(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2001年12月20日

 

本日の相場

とうもろこし  -- やや安値寄付き、安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
02 JAN  206  206 1/4  204 1/2  204 3/4  -2  1670  -6 
02 MAR  213 3/4 - 14  214  211 3/4  212 1/4  -2  247823  +1843 
02 MAY  220 1/4 - 20 1/2  220 1/2  218 3/4  219 1/4  -1 1/2  62186  +698 
02 JUL  226 1/4 - 26 1/2  226 1/2  224 3/4  225  -1 1/2  49332  +1457 
02 SEP  230 1/2  230 1/2  229 1/2  229 3/4  -3/4  12932  -25 
02 DEC  237 - 37 1/4  237 1/2   236 1/4  236 3/4  -3/4  36344  +56 
            414882  +4082 

 

大豆     --- ほぼ変わらずの寄付き、まちまちの引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
02 JAN  435 1/2 - 36  438  434  435 1/2  +1/2  53614  -4554 
02 MAR  436 - 36 1/2  438 1/2  435  436 1/4  +1/4  53324  +2549 
02 MAY  439 1/2 - 40  441 1/2  438 1/2  439  -3/4  32822  -339 
01 JUL  444 1/2 - 45  445 1/2  442 1/2  443 1/4  -3/4  25502  +12 
02 AUG  443 3/4  445 1/2  442  442 1/4  -1 1/2  1882  -19 
02 SEP  443  445 1/4  443  443  -1  372  +4 
            176071  -2103 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
JAN  15130  +280  JAN  1553  -18  MAR  287 1/2  -5 1/2   
MAR  14760  +220  MAR  1572  -22  MAY  285 3/4  -4 3/4   
MAY  14580  +100  MAY  1595  -20  JUL  285  -4 1/2   
JUL  14640  +50  JUL  1619  -17  SEP  288 

-4 1/2 

 

 

 

本日の相場の動き

 

安値にもコマーシャルの買いが支えた一日

−輸出成約発表、コーンは予想を下回り、弱材料視
−昨日の中国の米国小麦並びに大豆油の成約の確認が本日なされなかったことが市場に失望感
これらニュースを中心にコーン、小麦、大豆油は安値の展開を余儀なくされる。特に小麦は昨日上げていただけに本日成約の確認が取れなかったことが市場には予想以上の落胆を与えその流れは昨日は持ちこたえたコーンにまで波及することとなった。大豆自身は輸出成約の数字は予想の上限より上だったことでセッション中盤までは概ね2セントほどの高値を維持していたが、小麦・コーン市場の動きにつられるように最後は前日比ほぼかわらずのレベルまで値を下げ引けた。大豆粕は昨日の安値からくるテクニカルな戻しと共に、このところの天気予報が平年以下の気温を出していることから飼料需要回復期待という部分もあり唯一高値での引けとなった。不ファンドの売りが優勢な一日となったが、安値ではコマーシャルの積極的な買注文も入ったこと、アルゼンチンの天気に対する不安、強気なオプション取引が活発に行われていたことなども相場の下値を支え、総じて値動き自体は抑えられることとなった。 

本日のファンドの動き、大豆は200枚の売り越しだがコマーシャルは1500枚の買い越し、コーンは3000枚の売り越しだが、コマーシャルは1500枚の買い越し、大豆油は1500枚の売り越しだか3500枚の買い越し、となった模様。 

 

 

各生産地の天気予報および状況

ブラジル 

昨日北部の約20%に1.5インチまでの降雨。本日も同様の降雨を見た後、前線は週末にかけて南部ベルトへも降雨をもたらす。週明けには再び北部へ移動の見込み。この影響で今後5日間でベルトの80%の範囲で1.0インチ前後まで(所によっては2.5インチまで)の降雨を見ると言われ、特にドライに苦しんでいると思われるリオグランデドスルなどの地域にとっては大きな恵みの雨となりそう。 

アルゼンチン 

昨日はベルト北部の10%にわずかに降雨を見たのみ。今晩も同様の予報となっている。その後は来週にかけて総じてドライ予報となったままであり、昨日同様特にベルト南部におけるドライ傾向には市場の注意が入ってきている。気温も依然として高値推移の状態が続いており、現状況の一月までの継続というようなこととなれば、来月受粉期を迎える同国産コーンに与える影響を懸念して市場へは更なる大きな支援材料となろう。 

米  国 

米国へもようやく寒気が・・。→ 飼料需要見通し回復への期待。 

今週に入ってからようやく冬らしくなってきている。6−10日予報は平年比低めの気温予報を出し始める。寒気が本格的に中西部にも訪れようとしていることは家畜の飼料需要を喚起するものとして好感される材料となる。ここシカゴにおいても昨日この冬初めての積雪を見、今朝は初めて一部で氷が張るのを確認できた。この傾向が全体的に今後も継続するようならば更にはっきりと支援材料視されてくることとなる。 

今週土曜までは全体的にはまだ平年並み〜やや高めの気温が続きそうだが、日曜あたりからロッキー山脈から移動してくる大きな寒気が中西部特に北西部に影響を与えそう。この影響で一気に冷え込むことが予想され、来週いっぱい継続すると見られる。 

 

NWS 6-10 日間予報 (12月26−30日) 

 

