大きかった。

また先週発表の2ヶ月続けての大幅な失業率の悪化を受けて、今日金利引き下げが政府より発表された。ここに来てまた経済環境の悪化から需要の低下を懸念する声も聞かれており、最近の相場には、恒久的な心理的弱い材料になっているようだ。

本日のファンドはコーンはイーブン、大豆は5,500コントラクトの売り越し、大豆油は4,000コントラクトの売り越しであったと考えられている。

 

需給報告サマリー

コーン 輸出数量を増加するのでは?と見られていたが、全く何も変えてこなかった。アルゼンチン産コーンの生産量を150万トン減少させ、輸出も同量下方修正したこと、中国の輸出を4百万トンから3百万トンに、輸入を20万トンから百万トンにそれぞれ修正したが、どれも控えめな予想通りの数字と取られた。また世界のコーン生産量予想は90万トン減少しているが、期末在庫は逆に90万トン増加予想としており、農務省が世界コーン需要につきちょっと弱気に転じているのがわかる。

大豆 予想通りに輸出を2千万ブッシェル、搾油を5百万ブッシェル増加させ、その分期末在庫を減少させた。他ではアルゼンチンの生産量を80万トン増加予想としている。一方ブラジルの生産量予想は据え置かれており、これは上方修正があってしかるべきとの声が多い。また中国の輸入予想は1,400万トンで先月と変わらず。世界大豆の生産量は微増だが、期末在庫は微減させており、大豆への需要は引き続き強いと予想している。

その他 牛肉の輸出数量予想が微増されているがこれは疑問。日本向けに減少は明らかであり、理由がわからない。また日本の飼料用コーンの需要を今回微減予想としている。

 

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

 

南米の天候は、ブラジル・アルゼンチン共に引き続き順調推移

 

ブラジル

昨日はマットグロッソとパラナ西部、ベルトの35%の範囲で0.25-1.00インチの雨が見られた。週後半に向けて今後はベルトの中央中心、一部南部にも予想されている。土曜日までの降雨の範囲はベルトの75%に0.25-1.25インチ、南部の雨は週後半の見込み。一連の降雨はコーン・大豆の生育には適したものと評価されている。特に比較的ドライと言われるベルト南部、リオグランデドスルには適した雨となる。

アルゼンチン

昨日もアルゼンチン産地は概ねドライとなった。今週は木曜にかけてベルト北部の一部に20%の範囲で0.10-0.75インチの雨が見られるが、その他の地域については土曜まで殆どドライといってよい。現在の少雨傾向は作付けの更なる進捗を促し又、平年比高め推移の気温も生長には効果的だということで、引き続き問題ない状況が継続の見込みとされている。

 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ)

 

 

本日の発表等

 

1)USDA SUPPLY/DEMAND REPORT

 

@ 米国産大豆(単位:百万ブッシェル)

  2000-2001 2001-2002
  NOV09 DEC11 NOV09 DEC11
作付面積(百万エーカー) 74.3 74.3 75.2 75.2
収穫面積(百万エーカー) 72.4 72.4 74.1 74.1
単収(ブッシェル/エーカー) 38.1 38.1 39.2 39.4
         
初期在庫 290 290 248 248
生産量 2,758 2,758 2,907 2,923
輸入 4 4 4 4
・供給合計 3,052 3,052 3,175 3,175
搾油用 1,641 1,641 1,665 1,670
輸出用 998 998 980 1,000
種子・飼料用 91 91 91 91
その他 73 74 84 84
・需要合計 2,804 2,804 2,820 2,845
期末在庫 248 248 355 330
農家平均価格($/ブッシェル) 4.55 4.54 3.90-4.70 4.00-4.80

 

A 米国産コーン (単位:百万ブッシェル)

  2000−2001 2001-2002
  NOV09 DEC11 NOV09 DEC11
作付面積(百万エーカー) 79.5 79.5 76.0 76.0
収穫面積(百万エーカー) 72.7 72.7 69.2 69.2
単収(ブッシェル/エーカー) 137.1 137.1 138.0 138.0
         
