(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2002年2月1日

 

本日の相場

とうもろこし  -- やや安値寄付き、安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHNG  OPEN INT  CHG 
02 MAR  205 3/4 - 05 1/2  206  204 1/4  204 1/2  -1 1/2  233422  -4909 
02 MAY  212 1/2 - 12 1/4  212 1/2  211 1/4  211 1/2  -1 1/2  92534  +3189 
02 JUL  219 - 19 1/4  219 1/2  217 3/4  218  -1 3/4  64757  +108 
02 SEP  225 1/4 - 25  225 1/4  224  224 1/4  -1  20801  +263 
02 DEC  233 - 33 1/4  232 1/2  232 1/4  232 1/2  -1 1/4  50409  +494 
03 MAR  241  241  240  240 1/4  -1  5362  +421 
            472284  -244 

 

大豆     --- 安値寄付き、安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
02 MAR  427 1/2 - 28  430 1/4  426  426 3/4  -3 1/2  63844  +1506 
02 MAY  431 - 32 1/2  434  429 1/2  430  -4  46363  +1494 
02 JUL  435 1/2  438  433 3/4  434 1/4  -3  32602  +209 
01 AUG  436  438 1/2  434 3/4  435  -4 1/2  3785  +245 
02 SEP  437 1/2  437 1/2  435  435 1/2  -1  760  +15 
02 OCT               
               
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
MAR  14910  -260  MAR  1519  +5  MAR  287  +1  133.08 - 133.98 
MAY  14610  -260  MAY  1541  +6  MAY  291  +1 1/4   
JUL  14590  -200  JUL  1565  +5  JUL  294 3/4  +1 1/2   
AUG  14580  -130  AUG  1573  +4  SEP  199  +1 3/4  

 

 

本日の相場の動き

 

コーンに大量のファンド売り。

コーンは強い材料が見られないことが、弱い材料とされ下値をトライする動きで始まった。今週5日間で4度目の契約新安値を更新すると、ファンドが強い意思を持って売りにまわり更に下値を切り下げた。しかしながらこの安値では商業筋、ローカルトレーダーとも買いに回り、ファンドが大量に売りに回った割には下げ方が少ないという印象の相場であった。相場の材料自体には乏しく、あっても小さな要因ばかりであった。サポート要因は農家売りが見られなかったこと、中西部の気温の低下予想、クエートの油田の爆発→エネルギー関連相場の上昇→CRBインデックスの上昇に心理的に支えられた事など、弱気要因としては来週金曜日の需給報告で輸出数量が下方修正されるとの予想が挙げられる。 

大豆はコーンの売りにつられる展開。そのうえブラジル南部に恵みの雨があったことが下値切り下げにつながった。その他にも週末に行われるアルゼンチンでの会議で、輸出再開の目処がたつのではとの噂、ブラジル北部からの収穫の進捗の声、ドル高で特にヨーローパ向け大豆3品の商談が停滞している事などが足を引っ張る形となった。また来週USと中国の間で、GMOのルールについてのミーティングが開催されることが決まっている事が話題になるも、相場への影響は見られなかった。 

本日のファンドは、コーンは8,200コントラクトの売り越し、大豆は500コントラクトの売り越しであったと考えられている。 

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

ブラジル

昨夜よりアルゼンチン北部、パラグアイにて発達していた降雨前線は予報どおりにリオグランデドスルへ移動してきた。この強い降雨はリオグランデドスルにおいて2.5インチまでの雨を降らせている。1月25日からこれまで引き続きリオグランデドスルで受けた降水量は延べ2−6インチにまで及んでいる。週末から来週いっぱいにかけてこれら南部産地地域ではドライが続く。気温は週末はやや低め、来週いっぱいはほぼ平年並みと見られている。 

 

アルゼンチン 

ブラジル南部と同じような状況であるが、今週末から来週いっぱいにかけてはドライ。ただ気温は平年並み〜やや低め推移の見込み。これまでの潤沢な降水量がある為、来週いっぱいのドライについては懸念材料とはなっていない。 

 

米国各地 

NWS 6-10 日間予報 (2月6−10日) 

 

  気温  降水量 
コーンベルト西部  A  A 
コーンベルト東部  A  N 
北部冬小麦産地  A  A 
南部冬小麦産地  A  N/A 
デルタ地域  N/A  N/A 

昨日とほぼ変化なし。気温は高め推移継続。 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

 

本日の発表等

 

