(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2002年1月25日

 

本日の相場

とうもろこし  -- 高値寄付き、やや安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
02 MAR  209 3/4 - 210 1/4  211  208 3/8  209  -1/2  244411  -2706 
02 MAY  217 1/2 - 17 3/4  218  215 3/4  216  -1/2  85563  +597 
02 JUL  223 1/2 - 23 3/4  224 1/2  222 1/4  222 1/2  -1/2  61876  +133 
02 SEP  229 1/4  230  227 3/4  228  -3/4  19477  +215 
02 DEC  237 - 37 1/4  237 3/4  236  236 1/4  -1/2  48450  +396 
03 MAR  245  245 1/2  244  244 1/2  -1/4  4624  +48 
            468885  -1281 

 

大豆     --- 高値寄付き、安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
02 MAR  438 - 38 1/2  439 1/2  429 1/2  430 3/4  -6 1/2  65035  -2089 
02 MAY  442 1/2 - 43  444  434 1/2  435 1/2  -6 1/4  41617  +875 
02 JUL  447 1/2 - 48  449  438 1/2  439 1/4  -7  29888  +196 
01 AUG  448 1/2 - 49  449  438 1/2  439  -7  2767  +132 
02 SEP  446  446  441  441 1/4  -5 3/4  684  +4 
02 OCT  451 - 52  452 1/2  443  443 3/4  -6 1/4  12935  +421 
            153962  -346 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
MAR  15120  -150  MAR  1506  -47  MAR  299  +1/2  134.19 - 134.44 
MAY  14830  -110  MAY  1533  -42  MAY  301 1/2  +1   
JUL  14830  -110  JUL  1559  -40  JUL  302 1/2  +2 1/4   
AUG  14830  -60  AUG  1570  -39  SEP  305 1/2 

+2 1/2 

 

 

 

本日の相場の動き

 

強材料から高値寄りつきも買いが続かず。一転してファンド売りから下げ。

大豆油の下落がきっかけとなった。 

大豆は週間輸出成約高がよかったこと、センサスの月間搾油高レポートもサポート要因となったこと、朝方の天気予報ではブラジルへの週末の降雨予報が少なくなったこと、昨日報告されたリオグランデドスルの大豆生産量減少のニュースなど強い材料が盛り沢山にて、高値での寄り付きとなった。特に、成約数量が大きかった大豆油には大きな買いの期待が出ていた。しかしながら大豆油にて買いが続かないと見るや、一転してファンドが大量の売り攻勢に出た。大豆油は契約新安値を更新するまで売り込まれ、これに大豆、コーンもつられる形となった。一旦売りが攻勢になると、今度は弱い材料が目に付くようになる。天気予報家の中からブラジルの降雨予報を上方修正するもの、アルゼンチンからの本格的輸出商談が近いという噂、中国がGMOの輸入ルールをクリアーにできるまでは少なくとも4月まで大豆の買いに入らないという噂、などが相次いで相場の材料とされ、結局ほぼ安値引けでの終了となった。 

コーンは全く大豆につられる展開。大豆が6セントも下げる中で、高値を維持する力はなかった。週間輸出成約高がよかった事、台湾向けUS産コーン56,000トンの成約のニュースからやや高値で寄り付くも、強い材料はそこまでであった。弱い材料も目だつものはなかった。中西部の異常ともいえる気温の上昇、昨年12月の日本の飼料用コーン輸入が前年比95%しかなかったことなどが話題となるが、インパクトは左程見られなかった。 

本日のファンドは、コーンは1,000コントラクトの売り越し、大豆は5,500コントラクトの売り越し、大豆油は10,000コントラクトの売り越しであったと考えられている。 

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

ブラジル 

不安定な天候は来週いっぱい継続か(予報、やや変化) 

現在の天候パターンが来週いっぱい継続しそうだという予報が出てきた。リオグランデドスルにおいては今週前半より既に同州北部・東部のコーン/大豆産地において1インチまでの降雨を見ている。過去24時間でも軽い雨が同州の広い範囲で記録されている。唯一降雨が少ないといわれるのは同州西部地域であるが今後の降雨予報を額面通りに受け止めれば改善は期待できる。さて、来週月曜までのベルト南部(パラナ・サンタカタリナ・リオグランデドスル)産地での予報は、70%までの範囲に0.3-1.6インチ。更に来週後半にかけても同じような展開が期待されており、火曜日以降土曜までの間に60−65%の範囲に、プラス1.5インチまでの降雨を予想。
尚、気温については今後1週間はほぼ平年並み〜やや高め。従い、2月初旬にかけて大きなヒートの心配はされていない。 

これらから、2月の初旬までは、リオグランデドスルでも不安定な天候推移により降雨のチャンスは十分にあり、今までの遅れを取り戻す傾向が続くと評価されている。昨日までの見方から一歩進展があった形と受け止めてよいのではないか。後は、実際に結果がついてくるか、ということが焦点になる故、特に今週末の結果は休み明けの市場の主要材料となる。 

 

アルゼンチン 

予報は殆ど変わらず、週末から来週金曜にかけ、60%の範囲に1.5インチまでの降雨見込み。同時期のブラジル南部州で期待されている予報と同じ流れではあるが、今回はブラジル南部の方がより降雨が期待されているようだ。しかしアルゼンチン自体は、このところ順調な循環となっているので、引き続き心配はないというのが市場の評価となっている。 

 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

 

本日の発表等

 

1) 週間輸出成約高報告(1/17の週)  (単位:千トン) 