初期在庫 1,718 1,718 1,899 1,899
生産量 9,968 9,968 9,546 9,546
輸入 7 7 10 10
・供給合計 11,693 11,693 11,454 11,454
飼料用その他 5,890 5,890 5,800 5,800
食用・種子用・工業用 1,967 1,967 2,030 2,030
輸出用 1,937 1,937 2,050 2,050
・需要合計 9,794 9,794 9,880 9,880
期末在庫 1,899 1,899 1,574 1,574
農家平均価格($/ブッシェル) 1.85 1.85 1.80-2.20 1.85-2.15

 

B01/02クロップ世界のコーン/大豆生産量予想 (単位:百万トン)

(( )内は前月発表)

○コーン

  生産量 輸出  
中国 108.00 (108.00) 3.00 (4.00)  
アルゼンチン 12.50 (14.0) 7.50 (9.00)  
南アフリカ 9.00 (9.00) 1.50 (1.50)  

 

○大豆

  生産量 輸出
アルゼンチン 28.80 (28.00) 9.00 (8.50)
ブラジル 41.50 (41.50) 17.50 (17.50)

 

2) ローンデータ (単位 : 百万ブッシェル)

 

−コーン−

  12月4日 先週比 forfeit合計 先週比 redeem合計 ローン合計
2000 25.3 -5.1 19.9 0.7 1348.9 1394.1
2001 662.6 100.7 0.0 0.0 22.1 684.7

ローン入りの数字自体は大きいものの予想の範囲内ということでニュートラル。

- 大豆 −

  12月4日 先週比 forfeit合計 先週比 redeem合計 ローン合計
2000 2.7 -0.5 4.6 0.2 305.7 313.0
2001 221.8 11.9 0.0 0.0 15.0 236.8

大豆も予想の範囲内にてニュートラル。

 

本日のトーメンの意見

 

本日の需給報告、数字自体は事前予想とほぼ変わらずの内容となった。搾油が5百万ブッシェル、輸出が20百万ブッシェルの上方修正。期末在庫はそのまま25百万ブッシェル減の330百万ブッシェル、先月の在庫率12.6%からこの減少分率が下がり11.6%となっている。 

序盤こそやや高値を保っていた本日の動き(ファンド売り)の中で大豆と大豆油のみが大きく売られているが、これはセッション中にEUが植物油の輸入関税について言及したことがきっかけのようだ。先ず最初にフロアに出た話としては「EUが大豆・大豆粕・大豆油の輸入関税について検討している」といったニュース。もともと本日の需給報告で輸出数字を10億ブッシェルへ上げた理由としてはこのEUよりの需要を見込んだ部分が大きかったと言われたいたこともあり、そんな中で関税の話などされたら全く話しは別になってくる。これらがファンドの動きを揺さぶったようだ。しかし実際にはヒマワリ油・ピーナツ油といったプレミアム油の輸入税切り下げの話。実質的に大きな影響を及ぼす内容ではないが、きっかけがきっかけだっただけにファンドの大量売りを浴びる結果となったようである。 それから2002年から韓国が中国産non-gmo大豆を300,000トン買い付けるといったニュースも流れ市場へは弱材料視されたようであるが、そうなったとしても、中国は見合い分の玉を結局は米国或いは南米からの買付けに頼ることになると思われ、長い目で見れば弱材料視される内容のものでもない。

さて、昨年の12月需給報告と今回の内容を比べて見ると非常に似た内容となっている。昨年も輸出と搾油増を映し期末在庫を350百万ブッシェルから320百万ブッシェルに」下方修正し、在庫率も今回と同じように約1%下げられ11.6%。今年と同じ数字である。時にシカゴ相場は510セント前後で推移しており現在と比較すれば60-70セントも高い相場だったことになる。同じような米国の需給事情でも年が変わればこれだけの価格差である。当時は南米の天候不安(ドライ)が11月下旬頃から言われ始め積み重なったという背景がある。今年の場合は全くその逆であり、南米は現時点でパーフェクトに近い評価を市場からもらっている。そしてそれが大きく相場の頭を抑える働きをしていることがよくわかる。 

さて、今後であるが、短期的には現値位置は拾い。本日の安値圏では私も思わず拾ってみた。どうなるかわからぬが12月いっぱいは上値20セントまでを期待しての買いである。以前よりも市場の頭の重さを感じていはいるものの、今後の南米の天候は誰にもわからない。従い、「来春にかけては南米の空前の大豊作を目の前に相場は4ドル前後で推移・・」などといったコメントは現時点ではとても書くことができない。 (A)

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)