1) コミットメント オブ トレーダーズ 

(単位 : コントラクト) 

  オプションなし  ⇔事前予想  オプション込み 
コーン  12,072 SHORT  11,000 SHORT  62,650 SHORT 
大豆  3,013 SHORT  6,900 SHORT  5,478 SHORT 
大豆粕  16,538 LONG  7,200 LONG  12,588 LONG 
大豆油  26,496 SHORT  27,800 SHORT  40,775 SHORT 
小麦  14,386 LONG  7,700 LONG  14,160 LONG 

大豆粕のロングが大幅に大きかったことが弱材料ということになるが、その他はほぼ中立的な内容。因みに大豆油のオプション込み40,775コントラクトのショートというのはこれまでの記録。 

 

本日のトーメンの意見

 

ブラジルの驚異

この安値圏にありながら上に動くことができないでいる相場に現在市場が期待しているものはファンドの出動であるが、現状動こうに動けない状態。 しかし、この「相場が上がるための」材料難は今や短期的な病状とは思えない。 南米・米国、この世界の2大生産国においては、ほぼ毎年が記録の年になっているわけで、よっぽど大きな天候異変が広範囲にわたり作物に影響を与えるような事態が来ない限り、所謂大相場の期待は薄い。コーンは97年初頭以来、3ドル相場を見ていない。大豆もその当時の8ドル相場から現在に至るまで確実にそのレベルは下げ続け、この数年の月足チャートを見ても4ドル半ばから後半にその居所を探している。 

ブラジル大豆。この5−6年での変わり様は普通ではない。ちょうどこの世に携帯電話が出回るようになったのが確か1996年頃。当時PHSを一台買うのに3万〜4万円支払っていたように記憶するが、今ではただで貰っているかと思う。凄まじい日進月歩を感じるが、ブラジル大豆も負けてはいない。1996年同国の生産高は2380万トン。そして現在は4200万トンの勢いである。たった5−6年で、日本の総需要量の4年分にも迫るような数量が一気に1国の中で増産されてきているわけで、ただただ驚きである。この現象から相場を論するには勿論需要サイドの検証が不可欠ではあるがそれはまた後日行なうとして、先ず相場参加者はこの数字の変化に素直に目を向けるべきなのか。5ドル相場はこれまでの感覚より実はもっと遠くのものかもしれない。 

ブラジルでは南部にあるパラナ州が1999年までは同国第一の生産州に君臨してきた。しかし2000年以降はその地位を北部のマットグロッソ州に譲っている。何もパラナの生産量がダウンしたわけではない。96年以降、南部のパラナでは約40%、又リオグランデドスルでも50%以上の生産量の伸びを見ている。しかし、北部産地の台頭は凄まじい。マットグロッソ・ゴイアス・マットグッロソドスルの北部3州で96年以降何と2倍以上にまで伸びてきている。特にこの北部産地の進展が同国の総生産量には大きく影響していることが言える。何故にこれだけの伸びを達成できるのか? 「収穫面積はこの6年で40%増、反収も23%アップ」 まさに恐るべき数字である。 

ブラジル大豆生産州統計  (数値詳細は左をクリック) 

今回のリオグランデドスルの天候とも絡んでくるが、特に反収のいい北部産地においては昨年秋以降頗る順調に降雨を見ており、平年比でも100%以上の結果を残している。既に一部では収穫が開始されているが、このまま行けば市場の予想を上回る反収を残すことも十分あり得る。一方南部のリオグランデドスルで懸念されているドライは大きな痛手には(現状)なりそうにもない。同国全体の生産力を見た場合、仮に多少のロスが発覚しても北部の好反収が容易にそれらをオフセットする可能性すら感じる。 

問題の南部。2月の気象予報は現段階では問題ないが、一つだけ注意したいのは同国で最も収穫が遅くなる地域だということ。そういう意味では天候懸念は3月初頭まで続くことになる。特に大豆の場合は(米国で言えば8月半ば頃か)後半の天候が反収を決定する故、目は離せない。もっとも、同時に北・中部産地での収穫はどんどん進むわけでそれらの好結果が市場に報告され出せば、南部の天候状況が持つ潜在的相場材料としてのウエイトは軽減されることにはなるが。 

長期的に見て現在唯一気がかりなのは米国各産地(特にベルト西部地域)でのドライと、暖冬、ということになるが、まだまだこれらが評価されるにはこの先時間を要する。 ただこれが不発に終われば、大豆はこの夏3ドル相場となる。(A) 

 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)