【寄り付き前の発表】 

  週間成約高  輸出成約量累計  成約残 
  今年度  来年度  今年度  昨年度  今年度  来年度 
コーン  1,304.4  27.0  23,506.2  24,320.1  7,431.7  242.0 
大豆  754.2  244.0  22,621.5  19,667.5  7,522.2  390.0 
小麦  668.1  14.9  19,068.2  20,292.3  3,554.5  14.9 
大豆粕  142.8  -35.0  4,113.9  3,496.3  1,983.2  117.5 
大豆油  60.4  0.0  379.5  236.9  215.8  0.9 

 

大きな数字となった。コーンは予想の上限以上、大豆もほぼ予想の上限という数字。
数字上はやや支援材料となることから寄り付き前にはコーン1セント、大豆は1−3セントの唱えとなった。 

本日の数字で輸出成約進捗率は、コーンは昨年同時期比96.7%、大豆は115%となった。 

 

2) 週間輸出高 1月17日の週 (単位:千トン) 

 

  輸出量  輸出量累計  USDA通年予想 
  今週  先週  今年度  昨年度   
コーン   982.8   629.0  16,074.5  17,666.5  50,170 
大豆  1,048.2  1,081.2  15,099.3  13,114.1  27,490 
小麦  467.5  416.5  15,513.7  16,678.0  27,220 
大豆粕  145.9  245.2  2,130.7  1,912.0  7,170 
大豆油  10.1  7.3  163.7  126.2  1,130 

輸出進捗については、コーン : 昨年同期比、先週の90%から91%と、わずかに改善。 大豆 : 先週の113.4%から今週は115%へと、先週に引き続きそのペースはアップ。 

 

3)センサス 月間搾油報告(12月実績) 

 

(単位 : ショートトン、オイル : 千ポンド) 

  12月  11月  12月(一昨年) 
搾油量  4,588,677  4,472,506  4,267,511 
工場在庫  3,641,436  4,098,984  4,126,351 
粕生産量  3,387,955  3,294,825  3,159,394 
粕在庫  331,308  271,766  384,810 
皮生産量  257,206  246,283  238,712 
皮在庫  61,438  36,164  39,079 
粕・皮在庫  392,746  307,930  423,889 
油生産量  1,691,849  1,629,642  1,579,707 
油在庫合計  1,354,040  1,323,892  1,165,969 

 

搾油量についてはブッシェル換算で1.53百万ブッシェル。予想の範囲内とは言え、前年同期の1.42百万との比較では依然として大きな数字であり、中立からややサポーティブと捉えられた。 

 

4) コミットメント オブ トレーダーズ 

(単位 : コントラクト) 

  オプションなし  ⇔事前予想  オプション込み 
コーン  1,155 ロング  2,000 ロング  49,420 ショート 
大豆  6,875 ロング   770 ショート  4,326 ロング 
大豆粕  20,354 ロング  17,900 ロング  15,999 ロング 
大豆油  14,215 ショート   6,800 ショート  28,782 ショート 
小麦  16,662 ロング  12,100 ロング  20,024 ロング 

 

大豆は予想以上のロングポジションでやや弱材料。大豆油は予想以上のショートポジションでこちらは強材料と見られるが、その他はほぼ範囲内にて中立。 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

意見は変わらず。この3月限210を割れたところは少量の買いを入れつつ、もし契約新安値を更新していくようであれば、買いを増やすという形で買い下がって行きたい。大豆が強い材料に反応しなくなってきている。コーンにもつられて安値更新の期待が持てる。ただ今まで低調だった輸出に回復の兆しがあり、2ドルを割れるのはちょっと難しいか。 

まだちょっと早いが、2月の中盤を過ぎればコーン・大豆の作付面積がもっと話題となってくる。今年はコーンの作付面積が大幅に増加しそうにて、止まっている農家売りと合わせて2月のコーン価格下落の要因となりそうだ。実際肥料の原料となる天然ガス価格は昨年より50%下がっている。肥料を多く使用するコーンには追い風となる。また新穀コーンは240セント近辺であるのに、新穀大豆は450セント割れと価格でもコーンに魅力がある。世界コーン在庫をみてもコーンにはこれ以上の上値余地が大豆よりは高いといえる。大豆は上がってもローンを価格を超えるのか?という程度か。昨年のコーン反収がよかった事もあり、無理に作付けローテーションを崩して大豆を連作するということも考えずらい。従い昨年よりも3.5百万エーカー程度は作付面積が増加するという専らの話になっている。 

ちょっと心配されることは、中西部の12月以降のドライと異常な気温の上昇。今週末のシカゴは土日とも60度を越す最高気温予想となっている。自身4回目のシカゴの冬であるが、こんなことは記憶にない。その為1月と言うのに害虫が活動を始め、シカゴ郊外の雑木林が虫食いで被害が出ていると言うニュースが出ていた。このままでは、土壌水分の不足、夏場の害虫の被害に悩まされる可能性はある。もっともまだ1月であり、もう少し先で懸念することではあるが。(N) 

 

(大豆) 

本日の(輸出成約高数字に対する)反応が、現在の相場を象徴している。昨日「興味深い」と書いたのはこの辺を見てみたかったからであるが、昨年11月より今年の1月初旬に底値を打つまで続いた一連の下落相場の最中の雰囲気を依然として引きずっているように感じる。唯一上を向かせる材料が南米の天候。それがなければとてもじゃないが今の形では上を向く力はない。基本線は依然として右肩下がり、その上で天候相場。ということになるので、週末順調な結果となれば来週頭は現状維持、ではなく再び下がるとみる。万が一上がっても慌てることはない。
このまま大きく状況に変化なく行けば、1月前半につけた安値を目指し、3月限420割れへ動く。目先、南米天候に悪化がない場合には、この 「約定安値をテストする」 ということくらいしかファンドが動いてくれそうな強材料が見当たらない。従い、姿勢としては来週上げれば再び売り。(A) 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)