  気温  降水量 
ベルト西部  B/N  B/N 
ベルト東部  B  B/N 
北部冬小麦地域  B/N  N/B 
南部冬小麦地域  B  N/B 
デルタ  B  B 

来週は上記のように総じて平年以下の気温に落ち込む。飼料需要喚起を期待するものとしてマーケットには好感され得る材料といえる。  

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

 

本日の発表等

1) 週間輸出成約高報告(12/13の週) (単位:千トン) 

【寄り付き前の発表】 

  週間成約高  輸出成約量累計  成約残 
  今年度  来年度  今年度  昨年度  今年度  来年度 
コーン  601.3  0.0  19,737.5  20,579.1  7,398.8  0.0 
大豆  995.9  0.0  19,306.2  15,871.0  8,793.9  140.0 
小麦  468.1  0.0  17,062.8  18,006.6  3,545.6  0.0 
大豆粕  142.4  0.3  3,286.7  2,419.2  1,829.0  91.3 
大豆油  20.8  0.3  217.6  135.2  97.6  0.7 

 

予想数字としては大豆・コーン共に700−900千トン、大豆粕100−150千トン、大豆油15−25千トン、小麦は350−500千トン。従い、コーンは予想の下限以下で弱材料。大豆は上限以上で強材料、大豆粕もややフレンドリーに捉えられた。 

成約進捗率としては、大豆が昨年同期比121.6%、コーンは約96%、となっている。 

 

2) 週間輸出高 12月13日の週 (単位:千トン) 

 

  輸出量  輸出量累計  USDA通年予想 
  今週  先週  今年度  昨年度   
コーン  743.7  977.1  12,338.7  13,853.3  52,070 
大豆  669.8  838.4  10,512.3  9,773.7  27,720 
小麦  536.4  664.5  13,517.2  14,663.3  27,220 
大豆粕  138.0  189.0  1,457.7  1,158.3  7,030 
大豆油  1.9  1.2  120.0  52.7  1,130 

輸出進捗については、大豆は昨年同期比107.6%、コーンは89%となっている。 

 

3)アルゼンチン情勢について 

 

戒厳令下の同国の行方はいかに。。 

現在同国においては昨日発生したブエノス市内の暴動により戒厳令が発令されています。又、経済政策の責任を取る形でカバロ経済相が辞任しました。今後の政治経済には様々な動きが出てくる事考えられますがデフォルト宣言後のデバリを予想するエコノミストが多いようです。本日弊社南米駐在員より情報が入ってきておりますので、掻い摘んで下記お知らせします。 

−19日のブエノス市はスーパーを襲って略奪する失業者とそれを阻止しようとする警察の内戦状態となり、1989年のハイパーインフレ以来最悪の社会混乱の中にある。政府は国内に30日間の戒厳令を発令した。
−アルゼンチン下院は19日午後にカバロ経済相に3月に与えた特別権限行使権を取り消す決定を行った。深刻な社会混乱を深めていることに対して国会が反応したもので僅か2分間で誰も反対せずに表決。同時に下院は月間1000ドルまでの預金引出し制限も無効と決議した。今後上院表決へ回ることとなる。今後政府にとっての問題は、15億ドルを削減する来年度国家予算案の国会通過を図ることであるが、与党自体が反対していて今年中に通過する可能性はない。IMFは国家予算案の国会通過を12月に予定している12億6000万ドル融資に不可欠条件としている。政府はモラトリアムを避けるためにこの融資を絶対に必要としている。
−IMFは20日、アルゼンチンが戒厳令を発令しなければならない状況になったのは、同基金の責任ではないと発表している。同IMFのスポークスマンの発表によれば、IMFはアルゼンチンの現状を好転させるために、新規に結成されるアルゼンチン内閣との交渉を引き続き継続していくと述べており、アルゼンチンは事態回復のための更に的確な経済政策を模索していく必要があり、新内閣に対しても援助を行っていくことを確認している。
−短期的には解決不能なアルゼンチンの苦境がここにきて更に厚みを増してきていることで、各付け会社S&P社は19日にアルゼンチンは1月中にもデフォルトに陥る可能性が極めて強いと発表するようになっている。S&P社の負債分析担当部長の発言では、断定的な表現は避けながらも、恐らくアルゼンチンは1月中にも完全債務不履行に陥ることになるだろうと語っている。 

 

 

 

本日のトーメンの意見

 

不安なアルゼンチン

アルゼンチンの情勢が気がかりである。本日弊社南米駐在員よりの報告を一部掲載させていただいたが、今後一ヶ月以内の間に大きな動きが予想される。本日のシカゴ相場にこれがどのように映ったかというと不安感があるというのみでそれが強弱どちらに作用するものかはまだわからない。ただ一つ言える事は、アルゼンチンの農家は現在保有している自家作物については事の成り行きがハッキリするまで先ず売りに出さないであろう、ということ。勿論自国通貨の価値がこれだけ不安定になっている最中売りに出してしまうようなことは普通の成り行きとしては考えにくい。そういった意味ではシカゴ相場にはややフレンドリーに傾く、といった見方はある。理論的にはその通りということになるかも知れぬがそれがどれだけ米国の需給バランスに影響を、、と考えると全くわからない。しばらく状況を注していくしかない。(A) 

 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)